アイカツフレンズを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月30日
運命を乗り越えるステージに向けて、星たちが動く。
総合プロデューサーとして忙しなく働くピュアパレットは、激務のラブミーティアを捕まえられずにいた。
一年半の空白を超えて、お互いを理解り合うために。
二人だけの空、二人だけの星を、今宵掴む。
というわけでThe Last LOVE METEOR!! 最終章は第二部の始まり、特濃ラブミーティア物語である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月30日
最後まで”格”を落とさず走りきった二人が、一体今どんな場所にいるのか。どのようにして会えない時間を埋めて、フレンズとして輝き直すのか。
サブタイどおり、みっしりラブミーティアなお話。
同時に総合プロデューサー忙しいピュアパレの姿も、こまめに描かれていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月30日
アイドルのてっぺんを取った後、新しい景色としてイベント運営に走り回るのは”劇場版アイカツ!”と同じ文脈だなぁ、と思う。縦に高い場所を走りきった後は、少し足場をズラして横に広く、って話だな。
若い二人の奮戦はサラリと明るくコミカル混じり。一年半ぶりに燃え上がる星のロマンスはねっとり濃厚に。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月30日
パリとNY、大会を隔てて別の空の下なアバンの、湿度…というか粘度が違う。
重たくて甘い空気が、初手から襲ってくんだけど!
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この場合の”粘度”は『しっとり重たい』『肌にまとわりついてくる』ということではなく、『流体として密度が濃い』『空間に満ちている感情の”粒”がデカい』という意味合いで使っております。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月30日
サラッとはしてんのよ。一年半離れる決断と実践は出来てるわけだし。
携帯電話越しに言葉をかわしつつ、カメラは必ず二人の視線が混じり合わないように演技を作る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月30日
どちらかが振り返れば、シンクロして片方も振り向き、必ず背中合わせに画面が構成される。
昼と夜は隣り合って混ざり合わず、愛おしさと不穏が不可思議な色合いをなす。
ここで視線を交錯させないことで、『フェス出てくれないかも!』というピュアパレの不安が機能するし、高原での濃厚なコミュニケーションにカタルシスも生まれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月30日
美しい女達が二人きり過ごすために生み出された、美しい自然。一年半の空白を埋めるために絶対必要な、特別な場所と時間。
世界レベルのキャリアがどういう風に金を使って、どういう風に人生をケアしているか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月30日
マージで仕事しまくっとるからなこの二人…プロデュースと慈善活動、方向性は違えど両方”教育”に行くのは面白い。
ここら辺、児童向けジャンルとの健全な共鳴を感じたりもする。教えるって大事よね。
昼と夜との境目を、流れていく美しい星。紫とオレンジの
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月30日
彩は、第65話でアイビリーブが引き受けた色でもある。
あの回も作監やってた高橋晃…ダブは超人集団だけども、特にモンスターよね…スタプリのキャラデザと並走して”これ”よ?
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そこに込められたものが別れではなく、離れてもなお同じ星に願いをかける強い繋がりだったことが、のちに判明もするのだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月30日
今は微かな軋みを残して、フェスの準備と『頑張るための休息』が並走していく。
まー終わりまで一ヶ月ないからな…巻いても巻いても足りねぇ。
あいねとみおのプロデューサー修行はコミカルに進むが、たまきさんの良いアシストもあり、笑いの中にも真剣味があった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月30日
限界ラブミオタクとしての湊みおにクローズアップして、深刻さを盛っていく展開に信頼を寄せる。トップアイドルだろうが、ラブミは好き。正しい。
プロデューサーとして教育者として、アイカツのフィジカルな側面に触れていたミライさんは、教えればこそ気づけた一年半を、美しい景色の中で共有していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月30日
私の中の空白に、あなたがゆっくり広がっていく。そのために、二人だけの時間と空間を作った。
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フレンズ見てきたオタクなら『あ、ラブミ…』ってなる濃厚さだが、まだまだジャブ。昼には見えない夜の陰りが、一年半の空白にそろりそろりと忍び寄る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月30日
教える行為から貪欲に、現役アイドルを輝かせるメソッドをぶっこ抜いていくのは、”明日香ミライ”だなぁ、と思った。
アイカツ親善大使として、貧困や理不尽と戦いまくった一年半。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月30日
頂上決戦後のカレンさんは露骨に”やりすぎ”なんだけども、『アイカツはあらゆるカルマに効くッ! だからアイカツ極めたカレンさんは”世界”と戦うッ!!』って所までアイカツ信心極まってるスタッフを、俺は死ぬほど信頼してる。
芸事としてのアイカツに、プロデューサーとして関わり続けたミライさんに対し、アイカツをあくまでメディアとして、世界の暗い表情も見つめてきたカレンさん。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月30日
貧困を前に何もできなかった無念を、フレンズに見せまいとするいじましさ。踏み込むしなやかさ。
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ここの明暗は非常に見事な演出である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月30日
カレンが身を置いていた現実の薄暗さと、ミライが身を置いていた芸事の華やかさの分断が、フレンズの絆でもって融合する場面を、暗い場所から顔を上げフレンズを見るカレンと、彼女の陰りに踏み込むミライでしっかり魅せている。
フレンズなんだから、重さも暗さも全部ひっくるめで受け止める。届かない星に無念がくすぶるなら、一緒に手をあわせて掴み取る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月30日
どっちかっていうと”陰”の気を持つカレンさんを、絞り出した”陽”で受け止めてきたミライさんの、暖かな掌。
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それが夜を掴んだ所で、お互いの空白にお互いが流れ込む一日が終わる。朝は手作りのエッグベネディクト…ロマンスじゃん。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月30日
バリキャリが気合で時間作って、パートナーとスペシャルな時間過ごして、自分と世界を調整し直す。
良い金の使い方してんなぁ二人…
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美しすぎる高原で、美しすぎる女二人がお互いの時間を濃厚に共有し、溢れる愛おしさをしっかり抱きしめ直すドキュメンタリー。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月30日
ラブミーティアの特質だった”濃さ”を最大限活かすラストエピソードで、とても良かったです。このネットリ過大な”質感”がフレンズなんだッ!!!!!
両の手を握り直して、寂しさが愛おしさを掻き立てた時間を抱きしめて、二人は”プライド”に挑む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月30日
そら、新曲は欲しい。だがそれが出来ないからこそ、9月からオンパレードなのである。手持ちの武器で最大限戦い、最高以上に辿り着いた事実を、俺はなにより肯定したい。
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二人の肌の色合いが微妙に異なることが、クローズアップで見るとよく判る。完全には混じり合えない他者と他者。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月30日
”ちがカワ”をモットーにするミライさんが、とても大事にしてる尊厳。
それが吠えるステージを前に、湊みお大号泣。感動はしつつ泣く所までいかないあいねと、面白い対照。
別に完全に一つになる必要はないし、そもそも人が人である以上為れない場所を目指すべきじゃない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月30日
近づいても離れていく光のように、あなたをいつでも追い求めている。離れていても、だからこそ同じ場所を見ている。
そういうラブミの到達点を、しっかり追うエピソードでした。
フレンズは凄く濃厚に『特別なあなた』を追い求める話だからこそ、容易に自閉し得た。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月30日
それを避けるために、作品のてっぺんに立つラブミは他者性を重視し、分断を繋ぐ”愛”に拘ったのだと思う。
特別なあなたをしっかり見て、その上で広い場所に漕ぎ出す。狭く強いものと、広く儚いものを繋いでいく。
そういう矛盾に挑んだ話も、そろそろひとまずの幕が下りる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月30日
ソルベットを救う奇跡のフェスが迫る中、舞台に上がるアイドルたちが何を抱えたか、だいたい描けたとは思う。
当然、足りないものは沢山あるだろう。個人的な意見を言えば、ハニキャは後一話欲しい。
それでも、配られた札で最高の手役を目指し、最善以上の最高を掴み取れるよう、フレンズは頑張ってくれていると俺は思う。成し遂げているとも思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月30日
最後のステージが迫る。そこにどんなロマンスが待っていて、幕が下りた後どんな景色が広がるか。
俺はとても楽しみだ。