Dr.STONEを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月18日
幾千年の時を超え、語り継がれた物語。
ルリの口から語られるのは、石神村創生の秘密。”石神”千空に直接繋がる、人の意志の物語。
息子のイタズラな後押しを受け、宇宙に旅立った父・百夜。
七十億総石化の運命を知らぬまま、愉快な六人の旅は…唐突に終わる。
というわけで第二部完ッ! 第三部に入る前に、主役のオリジンバリバリ語っちゃうよー! というエピソード前編。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月18日
過去が見えないからこそクールでもあった千空が、どういう親父に育てられたかが見えてくる話であり、あくまでアウトサイダーだった石神村が約束されたホームだったと判るお話でもある。
千空自身が言葉にしてたけど、日本語通じるとか、金髪碧眼とか、石神邑に蒔かれた引っかかるネタは意図的だったよ、という話でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月18日
ファンタジーとハッタリを大量投入しつつも、通すべきロジックはちゃんと使い倒している所が、この作品らしいなぁ、と思う。
お話は三千七百年の時を遡り、旧世界最後の日を別視点で語ることになる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月18日
保育園時代からひねくれていた科学の天才児と、結構ボンクラなそのオヤジ。熱く抱き合ったりはしないが、確かに繋がりあったいい関係が、藤原啓治声でブーストされる。
やっぱ藤原さんは、声優界のベストファーザーやな…。
千空の筋電位スーツが、直接宇宙飛行士への道を開かない所が好きで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月18日
それはトンチキ発明の枠を出ないんだけども、千空がオヤジの夢を支えようと思った気持ちは本物で。
それを(文字通り)ビリビリ感じたからこそ、百夜は十年前は突破できなかった壁を、見事に乗り越える。
それはつまり、十年前は永遠に追いかけてくる月の不思議に首捻るしかなかった少年が、科学の鎧を父にプレゼントできるようになった、ということでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月18日
なかなか普通じゃない家族だけども、そこには共有される時間、お互い与え合い支え会える繋がりがある。それが、今の千空を作っている。
科学王国が他者への信頼と未来への希望で出来てんのは、その中核にある千空が面白オヤジに育てられたからだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月18日
科学の突然変異種とも言えるチート主人公が、存外当たり前の温もりに育まれて、大事なものを学んでいる。今回の過去語りは、そういうモノを見せる回でもあろう。
かくして宇宙に上がった百夜だが、六人の小さな社会(後に、人類最後の社会となる)は結構凸凹している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月18日
ビビリもいれば、つっけんどんなヤツもいる。
しかしウゼー衝突で時間食うよりも、スルスルと状況を進めて、百夜がムードメーカー兼リーダーとして、集団の真ん中になっていく様子を書く。
六人の宇宙飛行士が、科学王国のメンバーとどっか似てるのが、”血”を感じていい。シャミールは金狼、ヤコフはカセキかなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月18日
あとリリアンは後々デカい仕事をするので、お歌も交えてしっかり描写されてた。”あの人”の描写が追加されていたのは、いいアニオリだなぁ…。
百夜は明るく楽しく、集団生活を前向きに進めていく。その象徴たる”球形の味噌汁”が、人類全体を襲ったカタストロフによって”球形の涙”になるのが、無重力環境を生かした良い演出だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月18日
涙も固まる異邦から、六人でどう生き抜くのか。
©米スタジオ・Boichi/集英社・Dr.STONE製作委員会 pic.twitter.com/iRBK5TzD2f
後に千空が発揮する不屈とリーダーシップを、ここで百夜も見せる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月18日
おちゃらけた表情を引き締め、七十億救済のため、石化した大地に降り立つ決意。それが石神村を生み、復活した千空の受け皿、科学王国の揺りかごともなる。
©米スタジオ・Boichi/集英社・Dr.STONE製作委員会 pic.twitter.com/KXMSm2sJzK
いざという時の顔面の強さは親子共通で、百夜は決意を込めた表情で、新たなミッションに挑む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月18日
それがどんな道のりをたどって、千空に手渡されたかは次回のお話となる。
文明崩壊と科学チート。時間的連続性をぶった切ってるように見えて、存外”継承”のお話なのだな、この作品。
千空は司の”暴”に対抗し、科学を復興させる未来に生きている。親父へのノスタルジーに背中を押されこそすれ、足を取られることはないだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月18日
しかし過去から確かに受け継がれたものを確かめることで、彼も、彼を主人公とする作品自体も、その歩みをより力強くすることができる。
トンチキと真心が詰まった筋電位スーツのように、はるかな過去から投げ渡された希望。それがどんな物語を背負っているか見ることで、未来に繋がる”今”も、力を増すことだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月18日
次回、石神村起源後編。アニメでどう描くか楽しみなシーン沢山あって、来週が楽しみです。