◎タイトル発表時の反応
ちと、”お気持ち表明”というやつをやる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月19日
アイカツフレンズが9月で終わる。その次に続くのは”アイカツオンパレード”…IPの過去リソースを生かしたオールスター展開、というやつである。
蓋を開けるまで、それがどういう物語になるかは分からない。ただ、今の正直な気持ちを言うと怖い。
僕はアイカツの歌が好きで、歌詞に込められた”野心”みたいなものが好きである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月19日
無印第153話から第178話。長い長い物語が終わるときに選ばれた”lucky train!”は”シンデレラだから パーティの終わり”と、終わる事実を認めつつ”みんなの記憶に残らせてほしい”と図太く祈る。
それは”今日の自分にもさよなら あすはきっとまた先へ”、進み続ける意志であり、”原石のジュエルのように
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月19日
磨きつづけてく”決意を込めた、別れの曲であった。
『アイカツが終わる時、この曲で終わるのはありがたい事だな』と初めて聞いた時思ったことを覚えている。
いつだって現在進行系、刷新し続ける今。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月19日
”START DASH SENSATION ”なら”未来向きの今”と記しただろう、過剰な前進主義こそがアイカツだと、僕はずっと思っている。
過去を思い返すこともある。自分を支える足場になることも。しかし視線は、あくまで前へ向いたまま。
そんな走り続ける”今”がいつか思い出になってしまうことを、最初のEDたる”カレンダーガール”は明言している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月19日
”何てコトない毎日が かけがえない”
大人が述懐を込めて見守る時間は、走っている当人には”
いまいちピンとこない”ものだ。
しかし作中で時間が過ぎた時、この歌を背負って走った少女たちは
去っていった時間、今まさに別の主役たちが駆け抜けている熱い時代を、”オトナ”として懐かしく思い…そして今また別の形で眼の前に広がっている”今”を、前を向いて走っていった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月19日
そうやって、時は過ぎ去り人は変わっても、今が刷新され続けるという世界認識が、僕にはとても眩しい。
既に終わった物語をリバイバルするオンパレードが、一体どういう角度から物語を紡ぐのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月19日
それは蓋を開けてみなければ分からない。ただ基本的な姿勢として”後ろ”を向いているのは間違いなく、公式がそういう方針決定をしたことに、ある種のショックと、自分の仲の勝手な幻想を見ている。
主役が変わっても、サブタイトルが付いて世界が切り替わっても、僕がアイカツの魂と勝手に思っているものは継承されて、輝き続けて欲しかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月19日
走り、出会い、新たになり続けるViaを切り取って、鮮明に届けてくれるカメラであって欲しかった。
それを勝手に、裏切られたと感じたから。
僕はアイカツスターズ2年目の展開が辛かったわけだ(と、今回今更ながら思い知った)し、フレンズに救われた気持ちにもなった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月19日
フレンズは無印の前進主義、変化と飛躍の物語を、”フレンズ”という特別な誰かに繋がる一転に集約し、アイカツを相転移させた物語だと、僕は思っている。
一年目で主役・みおとあいねの出会いと変化はある意味ピークに達して、そこに新しい変化はほぼ継ぎ足されていない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月19日
手に入れた頂点、広がった世界をどう受け止めて、どう処していくか。そこに、一年目の鮮烈なロマンスと、塗り替えられていく世界の衝撃は少ない。
新たに出会いを担当するアイビリーブの物語が一つのピークを迎え、さてどうなるか、と思った所で新作発表で、あいねとみお、フレンズの世界観は継続されるとは言え、サブタイは変わるし、リバイバルされた過去に物語の余白は埋め尽くされていくだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月19日
フレンズは2年目、”勝負”のダイナミズムをほぼ扱っていない。勝ち負けを競うという、無印からフレンズ一年目までシリーズを貫通してきた軸を、あえて外している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月19日
なにゆえ、その選択に製作者が至ったか。それを僕が知ることは出来ないけど、大胆で勇気のある選択だな、と思った。
勝ち負けのデカイ軸を外しても、書きたいものがあった。その結果としての選択であるし、僕の主観ではその余白で描いたものは、とても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月19日
フレンズ最後の一筆として、残りの一ヶ月少しで何を描くか。そこに不安はない。良いものが見れると思う。
スポットライトが少女たちを照らさなくなっても、人生という物語は続く。そう確信できる別れだったから、アイカツが終わっても寂しくはなかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月19日
フレンズもまた、未来向きの今をそれぞれ、走り続けるように終わっていくだろうと、あの作品を信頼している僕は思っている。だから、それはそれでいい
ただその後に続く列車が、過去へのノスタルジーと耽溺し、終わった物語を継ぎ接ぎで走らせる妄想が、頭の中を外れてはくれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月19日
過去のリソースを生かしたオールスター展開というものが、往々にしてそういう風合いになることを、なんとはなしによく知っている。
無論、未来はいつでも白紙で、蓋を開けるまで作品はわからない。10月の第一話放送後、この文章が過剰警戒、不躾なDisであったと笑い飛ばせることを願っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月19日
ただ…なんというか。”新たなるもの”だったアイカツも、ノスタルジーという支柱で補強するほど構造疲労を起こしたのだという事実が重い。
気づけば約7年。当然といえば当然である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月19日
僕は筐体にも現場にも一切足を向けない、かなり不義理なファンだから、そっち側で何が起きて、何が削れて、ここに至ったのかホントのところは理解っていない。
それでもなんとなく、風向きが後ろに変わっている気配みたいのは感じていて、実際そちらに向いた
あるいは、僕らが見ていない間も前に進んでいた彼女たちの”今”を、生き生きと見せてくれる物語になるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月19日
それが正直高めのハードルであることを、一応は知っているつもりだから、僕は怖いのだと思う。
もうちょいこー、愛するアイカツブランドの底力みたいなもんを信じても良いところだとは思う。
どっちにしても、今は始発列車が出る瞬間を待ち、今まさに走りきろうとしているフレンズを見守ることしか出来ない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年8月19日
それでも、このなんとも言えないモヤッとした感覚をWebに吐き出しておかないと、(どういう方向に進むにしろ)オンパレードは見れない。
だから書いた文章である。お目汚し失礼。
◎放送後の雑感
アイカツオンパレードが第4話まで放送されました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
判断保留でしばらく来たわけですが、視聴して感想書かないようにしようかなー、と思ってます。
オンパレードを憎悪してぇ、みたいなことを考えてたわけですが、やっぱそうもいかず、しかし気持ちの落ち着かせどころもなく、付き合いに困ってます正直
オンパレード自身は新主人公らきちゃんもいいキャラで、大物感あるピュアパレも見れる。過去作へのリスペクトも、手癖でキャラいじりしつつ地金をちゃんと掘り込む筆の強さもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
小ネタも明るく元気だし、クロスオーバー特有の面白さもしっかり醸し出しています。いいアニメだと思います。
その上で、自分が見たいものはなんだかんだ”アイカツフレンズ!”であり、それが続かなかったこと、次の手として打たれたのがどうあがいても逆行含みのオールスター展開であること、そうせざるを得ない困窮がアイカツコンテンツにあるっぽいことが、どうやっても飲みきれません。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
作品全体もホビーアニメ色を強める舵切りがされていて、ステージの回数が一気に増えたり、アイカツシステムを全面に出すことでゲームで遊ぶ現実とのシンクロ性を増やしたり、メイン顧客層にダイレクトにアピールする切迫感を、強く感じています。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
それはそれで、やるべきことを見据えた変更でしょう。
ただ僕はアイカツのドラマ部分、アイドルとして社会との関わりの中でサクセスしていく物語が好きだったので、そっち方向に舵を切るってことは、好みの味がなかなかでてこない、って予測も立って。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
子供のワンダーランドな楽しさだけでなく、そこからはみ出していく未来に視線が向いてのが好きなんです
ここら辺好みの話であって、良い悪いじゃあないんですが、それだけになかなか動かしにくい部分でもあり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
現状、そして今後展開していくだろうクロスオーバーな楽しさと、アイカツシステムの謎を骨に据えた展開は(それはそれで好きだけど)全体重乗っけて安心、とはなかなか言えないわけです。
キャラの絡み、可愛く明るく楽しい瞬間は世界観の拡大に伴いドバッと増えてるし、懐かしい面子の可愛い瞬間をたっぷり食えるのはありがたくもあるんですが、そればっかで走れない自分もまぁ、認識してて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
実はそこまでキャラ萌えするタイプじゃないんですよね。物語の構造萌えなんだと思う。
旧ファンの掘り起こし的狙いは確実にあるオールスター展開は、そこを満足させるために『いつものアレ』を必ず挟んで、それはそれで嬉しいんだけども、僕はやっぱりそれ以外、それ以上を見たくなってしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
そしてこの形式である以上、それが望み薄だってのもなんとなくわかります。
というわけで、熱狂的な信奉も、むせ返るような憎悪も抱けない、どうにも生煮えな関係性が今の”オンパレードと僕”になってます。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
この状況でなにか実りある(と僕が思える)感想書くのはすげーコストかかるし、見てて面白いもんじゃねぇかな、と感じたため、現状感想を書かないほうが良いかな、と
危惧してたノスタルジー完全支配のヤバさもなく、アイカツテイスト、フレンズテイストを残したままリバイバルしてくれる喜びはデカいので、見るは見ます。ひなき可愛い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
ただ、感想って形にアウトプットするのは色んな意味で難しいです。どう付き合っていいかわからない。