GRANBLUE FANTASY The Animation Season2を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
プロトリアクターの起動、ノアの暴走を収めた騎空団。
しかしグランとルリアの前に黒騎士が現れ、屈伏を強いる。
圧倒的な力、オルキスとの断絶の前に、追い込まれていく二人。
それでも、掴みたい未来があるのなら。
まだ足を止めるわけにはいかない
という感じの、グラブルアニメ二期、最終話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
モロに続く…というか、とんでもねぇ巨大爆弾の片鱗を見せて終わったので、『三期はよ!!!』って感じだけども。
それはそれとして、演出に意図と力がある、非常に良い回だった。やはり黒騎士…仮面の奥に情と哀しみを秘めた女であったか…。
はてなき空を駆け抜けていく作品を〆るにあたり、今回はとにかく”空”、それを見上げる”眼”が重点的に描かれていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
脱出口は常に”上”にあり、対立の中ですれ違う瞳、交錯する視線が幾重にも描かれる。このリフレインが、エピソードが、作品が何を大事にしているかを色濃く見せる。
アバン、疾走するオイゲンからして、カメラは暗い地べたと進むべき青い空を切り取ってくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
ゴチャゴチャした高層建築に縁取られた、狭い突破口。帝国の支配する抑圧と、その先にある自由。
オイゲンはそれを探し、必死に駆け回る。
GRANBLUE FANTASY The Animation Season2 pic.twitter.com/RltZR9sDb2
『栗色の髪に緑の瞳…なるほどな~』って感じだけども、この探求が繋がる先は黒騎士…アポロとの邂逅である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
二人の関係がどんなものかは、未だ明かされない。
親子(でいいんだよな?)に何があったのか。人形と黒騎士の過去は、匂わされて次に続く。トンデモねぇ爆弾を投げ込んでくれたもんだぜ…。
黒騎士は圧倒的な力で、グランくんを追い詰めていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
己の大事なものを取り戻すために、力を手に入れ振るう。
グラン君が両手で必死に立ち向かうのを、片手でいなし砕くパワー表現が素晴らしい。
二期は頼もしくなったとは言え、まだ少年なのだ。
GRANBLUE FANTASY The Animation Season2 pic.twitter.com/4Ts81lQbJM
最初の遭遇時は顔の見えない怪物だった黒騎士は、過去の回想…人間である理由の提示を経て、瞳が判るようになる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
圧倒的なパワーを、なぜ欲するのか。それを手に入れられなければ、何を失うのか。
グラン君がまさに押し付けられる、厳しい現実の蹉跌。それを黒騎士は先んじて受けた。
立ち向かうべき”敵”もまた、人間である自分と同じ問題に悩み、別の答えにたどり着いた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
同じ根源から出発して、なぜ刃を交えるのか。なぜ分かりあえないのか。
黒騎士が諦めてしまったものに、瑞々しい感性を保った少年は視線を向ける。
良いよ…その柔軟性がグランくんのど真ん中よ。
今回はグランくんの無力感を煽り、力だけを手に入れた黒騎士の暴虐、正しさと強さのバランスに目線を向ける話だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
まだまだ足らないからこそ、もっと強くならなければならない。
しかし力は、時に正しさを奪う。では、どう強くなれば良いのか。
青年主人公のど真ん中に帰還する、二期最終話だ。
グランくんが携えている”正しさ”は、『ルリアを守る』という行動に現れ続ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
とにっかくあらゆる状況で、グランくんは己の体を盾に、蒼の少女を守り続ける。
約束したから。大切な人だから。
思いを盾とし、絆を刃に立ち向かう。
GRANBLUE FANTASY The Animation Season2 pic.twitter.com/z0hFkOgZcW
それがただの言葉ではなく、常にアクションに結びついている所がこのアニメらしい表現力である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
同時にルリアも守られているだけでなく、倒れ伏したグランくんを背中に、勇気を振り絞り立ち上がる。
諦めることは、信じてくれた人を裏切ることだから。
ボンッ!(ヒロイン力スカウターが爆ぜる音)
『俺たち…12話”グラルリ”だったから…』と言わんばかりの、濃厚な主人公とヒロインの交流。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
光が遠い地下水路で、ルリアは哀しみと絶望を見下ろす。
星晶獣を操る力だけでなく、心の奥底で繋がれたと思えた。友達になれたと。
でも、それは幻だった。
GRANBLUE FANTASY The Animation Season2 pic.twitter.com/6TRyPtvl8Y
そんな傷を受け止めるべく、グランくんは腰を落とし、同じ立場に己を動かす。しかし顔は上げて、あくまで見えない空を睨む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
傷ついたガントレットが証明する、ここまでの歩み。
俺は、君のためなら死ねる。そう思って、この傷を刻んできた。
ボンッ!(ロマンスカウンターが爆ぜる音)
いや実際、そういうパワフルな告白を全く躊躇わず素直に出してくる所が、グランくんの、この作品の良いところである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
数多の冒険を経て、蒼の少女を思う心に迷いはない。それが力に変わることを、激戦が証明してきた。
それと同じものを、黒騎士とオルキスも…”敵”も抱えているのではないか。
拳を握って立ち向かう思いは、彼らにもあるのではないか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
その言葉が、ルリアの希望となる。力強く握りしめた拳を解いて、ルリアの哀しみにそっと手を伸ばすグランくん。おずおずと身を寄せるルリア。スカウターはもう品切れですッ!!!
GRANBLUE FANTASY The Animation Season2 pic.twitter.com/MmEYcxbWCz
繊細な感情を言葉少なく、しかし表現力高く”絵”で刻んでいくのがグラブルアニメの方向性。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
『これが俺たちの”グラルリ”だっ!』と言わんばかりの、世界の果てで寄り添い合う二人の姿は、何よりも雄弁だった。
雰囲気のある地下水道の美術も活きてて、最終話でも作品の強みが暴れてる。素晴らしい。
ここら辺の表現力はオルキス回想でも同じで、つうかそれ以上の核弾頭でエモ領域は爆心地と化した!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
『俺は朴姐さんの甘えた声が三度の飯より好きでねぇ…』って感じで、”アポロ”のオルキス甘やかしを堪能である。
白紙の記憶に、刻まれる空と優しさ。
GRANBLUE FANTASY The Animation Season2 pic.twitter.com/hCFSQP0oB8
”オルキス”呼びで世話を焼いてくれた始原が、いったいどう焼き焦げて”人形”呼ばわりの冷たい関係になったのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
なぜ、オルキスの記憶は白紙なのか。
アポロが取り戻したかったものは何なのか。
そこら辺は伏せ札であるが、隠された状態でも漏れる感情放射能、ガイガーカウンターがビービーうるせぇ!
ヴィーラさんの時もそうだったけども、幼気な黄金期が哀しみに掠れ、全てが砂のように崩れ去っていく残酷の表現が巧いんだよなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
その果てにある無残を差し込むためには、甘い過去をしっかり描くのが大事。
やめろこの野郎、そのアイスでオレの心を…!
©GRANBLUE FANTASY The Animation Project pic.twitter.com/aCyVP5PUIB
グランとルリアがかつて約束した、青い空。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
それと同じものを、アポロとオルキスも共有していた。表情は人形と綻ばなくても、心は確かに揺れていた。
一緒に食べたアイスクリーム。祝ってくれた誕生日。
全て覚えてる。黄金のように、輝き続けている。
…ノアラカの後にこれやるの、”ズル”じゃね?
私と似た誰かを取り戻そうと、差し出してくれた指輪。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
時の流れが私達を引き裂いていくけど、その思い出は消えない。
貴方がいつしか、私を”オルキス”と呼ばなくなっても。
手に入らないものを掴むために、力に溺れていっても。
いつまでも、覚えている。
©GRANBLUE FANTASY The Animation Project pic.twitter.com/RHrzw08e6E
最初は希望の象徴だった”誕生日”が、二分たたないうちに断絶と失望の象徴に変わる演出の切れ味が、マジで凄い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
明暗の演出、フェティッシュの的確な使い倒し。計画的な犯行が感情をズタズタにし、もうオルキスを好きになるしかねぇ!!!!!!!!
最後にこういうの、ブッ込んでくるんだもんなぁ…。
”アポロ”が”黒騎士”になっていく流れと、”オルキス”が”人形”になっていく流れは多分重なっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
只人のアポロは大人になり、蒼の少女は成長から取り残される。虚しさを覚えるには、みっしりと詰まった想い出が必要で、それは謎に包まれている。
『お城を抜け出して…』か。オイゲン貴種なん?
”黒騎士”は孤独であるらしい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
たった一人、何かを求め力に溺れていく”悪”に、覚悟を秘めて人形は寄り添うことを決める。
貴方が私を見なくなっても、私はあなたをずっと見守る。
だって、優しくしてくれたから。
明滅の果てに、過去と現在が繋がる。
©GRANBLUE FANTASY The Animation Project pic.twitter.com/ne6ylb23qw
第5話で描かれた視線の交錯を答え合わせし、期待した以上の火力で感情をあぶられ嬉しい悲鳴である。これは”三期”やらなきゃ嘘でしょ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
”アポロ”の顔と人情が見えなかった時は、兜で隠れていた顔が今回は見えてるのが、変化を感じ取れて素晴らしい演出。https://t.co/jqaMnfffu1
愛のため、与えられた温もりのため、己の意志で闇に沈む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
人形のような、永遠の子供のようなオルキスに、確かに存在する強い決意。
蒼の少女たちの瞳は正面から交わり、すれ違っていく。
『優しくしてくれて、ありがとう』の言葉とともに。
©GRANBLUE FANTASY The Animation Project pic.twitter.com/yHOJLIHae3
ルリアとの想い出に向き合う時、幼さの象徴である猫のぬいぐるみをギュッと抱きしめ、それが猫の瞳を正面に向けさせるのが天才の演出なんですよね…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
オルキスはずっと子供のように見えて、凄く太い芯のある人間で。
ルリアの働きかけも、無視はしないし無価値にもしない。でも、譲れないものがある。
それはルリアとグランを結びつけるもの、恐怖に怯えつつも諦めないための刃と同じもので。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
それをお互い抱えているからこそ、肩を並べるのではなく向き合うことしか出来ない。
そういう状況を、オルキスは流されるではなく自覚的に認識してる。それが人形の瞳からよく判るわけです。巧すぎる…。
かくして再度の対峙の中で、グランくんは緑の瞳に問いかける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
『お前は何処から来て、何処へ行くのか。何を求め、何を掴むのか!』
まさかのオリジン逆質問に、TRPGプレイヤーとしては大興奮。やっぱキャラの根っこを問うのは大事よね。
©GRANBLUE FANTASY The Animation Project pic.twitter.com/X4p1EvK1Ou
グランくんは話の背骨になる”主人公”として、今まで沢山の質問に答えてきた。そういう彼だからこそ、戦う意味、何かを踏みにじる理由を問うにも重さが宿る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
宰相殿の”正しさ”とは別のものを、仮面を外したアプロは求めているわけだ。それを掴むために力が必要…なんだが、その歩みが根源を見誤らせる
視界を塞ぐ”兜”をグランくんの決意が飛ばした、ということは、自分を覆い隠してきた霧が晴れ、人間として素裸で向き合うチャンスがやってきた、ということでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
見上げる空の上に、因縁の男。それに向き合い上り詰めることで、アポロの未来も開けるのか
©GRANBLUE FANTASY The Animation Project pic.twitter.com/3f1TClzaGF
その真相と結末は次回…である。まぁじで?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
今回の映像を貫く演出哲学を考えると、アポロは喪失された父、白紙の人形、自分たちの始原に帰ることでしか”空”にはたどり着けない。
兜を置き去りに、帝国特別顧問の地位を奪われたのも、そういう旅路の重荷になるからだろう。
つまりこの先にはアポロ救済の激エモ感情爆砕戦場、オルキスちゃんの無垢なる祈り、老練な笑顔の奥に隠したオイゲンの苦悩が、たっぷり待ち構えてるって話なわけで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
そのサワリだけ見せて、いつ来るかわからない”次”を待つ…。良いだろう、期待して待ってやるよ…。
いや実際、オルキスサイドからの片側一車線で書いただけでこんだけ”ヤバ”なんだから、アポロが溜め込んだ獣を解き放つ時、相当凄いことになるでしょこれ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
俺はアルビレオヴィーラさん塾で”グラブル巨大感情学”を学んだからね…かかってこい!(守りごと一気に粉砕される前フリ)
ひとまず太刀を抑え、少年は己の居場所に帰る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
その瞳に、父との関係を見る優しい獣たち。
凶悪な”正しさ”を抱え、複雑な謀略を張り巡らせる宰相。
共に『星晶獣殺しの息子』を見ても、その視線は真逆を捉えている。
©GRANBLUE FANTASY The Animation Project pic.twitter.com/R2ZtfuaQEX
グランくんを父の影としてしか見ない宰相殿の視線は、ひっくり返そうとしてる”正しくない歴史”に乗っかってる人々の生活を、一切顧みない視線に通じている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
それは”オルキス”に誰かの名残を見て、手に入らなかったから”人形”と諦めた黒騎士の瞳と、何処か重なっている気がする。
対してグランくんは徹底的に、目の前にいる一個人を真正面、個別の色彩で見つめる。今回も『ルリアはルリアだ!』って吠えてましたね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
帝国という巨大な権力の装置は、個人の歪みを吸い上げて駆動する。そこに取り込まれるほどに、人を人としてみる瞳は曇っていく。
黒騎士が兜を剥がされ、緑の瞳を持つ”人間”になったのは、そういう場所から解き放たれる前フリだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
オイゲンに真実を告げてもらうには、真っ直ぐ目を見て思いを受け止めてもらうには、グランくんまだ貫目が足らない。
旅は続く。どこまでも、強くなる。
©GRANBLUE FANTASY The Animation Project pic.twitter.com/YZpZ1CPoS4
グランくんが『ヒゲ眼帯のナイスミドル(子持ち)とバリバリ絆イベント起こすぞ!』と決意したところで、知らない女が風雲急を告げる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
黒騎士捕縛、特別顧問の地位を剥奪。
新たなる旅の舞台で、一体何と出会うのか。強くなれば、そこで待つ困難を乗り越えられるのか。
少年の苦悩は続き、未来は果て無い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
一期の成長を受けて、”団長”としての頼もしい姿が目立った二期。最後のエピソードで、まだまだ余白と未熟がたくさん残っていて、レベルアップの余地がたっぷりあることを描いて終わるのは、上手い作りだなぁと感心する。
まだまだ、ここからにござる…マジ三期…。
道は果てなく、僕らは同じ方向を見上げながら、共に旅を続ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
いつか、夢見た場所にたどり着くまで。
大事な君の手を取って、自由になれる美しい風景を、一緒に見る日まで。
復活なったグランサイファーは、新たな旅路に突き進む。
しかし、一旦の幕である
©GRANBLUE FANTASY The Animation Project pic.twitter.com/aoLOhczvZF
というわけで、グラブルアニメ二期終わりである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
このタイミングで新たなる弾頭を叩き込んでくるのは卑怯だと思うが、その火力に全てを薙ぎ払われてしまうと、飲み込むしかねぇ。
オルキス…人形顔に青い炎を秘めた少女…。
アポロの方も相当な”獣”を飼ってるオーラが、ムンムン立ち上る。
『お前らだけが巨大感情の使い手じゃねーぜ!』とばかりに、グランとルリアがどう繋がり、何を求めるかもしっかり書かれた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
その美麗が、黒騎士と人形が見据える祈りとよく似ていて、しかし違ってしまっている現状を色鮮やかに焼き付ける。主役とシャドウの対比が巧すぎる。
こんだけいい塩梅に下ごしらえしたら、本命に着火した時は確実に焼け野原と、強く期待できる最終話でした。最終話!?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
演出の的確さ、作画と美術のリッチさが、しっかり感情とドラマの下支えをする。
グラブルアニメらしい強さが、存分に暴れたと思います。
僕は原作をやっていないので、ゲームで最構築された(だろう)ストーリーしか体験できていないわけですが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
見せ方は鮮烈かつ芳醇、的確にキャラクターの背負う過去、求める未来がドッカンドッカン殴りつけてきました。
ファンタジックな作品世界を生かした詩情も、しっかり各エピソードに宿ってた。
色んな場所を旅して、色んな感情に出会う。そこで何かを学び、少しずつ強くなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
グランくんの青春と、大空陸の豊かな情景がしっかり噛み合って、旅物語としての奥行きがあるのが好きなんですよね。
ラストエピソードに、それを受け止める”船”持ってきたのも凄く良い。
一期からスタッフを一新したわけですが、変化はありつつ作品のコアを継承して、グラブルアニメで見たいものが毎回見れたのは凄く嬉しかったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
豊かな美術でぶん殴られるたびに『こ、これだよ俺が欲しかったのは!!』って呻いてた。マージでリッチなファンタジー背景最高。
一期の旅立ちと出会いを終えて、”団”を背負って逞しくなったグランくんの成長と変化を、各島ごとの主役に寄り添う中で見せてくれたのも良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
逞しくなっても、誰かの瞳をしっかり見る素直さ、ルリアがマジでLOVEな気持ちを失わないグランくんのイノセント…俺も好きだよ…。
いやマージで、『あの青い髪飾りの約束の後、何やんの?』
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
って感じだったけども、『関係が仕上がったなら、そこに生まれる尊い絆を描き続ければいいじゃない! ”グラルリ”で優勝じゃない!!』と最高のアンサーを返され”死”です。
いやマージで”グラルリ”だったわ。メインヒロイン強すぎる…。
記憶にまつわるエピソードを情感たっぷりに彫り込んで、立ち向かうべき宰相殿の”正しさ”に反抗する足場にしてたのも良かったですね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
本格的な闘いはこれからなんだろうけども、リアクターが動き出したら、今回3つの島で描かれた物語も消えてしまう。人は想い出を刻み、流れ行く時間の中で生き続ける。
それには色んな困難もつきまとうけど、それでも進むだけの意味はある。見上げた視線の先に、青い空は広がっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
作品全体を貫く真っ直ぐな前向きさを、色んな角度、色んなキャラクターで描く。それを活かすために、ハイクオリティな美術と作画、的確な演出がある。
質を的確に活かし、時に攻めた演出を野心的にぶっ刺して表現力を高める。こういうアニメが、超ビッグバジェットの王道ど真ん中にちゃんとあるのは、僕は凄く良いことだと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
見過ごされがちだけど、実はむっちゃくちゃアバンギャルドなこともやってんのよね、スタンダードだけじゃなく。
どっしりとした安定感と、個々人抱える感情の熱量を同居させた話運びも、非常に良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
”王道”という立ち位置の強みを、毎回怠けずしっかり磨いていた印象。原作摂取してるとまた印象が違うんでしょうが、アニメ限定のTRPGゲーマーとしては、非常に勉強になったし最高でした。
というわけで、非常に楽しく嬉しい三ヶ月でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月28日
欲しい物を欲しいところに、想定以上の質量と速度で叩き込まれる喜び…感情筋が完全にミンチだぜ…。
”BANANA FISH”で注目してた、梅本唯監督の技量を確認できたのも嬉しいポイントでしたね。本物のリアルだ…。
とても面白かったです。ありがとう。