イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 20/04/19 ブラッドパス『聲』

昨日はカッツェでブラッドパスを遊びました。基本ルールブック付属シナリオの二本目を、ちょっとカスタマイズしたよ。

シナリオタイトル:聲 システム:ブラッドパス GM:コバヤシ

新米くん:”ククリヒメ”零泉九々李:外見20代女性:源祖/戦鬼 吸血鬼の名家、藤宮に連なる旧い存在として、敬して遠ざけられてきた恐るべき鬼。堕ちた鬼を滅するという機能に特化し、情や矛盾を理解できない正しさの怪物。
二次元くん:四鵬院凉音:35歳女性:傀儡/監者 斬鬼衆に連なる家に生まれ、己を一個の武器と任じて生きてきた糸使い。その奥には、時の不条理に流され、弱さに溺れる人間への嫌悪、不変たる吸血鬼への強い憧れを秘める。
浅間忍さん:皆上銃兵衛:36歳男性:夜者/火華 ”灰滅事件”に死に残り、吸血鬼として復活した斬鬼の戦士。しばらく”家”を離れていたが、より強く闘うための力を求め出戻った。罪人扱いの日々の中、止まった時計を動かすべく血に沈む復讐者。

こんな感じのメンバーで、因縁渦巻く東京の闇に潜ってまいりました。
このシナリオは一本目のシンプルなシナリオを遊んだ後、ままならない世界観の陰影、複数組織がうごめく面白さを堪能できるよう、ちょっと複雑な味わいで仕上げられた、とても良いシナリオです。ずっと遊びたかったので、今回GM出来てよかった。
今回はシナリオに登場するNPCとの関係性を、秘匿ハンドアウトという形でPLに配布し、ミドルフェイズに公開してもらう形を取りました。血盟って親密で何でも共有する感じになりがちなんですが、”秘密”を抱えることで一塊ではない分断が生まれて、ちょっとテイストが変わるかなー、と思ってやってみた。
同時にシナリオに食い込むネタをPLに預けることで、ミドルを支えるネタを増やして、セッションの駆動域をあげようかな、くらいの狙い。ウチの環境だと、『キャラの関係性だけをネタにフリーハンドでやって』て言われると、やっぱ手が止まるんだよね。物語的フレームを背負ったほうが、逆に動きやすい体質。まぁFEARゲーキッズだからね……。

結果として仕掛けは上手く行った感じで、大変楽しく遊べました。みんなすれ違いと秘密、薄汚い感情と無理解を抱えたまま、それでも繋がり血盟を為す。連血鬼でゲームしたのも初めてだったのですが、三角関係でギスるのともまた違った、ドライでメッシーな風合いの血盟でした。とても楽しかったです。
キャラを支える世界観や倫理が固定されず、フリーハンドで色んなキャラをやれるのはブラッドパスの良いところだと思います。ゲームを支える基本構造ははっきりしているのだけども、PLの好みや価値観を反射する部分は遊びが大きく、可能性がデカい。ここら辺の調整力も、過去システムを良く研究し、最適にブラッシュアップしてるなぁと感じる部分です。
というわけで、久々のGMで緊張もしてたけど、楽しく遊べました。良いセッションでした。同卓していただいた方、ありがとうございました。