ノー・ガンズ・ライフを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月26日
解体者と成り果てた兄に、引き絞る決別の銃弾。
ヴィクターとの決戦、その余韻に浸るまもなく、レフティが語る驚愕の真実。
自我を保ち動き出した、己の影を消す。ヴィクターからの新たな依頼を、十三は減らず口一つ受け止めて、スピッツベルゲンへ歩を進める…
てな感じの、過去との決着と新展開、サイボーグ・ハードボイルド物語第15話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月26日
レフティと解体者の正体。悪魔の発明、並列補助脳。色々明らかになりつつも、新たな疑問と決意をチャンバーに込めて…ってところで、『お前いたの!?』って人が横殴りキメてきた。お前いたのッ!?
彼が空気読めねぇ横殴り野郎で終わるか、はたまた彼なりの信念を闘争に刻めるかは来週として、やっぱり可愛い可愛いメアリーちゃんが主役のお話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月26日
アバンで挟み込まれる、切ない心情吐露がガンッガンにヒロイン力上げるわぁ…。
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兄のいる場所が、すなわちメアリーの居場所。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月26日
二人で満ち足りていた時間は拡張技術と出会うことで過ぎ去り、自分を優しく撫でてくれた腕は戦場へと消えていった。
その名残を追いつつ、いつか再開する日に胸を張って己を誇るために、拡張技師として腕を磨いてきた。
妹を撫でる兄の手。兄を撫でる妹の手。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月26日
前回から引き続き”手”を介した演出が印象的で、それがレフティの正体に繋がる流れが、なかなか気持ちいい。
誰かを守り、同時に壊すことも出来る、二面性を有した”腕/武器(arms)”。銃頭が背中を向けた、戦場での存在意義
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それが激戦の中で激しく軋む、なかなかのネットリバトルである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月26日
十三の胸に深く突き刺さる”解体者”の腕は、彼が兵器でしかなかった時代を呼び覚まし、戻そうと絡みつく。
異常に腕の立つ元カレが、それなりに希望のある今の生活ぶっ壊そうと迫ってくると考えると、十三も災難だな…。
同胞殺しの十三番機。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月26日
まーた十三が煮えた過去を持ち出してきたけども、ガンスレイヴユニットを狩るガンスレイヴユニットというのが、銃頭かつてのアイデンティティのようだ。
ヴィクターとその”影”を狂わせた戦場の記憶は、処理屋にとっても無縁ではない。
しかしその上で、過去と決別し未来に進んでいく道を、処理屋は既に選んでいる。兄を慕い拡張技師になったメアリーも、また。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月26日
お互いの腕を奪い合い、牙すら剥き出しにする闘争の果てに、十三はメアリーにトリガーを預け、妹は銃弾で兄と決別する。
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ここはモノトーンの色彩にハードなアクションが映え、メアリの悲しい決意と強さが印象的に演出されていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月26日
二期入ってから、キメ所の作画と演出が非常に良くて、ビシッと硬い筋金が入っている印象がある。
社会の最底辺で暴れる、ホコリまみれのスタイリッシュ。カッコええわぁ…。
十三ビームのインチキ破壊力を見れば、そのトリガーを預けるのがどういう意味かもよく判る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月26日
それでも、かつて自分に妹を託した男のために、その意志をついで前に進む少女のために、十三は両腕を奪われて牙を剥き、トリガーを預けた。
メアリーがカッコいいと同時に、十三が生える戦闘でもあったな。
『さらば追憶ーッ!!』って感じでブッパして終了! と思ったら、腕が衝撃の真実を喋りだして話は続く、と。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月26日
もういない兄の代理、メアリーの涙を背中で拭く十三に、心震わせてる余裕もないよ!
まぁ、話が停滞しないのは良いことだ。やっぱレフティだったかー。
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失った身体を回復し、兵士を死から遠ざける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月26日
ヴィクターの研究は”善”を志していたはずなのに、戦場という地獄の釜はそれを燃やし赫く輝く。
死ぬことのない遠隔操作が加速する、死の宴。自分が生み出していたものの真実に、青年の心は耐えられなかった。
彼自身が被検体となった並列補助脳は、その悪夢を焼き付けて暴走する。体を乗っ取り、悪たる拡張体を排除するために、”解体者”としてスピッツベルゲンに協力する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月26日
それが、今まで十三達が対峙していた”ヴィクター”の正体。
ならば、目の前のレフティの正体は?
処理屋が鋭く投げかける問いを、”腕”は『すぐに分かる』と上手く躱す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月26日
ここで伏せ札置くってことは、まーたロクでもない真相が待っているんだろうなぁ…タフガイたる十三はまだしも、メアリーちゃんが傷つきそうで心配です。
ホントこのエピソードで、メアリーへの好感度は鬼上がりしたわ。
とまれ、操り人形を一つ潰しても、戦いは終わらない。決戦の地はスピッツベルゲンのアジト、鉄郎の囚われた檻である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月26日
ヴィクターの悪夢を焼き付けた、解体社の影を消す。
新たな依頼が、処理屋のエンジンに火を付けた。
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ここで一回『ゴメンだね…』とスカしておいて、処理屋としての根っこに関わる最初の依頼を引き合いに出し、新たな決意を減らず口と一緒に吐き出す十三が、ビシッと決まっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月26日
とんでもなく優しい男なのだが、それを素直には出せないシャイガイなのだ。好き。
そして過酷な運命に泣きたい気持ちを、涙の代わりに血で流すメアリーも、タフな少女である。今回はハードボイルドな演出がビシッと決まって、定番なカッコ良さが元気だ…素晴らしい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月26日
『真相も判ったし行くかー!!』と思ったら、吹き上がったEMS野郎が横殴りキメてきた。居たのッ!?
両腕奪われたタイミングでの漁夫の利に、二人の決意はくじかれるのか。なかなか気になるヒキ…ではあるのだが、キメキメモードの十三を相手取るには、このオッサンだと”器”足りない感じするよなー…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月26日
とっとと殴って、スピッツベルゲン本部にカメラを移してくれたほうが好みかな。
戦争の過去、取り戻したい居場所。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月26日
ヴィクターとメアリ、十三が共有するものが、激戦の中良く見えるエピソードでした。”腕”を活かした演出、バチッと決める絵面と、この作品らしさが元気で、とても良かった。
メアリがどんどんタフで健気になっていて、良いエピソードやな…。次回も楽しみ!