恋とプロデューサー〜EVOL×LOVE〜を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
404号室。
存在するはずのないNot Foundに導かれ、”わたし”は罠に落ちる。
燃え上がる炎、荒れ狂う嵐。ハクの正義はゆらぎ、女王の覚醒は加速する。
激震する世界の中で、皆が己の守りたいもののため…。
そんな感じのハイハイふんわりラブコメ終了! 異能力サスペンス本格始動!! な、恋プロアニメ第8話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
ざっくり片付けられた女装お兄ちゃんの仇を討つべく、大暴走したルシアChangがアウタースペースで大暴れ。
”わたし”も安全圏でボーッとしてる余裕を、ガリガリ削られていく。
女王の覚醒に従うように、ブラックスワン幹部もそれぞれの思惑で動き出し、対策局はその素顔を顕にしていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
記憶、組織、能力、日常。
頼れるはずだったものが全て崩れていく中で、女は何を望み、男は何を掴むか。
いい感じにクライマックスのトリガーを引く回だった。
前回ラストで、CEOとの甘いロマンスを蹴っ飛ばした予知夢。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
それに従い突っ走る”わたし”ちゃんの先に、現れる404。
僕は『存在するはずのない〇〇』文法が大好きなので、ココら辺の仕掛けは煮えててよかった。
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トンチキぶん回しつつ絵面がバッチリ決まってるのは、このアニメの良い所(の一つ)だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
不安をいだきつつ、突如現れた秘密の部屋にあえて踏み込み、運命に向き合う。
”わたし”の心境を、暗さをうまく制御した絵作りで画面に焼け付け、増幅させていくサスペンス演出が良い。
んで、今回のヒロインルシアちゃんですよ。女装の本体ですよ(ヒドい覚え方)。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
第5話ではネタで笑えたんだが、能力暴走させて対策局に送られた兄貴、ガチでぶっ殺されてるっぽいので、もう話の落ち着きどころがない。
ブラックスワンも、さらってきた子供の扱いヒドいしな…。
家族のために、力を使う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
ルシアのヤンデレ大暴走の根っこは、父親の遺言を背負う”わたし”、あるいは過去の記憶にさいなまれるハクとおんなじだったりする。
そういう相手に、どう向き合うか。
運命が激動すぎて、あとフィジカルな異能圧力が強すぎて、他人見てる余裕がねぇ!
居場所がない、てのもルシアと主役サイドに共通する部分で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
ハクは今まで信じていた正義を根っこから崩され、それでも唯一信じられる”わたし”を杖に走り出せた。
でもそのハクが兄貴を捕まえ、(知らないとは言え)刑場送りにした結果、ルシアは追い込まれている。
ここら辺、かなり落とし所が難しい状況だと思うんだが…ルシアちゃん、今回ボッシュートされて出番終了なのかな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
ハクが今後掴むべき正義の実効を見せる意味でも、ルシアちゃん救済ルートはどうにか用意して欲しい。マージであの子、人生で良いことなんもない過ぎる…。
ちと先走った感想になったが、やけっぱちの少女は自分の運命を歪めたトワイライトゾーンに”私”を誘い込み、ボーボー燃やしにかかる。異界に”食われた”時の、歪みの演出がいい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
つーかこのヤンデレ顔、どう考えても救済しなきゃダメな奴だろ!
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まぁ”わたし”ちゃんは過酷な運命に巻き込まれ型の主人公であり、過大な能力で世界をどうにかしたいとかは、メインミッションではないわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
エボル能力で家族を奪われ、運命を捻じ曲げられた相手って意味では、イケメンと同じ共鳴ポイントのある”敵”だと思うんだけど、そこには手が届かん話…か?
異能覚醒による社会変革、過酷な運命に対する奮戦ってテーマを盛り込んでいる以上、目の前のイケメンとのロマンス、四人両天秤のワクワクだけを追いかけてると、どうも不正義な取りこぼし感が出てくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
ただでさえ、関わった異能者権力装置に全殺しっつー、ヤダ味濃い情報開示されとるからな…。
”わたし”ちゃんが女王能力を制御して、混沌をあるべきものに戻した時に、そこに至るまで犠牲になったものをどう扱うか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
ロマンスには枝葉なのかもだけど、個人的には結構引っかかるポイントだ。ルシアはその象徴に、僕には見えてるのかもなー。
んで、囚われのお姫様を救う王子様サイドも、足元がグラッグラ揺れる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
地に落ちた正義を象徴するかのように、色あせた花の道。
真実を告げた男は、正義と信じた銃弾によって殺される。ここの血の見せ方も良い。
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ハクは目覚めた力を正しく使いたいから、エボル警察に身を寄せた。既存のシステムを信頼したわけだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
しかしクソ秩序は異能者を駆り立て、見えない所でぶっ殺していた。憧れた正義の味方は、死刑執行人でしかなかったわけだ。
この衝撃が、”わたし”に告げられる真実と同時タイミングなのは上手い。
主役も攻略対象も、同じく自分を支えるものに揺らぐ。それは個人で収まらず、世界全体を揺らす覚醒の波として拡大していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
個人と個人、個人と社会が動くタイミング、振幅の方向性が上手く重なる。そのことで、お話がうねるダイナミズムが強くなる。
基本だけど、ちゃんとやるとやっぱ面白いわな。
突きつけられた銃弾に、黒き風を猛らせてハクは舞う。唯一信じられる、守るべき存在に急いだその足には、首輪がついている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
”わたし”ちゃんを守るべく預けた銀杏の腕輪と、ハクを追跡する権力の聖痕が呼応してるのは、結構好き。
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ぶっきらぼうにツンツン尖り、自分の正しさを疑わない強い男に思えたハクだが、今回は非常にナーバスな顔を見せる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
彼もまた、傷を抱えつつ信念で自分を鎧っていた。
真実が外皮を引っ剥がす中で、脆い部分が見えてくる。そういうのを守ってくれるのは、やっぱ愛だよ愛。
『段階を踏んで相手のことを判っていく』というのは、ロマンスに限らず物語の面白さの根っこだけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
CEOの可愛げと房総、アレスの冷たい顔とか含めて、話が転がる中イケメンが今まで見せてなかった側面を見せてくる。
そのタイミングと塩梅がなかなかちょうど良く、楽しく食える。構成上手いよな。
さて、組織から放り出された猟犬は唯一の縁を頼り、存在するはずのない404号室へとたどり着く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
燃え上がる炎に、甦る記憶。自分を責め立てる父と無力感。
その裏で、女王の真実が伝えられてきた。ちょっとブラックスワンさん! 子飼い暴走させすぎですよ!
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ハク先輩の記憶描写が断片的なので、確言は出来ないけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
異能と家族が絡み合ったコンプレックスとトラウマが、先輩と”わたし”ちゃん両方にある、てのは共通してるっぽい。なんならルシアもなッ!!
しかし運命を狂わせた張本人は遠くにいて、犠牲者達が噛み合う状況になってる。
まー女王覚醒促進派としては、ここでルシアが真相バラして”わたし”にショックを与えるのは、狙ってやった感じもあるけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
ハデスがルシアを唆して、アレス管轄だった”わたし”ちゃんと、色々嗅ぎ回ってウザいハクを消そうとした…となると、対策局とブラックスワンは繋がってんのか?
…違うか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
秩序サイドからしても、混沌サイドからしても、色々首を突っ込んでかき回す正義漢は邪魔なんだな。
しかしハク先輩にとって”燃える部屋”がトラウマで、足を止めちゃう情報まで回収してハメ手用意してるあたり、ブラックスワンもタダの面白集団じゃないよね…。
いろんな思惑が重なる中、悪の幹部達は煮えた会話をぶっこみ、先輩は愛の力でトラウマを乗り越え、ルシアはモヤシ”わたし”はイヤボーンキメる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
女王遺伝子を覚醒させるための”薪”として、兄貴は死ぬわ自分は実験台扱いだわ、そらキレるわな。
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パイセンはあの時掴んだ”風”の力で、不幸を似度繰り返さない決意を形にしてんのに、アレスはすんごい闇力で枯れた花見下ろしてるの、面白い対比だなー、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
先輩は”わたし”ちゃんに未来と可能性を与えられて、アレスは自分自身も縛り付ける執着を手に入れちゃってるわけだ。
ここら辺の対比はルシアと”わたし”も…と言いたいとろこだが、現状”わたし”ちゃん流されヒロインで、確固たる決意のもと運命に対峙する”覚悟”みたいのは、あんま鮮明じゃない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
そこら辺の腰の弱さが、このタイミングでルシアに手を差し伸べられない原因かも知れん。
まー封じられた過去、背負った運命、渦を巻く激動はどれも大きくて、流されるのもしょうがねぇかな、という感じではあるが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
ともあれ空飛ぶイケメンの面目躍如、ハク先輩の横殴りで、勝負は一旦水入りである。いやー…ちゃんと話し合っておけ?
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ルシアが暴走するに至った”傷”を放っておくと、色んな意味であんま良くない気はするけど、先輩も自分の正義切り崩されて、女二人も背負う余裕がない、つーことかなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
ブラックスワンにしろ対策局にしろ、見逃してはくれないだろ…と思ってたら、ED後にあんな事に…ルシアマジ、良いことなんもない
父の遺稿が出口を教え、たどり着いた場所はしかし、全てを解決する場所ではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
砕かれた正義に涙ぐみつつも、たった一つ残った愛の為に戦う…って思ってたら、女王能力大覚醒! 赤い瞳がギラリと光り、闇の力が大暴走祭りだよっ!
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異能に光る瞳を抑えつつ、能力暴走に苦しむ先輩の”異能しぐさ”があまりに完璧で、思わず笑ってしまったが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
”わたし”ちゃんの能力、マジで現状不幸を拡大する方向にしか働いてなくて、超厄介。
今後運命に立ち向かう中で、ちったぁマシな使い方が見えてくるのだろうか。制御せんとヤバイよなー…
てのを見せるために、”黒き風の王(読みは”パズス”。今俺が付けた)”は彼方に飛び去り、アイドルはヤンデレを生み出し、CEOも”バロールの瞳”を執務室にヒョンヒョン浮かす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
悲しい別れのシーンなんだが、真っ黒円盤がヒョンヒョン空飛んでるの面白いなぁ…
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キラの能力暴走がヤンデレ作成ってことは、彼のエボルは多分心理操作で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
トップアイドルに立ったのも、知らずエボルでチートしてたからってなると、結構キツイじゃねーかな。ここらへんは、キラ担当回で扱うネタかな?
今回で一気にシリアスに舵切ったので、どう味付けするか楽しみ。
さて、涙一つ振り払い運命に立ち向かう”わたし”ちゃんと、同じ運命の果て。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
苛烈なるブラックスワンの幹部”アレス”は、勝手したルシアに異能訓告キメてた。死んではいないんだろうけど、マージ良いことなんもない。アンタらちったぁ寄り添いなよ!
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自分の能力暴走で世界は大変になるわ、待ち受ける運命は過酷だわ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
”わたし”ちゃんを包む闇は濃くなっているのだが、それでもその先には微かな光がある。
しかし冷酷にルシアを処理したアレスを照らすのは、冷たい月の光だけだ。
ライティングの表現力は、今回も元気。シモンの”闇”濃いなぁ…(歓喜)
というわけで、プリンとラーメン食ってた時間は終わり! な、終章の火蓋を切るエピソードでした。たいへん楽しかったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
”わたし”ちゃんは自分を取り巻くブラックスワンの陰謀と、制御できない力のデカさを。
先輩は信じていた正義の終わりを。
それぞれ突きつけられ、社会も激動を始める回でした
不安定に揺れながら、力に翻弄される人たちがどう絡んでいくのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
兄貴ぶっ殺され所属組織はなんもしてくれず、挙句の果てなんかお仕置き時空に飛ばされたっぽいルシアちゃんに、少しは希望のある世界がやってくるのか。
脇役に過剰に入れ込んでいる自覚はあるが、まぁ粗雑にはせんでくれ…。
街を揺らす覚醒の波は、物語を加速させるだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
『異能力はただの、DOKIDOKI☆シチュエーション加速器じゃねー!』とばかりに暗く重たくなってきたお話、自分が書いてるものの重さを認識してる感じがビンビンで、かなりOKであります。
こっからどうぶっ飛ばすか、次回も楽しみです。
まぁルシアちゃんだけでなく、主役≒プレイヤーキャラクターたる”わたし”の物語の端役として、とっ捕まったり虐待されたりぶっ殺されたりした人全員、なんらか報われて欲しい気持ちはある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
”わたし”を苛む運命の重さと、残酷に押しつぶされたエキストラのあり方は、根本的に差はない…と僕は思う。
特別に選ばれたロマンスの主役だから、凡人が潰されるだけの運命をイケメンの補助アリで乗り越えられる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
そういう特権化はある意味気持ちいいけど、やっぱヤダ味が凄くて。
世界を変えうる特別な力を背負うと描かれているので、クソみたいな世界全部変えてくれ。イケメンと結ばれて満足しないでくれ。
ここら辺の願望は恋プロアニメ、結構拾ってくれそうな”匂い”、既にあるんだけどね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
ロマンスはどうしても、目の前30センチに視界を閉じることで熱量を上げる必要がある。
しかしその隙間から、どーでも良い犠牲者に意識を向け、実効ある手を伸ばす余裕を、どっかで描いて欲しいわけです自分としては。
ま、ザックリ行くところは相当ザックリなので、どうなるかは分からんけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月2日
自分の見てる感じだと、トンチキを粗雑にパワフルにぶん回しつつ、そ端っこの処理にも結構眼が行ってる雰囲気は受けるので、ここも上手く着地させて欲しいところだ。
さてどうなるか。不安は常に、期待の裏側にあるわな。