宇崎ちゃんは遊びたい! を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月18日
私物は置く、料理は作る、一緒に遊ぶ、時折真心を見せる。
ウザい後輩との生活は、いつしか騒がしくも楽しい日々へと変わっていった。
色んな人とも関わりつつ、なんだかんだ、キミと一緒が楽しい。
そんなモラトリアムもそろそろ幕! 急なシリアスで引くぞッ!
まぁアソコから膝カックンがあるのが、このジャンルだとは思うよ…次回予告も結構明るかったし! な、宇崎ちゃん最終話一個前。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月18日
一生櫻井と宇崎が、幸福なモラトリアムの中幸せにまどろむ話であった。
いやー、鳥取の苛烈なビート感に比べると、地元は馴染むなぁ…何だったんだろうな…(答え:広告)
やっぱ二人の関係構築の話としては第8話の花火でピークは迎えてて、今回もなんか秘めてた思いが出たりとか、関係性の質が変わったりとか、そういう変化はなかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月18日
恋人でもなく、友人でもなく、なんか特別で心地良い間合いを獲得した後の、ダラダラ続く日常。
それを確認するようなお話であった。
起伏も変化もないが、その平坦な多幸感それ自体をウリにしているジャンルでもあり、ニーズに似合った構成なのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月18日
表面をさざなみのように、ドタバタと艶笑がくすぐったりはするけども、裏切られることも傷つけることもなく、可愛いこと仲良く日々がすぎる。
最終話でこのオタク専用麻酔薬みたいなムードをどんだけ揺らしてくるかは分からないが、個人的にはエグ味もシャレにならないレベルではなく、それなりに喉越しとコクもあって、飲み込みやすい作品であった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月18日
なんだかんだ、宇崎の可愛さをちゃんと描けている所がやっぱり強いなー、と思った。
というわけで、桜井先輩のハッピーな日々は続く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月18日
メガパンチでツッコミを入れつつ、宇崎ではなくビーズクッションを狙って洒落で済ますあたり、”信頼”だなぁ、と思ったりする。
お互いに甘えてるんだが、コンセンサス取れてんだから良いだろ、みたいな。
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私物は置く、勝手にだらける、料理は作るし無礼な振る舞いしたらしっかり謝る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月18日
ウザさ爆裂、時折洒落にならない踏み込みもあった二人の関係は、すっかり落ち着いていい塩梅の漫才である。
これで『付き合ってねぇ、恋愛感情はねぇ』てのも無理ねーかな…と思わなくもないが、同性の友人と見ると納得か
やっぱ二人を”男女”にしてしまうセックスを、意図して排除し、お互いを無性の存在と扱うことで間合いを整えたなー、という印象を、私室での仲良しからは感じる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月18日
それが成熟への恐れなのか、変化への怯えなのかは、コメディにはシリアスに内面をモノローグする権利がないため、なかなか判別つかんけど
自分が何を考えているのか、内面が生まれた瞬間にジャンルはラブコメディからロマンスへと変わり、関係は不可逆に変化していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月18日
それは幼い宇崎にとっても、彼女を微笑んで見守る視聴者にとっても、あまり心地よいものではないのかもしれない。まどろみは続くのだ…少なくとも、アニメの範囲では。
ここら辺、特定の相手を意識しすぎた過剰なモノローグの”こわばり”で笑いを作る諸作品(”高木さん”とか”かぐや様”とかね)と、オールドスクールなラブコメギャグの方法論の違いを感じて、個人的に面白いポイントだったりするのだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月18日
恋と笑いを混ぜ合わせるにも、やり方は色々あるのだ。
あ、『先輩はちゃんと謝れるのが良いところ』ってのは宇崎と完全一致で、案外好きな人のことしっかり見てんなー、と思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月18日
やっぱ僕にとってヘテロラブコメは、男の子がチャーミングじゃないと見続けられねぇな…桜井先輩が可愛くて助かったよ。
ほいでもって、日常はゴロゴロと転がる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月18日
宇崎のクソアオリで火が付き、実家に乗り込んで料理特訓だッ!40代ヤバ女のリビドー爆裂もあるぞッ!
相変わらず宇崎母が娘を遥かに超えるモンスターで、作中一番ヤベーな、と思った。
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『男の子”なのに”料理とか感心ね、イマドキの子なのかしら』というモノローグに漂う旧世代の遺物感半端なかったけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月18日
宇崎ちゃんがデカい乳でホコリ臭い”女”像を背負わされるのと同じくらい、桜井先輩も周囲に勝手に押し付けられる”男”像の犠牲者なんじゃねーかな、とか思ったりもした。
この話の抱える/表現する価値観がアップデートされまくった最新鋭機じゃねぇってのは、ジャンルとしても客層としてもそういうもんなんだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月18日
周囲を取り巻く環境にヤダ味ありつつ、先輩自身は結構今い価値観で飄々とやってるところに、妙な新鮮さと味わいがある。ここ面白いよなぁ…。
宇崎が初期のウザモンスターから物語を経て、色々考えてる”人間”になってしまったので、そういう人の心分からないがゆえののズレと笑いは、宇崎母が担当するようになった、とも取れるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月18日
イヤホント、個人じゃどうにもならない”目つき”を判別基準にした上で、上から『桜井くん大丈夫かも~』は怪物。
宇崎母のスゲー所は、他人の先輩をセックスモンスター扱いするだけでなく、自分の娘も自分を売り飛ばす女衒とみなす所だと思う。どんだけ身内に信頼ないんだ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月18日
まぁ内面に溜め込んだリビドーが、若い男で発火したときだけ暴走するんだと思うけど。…やっぱ性欲スイッチの制御効いてない怪物じゃん!
涼しい顔でうどん食って、性欲爆弾に冷水ぶっかけたりしつつ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月18日
ボルダリングにカラオケ、先輩の楽しい日々はいつでも、宇崎と一緒である。
乱入、アルハラ、セクハラと、地獄の三倍満カラオケをキレずに飲み込む先輩は偉い。
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海でスイッチ入った運動欲求に、かつての”先輩”を見て頬を赤らめる宇崎。やっぱ求めてるのは、黄金時代の復活なんよね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月18日
筋トレ続けてたり、先輩も水泳に未練ある感じだけども、なんで止めたんだろうか?
ここを掘るとまたシリアス水脈が噴出し、話の流れが変わるのでアニメではやらんわな。
最悪のコンテンツ消費人間である亜美が、酒で識閾下がって自分も舞台に上がってメチャクチャしてたのは、個人的にはポイント高かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月18日
花ちゃんと二人で飲みに行ったり、なんだかんだ外野から他人を消費するだけのモンスターになりきれないんよな、この人。
『それでやるのが、知人への肉欲圧迫かよ!』というツッコミはしたくなるけど、まぁそういうアニメでもあるから…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月18日
アルコールの力を借りてブーストされる、脂っこい性欲の匂い。ノリと勢いでぶん回す大学生ノリが、胃にモタれつつ懐かしい。若いなぁ…。
このお話は年齢設定を結構上手く生かした作品だと思ってて、酒にセックスに、高校生だと出来ないネタが存外元気だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月18日
それだけでなく、教育モラトリアムの末尾に当たる”大学”を、『いつか出なきゃいけないけど今ではない』時間の空気みたいのが、賑やかな日々に微かな陰りを伸ばしてる。
『女の子に囲まれ毎日賑やか! やれやれ言いつつ超充実キャンパスライフ!!』ってガワの一個奥に、妙に冷えた薄暗さが残ってる所が、結構好きなのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月18日
まぁアニメではそれが炸裂することはないだろうけど、物語が終わる時…恋にも成熟にも目鼻がつくときには、タメてた重さが生きるんだろうなぁ。
うぜーうぜーと言いつつも、毎日楽しいキミとの暮らし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月18日
それが唐突に終わるムードを漂わせて、次回最終回ッ!
多分アバン5分でシリアスムードは終わる気がするッ!!
あんまりにも分かりやすい『終わらせるためのシリアス』で、逆に笑っちゃった。
©2020 丈/KADOKAWA/宇崎ちゃん製作委員会 pic.twitter.com/jTpYZExbpX
エグいことを吐露しておくと、単行本売上のカンフル剤として投入される、最初からキッチリ終わることを諦めてるアニメを傍から見る趣味の悪さが、僕にはあって。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月18日
この作品も、アニメとして背負った不自由をどう12話構成で料理し、アニメなりの満足感と味わいを作ってくかに、結構な興味があった。
このお話は人の心が分からねぇところまで吹き上がっちゃった宇崎が、先輩とゴリゴリ擦れつつ第8話で一応のゴルディロックス距離を手に入れるまでを、一つのピークとして描いた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月18日
9話以降は、あるいみ”余生”だ。鳥取回のブッチギリなミニマル感が、よく見せてくれる。
その上で、アニメとしては12話で終わる。多分まだまだ続いていく二人の日々を、『ねーよ!』とツッコミつつも微笑ましく羨ましかった仲良しな空気を、継続させつつ終わるような話になると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月18日
そこでは恋の決着もつかないし、モラトリアムから抜け出していく決意も、あまりないだろう。
それでも、アニメはアニメとして、アニメなりに終わらなければいけない。雨と涙は、そのための滑走路…になるのか?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月18日
自分の用意したネタを最後にどう使ってくるか含めて、なんだかんだ結構好きなこのお話がどう終わるか、最終回も楽しみです。
しかし今回は桜井先輩の充実人生メインだったが、ただただ遊んで貰う”子供”だった宇崎が、一応対等の遊び仲間として先輩を遊ばせてあげるところまで、自分を引っ張り上げたって話でもあるんだな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月18日
なんだかんだ、暴走小娘の小さな成長は描けてた話だったと思う。そこが結構好き。