D4DJ First Mixを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
期末試験もなんとか乗り越え、冬休みに突入したHappy Around!
往くぜ最高のクリパライブだ! という意気込みは、悪運に流される。
そこにスルリと滑り込む、学内最強のカリスマ。
目をつけていた超新星、最大級のサプライズ。
新たな出会いが波乱を呼ぶ!
という感じの後半戦開始、Peaky P-key本格参戦の第七話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
ここまでちらほら顔見世してた響子を中心に、乗りこなせばデカい波がりんくとハピアラに押し寄せてきて、ビッグチャンスに真秀が揺れる…という展開。
ちょっとずつでも計画的に、ピキピキを露出させてきたのが効いてる運びだ。
話の進行に合わせて、見ている側のDJリテラシーもしっかり上げていくのが、このアニメの特徴。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
Peaky P-keyのデカい舞台にも、物怖じせず実力を発揮するりんくを、地力で板に載せられなかったブッカー、プロデューサーとしての、真秀の曇りが印象的なエピソードでもあった。
DJ、VJ、シンガー、ダンサー、パフォーマー。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
メロディーメイカー、編曲家。
ステージには色んな人が関わってると、明るく元気な青春絵巻の隙間から、しっかり伝えてきたこのお話。
ピキピキが本格参戦することで、才能を輝かせる舞台を整える側の仕事も、見えてくんのかなー、という感じ。
頑是ない多幸感をぶん回してドチャクソハッピーに仕上げつつも、凄く冷静にお話を組み立て、視聴者の”眼”を自然と鍛えながら進めてる冷静さが、僕はこのアニメの好きな部分で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
今回の出会いと変化を経て、次回何を書くかは凄く楽しみだったりする。主題の扱いと見せ方が、すげぇクレバーよな。
冒頭の一分半は、しのぶがどんな日常を送っているか、一切セリフ無しで魅せる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
相当に攻めた構成だと思うが、どっしりカメラを据えて生活と人格と思い出を見せる運びが、なかなか面白くキャラを飲ませてくる。
僕しのぶのことよく知らんので、いい挨拶だった。
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僕は真秀がジャージ着込んでPCにかじりつき、音源とがっちり組み合ってる描写がすごく好きで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
Peaky P-keyのDJ、トラックメイカーであるしのぶもまた、そういう地道な取り組みを怠けない、誠実な音楽野郎だと判る無音の進行は、とても良かったと思う。
やっぱメインで扱うネタに、真剣なやつが良い。
そんな彼女が小さな窓を開けて、見つめる思い出。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
むにちゃんに続いて、幼い時代の思い出を胸にしっかり抱える女がここにいる。追憶に焼かれ続けてる女(ひと)が好き。
Peaky P-keyが本格お目見えする今回、『この子らも好きになれるな…』って感触は大事だと思うんだけど、しっかり作る出だしだった
一方仲良し四人組は冬休みも仲良しで、往くぜクリパライブ! と大盛りあがりである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
このフッド感、四人集まればとにかく最強! な感じはやっぱ凄く良くて、このアニメで一番強いところだと思う。
ここら辺は底抜けの”陽”を背負う、りんくを主役にした利点だなー。
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ピキピキのチラ見せが本格登場の地ならしだったように、愛莉さんが”バイナル”で繰り広げられるハピアラの青春にずっと微笑んでるのも、今後活きるのかなー、って感じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
さり気なく挟み込んでくる描写が、かなり考えての布石だったりする作品なんで、思わず先を読みたくもなる。
先のことはさておき、ハピアラはいつでも仲良し、ジャージで真面目にダンスの練習である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
そんなキラキラを曇らせる、悲しきバッドニュース。ハコを抑えるのに失敗し、楽しいはずのクリスマスライブは流れてしまう。真秀が悪いわけじゃねーだろッ!
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まぁ敗北主義者ごっこも、仲がいいからこその戯れなんだけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
現状ハピアラの舵取りは真秀がやってて、天然共を導くプロデューサー的立ち位置は彼女が担っている。
才に溢れた仲間たちが、浮かぶも沈むも真秀次第…て部分は、確かにある。
落ち着いて常識的だからこそ出来る仕事なんだけども、圧倒的な”才”であばれるエンジン担当に対して、ハンドル役はあんま自信が持てないのかもしれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
DJクノイチに、学内コンペで負けてるしね。ここら辺の輝き方の違い、見えてるものの差は、今後大事になりそう。
まぁそこら辺気にせず、ハピアラのニトロチャージャーはスパゲッティをジェット食いだけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
このアニメの強みの一つである、コミカルな表現は今回も元気で、やけ食いの時の無音芝居はとても面白かった。
沈黙で笑わせる芸が多くて、コメディとしてのキレと独自性も、また好きなんよね。
そんな自由人に声をかける、学内最強のカリスマ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
最初は敬語だったのがスルスルと崩れて、響子相手にも物怖じしないりんくのコミュ力が良く見える。
響子のアプローチも、ここまで細かく興味の変遷を差し込んできたので、スッと繋がる。ナイスDJ。
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何を思ってクリスマスに誘い、どんな道を歩いてきたか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
思い出色に語られる遍歴も、響子のキャラをよく見せる。
今のハピアラのように、自分の夢が始まったばかりの頃を恥じることなく、堂々大事にしている姿に”器”を感じるね。
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どんな経緯で音楽と出会い、今の仲間と繋がったか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
ここまで六話ハピアラ主役で書いてきたものを、響子の回想はりんくと僕らに、手際よく見せてくれる。
幼少期から音楽に包まれ、追い求めてきた相手。
しのぶに心底惚(ぞっこん)な所が、軽めの第一印象に”真”を入れる。
この響子からの視線は、アバンで見せられたしのぶの視界としっかり呼応している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
お互いの出会いが、Peaky P-keyを生んだ土台が、強い想いで密接に繋がっている強み。ユニットの仲間との邂逅が、運命的であった特別さ。
これも、ここまでハピアラが六話、描いてきたものに重なっている。
今回初めて本格駆動するライバルユニットが、今まで主役に体温を宿してきた諸要素をしっかり持っていて、尊敬できる先達でもあるとみっちり書き込んでくるのは、このアニメらしい腰の強さだな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
焦りのない的確な筆致で、一個ずつ要素を積み上げていく確かさが、今回も元気だ。
というわけで、手渡されたプラチナチケット。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
真秀がDJガチ勢として、超早口になってむにちゃん押されてるのが、ちょっと面白い。仲良いねぇ君たち。
行く理由も『アンタ達が行くなら』だし、相当ハピアラの事好きだな、むにちゃん。
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あと知らねぇ女が出てきた瞬間、デフコンレベルがガツン上がって『誰よその女!』モードに入るところもなッ!!ホントりんく好きなアンタ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
個人への強い感情と、”みんな”と一緒にいるときの楽しい気持ち。ここら辺のバランスが、結構上手に取れるむにちゃんである。りんくの餌やりが巧いのもあるが
というわけで、暗闇を上手く使った貫禄のステージングに、見渡す限りのオレンジサイリウム。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
Peaky P-keyのステージはハピアラの手作り感とは違った、貫禄を感じさせるハイ・クオリティだ。
明暗をくっきり分けて、聴衆の興奮を自在に制御している感じが力強い。
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学園の”てっぺん”にいるってことは、既存の楽曲やパフォーマンスへの期待値がすでに跳ねてる、ということであり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
”Let's do the 'Big-Bang'”のいい感じのイントロでハンズアップさせておいて、ギュルリと逆転させてサプライズゲストに繋ぐ、しのぶの人捌きが巧い。
しのぶはMCのターンでもビートを途切れさせず、心音にも似たドラムをBGMに、ワクワクする雰囲気をうまく操っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
音を繋いで曲を作る以上の、ステージから飛び出した体験全域での制御。最強ユニットのDJとして、観客と向き合う経験値が非常に高い。
音楽の刻まれたDiskを、Jockeyとして乗りこなすだけではなく、パフォーマンスを通じてハコに入った聴衆全体を、ライブという体験自体を自在に操れる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
そういうスケールのデカさが、DJクノイチのプレイには既にある。ここら辺の”格”もよく出たステージ表現だった。
そしてりんくは、そんなデカさに物怖じしない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
仲間が引き止める中、全てが始まったときと同じように『やりたい!』をせき止めず、突然の誘いを堂々受け止める。
その爆発力は、真秀にはない。それを思い知らされた瞬間の表情は、痛みすら感じさせる。
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パッションのりんくと、ロジックの真秀。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
この両輪でハピアラは始まり進んできたんだと思ってるが、真秀は自分の果たしてる役割に自身が持ちきれない感じがある。
実際りんくに出会うまでは運命が転がらなかったわけで、”持ってない”側だという意識が強いんだろうなぁ…。
そんな親友の陰りを知ることもなく、生粋のパーティーモンスターは見事に、シンデレラステージを踊り切る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
サプライズできっちり合わせ、パフォーマンスとして成立させてしまえる度胸と才覚。
地平線まで伸びる熱狂を、向かい風と受け止められる天性。
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強い輝きをさらに強調する闇の使いこなし方が印象的なステージを浴びながら、真秀は熱狂から一人取り残される。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
今目の前で何が起こっているのか。自分に何が出来なかったのか。
それが見えてしまう目の良さが、なんとも悲痛である。
いや明石クンは、相当凄いことを沢山やっとるんやで…。
りんくのパフォーマンスがいい意味でPeaky P-keyの統一性から”浮いて”て、一体になりきらない感じも良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
学内最強ユニットとして実績を積んだメンバーは、パフォーマンスの練度が違う。
ビートへのノリ方、身体の使い方。一体感とグルーヴ。
サプライズゲストは、当然それに混ざりきらない。
しかしその独自性も味わいに変えて、しっかりステージを作ってしまえるのがPeaky P-keyの”格”であり、りんくの”才”であろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
そして明石真秀は、圧倒的な輝きを放つステージから置いていかれている。たった一人、その事実に気づいてしまっている。
笑顔の帰り道で、前を行く三人から距離を取る真秀。彼女だけが、今日何が起きて、自分に何が出来ないのかを思い知っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
その距離を縮めるだけの”才”が、自分にあるのか、ないのか。かけがえのない仲間に、自分は何を差し出せるのか。
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一生『りんくは最高だった…自慢の幼馴染だった!』といい続けてる大鳴門さんにホッコリする暇もなく、真秀の夜空は曇り空である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
ド天然のりんくが意識できないところが、見えてしまう辛さ。ここまでハピアラを支えてきた真秀の強みが、ブレーキにもなる展開だ。
Peaky P-keyのステージの凄さが判るのも、自分がそれを用意できないことに辛さを感じるのも、真秀がDJ文化をよく学び、敬意を持っていればこそだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
そんな彼女の良さは、ここまでの六話しっかり書かれてきた。
アンタもオレも、真面目な明石真秀が好き…そうだろッ!(唐突な同調圧)
ライバルが堂々その”格”を示し、ただ上でふんぞり返るだけじゃない血の通った体温、ユニットと音楽への情熱をしっかり見せた所で、ハピアラの要がひとり沈む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
なかなか巧い運びだと思う。新しい風は可能性と同時に、見えるからこその悩みも連れてきたわけだ。
そこでPeaky P-keyもHappy Around!も、先を行くりんくも手を差し伸べた響子も思い悩む真秀も、全員悪くないように描いているのは、なかなか凄いことだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
ツルンとノンストレスってわけではなく、キャラの特色を活かし波風を心地よく起こし、全員の株を上げる。
これ、かなり難しいと思うのよね…
こういう巧さがそこまで表に出ず、とにかくハッピーで元気よく楽しい感じに物語が転がってるまとまりの良さが、一番凄いところだと思ったりもするが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
巧さがこれ見よがしにならないよう、スムーズにヤスリを掛けてる細やかさは、この作品の密かな特色だと感じてます。
そんな細やかさが、次回どう炸裂するのか。真秀の涙は、一体どんな色を孕んでいるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月19日
大成功のサプライズを追い風に、ハピアラが躍進しそうなエピソードですが、”才”を巡る筆致の細やかさにも期待が高まります。次回も楽しみですね!
愛本りんく…真秀を抱いてやれ、優しく激しく強くッ!!