D4DJ First Mixを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
夢のサンセットステージに続く、Photon Maidenとの直接対決。
Happy Around! は”ボーカリスト・麗”という奇策で勝負に出る。
四人でハピアラなら、どんな色だってわたし達色。
りんくの無垢なる信念は、新たな地平を切り開くのか!?
そんな感じの”8位”バトル決着回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
りんくの絶対的な直感力を導きに、新たな自分たちらしさを形にしていくハピアラ。
それと同じくらい、完成された世界観からなかなか出れないPhoton Maiden…というか咲姫の戸惑いが、静かにクローズアップされるエピソードだった。
このアニメが本筋の端っこで色々積み上げて、メインで活かす上手さはピキピキの書き方で証明されている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
明るく楽しく、仲良く努力。
見事に勝利と新しい”らしさ”を掴んだハピアラと、与えられた完成度を”こなす”だけだったPhoton Maidenの違いを決戦の後にどう活かし、どう魅せるか。
勝負の決着がつくまとめのエピソードであり、同時にPhoton Maidenの掘り下げに繋がる話数でもあり、よく計算された構成の巧みさが、このアニメらしいなぁ、と思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
誰かにとってのゴールが、誰かにとってのスタートになる。群像劇としての面白さが、今回と次回でより強くなりそう。
つうわけで、胸に湧き上がる鼓動を抑えきれず溢れた麗の吠え声を、我らが主人公が聞き逃さないところからスタートである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
序盤はコミカルな表情が元気で、このアニメらしいポップな空気がよく暴れていた。コロコロ顔変わるの、みんな可愛いね…。
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りんくは言語化能力は高くないが、とにかくセンスが図抜けている子で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
四人個別の才能が組み合わさって、”らしさ”が生まれるユニットの強さを直感的に理解し、あっという間に共有する。
活動を続けるうち生まれていた、”ハピアラらしさ”なる曖昧な檻。
それを麗ボーカルでぶっ壊しても、新しく生まれてくるものは絶対輝いている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
その確信と挑戦はまさに正解で、感じ取った可能性に飛び込める自由は、ハピアラが学生主導のアマチュアユニットだからこその強さだ。
これはこの後、Photon Maidenを切り取りながら対比されていく部分。
りんくが笑顔で肯定してくれるから、麗も挑戦に怯えるより握り拳、新たな未来に笑顔でジャンプできる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
麗ちゃんは感情表現が凄く幼くて、実質幼女みたいなところが本当に可愛いと思う。
大好きな友達のエールと、自分の胸に湧き上がった確信。
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エスカレーターが自分を運んでくれるのなんて、とても待ってられないからジャンプ! 完全に園児…素晴らしい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
中心にいるりんくの無垢な幼さが、ユニットメンバーをどんどん自由な子供に戻して、キラキラ笑顔を沢山生み出してる様子は…やっぱ好きやな。一生仲良し幸せでいてくれや…。
一方Photon Maidenは事務所の期待を背負い、完成された世界観を崩さないまま勝負に挑む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
彼女たちも汗まみれ努力を重ねていて、しかしユニットとしてのあり方はハピアラとは違う。
与えられるものを研ぎ澄ますか、自分たちの手でゼロから掴み取るか。
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どちらが正しいということもなく、DJ活動に勤しむ少女たちは皆頑張る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
ハッピーな日常と確かなサクセスを積み上げつつ、地道な努力描写を怠らないスポ根イズムが、このアニメの好きなところである。
ライバルの異質性を刻みつつ、ヌルいシャバ僧とは描かないところも。
今回書かれるのは勝負の過程と結果であり、なぜ勝敗が分かれたから(直接は)描かれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
それぞれに違う方向性に、優劣のない本気を叩きつけて挑んだ結果、確かに勝ち負けは別れる。
次回咲姫主役でそのミステリに踏み込んでいくなら、努力の描写はある種の出題なのだろう。
ここまで話の主役として、山盛りの青春を積み上げてきたハピアラはコミュニケーションが円滑だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
お互いのことをだんだん分かってきて、一緒にいると本当に楽しい。音楽をやってない時も、やってる時も心が繋がっていて、ずっとハッピーでいられる。
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そういう壁の無さが、新しい可能性に踏み込んでも”わたし達”でいられる足場になってる感じが、りんむに仲良し描写からも良く見える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
お水とゲームでご機嫌取って、大好きな女と特別な時間を過ごすべく…そしてそこに込めた感情のデカさを勘ぐられないよう、自然を装う大鳴門さんがとても好きです。
音楽以外の繋がりがステージに結びついて、パフォーマンスを底上げする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
『”りんむに”…ッッ!!』と感謝に拳を握る仲良し供給以上の意味合いが、二人の日常描写にはあると思う。
Photon Maidenはハピアラが今回見せてる、一見どーでもいい繋がりがまだ弱い感じすんのよね。
クールでスタイリッシュな、完成されたユニット。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
誰かからの期待を一身に集めて、望まれるイメージを演じきる。それも当然、答えの一つだ。
やらされてるだけじゃない熱も、絆もある。シコシコPCに向き合って、音を組み上げる努力もしてる。
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真秀もしのぶも、各ユニットのDJ/コンポーザーが、必ず機材に向き合って音仕上げてる描写があるのが、僕は本当に好きで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
やっぱこういう描写を積むことでしか、生まれない説得力ってのはあると思うのね。DJ道に汗だくで魂捧げてる”本気”が、ライバルからも滲むのは良い。
その上で、足りないものがなにかは次週探るとして。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
誰とでも仲良くなっちまう女が、ライバルともメシで縁を深めちまうわけよ…マジ”強い”な、愛元りんく。
食事は、今回のテーマを描くキャンバスにもなる。響子としのぶがイチャイチャしてるだけではない!
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苦手なピーマンも食べる。新しいことに挑戦し、進化と変化を生み出していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
りんくの直感と信頼を導きに、麗の情熱をみんなで歌にしていく。ハピアラは新しい可能性に挑むことで、新しい”らしさ”を広げた。
では、知らぬ間にりんくにズブズブにされてる乙和のユニットはどうなのか。
スタイリッシュでクールなユニット。完成された世界観。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
与えられる誰かのイメージをこなし、演じるだけでいいのか。咲姫の迷いは、ユニットメンバーに共有されないまま、言葉にすらならない。
一方ハピアラは、愚痴にも笑顔ツンデレにも笑顔、壁なく心を伝えている。
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真秀がむにちゃんの操縦法を見事に体得してて、ツンデレ煽りつつ不満を吸い上げ、良い曲、良いステージが生まれるよう調整してる姿が良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
それを見ながら、本当に嬉しそうに微笑む麗ちゃんも良い。
成り行きで巻き込まれたユニットだけど、今は最高の友達なんだね…良かったね…。
大人の用意した箱の中で、芯のあるイメージを演じるPhoton Maidenが参戦したことで、ハピアラの独自の色がより強く見えてくるのは、群像劇の強みだな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
このオレンジの柔らかな景色、体温のある幸せな時間。
この四人で立つステージが、今最高に楽しいと、隠すことなく溢れさせる。
りんくを中心に飛び出す友達感覚のHappyを、いろんな表現で届ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
メロウな曲も、アゲアゲなパーティーチューンも、全部わたし達らしさ。
”完成された世界観”の裏にある窮屈さとは、真逆のアマチュアな闊達自在。
『やりたい!』で動き出したハピアラの”らしさ”が、だんだん形になってきた。
その歩みに大きな手助けをしたDJクノイチがにらみつける中、始まる対バン。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
完成度の高い”暁”はまさにPhoton Maidenの王道制覇、響子いわく『完璧にこなした』しあがりだ。
だがその真ん中に立つ銀の瞳には、形にならない曇りがある。
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ハピアラが”勝つ”理由を明るく前向きに積みつつ、”負ける”側の理由も確かに、未来につながる形で切り取る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
女子高生DJユニットの幸福な青春を書きつつ、こういう構築を確かにやってくるところが、このアニメの強いところだといつも思っている。
やっぱカッチリしとるよな…好きや。
新たな”らしさ”を観客に問う瞬間、去来するのは緊張よりも武者震い。ダチ心配するむにちゃん優しいッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
ハピアラの活動、新曲制作を通して逞しくなった麗ちゃんを書きつつ、少女たちは舞台に挑む。観客の戸惑いにカメラを振りつつ、歌声の説得力で勝ちに行くぜッ!
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四人で挑んで、新たに描いた虹。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
それを観客が受け取るまでのタイムラグ。麗が見せるかすかな不安が、歓声でかき消される瞬間。
そこに、咲姫は何かを見た。
後方彼氏面で”凄み”を解説してくれる響子さんは、いい仕事してますねホント…。
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観客が求め評価する”らしさ”を、どう広げ変化させていくかってのは難しいと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
革新だけに溺れた独りよがりなら支持はされないし、無難な球だけ投げていては閉塞していく。
先週の描写を見てると、凡人たるむにちゃんや真秀だけだと、ハピアラもそっちに行っちゃうんだよな。
でもりんくの直感が、”らしさ”に居着いてしまいそうな後ろ向きを突破していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
やりたいと思ったらやる。良いと思ったら進む。
そんな主役の直観主義が、前向きに飛び込ませた新たな挑戦が、勝利を呼び込む。顔出しなったDJミサミサ、可愛いな…。
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『ハ? ハピアラとか興味ねーし…』とクールぶってたDJクノイチが、出逢っちまった”風”に目を向けて一人微笑むカット、最高に良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
出てくる連中みんな、いい音楽やることに熱いのがこのアニメのいいところだと思うんだよな。
”てっぺん”たる自分に、追いついてくる新たな可能性。
その熱を無視できないから、しのぶもジッと勝負を見守っていたわけで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
勝負のステージを勝ちきって、サンセットステージで噛み付いてくる資格をもぎ取った後輩に、どんな自分を魅せるか。
しのぶの胸は、多分静かに高鳴っている。そういうギラツキが”てっぺん”にあるの、やっぱ良いじゃん。
そして次回は、今回蒔いてた咲姫の迷いをすくい上げるエピソードっぽく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
麗の幸福なジャンプ、それを受け止めてくれる仲間の頑張りを積み重ねつつ、新たなユニットの魅力を引き出す準備をしっかりやっていくのは、この作品らしいなぁ、と思います。カッチリしとる。
多様性、挑戦、絆と信頼。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
今回静かに、しかし確かに描かれたハピアラ”らしさ”を探っていく中で、咲姫だけの魅力、Photon Maidenだけの強さが見れると嬉しいし、そういうもんを描いてくれるアニメだとも思っています。
クライマックスに挑む前に群像を彫り込む、豊かな寄り道。次回も楽しみですね。
追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
今回あんまデカい感動シーンってのはなくて、スルッと状況が良くなってく感じで進むんだけど。
その滑らかさが、ハピアラが出会いから10話積んだ関係性を見せてて、かなり好きだ。
当たり前に四人で一緒にいて、あまりにも一緒が楽しい。最高の友達と作る、最高の音楽。
その多幸感がハピアラの強さだと思うし、それがあってこそユニットとしての挑戦も出来る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
麗ちゃんが笑ってジャンプしようと思えたのは、やっぱ『どんなわたし達でも最高だよ!』と、りんくがずーっと笑って、大きな声で態度に出して言い続けてくれるからだと思うのね。
あの子は人生のネガティブな面を視界に入れないし、それで取りこぼす危うい部分もある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
でもハッピーを徹底的に見て、溢れさせて共有する資質が他人を繋ぎ、変えてる部分がとにかくデカい。
『幸せのおすそ分け』はピキピキよりも、りんくの得意技なのかなー、と思う。
最初はステージに立つことも躊躇してた麗ちゃんの引っ込み思案も、むにちゃんのネガティブ思考も、真秀の殻を破れない感じも。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
りんくと出逢って、一緒に笑ってステージに立つことでどんどん変わっている。それをあんまデカく表に出さないところが、独特かつ的確で好きなんですよね。
『あ、私変わったな…』てのは、日常を過ごす中ふと立ち止まり、積み重なったものを見つめた時実感するもので。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
そのただ中にいるものは、存外変化を自覚しないんじゃないかな、とも思うわけです。
すげー幸福な青春にいる彼女たちは、多分自分たちが変わったって思ってない。でも、たしかに変わってる
その起点になってるハッピー満載の主人公が、とにかく色んな人と出会って、メシ食って笑いながら幸せを広げている様子が随所で元気なのは、このアニメの良いところだな、と思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月9日
次回の咲姫も、りんくから溢れる幸せを受け取って、自分と”わたし達”を変えていってくれると思う。ええアニメや。