SSSS.DYNAZENONを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
ありきたりに汚れて輝いていた蓬の青春は、怪獣が街に現れて変わっていく。
バイトで参加できない、放課後の地球防衛訓練。
家に上がり込んでくる、図々しい怪獣使い。
少しずつ触れ合う、クラスメートの傷。
手渡されたこのオモチャで、僕の世界はどこへ進むのだろうか。
そんな感じの、DYNAZENON第二話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
第1話で詩情豊かに縁取った作品の輪郭に、猥雑で手触りのある生活感をギュッギュと詰め込み、キャラと作品のことが解ってくるエピソードとなった。
そこでは破壊の爪痕も、戦う意味も当たり前に残る。
誰かが作った仮想ではない、普通の街の普通の怪獣。
そこで踊る、普通に強がって普通にナイーブな青春達。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
オモチャめいた質感で手渡された救世主の資格と、バイトで出れない戦闘訓練。
置いてけぼりのまま始まる戦闘と、それでも触れ合って積み上げたもの。
遠いリアリティと、身近なファンタジーがないまぜになって、僕だけの物語が生まれる。
そんな作品独自の味が、ジワジワと煮出されてくるエピソードだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
距離感ぶっ壊れたガウマと、すごく慎重に距離を測ってる夢芽ちゃん。
踏み込み方は違えど、蓬の青春は縁のなかった二人に触れ合うことで、なにか色を変えそうである。
ナイーブなジュブナイルの感触が、待ってましたで心地いい。
というわけで、あえて視聴者を置いてけぼり気味に進んだ第一話から、フツーにOPのある第二話が始まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
怪獣使い達の事情は相変わらず解らないが、しかし人間たちの様子、抱え込んだものは見えてくる話数だ。
(画像は"SSSS.DYNAZENON"第2話より引用) pic.twitter.com/p0DlOYn4JZ
蓬くんは家からの脱出を、夢芽ちゃんは死んだ姉…を吹っ切れない憂鬱を、それぞれ抱えて複雑な思春期であると、既に見せられている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
いかにもオモチャな質感で手渡されるダイナゼノンのパーツ、特別な闘いに選ばれた/巻き込まれた証明は、もう人形遊びをしない子供達には不似合いだ。
しかし目の前に広がる惨状も、それを止めうる特別な力も妄想の産物ではなく、社会を巻き込んだリアルである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
そこに介入する力は、余りにまっすぐ”嘘つき”を糾弾するガウマくんの頑是なさと、妙に呼応するオモチャにこそ宿っている。
それぞれの人生に擦り切れて、子供にはなりえない子どもたち。
まだカメラが向いていないけど、暦もまたヒキるだけの理由があってあの部屋に閉じこもっているはずで、ダイナゼノンの仲間たちはガウマくん以外、いかにも熱血アニメの主役ではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
それぞれの人生と複雑さがあって、闘い終わればそこに三々五々流れていく。
託されたものに悩むガウマくんもまた、振舞いほどに幼い子供ではなく、彼なりの複雑さを抱えた思春期の青年なのかも知れない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
そんな彼らが、オモチャにしか見えない特別さを掴んで、不思議に縁を重ね合わせて、ヒーローを夢見る子供に戻ることで何かを掴む物語…
なのかなと、思わされる出だしである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
蓬くんは自分が騙された側なのに、ガウマくんの真っ直ぐな糾弾から夢芽ちゃんを庇う。
『こんなコトしてる場合じゃない』と、大人の発言をする。
でもガウマくんにとって、約束を破って誰かを傷つけることは、怪獣と戦い街を守ることと同じく大事なのだ。
それは世の中の道理が解ってないガキの振舞いに見えて、大きくて外側にあるものも、小さく内側に守っているものも、両方大事にしたいという欲張りな、そして正しい思いな気がする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
蓬くんも、破られた約束、ビニール傘越しの視線に何も感じていないわけではない。本当は、その意味が知りたい。
でも、それを求めても手に入らないことがあると既に学び取っているから、諦めた顔で目の前の現実を飲み込んでいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
これは”姉の死”という取り返し得ないものに、正面からは向き合えず、しかし強く縛られている夢芽ちゃんも同じだ。
もう、オモチャでは遊ばない。でも、まだ欲しいものがある。
そんな年頃の複雑さは、例えば『私は貴方達を拒絶します』と、大々的なサインを出さないまま静かに差し込まれる、夢芽ちゃんのイヤフォンにも現れている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
自分を守るかのように、雑音を遮断する音楽の鎧。本心を簡単には晒さない、思春期防衛術。
(画像は"SSSS.DYNAZENON"第2話より引用) pic.twitter.com/FnaKNGSjDa
それは蓬くんも同じで、『遊ぶ金欲しさ』と韜晦していたバイト稼業はその実、家を出て何処かへ行くための、かなり必死の資金稼ぎである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
ツバを飛ばして熱弁はしないが、彼も自分を取り巻く世界に強く不自由を感じ、突破口を探している。
無遠慮に差し出された銭を、募金箱に投げ捨てる矜持がある。
しかしそれは強く屈折していて、愛想笑いで自分の領分にダチを踏み込ませない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
『蓬くん素直に見えて、結構面倒くさい子だナー』と思わされる話数であった。愛おしい…。
好きになれたのは夢芽ちゃんも同じで、奥様見ました!? あの河原でのキャッキャウフフ!!
”禁止!”の看板に寄り添う2つのリュックが余りに友情のフェティッシュ過ぎて、血圧上がりまくっちゃったけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
幼なじみの鳴衣ちゃんに、無防備に預ける体重こそが彼女の本質…てわけでもないけど。
屈折しきった約束破りの不思議ちゃんも、彼女の大事な顔だ。
しかし非常に頑是ない表情もまた彼女の顔の一つで、それとムッツリ世界を拒絶する表情が上手く交わらないのが、夢芽ちゃんの思春期である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
そんな彼女も、流されてたどり着いたヒーローの立ち位置に彼女なり、向き合おうとする。
(画像は"SSSS.DYNAZENON"第2話より引用) pic.twitter.com/Ftzt7sYqHo
鳴衣ちゃんに見せたキラキラをくすませながらも、ちゃんと約束守って訓練に来る夢芽ちゃんも。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
それを『偉いぞー!』と褒めるガウマくんも、両方可愛かった。
いかにも東京西部な河原に、ドドンと鎮座ますバトルマシーンの違和感、馴染み方もグッドだ。
一体どういうものかよく解らないまま、怪獣がいる世界、自分がヒーローになれる/なるしかない世界は子供たちに押しかけてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
そこに不平を言うよりも、その変容に体温低いまま向き合って、自分なりの付き合い方を探していく手触りが、今回はジワジワと動いていく。
それが良い。
ガウマくん突然の風呂場全裸乱入と、並走して描かれる憂鬱なバスタイム。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
認知症傾向を見せる老齢の祖母と、雑然とした居間にスルリと馴染む怪獣使いの青年。
扉越し聞こえてくる、ストレスフルな両親の会話。
(画像は"SSSS.DYNAZENON"第2話より引用) pic.twitter.com/MY5uVhwYmq
少年と少女を閉じ込める”檻”の描写を、ザッピングしながら見せるここのシーケンスは大変良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
包まれていて、うるさくも暖かくて、でも抜け出したい。
まるで胞衣のような麻中家の日常に、スルッと馴染んでるガウマくんの可愛げが大変良い。ご飯いっぱいお食べ…。
『これ以上ご厄介になるわけには行かないんで』と繰り返すガウマくんは、マジで筋を通そうとしてそう言ってて、しかし人情に体を預けて宿を得たいキモチも、どっかにあるのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
たまごサンドの恩義は雪玉のように膨らんで、ガウマくんはどんどん蓬と縁を深めていく。
約束を破れば怒り、守れば褒める。誰かの心に強く踏み込んで、しかし無遠慮ではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
ガウマくんの破天荒な行いは、子供たちの背丈が伸びて社会と、自分の力では中々動かない理不尽と擦れる中で失った、幼い真っ直ぐさに満ちている。
それが、フィクショナルな領域に住むからこその特権なのか。
バイトとか家族とか、厄介で捨てられないものに取り囲まれていない、怪獣の国のピーターパンだからやれることなのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
そこら辺は、今後彼の事情を彫り込む中で見えてくるのだろう。
蓬たちの屈折が色濃いからこそ、ガウマくんの幼い一本気は心地よく、眩しい。
だがそれが、彼の全部ではない…かも。
怪獣使いが礼儀正しく布団を畳んで去っていっても、怪獣のいる日常は終わらない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
床のひび割れが断絶を露骨に示すスタートから、少年と少女は街へと漕ぎ出していく。
足になるのは、オモチャにしか見えない特別な武器だ。
(画像は"SSSS.DYNAZENON"第2話より引用) pic.twitter.com/ncaBB3nKaK
二人きり、高く空を飛んだ時は素直になれる。約束破りを謝って、なにか特別なことを告げられる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
それは夢芽ちゃんが支配されていた、他人を試しムッツリと拒む過剰な”大人らしさ”から、ガウマくん的な直線主義を取り戻していく歩みかも知れない。
オモチャは、リアルに空を飛ぶ力になってくれる。
その自由は叩き潰された街のリアルと裏腹で、特別な力は特別な破壊に立ち向かうために(も)ある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
その現実を、夢芽ちゃんは見ようとする。まだバイトが続き、人が生きてる街がこれだけ壊れた。
それは、携帯越しのエンタメではない。
(画像は"SSSS.DYNAZENON"第2話より引用) pic.twitter.com/XyRhiUEswt
その実感を掴もうとする旅路に、彼女は一人では漕ぎ出さなかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
約束をして、破って、自分を檻から出してくれるかもと期待し傷つけた少年と、”合体”して自分の責任と力を、ファンタジーから生まれてしまったリアルを目に焼き付けようと思った。
それは、凄く繊細で立派なことだ。
そんな彼女の思い、姉の死という傷に触れ合いつつ、一線を越えずに保ったまま、蓬くんの青春も転がっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
まだ何かが、ダイレクトにお互いの心に触れ合う障壁になるけども、でもビニール越しに相手の顔は見える。
声が聞こえて、何を思っているかが解ってくる。
そんなナイーブな歩み寄りが、凄く生っぽい街の大破壊と並走しているのが、面白い感覚だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
今回のエピソードはあくまで少年たちの一人称…大破壊で直接傷は受けなかった側で描かれる。
街の人がどれだけ死んで、どれだけの日常が壊れたかは(まだ)見えてこない。社会は、少し遠い。
しかし確かに、壊れ守ることが出来る誰かの街(それはバイトという形で、蓬くんが参与する世界でもある)は在る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
家に、自分の心に限定された狭い場所と、無関係に動く広い場所は確かにあって、子供の玩具はそこに関与する特別な力に変わってくれるのだ。
バイトに明け暮れる蓬くんがすっぽかした戦闘訓練は、ごっこ遊びに夢中な子供の夢、あるいは狂人の妄想ではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
怪獣は高架下で浮かし、あっという間にバズり、操られて街を壊しに来る。
それが、変容した彼らのリアルだ。
(画像は"SSSS.DYNAZENON"第2話より引用) pic.twitter.com/6NKA3hGT5D
ドカーンと爆炎バックに着地をキメても、もうそれは様式美にキャッキャ出来るオモチャの戦場ではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
その裏では墓場が潰れ、ランドセルが赤く染まって電柱に引っかかっているのだ。
凄くナイーブに描かれた蓬と夢芽の青春と同じものが、凄く簡単にぶっ壊されているのだ。
その実感と質感を掴み得ないまま、蓬くんは訓練不足のツケを払う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
オモチャと遊んでいるようにも見えた訓練は凄くシリアスで、リアルに状況に関与する。
やったことは出来るし、やらないことは出来ない。特別な戦いにも、バイトリーダーの電話は届く。
(画像は"SSSS.DYNAZENON"第2話より引用) pic.twitter.com/bR5FyzuYs1
街の惨状を知ったダイナゼノンが、マンションをひょいと避けて動くのが好きだ。そこには、人間が乗っかってる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
だからこそ、オモチャは特別な力となり、子供たちの繊細な思春期に関与してくる。
バイトを通じて突破したいものを、別の角度から変えてくれるかも知れない可能性。
蓬くんは訓練参加組に取り残され、ボケーッとオモチャめいた棒立ちで役に立たない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
そこに、暦の観察眼、夢芽ちゃんの歩み寄りが噛み合ってくる。成り行きでヒーローになった者たちの、出会いが意味を成してくる。
(画像は"SSSS.DYNAZENON"第2話より引用) pic.twitter.com/ON6lsytz0v
訓練じゃないけど、一度だけ成し遂げた”合体”。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
お互いに心のなか、複雑に屈折して抱え込んでいたものをちょっと晒して組み合わせたあの瞬間に、隣り合った力。
それを思い出した瞬間、蓬くんのダイナソルジャーはオモチャからヒーローの乗機に変わる。動きがTRIGGER味を、急に帯びて暴れだす。
バイトに忙しい高校生からは、遠いオモチャの戦士。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
それを誰かを守り、世界に生きる実感を引き寄せる力に変えうるのは、おんなじように屈折した仲間との絆…なのか。
まだ答えは出ないが、しかしヒントの輪郭くらいは見えてくるバトルであったと思う。
ここら辺、街の実体も主人公の存在も実はいなかった前作と、大きく異なる感じがする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
立花ちゃん達は大事な仲間だったけど、あくまで戦ってたのは裕太(の模擬体)一人だったわけでね。
今回は”合体ロボ”であることが、結構大事な作風かな。それは薄汚れていて、生っぽく壊れ、確かな手応えがある
四人の連携で敵を倒し、その実感に浸るよりも早く、鋭く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
蓬くんはかつて垣間見た、夢芽ちゃんの抱える傷に接近していく。
死んだお姉さんのことを、どう思っているのか。
差し出された問に問を投げ返して、目の前の相手との距離を測る。
(画像は"SSSS.DYNAZENON"第2話より引用) pic.twitter.com/Y3RrlwJ5Ua
それは夢芽ちゃんが孤独にお風呂の中で悩んで、ムッツリと地球防衛訓練に参加して、『やっぱ謝らなきゃ、自分の内側に蓬くんを入れなきゃ』と決意した反射だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
自分が守り、守りきれなかった街を自分の目で見たい。
そう思った心に、蓬くんを隣り合わせて歩んだ先にあるものだ。
何かを鎧の隙間から差し出して、受け取って何かを返す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
そういうやり取りを繰り返しながら、いつの間にか折れ曲がり汚れてしまった世界の名家で、子供たちは新しくリアルを思い出していくのだろう。
そんなジュブナイルな手触りが、凄く繊細に踊り…つつ、ガウマくんのホビアニ力とも触れ合う。
『オレたちの絆が、勝利につながったんだ!』とメッチャ正しく闘いの本質を射抜き、怪獣を操って街を壊す連中に鋭い視線を向ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
ガウマくんは三白眼にデカい図体ながら、あまりにも真っ直ぐ熱血ロボット主人公である。
その真っ直ぐさは、捻れた同乗者の青春と大きく違う。
でも触れ合わず平行線というわけではなく、風呂にも入れば文句もいう。イイコトすれば褒めてもくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
そんな日常の闖入者が生み出した変化が、ちょっとずつ子供たちの青春を変えていく。
あるいは子供たちの捻れた青春が、幼いオモチャを特別な力に。
そしてそんな相互作用は、傷つきながらも駆動する大きな社会の中でこそ、確かに生きている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
そんな要素の噛み合い方を、確認するような第二話でした。
作品の舞台、そこで踊るキャラクターがよく見えてきて、彼らを切り取る画角、その組み合わせで浮かび上がる作風もまた、鮮明になる回だった。
結構ダイレクトに話が転がる回なんだが、ここに不思議な奥行きと余韻が在るのはやっぱ、第一話を訳わかんねぇ青春雰囲気エピソードとして書ききったからこそだなー、という感じもする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
ナイーブな筆先でキャンバスを広げたからこそ、そこを着実に歩くジュブナイルに特別な色が宿る、つうか。
つまり、スゲェ面白かった、ということです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
やっぱGRIDMAN UNIVERSE作品は、TRIGGERのケレンが比較的控えめになり、持ち前のナイーブさが全面に出てくるので、僕との相性が良い。好みの味付けだ。
遠く隔たれたまま、確かに繋がる。今回描かれた手触りが、今後どう生きるか。次回も楽しみ。
追記 ファンタジーの揺りかごでしかなかったはずのものが、決定的な勝利へと繋がる。ちと”くるみ割り人形”に似た構造かなー。
追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
今回子供たちがヒーローになりうる触媒として、凄くオモチャっぽさを強調しながら描かれた特別なアイテム。
あんだけトい・テイストを重点して描写されてると、それが本当に無力な玩具になってしまう”ダイナゼノン変身不能”展開は来そうな予感だなー。
今後物語はオモチャに込められた幼さ(ガウマくんがチャーミングに体現する、失われた正しさ)を、防衛活動にシンクロさせながら子供たちは取り戻すと思うのだけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
それは彼らが家に閉じ込められ、窒息する中でヤクタタズと諦め、打ち捨てたものでもあって。
多分、それが逆襲してくる気はする。
”お約束”としても、オモチャをそういう存在として書いてしまった責任としても、玩具はもう一度特別な夢の切符になって、子供をヒーローに変えてくれるとは思うのだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
しかし子供らを取り巻く青春の、ザラツイた筆致は早々簡単に、夢の強さを保証はしてくれないと思う。
姉は死ぬし、家から出るには金がいる。求めたものは、無条件で掌の中に転がるようには出来ていない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
そんな現実を否応なく学び取り、子供ではいれないまま体を折りたたんでいる子供たちに、差し出された特別なオモチャ。
その描き方も、今後注目したい。
追記 登場人物、みんなチャーミングなのはありがたい。
さらに追記。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月10日
一話では約束すっぽかす立場だった夢芽ちゃんが、二話では戦闘訓練をサボった(形になるしかなかった)蓬くんの欠落を補い、ガウマくんとの約束を守る立場になる構造なんな、今回。
破壊を自分の目で確かめる誠実さといい、夢芽ちゃんの好感度荒稼ぎ回だったな。