シャドーハウスを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月14日
方舟に乗って、少女たちは水路を進む。
思惑を飛び越え、自在に自由に明日へと。
困難を超えてたどり着いた、晴れの舞台。
大人と認められた証に、毒入り珈琲を飲みましょう。
愛しい半身の顔を喰って、身も心も怪物に成り果てましょう。
今日はお披露目、目出度い日。
そんな感じの真相炸裂! やっぱり超絶ろくでもなかったね!! な、シャドーハウス第10話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月14日
想定も予測もしていたが、実際太陽の如きエミリコの瞳がどす黒く染まると、かなり心に来るものがある。
あと…ラムが…。
”イレギュラー”ってやつに、大逆転を託すしかねぇ…。
つうわけで、ケイトは間に合いシャーリーは消えてしまったお披露目終盤。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月14日
水路のショートカットは、ケイトが流れた血を放っておかず、エミリコをケアしたからこそ生まれていく。
そこに、生き人形の”顔”としての機能を最優先する屋敷のスタンダードはない。
皆が当然視する”偉大なるお祖父様”を『全ての元凶』と唾棄できる唯一性が、ケイトに似てないエミリコの名前をつけた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月14日
目の前の存在を”個”として尊重し、違うからこそ寿ぐ。
これは自分を信奉するコピーだけを量産している、シャドーハウスのシステムとは真逆の意思だ。
お転婆少女たちの水路大疾走は、ケイトと彼女の顔が規範に縛られない自由さと、奔放な強さを持っていることをよく教える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月14日
荷物を運び喜びを分かち合うだけでなく、救命具ともなり、未来への方舟ともなる手押し車をエミリコが選んだことが、勝利へと繋がっていく。
確かに、それは過ちではない…はずだ
最後に水路を駆けることで、エミリコが選んだ手押し車が、この荒廃の館から沢山の魂を救い出す方舟であることが解った気がする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月14日
ケイトの賢さと気位、エミリコの天真と博愛、そして二人の絆は二人だけで留まることはなく、今回の”お披露目”で色んな人に拡大していった。
この後、館のさらなる暗部に立ち向かう時も、より多くの人に触れ合い、変化を生み出し、抑圧に立ち向かっていくのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月14日
というか、連帯で結びつかないと館を覆うシステムに勝てないので、”お披露目”で繋がった同期との縁は大事にして欲しい。
シャーリーはいないけどね…。
つうかマジ許されざるよ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月14日
最初から砕かれることを前提に、死をエンタメとして、出世の道具として盛り込んで挑戦させるとか…。
『煤が炸裂するように死んだのは初めて』と言ってたし、ラムとの触れ合いが何かを生んでる描写もあるので、逆転を期待したい…でも…。
『おずおずと触れ合ったあの一瞬を、永遠の運命に変えてこそ人間だろーが! 共同体による倫理のシステム化ッ!!』と思ったが、この館の主人もそのコピーも、皆人間じゃなかったわ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月14日
でも、モーフ達が皆そういう外道として生まれてくるわけではない。
それ以外の芽を摘むことで、外道が上に残る。
そのためのペアリングシステム、そのための生き人形、そのための洗脳珈琲である。マジ許されざるよ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月14日
シャドーの精神は支配できないことと、ケイト世代がメキメキと人倫芽生えさせてることが、このクソみたいなシステムを打破していく、重要な足がかりになりそうだ。
パトリック様が、散っていったシャーリーへの嘲弄を不安に思っていたのが、僕には救いだった。君はマジで正しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月14日
しかしモーフは隣りにいる鏡で正しさを判断するので、それがシステム色に塗られるとシャドーも『忠誠こそが正しいんだ』と思ってしまうのは、不快だが強烈なシステムだ。
涙とともに、散りゆく主の霊を受け止めたラムの掌に、リボンの指輪が残ったことが”兆し”なのだと思いたい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月14日
ラムはその指輪が収まる場所に、自分の真意と未来を預けていた。左手人差し指は『前向きな心』の座であるから、ラムも顔のない奴隷になんてならず、自分の意志で人生を…。
いやね、私だってこれが甘い観測ヌルい期待だってのは解ってますが、しっかしあんなふうに震えながら愛と未来を求めていた子がね、クソみたいな大人の謀略で生贄に選ばれ、涙しながら闇に落とされていくとかね、あってはイカンのですよ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月14日
ほんっと、俺は待つから。逆転の奇跡を…。
さて、誉れあるイニシエーションを終えた四人は愛する半身の瞳を濁らされ、クソみたいなシステムに取り込まれとるわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月14日
エドワードの出世欲が、黒き革命闘士ケイト様の存在を赦したことが、屋敷の命運にどう響くのか。
ここが、今後の眼目になりそうである。
三階のクズがやくたたずだと証明するための、便利な火種。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月14日
エドワードがケイトの特性を報告していないのは、そういう意識があるからだろう。
しかし”お披露目”で子供たちが見せた勇気、慈愛、友情の輝きが示すように、善き魂は強い力と好ましい変化を連れてくる。
ケイトが内包する善良は、燎原の火の如く影たちに広まり、思考を統制するシステムを振りちぎって羽ばたく可能性を秘めている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月14日
”お披露目”すら制御しきれなかった…自分に酔う性向ゆえに、その事実も認識しきれていないエドワードに、果たしてケイトが扱いきれるか。
ここが付け入るスキかな…と思うのだが、同時にケイトの聡明と勇気は、エミリコの天真あってこそ輝くものでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月14日
そのエミリコたんが…あんなにグルグルの煤色アイになっちまって…一体どーなっちまうんだよ!
一大イベントが終わって、一息ついた瞬間に真実と惨劇で殴る。物語が巧いぜ…。
ケイト様も無敵の戦士などでは当然なくて、一人だとめちゃくちゃ煤出ちゃうし他人は疑うし弱きにもなると、”お披露目”は教えてくれた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月14日
まずは洗脳コーヒーの呪縛を解き、ケイトのコピーでもシステムの奴隷でもない”エミリコ”を取り戻す必要があるわけだが、さてどうなるか。
なかなか楽しみなところである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月14日
謎まみれで不穏な館を探検させ、迎えた”お披露目”で沢山の可能性が開花し、子供たちが助け合う。
僕らが信じているものが、この作品世界でも報われるのだと体重を預けた瞬間、暴かれる館の真実で足払いを食らわす。
だが、一度見た光を忘れることは出来ない。
色んな生き人形とシャドーに…消えてしまったラムに、満面の笑顔で救いを与えてきたエミリコの”個”が、このまま煤で塗り潰されていてはいけないのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月14日
その思いは、ケイトにこそ強かろう。
まずは霊を汚す珈琲、そして館を支配するシステム。闘争は続く。あるいは、今始まるのだ。
しかし”お披露目”終えて”大人”になったことで、館のシステムにも深入りできるようになるだろうし、今まで表面しか見えてなかったキャラの奥にも踏み込んでいくだろうし、凄く話の広がりがある展開にしっかり繋げてきました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月14日
ケイトとエミリコは、果たして何処へ進むのか。次回も楽しみ。