ラブライブ!スーパースター!! 二期を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
Sunny Passion、地区予選敗退。
その衝撃はLiella!を揺るがし、平安名すみれは苦悩する。
自分だけが識る親友の秘密、負けられない闘い。
その重荷が、似合わぬ鬼の仮面を選ばせる。
ヒビだらけの強がりに届く歌は、あまりに高く澄んでいて…
そんな感じの激動秋のクゥすみ祭り! ”火薬”溜め込んだのはこの瞬間(とき)のためッ!! スパスタ二期第9話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
すみれとクゥクゥだけで共有してきた”終わり”という重荷を下ろすべく、サニパさんが噛ませ犬にされ、『一年舞台降りろ!』の声がかかり、泣けない女の涙雨…色々あった!
僕は羽根も生えてねぇLiella!を見守り導いてくれたサニパさんに恩義感じてるし、好きなキャラでもあるのでこの負けさせ方は正直、全く納得行ってない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
ポッとでのポット野郎であるウィーンさんがライバル担当する足場も、まだまだ組み上がっていないと思う。
しかしそこらへんの粗さを全てぶっ飛ばす感情の爆裂が、二年一年Liella!全体で炸裂し、一話に凝縮された思いのカタルシスが何もかも押し流していくパワーもあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
”ラブライブ!”のど真ん中をひた走る、強い感情のぶつかり合い。
こらえる思いと溢れる涙、熱い抱擁と生まれる未来。
”ここぞ”の佐藤照雄コンテが最高の仕事を果たし、終盤戦に向け最強のブースターが点火される回となった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
しつこいほどにクゥすみをイチャコラ喧嘩させ、愛の静電気をバリバリ溜め込んだ成果が、今を盛りと弾ける秋であった。
こんだけぶっ飛ばしてくれりゃ、尺使った甲斐もあるってもんよ。
二期の強みである先輩・後輩のグラデーション、学年内部の関係性も活写され、部として息吹のある描写が多かったのも、とても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
一年坊主を先に返して、パイセンたちだけでLiella!の”先”考える場面、マジで”部活”だったな…ああいう絵面の面白さは、スパスタ二期の醍醐味だと思う。
というわけでLiella!いいよね…メイちゃん可愛いよね…神輿が秋の渋谷を練り歩く中、衝撃の知らせが飛び込む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
既に片鱗を見せていたが、若菜くんが相当な”担ぎ手”であり、米女くんの赤面はマジ逆効果。照れるほど調子乗るんだから…。
(画像は”ラブライブ!スーパースター!! 二期”第9話から引用) pic.twitter.com/iNRjQnyU5Y
周りが浮かれたり感極まったりする中、クゥクゥだけが険しい顔でLiella!の外を見てるのが、キャラ出てていいな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
吹き上がりまくりクソオタクの顔が目立つけど、勝負のシビアな側面を受け取るセンサーは、Liella!で一番育っている子なのかもしれない。
Sunny Passion敗退。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
いつも眩しい太陽を背負っていた王者の地元も曇り、薄暗いモノトーンが心境を物語る。
超新星一人に夢を討ち取られた瞬間の暗黒が、強い人達に涙を流させるが、顔を上げて小さなファンに向き合った時、空は晴れる。
(画像は”ラブライブ!スーパースター!! 二期”第9話から引用) pic.twitter.com/PAqFrsbm0O
心境と天候がダイレクトにつながった演出はラブライブ! のお家芸であり、後にクゥクゥの涙雨として炸裂もする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
負けてふさぎこむ気持ちは当然ありつつ、縁の深い後輩…であり好敵手でもあるLiella!の未来を、まず心配するあたり、サニパさんはサニパさんだなぁ…という気持ちがある。
いやでもなー…一期彼女たちがどう勝ったか、ステージ描かず終わった時から、アニメの中にサニパの舞台はずっと見たくて、しかしこの顛末だと二度と見れなくて、なんとも…なんとも…って感じではある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
負けて涙を流すなら、その相手はLiella!であって欲しかったわけよ、素直なこと言うと。
山ほど恩があるからこそ、直接対決でぶっ倒すのがスジかなー、とは思ってて、同時に二期でのサニパさんの扱い、つうかウィーンさんのアゲ方を見るだに、『もしかして…』って予感もあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
それが当たっちゃった形だぁなぁ…。
同時に敗退が大きな嵐を巻き起こすだけの、説得力もサニパにはある。
こう終わったことは覆らないので、ならばサニパさんを踏み台にしたウィーンさんに、せいぜい強く憎らしい敵役を頑張って、話を最高に盛り上げてほしい…んだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
現状、あんまデカくねぇんだよなぁウィーンさん。
全てが謎のライバル過ぎて、バックボーンが見えないのが良くないのか?
ここら辺は今回炸裂する物語力を背に受けて、デカく育って欲しい所であるが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
部内で唯一秘密を共有し、折れ曲がった思いを抱きとめてもらった恩もあるすみれとしては、クゥクゥの陰りが気になる。
見るねぇ…二期ずっとだけど。
(画像は”ラブライブ!スーパースター!! 二期”第9話から引用) pic.twitter.com/RZMWTfNIWz
薬物使用に悪評バラマキ、軽いクスグリで犯罪行為をぶん回す”ラブライブ!”らしさも見せつつ、二年と一年はそれぞれ分かれて、現状を見据える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
喫茶店での先輩会議と、なーんもしらずタメで笑い合ってる一年、それぞれの書き方が凄く良かった。
たった一年の違いが生み出す、能力と立場のギャップ。
これを埋める難しさと、橋をかける尊さは二期のメインテーマとして、幾度も切り取られてきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
勝ちだけ狙うなら、二年五人だけで挑んだほうが良い。
でもそれは、Liella!の道ではないと既に答えが出ている。
そうして解かれたはずの方程式に、すみれとクゥクゥだけが付け加える大きなX。
二年の間にも情報格差があり、”勝ち”の先に見据えてる輝きの意味が違う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
こういう複雑な状況を知らぬまま、ある意味呑気に放課後を歩いてる一年が、その無邪気を咎めるにはあまりに眩しい。
加入するまで色々あって、部に入らなきゃ話もしなかった四人が、こんなに近い距離で歩いてる。
それはLiella!がLiella!だから生まれた奇跡で、とても価値あることだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
かのんちゃんはLiella!の中核として、この輝きを裏切れない。
すみれはクゥクゥの真実を一人知るものとして、その眩しさを誰より知りつつ、勝ちにこだわらなければいけない。
たとえ本人が、それを望まなくとも。
クゥクゥが自分の事情を仲間に言わないのは、夢のような時間を壊したくない臆病故かな、と思ってきたわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
一年への対応を見てると、色々背負い込みすぎるナイーブな部分があって、だからこそ重荷を手渡される辛さを他人に預けたくなくて、頑なに動かない…動けないのだろう。
理解ってしまう辛さは、すみれも同じだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
クゥクゥがどんだけ素晴らしい人間かはティアラ手渡された時に身にしみてて、それが離れていってしまう辛さ、言い出せないもどかしさに、情が強く滲んでいる。
大恩ある親友だからこそ『言わない』という決断を尊重しているが、それが鎖となってすみれを縛る。
何がなんでも勝たなければいけないが、その当人は勝って残ることより大事にしたいものがあり、勝ちにこだわる理由は言えない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
幾重ものもどかしさが、顔を描かない追いかけっこに巧く反射する。
迷う足先は、表情より雄弁に二人を語る。
(画像は”ラブライブ!スーパースター!! 二期”第9話から引用) pic.twitter.com/JR8MEy4340
クゥクゥはすみれの方を向かず、顔を見せない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
光源は最初すみれの方にあって、そこに身体を向けることが未来に繋がるはずなのだが、泣くことを自分に許さないクゥクゥの代わりに天が哭き、雨が光を弱めていく。
『言う』という眩い解決法は、涙を見ずとも感じてしまう、すみれから遠くなっていく。
クゥクゥのナイーブな心を無視して、全部仲間にぶっちゃけて解決法を探す道もあったはずだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
しかし自分自身の一番柔らかい部分に王冠を授けられた過去と、すみれ自身の豊かな優しさが、薄暗い影、見せない涙の意味を理解させてしまう。
親友がひた隠しに守る、幸せな日々…小さなプライド。
平安名すみれ…そういうモンも全部ひっくるめで、背負って守りたいと思ってしまう女(ひと)である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
この柔らかさも頑なさも、クゥクゥは例えばかのんとかんは預けてなくて、仲良くいがみ会える親友だからこそ預けてる甘えが、雨中に強く滲んでいる感じがある。
クゥクゥの頑なさは彼女自身の気持ちを置き去りに傷つけ、その象徴として鬼のマスコットが雨に濡れる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
本来クゥクゥが引き受け解決しなければいけない問題なのに、すみれが身を乗り出して悪役を引き受け、本人より深く傷つく。
”泣いた赤鬼”のモチーフが、静かに光りだす場面だ。
『九人でLiella!』っていう大正解を揺るがしてまで、勝ちにこだわらなきゃいけないものか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
二期前半で一度出した答えが蒸し返される展開だが、それがただの理念で終わらず、クゥクゥが消え去る現実と繋がってくるなら、話は変わってくる。
涙は流さねぇ、ホントのことは言わねぇ。
感情赴くままに生きてるパンクスに見えて、妙に抑圧的なところがあるクゥクゥの代理として、すみれは一人突っ走ることになる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
この雨景色は、不器用人間どもがゴツゴツ魂をぶつけ合い、傷だらけで突っ走っていくスターティンググリッドであろう。
これもラブライブの得意であるけど、垂直線でキャラを仕切って、相手との遠さ、伝わらない気持ちを演出する手法も今回冴える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
この場面で言えば赤と青の光が鮮明な自動販売機と、高低差を生む階段が交わらぬ気持ちを活写していて、いつか来る炸裂への予兆を作っている。
縦方向の落差は唐突なウィーンさんでも生きてて、あらゆる瞬間澁谷かのんへの高地優位を取ろうとする生き様が、ハロゥインに炸裂。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
夜のハロウィン、美術がアホほど良くて感動しちゃった…妖精郷としての原宿が見れるの、ホント最高。
(画像は”ラブライブ!スーパースター!! 二期”第9話から引用) pic.twitter.com/TvNWvx269x
ウィーンさんは過去の登場シーンでも、かのんちゃんの(物理的、つまりは心理的)”上”に立とうとしてて、しかしその背景はさっぱり見えない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
なーんでこの子はこんなに、澁谷かのんの歌に…あるいは澁谷かのん自身に執着しているのか。https://t.co/zZlL8YWzrQ
その裏にあるネトついた感情が見えてくると、こっちが思いを貼り付ける余地もあるんだが…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
現状唐突に現れては、イヤーなことほざいて帰ってくマウントガールでしかなくて、俺はもっとウィーンさんのこと知りたいよ…。
かのんちゃんもこの垂直方向の断絶、自分の足で追いつく気無いしな…。
それはさておき。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
『泣けねーお前の代わりに、アタシが言うよ!』とばかり、平安名が爆弾投げ込む。
『このままじゃ勝てねぇから、お前ら降りろ』と言われた時、きな子だけ笑いを取り繕ってるのが、キャラが見えて面白い。
(画像は”ラブライブ!スーパースター!! 二期”第9話から引用) pic.twitter.com/WcO8uY17o4
明るく朗らかな”後輩”であること、部内のバランサーであることが、きな子にとって結構大事なんだろうなと、感じる場面だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
道化の笑いと嘲る輩もいようが、大好きな先輩と仲間の平和のために、笑みを貼り付ける健気な強さ、俺はキライじゃないぜ…。
天然に見えて、感情センサーが敏感素直なんよね。
それは鬼気取ってる平安名も同じで、我欲で勝ちにこだわってると演じつつ、視線はチラチラ背後にかばった親友を見ている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
一番大事なものを理解っていない人非人となじられるたびに、揺れる心が拳に宿りもする。
使える表現全部動員して、複雑な心理を切り取ってくる筆が鮮烈。
とにかく言わねぇダチのプライドのために、彼女と過ごす輝かしい日々のために、すみれは悪役を己に任じる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
しかし憎まれ役が務まるほど鈍い存在ではなく、解ってやっていても、仲間の叫びは痛い。
(画像は”ラブライブ!スーパースター!! 二期”第9話から引用) pic.twitter.com/kvDxut8guH
ここまで良き先輩として、Liella!の手中として、物語を前に進める”正解”を常に掴んできたかのんだが、今回はすみれが芝居の奥に隠しているものに目がいかない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
問い詰める形になった時、すみれの背中がクゥクゥを隠し、庇う立ち位置になってるのすげーと思うのよね。
身勝手に見えて、真実守護の行い
迷える後輩をオレンジ色の夕景に溶かしてきたかのんちゃんなら、自分の言葉がすみれに突き刺さった瞬間の痛みを、感じ取れたのかもしれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
しかし信じた仲間が薄きたねぇ我欲を今更持ち出し、勝つの目立つの、通過点でしかない場所にこだわってる事態が、神様をかき乱す。
そこが良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
二期のかのんちゃん、ほぼ全ての局面でゴール決めるスーパーストライカーに祭り上げられてて、それは時に不自然な横取りにも思えた。
しかしクゥクゥとすみれの秘密は二人だけのものであり、オレンジ主人公の神通力が通じない。
それだけの強度と描写を、合間合間に積んできた。
だから二人の秘密はかのんちゃんが踏み込めない/踏み込まなくてもいい問題であり、物わかりの悪いただの高校二年生に戻ることも許される。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
Liella!が九人だからこそLiella!なら、そうやってかのんちゃんがヘコんでも、必ず誰かが助けてくれるはずで。
実際、そういう話運びになる。
不穏な手先のアップに、古のファンが『お、屋上ビンタか? SONODAか!?』と沸き立つ中、女の涙が危機を逸らす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
ここで殴んねぇのが令和のラブライブ! ってこったな!!
でもかのんちゃんに、”暴”が継がれてると分かったの良かった。
(画像は”ラブライブ!スーパースター!! 二期”第9話から引用) pic.twitter.com/9Q61AYatDY
ともすれば手が飛び出すくらい、かのんちゃんは九人のLiella!に本気で、平安名すみれって人間を信じている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
ビンタしたかったのは、ずっと一緒に進んできて、つまずきも弱さも乗り越えてきたはずの仲間が、時を巻き戻したように見えたからだと思う。
しかしクゥクゥは、かのんとは違う景色が見えてる
何しろすみれが我欲の鬼ぶってるのは、全部自分のためなのだから。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
あのときは『嫌いデス』と背中を向け、見せなかった涙を皆にさらしているのは、不格好で危うい親友の演技が何を守りたいのか、心の奥底で受け止めてしまったからだと思う。
自分の頑なさが、ここまで部を揺らしてしまった。
こういう修羅場を、親友二人に演じさせてしまった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
その痛みをプライド一つで受け流せるほど、唐可可は冷たい人間ではない。
そういう人間は、踏みにじられてもなお”スクールアイドル”という夢にしがみつき、終わりかけていた少女の夢に、炎を灯せはしないのだ。
嵐が過ぎて一息ついて、先輩も後輩もそれぞれの道を見据える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
嵐さん…思いを暴走させ結構ヘコんでるマブダチに大事なこと伝える場面だってのは分かるんですけど、そこまで”零距離”必要ですかね?
…必要に決まっとろうが!!
(画像は”ラブライブ!スーパースター!! 二期”第9話から引用) pic.twitter.com/z3I3cF0ClA
実際部活としてのLiella!が揺れるほど、嵐千砂都が部長になったのは妙手だな、と感じる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
一度ダンスでてっぺん取ってるから、客観的な実力格差を冷静に受け止めることが出来るし、全体を俯瞰で見た上で重くなりすぎず、みんなを引っ張る体力もある。
この人が先頭走るからこそ、Liella!はLiella!だ。
二期で自分を諦めるヤサグレ味が抜けて、持ち前のパッションがフル回転してきたことで、かのんちゃんが結構視野狭い突撃戦車だってのも解ってきたし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
そんな彼女を一番信じつつ、危うさを補う冷静を巧く使えるからこそ、至近距離でフォローしたんだと思う。
あとは嵐が澁谷の体温感じたかっただけッ!
そんな仲間内の大事なフォローアップを柱の後ろに置いて、クゥクゥはすみれを追う覚悟を決める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
自分があの場所まですみれを追い込んでしまったんだから、自分が追いつく。
三人は事情知らないので、問題解決は当事者がやることになる。
横車を無理に押さない、良い進行だと思う。
そして一年坊主たちも、先輩の思いに流されるだけでなく、自分達で道を決めるべく顔を上げる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
銅像の向こう側とこちら側。
誰かに決めてもらう側と、自分で決める側に分割された画面構成だが、右手側に立つのがメイちゃんなのが、なかなか面白い。
ここで”意思”担当するのは、キミなんだなぁ…。
思い返せば第3話、なかなか未来を決断できなかったメイちゃんが、かのんちゃんに詰められたのも夕陽の中だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
自分で未来を選ぶ意味をあの時学んで、楽しいこといっぱいそれから手に入れたメイちゃんは、気づけば流され追いつくだけでなく、立ち止まって決めれる立場になっていた。
とにっっかく”クゥすみ”が強い今回だけども、二期で積み上げてきた後輩たちの逞しい成長、育った関係性も色濃い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
メイちゃんが一人大事なことに築くわけじゃなく、同い年のダチとそれを共有して、一緒に進もうとするのが、最高に良い。
今までのお話、無駄じゃなかったなと強く思える。
親友のために悪役を引き受けたすみれに、一年生が届けたのは透明な歌声と、真っ直ぐな思い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
メッチャ尊厳踏まれてんのに、出した答えが”これ”ってのが、Liella!一年の人品である。
すみれ先輩のこと、好きなんだろうなぁ…。
(画像は”ラブライブ!スーパースター!! 二期”第9話から引用) pic.twitter.com/3uOJidEsgJ
ダチが置き去りにした”鬼”引き受けて、悪辣を演じてなおこういう行動に出たのは、一年がマジいい子だからってだけじゃなくて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
半年一緒に部活やって、キツい練習を軽やかに乗りこなしたり、辛い時に優しい言葉をかけてもらったり、帰り道疲れた身体に染みるメシ奢ってもらったり……
そういう長い時間を共有する中、積み重なった信頼と親愛があればこそ、すみれが出した結論に間違い無しと納得しつつ、思いだけでも勝負の場に持っていって欲しいと、歌に乗せて託したわけじゃない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
それは急に湧いて出た露悪をぶち破って、真実の平安名すみれを思い出させる行動でもあって。
そういう事されちゃうと、何も言ってくれねぇダチのために”勝ち”にこだわるふりをした善人の仮面が、当然ポロポロ剥げ落ちるわけよ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
どだい無理だったのよ。
あの時名刺差し出されてあるき直し、憧れの王冠を憐れみではなく信頼から差し出されて、そこに籠もった思いを全部覚えてる人間に”悪役”はさ…
後に目の前で演じられる巨大感情超新星爆発にポカーンとしてたように、一年共は二人の事情、なーんも知らない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
知らないからこそ真っ直ぐな思いを差し出して、優しい自分を歪めようとしたすみれの真の姿を、照らす鏡の役目も担ってくれる。
可愛い後輩の歌に仮面を剥がされ、溢れる涙。
5分前に『悪役頑張るぞ!』と言ってた人がこの体たらくなのが、最高に良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
情に感じ入り思いに報いる人の多いLiella!だが、喝采願望を昇華した今の平安名すみれは、特に柔らかな感性が豊かだと思う。
そういう人間が、悪を演じようとした意味は重い。
重いことを、クゥクゥも解っている。
ので…すみれはクゥクゥが抱きマース!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
ぐぐっと、狛犬の示す境界線ギリギリまで顔を近づけすみれの真心に踏み込むクゥクゥに、ド直球の答えが返り瞳が潤む。
さんざん積んだすれ違いと憎まれ口…全てはこのための布石よ!
(画像は”ラブライブ!スーパースター!! 二期”第9話から引用) pic.twitter.com/vVrS1EmwU7
この二人やり過ぎなくらい張り合ってぶつかる描写が多くて、僕は『まーたクゥクゥが日本の”姉”に甘えてら…』って思いながら見てきたわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
すみれ相手にだけは愛を言葉に出来ないクゥクゥが、屋上での芝居を間近に受けて、ようやく覆いなしで向き合う覚悟を決めたのだと思った。
ここで嵐部長に首根っこ掴まれることなく、かのんちゃんが(また)前面に出て解決の主体になってしまうと、生まれない物語、変わらない距離感があるわけよ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
それが部にとって私達にとって大事だからこそ、後ろから見守ることをちーちゃんは選んで、かのんちゃんを制する。頼れる女(ひと)だ…。
今まで屈折した形でしか交流しなかった思いが、凄まじい勢いで真っ直ぐぶつかりあい、答えを見つけることが今の二人には大事で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
クゥクゥがけして表にしなかった、勝たなければならない理由を顕にするには、その爆発力が必要なのだ。
(画像は”ラブライブ!スーパースター!! 二期”第9話から引用) pic.twitter.com/KVCt1uySkW
それは二人の関係を今まで包んでいたねじれをぶっ飛ばし、剥き出しの感謝と愛を言葉にしていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
傑作たる一期第10話で、二人を繋いだティアラ。
選ばれない惨めさと、選ばれたい願いを抱きしめてくれた思い出の品を差し出す時、すみれは必死に表情を取り繕っている。
それが壊れ、思いがあふれる。
ここに至るまでは結構クッションかかった演出も活用してたんだけども、二人の総決算となるこの場面では、言葉にならない複雑な感情を表情に宿し、心のダムが決壊していく様子を真っ直ぐ、丁寧に追っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
このど真ん中な青春力勝負が、大変に良い。
徹底的に”上”取って降りてこないウィーンさんと、高い場所にある闇に逃げていった前半の彼女を見ているので、ここで膝から崩れ落ちたすみれに自身身を折り曲げて、対等な高さで向き合うクゥクゥはよく刺さる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
屋上での悪役芝居は、あの時差し出したティアラの恩返しと、感じられたのかもしれない。
ハンサムな自分でありたいと、常に突っ張ってカッコいい平安名すみれが、誰かに『救われた』と告げる意味は大きいと思うのね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
でも一年どもにあんな真っ直ぐなものをもらって、クゥクゥが強がりの内側に入ってきて、もうむき出しの自分を差し出すことでしか、運命と感情のうねりに立ち向かえない。
だから嘘なく告げたものの重さに、どうすれば報いられるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
クゥクゥもようやく分かったから、追いかけてきたし、ここで大事なものに手を伸ばし抱きしめられる位置に己を置くわけよ。
高い場所でふんぞり返って自分を守っていたら、目の前で泣きじゃくる友達に届かない。
すみれは一足先に、そういう飾りのない場所に降りた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
選ばれたかった己の醜さと弱さを、クゥクゥの前にさらけ出し、選ばれた証たる王冠を貰った時に、全部の飾りは一回剥げている。
そういう人間の剥き出しを差し出す側…高いところに立つ側だったクゥクゥが、すみれと同じ所まで降りる。
こだわりと強がりを投げ捨てて、誰かに抱きしめられ与えられ、抱きしめて与えられる立場まで降りてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
今回の話はまぁ、そういう話なんだと思う。
クゥクゥが優しくないってことは無論なく、そういう子なら”Tiny Stars”は演れてない。
(画像は”ラブライブ!スーパースター!! 二期”第9話から引用) pic.twitter.com/VQ61wEWi5Y
しかしLiella!で一番強く魂を繋いでるすみれには、持ち前の優しさがどうしても素直に出せなかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
大事な秘密を共有すればこそ言えないものがあって、お互いの気持がわかるからこそ踏み込めないものがあった。
それをぶっ飛ばし、剥き出しの二人が抱き合うために、サニパさん敗北の衝撃…
隙あればねじ込まれる愛すべき反目の蓄積が、必要だったのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
実際二期で山盛り描かれた”クゥすみ”、その質量がないと、今回の爆発的火力は生まれなかったと思う。
あんだけのことがあって、なお素直になれない二人。
素直になれないからこそ、特別な間柄。
これでビタビタ顔面を殴られ続けたからこそ、思いが堰を切って溢れる今回のカタルシスが、ドバっと心に染み入る感じもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
一期第10話が傑作だからこそ、救う側になっちゃったクゥクゥと救われたすみれに付いちゃった勾配を、平らにして真実、二人を対等にするエピソード…とも言えるか。
突如眼前で展開された女女巨大感情の大嵐(テンペスト)に、健気な一年も呆然であるが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
仲間の顛末を見届け、すみれの執着の奥にあるものを見届けた嵐部長は、九人で勝ち切るためのハードメニューを突きつける。
(画像は”ラブライブ!スーパースター!! 二期”第9話から引用) pic.twitter.com/4U8sR5plTL
俺の勘違いじゃなかった四季と夏美が一緒にいる場面かなり多くて、この二人の組み合わせが好きな立場としては歓喜なわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
メイ中心で世界を回してる四季だが、Liella!入って世界が広がり、色んな人を大事に思えるようになってきてるの、ホントいいなぁ、と思う。
あとあのまま激情に任せてBINTAしてたら、かのんちゃん結構デカいダメージ引きずってたと思うので、クゥクゥ良いタイミングで泣いたな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
取り繕った悪辣は、奥覗き込んでみりゃ全部ダチのための嘘だったわけで、そこに拳突き立てた後悔は重かろう。
それもこれも、Liella!に本気だから。
そんなみんながずっと一緒に進むために、眩い未来へ九人で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
雨に濡れた赤鬼も帰るべき場所を取り戻し、一緒に暁光を見上げてくれている。
明日のために、自分達であるために、絶対勝つ。
そんな気持ちが、一つにまとまる。
(画像は”ラブライブ!スーパースター!! 二期”第9話から引用) pic.twitter.com/HtEWb4JMm2
そんな感じの、クゥクゥとすみれを主軸に据えつつ、澁谷かのんの激情、嵐部長の頼もしさ、一年坊主の純粋と、色んなものが見れる回でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
二期だからこその楽しさが随所にあって、エモの強さで真っ直ぐ勝負してくる局面と、豊かな演出言語で語りかけてくる場面のバランスも絶妙。
二年生だからこその悩みと、一年生同士の連帯と純朴。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
分断されているようでいて太く繋がっている”部”のあり方が、よく見える回でもあったかな。
ここは二期で一番面白いところだと思っているので、堪能できてよかった。
無敵の先輩たちが、危うく揺れる人間味もよく出てたし。
サニパさんの決着の値段は、そこから延びるウィーンさんの書き方次第…かなぁ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
こう転がった以上あの子ぶっ倒して二期フィニッシュ! だとは思うんだけど、現状乗り越えて満足納得の壁に成りきれてない感じもあり。
残り話数でどんだけ地金描けるかが、一つの勝負どころかなと思います。
でもまー、今回こんだけ力強い物語が編めるアニメなんで、場外までぶっ飛ばしてくれる期待感は高まるよね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
やっぱ”L”が本腰入れてエモぶん回してきたときの破壊力、尋常じゃねぇと理解らされたわ。
一話限りの爆発力じゃなく、これまでの文脈と蓄積あっての炸裂でもあるしね…凄く良かったです。
そしてリエラのうたは、四季が担当。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
表情を変えず、頭にカメのっけてこっちに迫ってくる四季ちゃんが、異様に可愛かった。
この鉄面皮が、彼女の可愛いネコチャンを見つけた瞬間キラキラするの、メイキチ力高くて良い。
(画像は”ラブライブ!スーパースター!! 二期”第9話から引用) pic.twitter.com/MrKSaSzecD
メイは猫を見てたけど、四季はずーーーっと猫を見てるメイを見てて、ふとした瞬間目が合う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
これは本編とも共通する描写で、メイちゃんの方が視野は広いのよね。
だからあそこで立ち止まって、このままでいいかと考えられる。
そんなメイちゃんを見てることで、四季の世界も広がるのだ。
追記 我が親愛なる神様に捧ぐ。
しかしある意味でクゥクゥの神様になってる澁谷かのんと、神様じゃないからこそ対等に抱きしめ会えるすみれとの距離感に、生身の人間でもある彼女の神様と”友達”しながら、揺るがぬ信奉を捧げてる嵐千砂都を配置して描ける”絵”は、正に青春の綾錦という感じで大変良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
かのんはクゥクゥに人生曲げら(た結果真っ直ぐにさ)れて、クゥクゥはかのんに全ての夢をすくい上げられたんだけども、そういう特別な間合いだからこそ見せられない、預けられないモノが確かにあって。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
それと向き合うのは、やっぱ平安名すみれの運命なんだと思う。
この断層が嵐千砂都と澁谷かのんの間に生まれてもおかしくないのに、かのんちゃんすら信じきれてなかった”澁谷かのん”を信じ切った結果、ダンスでてっぺん取って惜しげもなく投げ捨て、特等席に座れる自分を証明して幼馴染続けてる嵐千砂都、ホントヘンテコで凄い人だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
神様を神様として棚に飾ってなお、その人間味を愛しく抱きしめ、等身大の人間像とも矛盾なく向き合える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
それは嵐千砂都という傑物だけが持ってるバランス感覚で、でもそう出来ないから無価値かと問われれば、クゥクゥとすみれが否と答えてくれる。
人生いろいろ、人間いろいろ。だから面白いのだ。
追記 オタクが延々口ン中で転がせる飴玉取り上げて、より歪みの少ない物語を編み直すのって、相当手間だし覚悟もいるよね。
追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
制作側がファンの好評を受けて、仲良く喧嘩し続けるモノとして描写・固定しちゃった”クゥすみ”の檻って結構硬くて、これをぶっ壊すためにどんだけのエモが必要か、よく測って爆破させた感じが今回は強かった。
なまじっか心地よくて、永遠に続けて欲しいと思えるだけに…
あの距離感からさらに踏み込む物語的必然は、引き込むコストがかなり高かったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月20日
しかしこの第9話、今までの蓄積をしっかり活かして関係を更地にするだけの発破をしっかり用意し、生まれた新天地により強い、公平で率直な間柄を打ち立てた。
なかなか出来ないことで、凄いなぁと思う。