愛に目覚めた裏切り者を、殺して回る黒い闇。
その一方ライダー同好会は、10日間の特訓の後身内トナメを開催していた!
温度差が冬空に突き刺さる、東島ライダー第8話である。




つうわけで闇と光同時並走、やっぱショッカーサイドのほうが「ライダー」っぽくねぇかなぁ…と、ニワカも首をひねるエピソードである。
ここら辺アニメ独自の構成なのか、原作からしてこういう起伏なのか判然としないが、ライダーワナビのトボケた青春大暴走をヌルくしすぎない感じで、とても良いと思う。
凄い勢いでバカやってるけど、現実感の底が抜けない…というか。
まーた肩幅ガッシリ重心低めなヨクサル女子が出てきて、凄惨な処刑に暴れ回って愛の戦士に倒されそうになったら、空から怪人が降ってきて全てを更地にした。
トボケた人間味と人外の冷たさが同居している蜘蛛男さんと、超越種の傲慢が滲む蝙蝠男をいい感じに書き分けられていて、ショッカーサイドの物語を見るのが楽しい。
サイダーライコの強キャラっぷり、小さな愛を容赦なくすりつぶす残忍を描いた上で、正統派ヒーローな背景背負う外人部隊ショッカーで翻弄して、全部上から叩き潰す展開は、メリハリ効いてて良かった。
マジライダーになれそうなヤツを、人間がしちゃいけない殺され方で潰すの、衝撃デカくて良かったね。
サンダーライコの処刑旅を通じて、洗脳が解ける条件も見えてきたけど…ユカリスのアレは、異常人間が異常なことした結果生まれたバグではなく、改造人間システム共通の弱点なんだな…。
あんまり異様な奴らが常時テンパってると、何が作品内部のルールなのかサッパリ解んなくなっていくので、こうして別の場所から補助線引いてもらえると、理解が捗って助かる。
東島周辺には異様な引力があって、ライダーが好きすぎて頭がおかしい連中がドシドシでてくるわけだが、そればっかりだと舌が痺れてくるからな…。
そこでビリビリしたくて、このアニメ食ってる部分も大きいわけだがッ!
つうわけでクレイジーな味わいをたっぷり堪能できる、修行&トーナメント開始な主役サイド。
ゲキヤバ集団の中でもメリハリ効かすべく、ユカリスの常識人成分がかなり濃い目になってきたのは面白い。
いやまぁ、新婚なのもあって三葉大好きLOVE狂人でもあるんだが…。
あんまりにもクレイジーが過ぎて、大胆アングル&ホットパンツぶっ込んでるってのに、なんもエロくないのは本当に凄い。
二代目タックルもそうだが、女だからエロいという固定観念を腕力で跳ね飛ばしていく作風は、元気いっぱいでやっぱ良いなと思う。
でもアニメ版、ヨクサル絵のまんま可愛くしてて偉いよね…。
完全に一般社会からスピンアウトしてる一葉兄貴の強引さでもって、「仲間も揃ったことだし、ここらでトナメしておくかぁ!」つう流れになっているわけだが、各員のキャラが映える修行風景も合わせて、やっぱヤグラが組まれるとワクワクしてしまう。
ライダーアームを封印して合気道一本で、兄弟の分厚い因縁に挑む三葉の気概がたいへん良くて、「事前の煮込みこそが、興行の熱を決める」と、良く解っている話運びだ。
作中のリアリティとしてここでトナメぶっこむ理由は全く無いわけだが、「兄貴は狂ってるし、周りの連中も同様だから…」でゴリ押すの、相当”強い”と思う。
狂ってるのたっぷり食べて、舌がビリビリしたいの俺等は!
強敵(とも)たる野生の熊とのドツキ漫才なども果たして、きっちり盤面が暖まった状態でのライダー(が好きすぎて頭がおかしい人たち)バトル。
濃厚に物言いつけたユカリスが、生きる意味をリアルショッカーとの殴り合いに見つけてしまった異常中年相手に、どんだけヤれるものか。
ハチャメチャ兄弟の因縁は、ガチンコぶつかり合いでどう炸裂するのか。
人間相手にパなしていい領域を常時超える、ユリコの電波投げは大丈夫なのか。
色々見たいものパンパン、砂かぶりで手製の闘技場にかぶりつく来週…とっても楽しみです!
引いてみれば異常ファン内輪の盛り上がりなんだが、ちゃんと興奮できるダンドリ整えてくれるのはありがたいわな。
異様なテンション一本で走っているようでいて、こういう物語が疾走するためのレールは手堅く固めているの、面白い作りだなぁと改めて思う。