アメリカン・ファシズム

というわけで選書メチエですよ。三宅明良著。ルーズベルト時代にルイジアナで完全な独裁政治を誇った伝説的な政治家、ヒューイ・ロングの人生を追っかけた本。彼のファッショ的なやり方が事細かに分析され、非常に判りやすかった。まぁファシズムは独伊日三国にだけ特有な現象ではなくて、イギリスでもフランスでもそしてアメリカでもあったよ、という話だな。政権が取れなかったというだけで。ともかくなかなかテンポよく読めた良著。