読書
週間コロコロ連載、ホビーと思春期に真摯に向き合うドタバタラブコメディ、待望の第二巻である。 今回はぷにるとの甘酸っぱく騒々しい距離感から少し距離を取り、成長……とされるものとホビーの関係をさぐる御金賀アリス編に、結構な紙幅が割かれている。 ア…
メダリスト 第6巻(つるまいかだ、アフターヌーンKC)を読む。前回衝撃のラストから、いのりちゃん渾身の滑走、中部予選決着とその先に広がる未来…という巻。主役の勝たせ方、噛ませ犬共の任せ方にダンドリ感が一切なく、新鮮な裏切りと盤上この一手の納得、…
ぷにるはかわいいスライム 第1巻(まえだくん、コロコロコミックススペシャル)を読む。週間コロコロで絶賛連載中の、ハイテンション思春期ラブコメ。意思の宿ったスライムであるぷにると、難しい年頃に差し掛かったコタローが、騒がしくも楽しい日々を過ご…
メダリスト 第5巻(つるまいかだ、アフターヌーンKC)を読む。6級に合格し、中部ブロックノービス予選に挑むいのり。これまでの全てを一瞬に賭けるライバルたちの奮戦が、鮮烈に描かれる新章開幕である。マージで最高に面白いので、みんなも読もうッ!https:…
メダリスト(つるまいかだ、アフターヌーンKC)一巻から四巻までを読む。マーーーーーーージで面白い。みんなもこのマンが読んだほうが良いよッ!周回遅れ人間ごっこはさておき、評判通り…それ以上の素晴らしい漫画だった。つるま先生、ほんとに”児童”好きだ…
メダリスト(つるまいかだ、アフターヌーンKC)一巻から四巻までを読む。マーーーーーーージで面白い。みんなもこのマンが読んだほうが良いよッ!周回遅れ人間ごっこはさておき、評判通り…それ以上の素晴らしい漫画だった。つるま先生、ほんとに”児童”好きだ…
唐突にゴールデンカムイ第188話の話するんですけど。https://t.co/Oxlr0TYQwtこの話すごく、杉元佐一とアシリパさんが、生き死に、夢と現実を間に挟んでどんだけズレてて、どんだけ繋がってるかよく判る話数だと思ってて。— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021…
”ブルーピリオド”を現行10巻まで読む。空っぽだった青年が、高校二年生で美術に出会い、美大受験、一年生と進んでいく物語。大変面白かった。多角的な魅力を研ぎ澄ませて組み合わせ、様々な領域でしっかり勝負しに来て、きっちり勝ち続ける。強いマンガだっ…
アイドリッシュセブン Re:memberを読む。アイナナキャラデザの種村有菜が、都志見文太の原作小説をコミカライズした全3巻。バン、ユキ、モモ…三人のRe:valeが何を思って、その十年史を走っていったかをそれぞれの視点から追いかける物語である。大変面白かっ…
やがて君になる 最終巻を読む。 様々な人、様々な思いと出会いながら変化していく思春期に、非常に誠実に寄り添った一つのスケッチ。 それが自作の積み上げた風景、心情、体温に嘘なく終われたことに、感謝と祝福の気持ちが非常に強い。 終わったので、全体…
”花殺し月の殺人(デイヴィッド・グラン著、倉田真木訳、早川書房)”読了。1920年代、オクラホマ州オセージ。ネイティブアメリカンが石油権益を受け取る街で起きた連続殺人。腐敗と暴力が幾重にも積み重なる事件を、当時Federalではなかった捜査局が顕にする…
帝国の最期の日々 上 作者: パトリスゲニフェイ,ティエリーランツ,鳥取絹子 出版社/メーカー: 原書房 発売日: 2018/02/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 帝国の最期の日々 下 作者: パトリスゲニフェイ,ティエリーランツ,鳥取絹子 出…
森和也『神道・儒教・仏教(ちくま新書)』読了。 サブタイトルは『江戸思想史の中の三教』であり、江戸時代の各宗教、そこで育まれた多彩な智がいかに呼応し、あるいは対立し、当時の、そして現代の世界認識や倫理、行動を引き出していったかを考える野心作…
”推しが武道館いってくれたら死ぬ”(平尾アウリ、徳間書店)の四巻を見る。 フェスを前に、空間的にも時間的にも人格的にも描写が拡大していくChamJam。舞台に立つもの、それを見守るもの。それぞれの感情が深く、深く切り刻まれ混ざり合う、熱量のある巻。…
『弟の夫(田亀源五郎、双葉社)』読了。ゲイでガイジンで、疎遠だった弟のパートナー。父子家庭に青天の霹靂のごとく訪れた異物との奇妙な日常、そこからの勇気ある跳躍を経て、主人公が家族と弟の死、よりオープンな世界を是するまでの物語。間違いなく世…
『書くことについて(スティーヴン・キング著、田村義進訳、小学館文庫)』読了。英字タイトルは『On writhing:A memoir of the craft』であり、モダンホラーの巨人が率直に作家としての回想と執筆法についてまとめた本。— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017…
ボールルームへようこそ 九巻(竹内友、講談社)読了。実に二年ぶり、アニメ化直前での九巻刊行となった、競技ダンス青春スポ根。究極のじゃじゃ馬パートナーちーちゃん相手に悪戦苦闘してきた多々良が『何か』を掴みかける本筋もアツいが、なにより明がやべ…
『やがて君になる(仲谷鳰、電撃コミックNEXT)』1巻から3感までを読了。誰かの特別になることに実感がわかない少女と、失われたモノの再誕を己に任じ続ける少女との、凶暴な衝突の軌跡。甘くコーティングされた毒薬、苦味を装った純情。情景の分解度が圧倒…
『ゾンビ最強完全ガイド(ロジャー・ラックハースト著、福田篤人訳、エクスナレッジ)』読了。邦題マジ最悪だが、中身は英字タイトルの『zombie:A Cultural history』にふさわしく、非常にどっしりしたゾンビ研究の本。ハイチから日本まで、空間と時間を踏…
『フードトラップ』(マイケル・モス著、本間徳子訳、日経BP)読了。サブタイトルは『食品に仕掛けられた至福の罠』、英字タイトルは『Salt,Sugar,Fat』。英字タイトルのとおり、加工食品産業のなかで塩分、糖分、脂肪分がどう扱われ、健康を害し、富を生み…
そろそろクール折り返しとなる、リトルウィッチアカデミア。 様々な文脈に目配せを飛ばしつつ、主人公・アッコを筆頭とする少女(そして少年)が青春という季節、迫りくる運命に真正面から向かっていく姿が、いきいきと描かれています。今回はそんなアニメを…
『メディア・モンスター(曲沼美恵、草思社)』読了。サブタイトルは『誰が「黒川紀章」を殺したか』であり、戦後から平成にかけて、『日本最初にして最後のメディア型建築家』として駆け抜けた男の評伝。— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月12日 分厚…
『スーパー・コンプリケーション -伝説の時計が産まれるまで-』(ステイシー・パーマン著、武藤陽生・黒木章人訳、太田出版)読了。 1000万ドル-約10億円-の値を付けた超複雑時計と、それに魅せられた二人のミリオネアの人生を中心に、超高級時計の世界に…
宮島礼史×元麻布ファクトリー、講談社。もはや生AKBとは完全に違う速度を歩いている、ド根性アイドルストーリーの十八巻目。難波編が前回始まりまして、パフォーマンスの栄に続いて笑いの大阪っつーことで、コッテコテの悪の親玉が「お前は大映ドラマか」と…
アルコ×河原和音、集英社。心の優しいゴリラが人生の真理を見つけていく愛のファンタジー、五巻目。前回から引っ張った西城さん失恋編と、他人の色恋編と、武男クンはじめてのチュー編という構成。相変わらず武男クンが男前すぎピュアピュア過ぎのドリーミー…
森薫、エンターブレイン。中央アジアの片隅で、ひっそり暮らしている方々の漫画も六巻目。いつものんびりのほほんとしていた乙嫁でしたが、今回はガッチンガッチンに戦争であります。死人も出ます。……戦争も前にやったし、死人も出た気がするな……よくよく考…
樫木祐人、エンターブレイン。妖精さんが森の中で、働いたりご飯を食べたり髪を切ったりご飯を作ったり。現在のイーハトーブ漫画、待望の二巻目。ある程度の安定路線に乗ったのか、二話使った長尺のお話なんかも乗りつつ、基本は妖精二人を取り巻く愉快で厳…
岸虎次郎、集英社。可愛い女子高生がカップルでどんどん出てくる漫画、今回は四巻と互換を同時刊行。回マタギの話が増えてきて(特に山田先輩関係)、オムニバス短編というよりは分割された中編を並行で流すような形式になってきたので、同時刊行は正直あり…
楠みちはる、講談社。ロックンロールと青春のカクテル漫画、三巻目。今回は群像劇らしく、今まで世界の中心だったエイトから少し視点を外して、周囲の人達の物語が展開した感じでした。エイトも上京フラグが立ったり、シャドウボクシングをしたり、学校停学…
ひぐちアサ、講談社。高校生が野球したり青春したりする漫画も、ザックリと22巻目。秋大会第一試合、VS武蔵野第一も佳境であります。今回の戦いはお互いのメッキ、どっちが早く剥げるかという試合だと思います。西浦は魔法のボール「まっすぐ」、武蔵野第一…