イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

タイトル入れ忘れてアップしちゃったよとほほ

[TRPG]unscripted小話 その5
ちょっと時間が空きました。サブマスターをしているPBeM、「unscripted」の小話です。今回からは"劇破02"が始まりましたので、そちらの話を。今回はオープニングとオープニングマッチです。
オープニング 犬吠埼代表会見

二つあるオープニングの一つですね。こっちはデジタルに、「今回の劇破はこういう意味があるんだよ」っていう紹介のためのオープニングです。実はタイトル設立のときに、ソエジマさんが「UCCのベルトを横取りは、ちょっと説得力なくね?」という意見を貰って慌てて書きました。"劇破"は徹底した視聴率至上主義のサラブレ、女子ガチの藤の隙間を埋める意味で設立された男子ガチ企画なわけですが、紹介編である第一回が終わったこのタイミングで、"劇破"独自のタイトルを造っておきたいな、と。
基本的に「格闘家が格闘家としてだけ戦えるファンタジー空間」が"劇破"の基本理念であり存在意義なので、それを強調しながら会見させてます。そこらへんは藤堂さんが藤02前の会見で言ってたのは同じですね。サラブレ興行でこっちは競技、という。まぁこの会見の意味は「UCCべったりじゃなくて、"劇破"独自の意義を打ち立てるんだよ。そのためにアンダーリーグも設立したし、タイトルも造るよ」って言うことをPLさんに提出するということです。

オープニング 三人の女と少年ひとり

会見とは正反対の、文字数も登場人物も多いオープニングです。こちらはアナログに、ドラマで使う登場人物の顔見世と、舞台の紹介が目的です。PLさんたちへの事前紹介という位置は変わりませんが、紹介する部分が違うというか。筋書きのないドラマの中にもドラマを仕込まなくちゃいけない部分は確実にあって、そこで使える素材を整理して並べた、という感じですか。
観客は演出のバランス、場面の転換、解説など、話のワキとして重要です。前回は"劇破"という場所を紹介することを目的としたので実況二人組が結構前に出ましたが、基本的な説明は前回文字数使ってやったので、今回は実況はあまり出ないと思います。その代わりに、試合を皆川&果実の冷えスポーツスクールコンビと、ナオミ&熱田のセレブ部隊がいます。
観客席組はあくまで観客と競技者なので、MMAの競技としての部分、技とかうごきとかに驚いたり解説したりするのがメインの仕事です。この役を誰がやるのか凄く悩みましたが、結局手持ちの頭脳派に共有NPCである皆川君をつけて動かすことに。皆川君が素直かつ真っ直ぐなので、あんまねじれたところのない"劇破"を素直に評価する立場として重宝しています。
招待席組は、ファンタジーである"劇破"にちょっとでもリアリティを持ち込むのが仕事です。具体的には金勘定と組織どうしのやり取り、勝ち負けの説得力あたりの生臭い話ですね。サラブレが異常に生臭いのですが、アレは極端とはいえ今の日本MMAメディアの一側面です。そういう背景を無視して「とにかく理想的な興行なんだよ」というのを前回でやっていたわけですが。そこらへんばかり強調していると面白くなくなるので、都合の悪い部分に突っ込むのがこの二人の仕事です。刑事ドラマで言うとナオミが机ぶっ叩く役で、熱田がカツどん出す役。熱田は完璧超人なので、適当に偉そうなこと言ってもそれなりの積極力があるので便利です。
まぁそんな観客と「今回の"劇破"はこういう感じで、前回とはちょっと違った角度に突っ込んでいきますよ」ていう事前宣言がこっちのオープニングの仕事です。藤のGMをしたことで、あんまりにもあっさり試合だけしている"劇破"は参加しづらい空気あるな、ということを痛感したわけで。まぁその空気飲める人だけ参加しろよ、と割り切ってもいいのですが、それを差っ引いても単調になるので、ドラマの畑を耕す素地を造るのが目的でした。

オープニングマッチ サイファル"MIB"ゼフィド VS シルヴァン・バズレール
両者初登場キャラどうしの対戦。オープニングマッチなのに、多分一番文章量が多い試合。
構図としてはミルコみたいな「組まれての対策を徹底したストライカー」と天才ヴァーリトゥーダーの戦い。組まれると発動する高レベルのホールディングが時間を潰し、ジャブの速さで一気に持っていく形になりましたね。五十崎に続き、田中君に二度目のキャラ出動要請をしてしまいました。本当に足を向けて眠れません。
これは新キャラだということもあるのか、あまり試合以外に語るべき場所がない構成になってます。"劇破"らしいといえばらしい話ですね。だからこそ試合で何をするか、何で試合をするのかが重要になってくるのですが。ゼフィドはNPCではないとはいえ、コバヤシのキャラなので基本合い気の構えで田中君に出してもらいました。結果、試合展開も睨み、折れない心とこっちから提案した天才の対応力を合わせて主軸にすえました。シルヴァンが根性使った回数をカウントすると結構面白いです。TK引退試合みたいな。
ゼフィドのキャラクター自身もシルヴァンが出てからの後出しです。アルジェリア人なのは、フランス人であるシルヴァンを嫌う理由が欲しかったから。泥臭い雑草魂はシルヴァンの天才と対比させるため。インタビューではビックマウスを叩きながら、試合中は徹底して冷静なのはゼフィドは努力家&アーティストであってスターではないからですね。ある意味つくりです。
試合自体は重傷箇所三つというフルボッコです。観客サイドの見方としては「MIBつええ」だと思います。そういう意味で、シルヴァンの経歴にはちょっと傷になる負け方かもしれません。ただ、根性見せると日本人は評価が高くなるので、そこでリカバーはききます。二人ともあんまり設定背負わず、ただただ戦う生き物なので、流れで戦っていけば自然とドラマも出来てくるでしょう。
これから第一試合以降、一試合ずつ書いていくと思います。正直藤が想定より文字量を多かったのでちいと疲れ気味ですが、じわじわと書いていきますのでよろしく。