イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

・六花の勇者:第7話『二人の理由』

アズテック・ミステリック・ファンタジー、今回は主役とヒロインの交流、並びに猫と戯れる回。
作中の不自然ポイントを的確に指摘し、時には切開も自分でやるハンスくんが優秀なお話でした。
モーラおばさんが脇の甘い所を見せ付けてるけど、素なのか七人目だからなのか、今知分からんなぁ。
姫様の意図的な聞き落とし描写を鑑みると、ナチュラルに残念な気もするけど。

一方逃亡者たるアドレットくんは、フレミーと気持ちを通じ合わせた……と思ったらツンのターンが持続した。
ハンスくんも指摘してたけど、アド君のフレミー贔屓は今回描写された共感だけだと、説明しきれないレベルな気もする。
無論素敵な恋がアド君の背中を押している可能性もあるので、うまい具合に宙ぶらりんな状態作ってるね。

アドくんが踏み込んだおかげで、いつもクールなフレミーの行動理念が見えたのは良かった。
この子、心の根っこの部分が凶魔寄りなのね……七人目事件を解決したとしても、こういうメンタリティの人が勇者にいると、作戦遂行には障害になる気もする。
アドくんが卑劣な戦闘スタイルに似合わない救世主願望の持ち主なので、フレミーの心にじわじわ擦り寄って、人間へのデレを強めていくのだろうか。
はたまたそこまでアニメではやれない感じだろうか。
どっちにしても、アドくんのきれいな人格は救いであると同時に、危うい気もする。

あとアドくんとフレミー共通の因縁である、ワニ怪人も気になる。
ただの面白い外見した石田なら良いんだが、一夜にして村を取り込んだ手腕を考えると、色々企んでそうでなぁ。
となると直接影響力を及ぼせるフレミーと、それに強い興味を抱いていて因縁もあるアドレットが怪しくなってくるんだが、状況証拠と描写は圧倒的に姫様に集まってんだよなぁ。
今回の事件は姫様犯人で、その背景になる大筋で二人が色々されてる……のかな?
アニメの範囲だと、推測することしかできないね。


おばさんの分割策に乗っかる形でひみつ道具を確保しに行ったアドくんは、ハンスとタイマンして見事に負ける。
さすが凡人であり、こういう差をちゃんと見せるのはこのアニメの好きな所。
暗殺者VS卑劣漢の異形の戦いは、トンチキな技の応酬がたくさんあって面白かったです。

このまま主人公が死んで終わりだと斬新だけど、ハンスくん色々企んでるっぽいし、姫様がアドくん生存のために動いてるし、一波乱ありそう。
そろそろ濡れ衣を晴らすための決定打を掴んで欲しいところですが、さてはてどうなるのか。
来週が楽しみですね。