イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

ミス・モノクローム -The Animation 3-:第12話『DISTRESS』感想

白か黒かのアイドル稼業もそろそろ大詰め、今週の舞台は北海道であります。
連打される異常な要素を一切拾わずボケ続ける展開は、実は三期第6話のキチガイ漁師の話とほぼ同じだが、切れ味が良いのでやっぱ面白いわ。
こうして見てみると、普段マネオがどんだけ拾って膨らませてるかよく判るのだが、投げ捨てる展開でも面白いのがこのアニメのズルいところだ。

今週のオモシロ地方民は北海雄と北海道子という、あまりにも直球すぎるネーミングのカップル。
真暮郎ほどキチった行動を取るわけではないのだが、とにかくフルネーム呼びを徹底して畳み掛けてくるテンポが、だんだん気持ちよく面白くなってくる。
羅列と過剰さでゲシュタルトを壊して、『何が面白いんだか判んないけど、とにかく面白い』という状況に持ち込む辺り、やっぱふでやすの笑いは技術の笑いだと思う。
とか書いたけど、ライブにスキーウェアで来るところとか、松岡君の怪演が光る早めのテンポの演技とか、モノクロ世界の住人にふさわしいキチっぷりだったな、北海カップル。

謎の電池炭鉱とか、どう見てもソニック(初代)な補給シーンとかも一切拾わないし、モノクロさんの『投げる面白さ』はやっぱり僕の肌に合う。
マネオを使った『拾う面白さ』も好きなんだけどね……もうモノクロさんならなんでも好きってところまで来てるのかもしれんな。(自分のキチっぷりをようやく自覚した顔)
ダヨーきぐるみが大人気になるオチも、モノクロさんという異質な存在が受け入れられる『拾う面白さ』に忠実なまとめ方なわけだし、ボケっぱなしで不安になった所でなんかいい話風に終わる安定感もある。
ここら辺のバランス感覚は……と褒めようとしたが、三期第3話の電池回は一切拾わずマジで投げ続けて終わったので、やりたいようにやってるだけだと思う。

そんな感性と技術の融合体を楽しんできた半年間もそろそろ終わりで、モノクロさんのアニメも一つの区切りが近い。
一応アイドル立志伝として進んできた本筋にふさわしく、なんか感動的なラストになるのか。
はたまた大暴走の投げっぱなしで終わるのか。
どっちでも楽しく見れそうな気がしている辺り、僕はこのアニメ好きなんだなぁと何度目かの確認をするのであった。