イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

NORN9 ノルン+ノネット:総集編『運命の女神』感想

話も佳境に差し掛かった異能力恋愛群像劇、今週は総集編。
キャラが多くややこしい話なので、ラスト直前で一纏め入れるのは悪くない選択だと思う。
話の方もアイオーンが真相ブッパして、クソ親父を駆くんが殴り飛ばし、主人公たちが『リセット』をどうするか決めればだいたい終わるしな。
……深琴は朔也と夏彦さん、どっちに行くのかの選択があったか……。
まとめられると『これで朔也選ばれないの、嘘だろマジ』という印象が強く、ドカンと大勝利してほしい気持ちが強くなるねぇ。

内容の方は三人三様の恋愛模様と、クソ親父との関係を重視したまとめ。
『可愛い女の子のラブはこんな感じ!』『とりあえず、このオッサンは話の結節点なので、グーパン入れればだいたい終わる!』という事実を、視聴者に再確認させる展開やね。
史狼を軸にすることで、『リセット』という共通設定も、『こはると駆両方の悪しき親』という個人の感情的な状況も、両方確認できるのが便利だ。

普段の放送では、常に同時並列で恋愛が展開していったので、Aパートに三人凝縮して見せた今回のまとめは、なかなか分かりやすかったと思う。
・こはるルートは一気に盛り上がって後半障害が邪魔をする展開
・深琴ルートは最初から障害があって新しい障害がどんどんやってくる
・七海ルートは最初から障害があり、まっすぐ切り崩す
という、三人三様の上がり下がりも分かりやすくなってたし。

恋と世界、両方に決着を付けるタイミングがどんどん近づいているが、人数多い割に落とし所が見えやすいのはこのアニメのいいところだと思う。
そこら辺を再確認する意味で、各主人公の恋模様と、キーマンである史狼に絞った総集編にした感じですね。
お話の勘所をよく抑えた、手際の良い総集編だったと思います。

……アイオーンと空汰絡みの描写、まるっとすっ飛ばしやがったなそういや……。
『おめーら操作キャラじゃねーからマジ!! 脇役としていい仕事しまくってるのは分かるし、お前らがイチャイチャしてくんないと世界設定周り出せないのも知ってるけど、限られた尺はこっちに回すから!! 夜露死苦!!』というスタッフの声を、軽やかに幻聴。
実際『世界』だの『リセット』だのは、清々しく恋を盛り上げる舞台装置でしかないわけだが、それでも専用のキャラクターを配置して『あのー、一応すげぇ数の人命とかかかってるわけで、それなりに説明してくれないと困るんですけど……』という視聴者の声に答えようとしてくれてるのはありがたい。
クソ『世界』のクソっぷりを青いねーちゃんが色々喋ってくれるのは、まぁ来週以降だろう……それがないと、主人公たちが『リセット』を前にどう決断するか、材料たんないからな。