イマワノキワ

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アクティヴレイド -機動強襲室第八係- 2nd:第7話『絶対ピーピング宣言』感想

鋼の正義執行戦記も折り返し、肌色強めでお送りする水着回です。
おっぱいとおしりで画面が埋め尽くされる頭弱いお色気展開……なんですが、全キャラ出して賑やかに展開させる手際も満点で、このアニメらしいサービス&テクニカルな作りでした。
あさみちゃんは相変わらず酷かったしな……やっぱあの子、ダイハチイズムを都合よく解釈している所あるな。
しょーもない性犯罪の裏で稲城都知事の陰謀と、改革反対派との対立なんかも描かれていて、楽しいエピソードとなりました。

今回の大筋はとにかく乳尻太ももでして、寂しい男性諸氏を慰めるサービス満点!!
と思わせておいて、それが全部犯罪者の盗撮であり、ダイハチが検挙するべき悪事だっていうひっくり返し方は、このアニメらしいクレバーな転調だなぁと思いました。
前半でウハウハしてればしてるほど、女性性を窃盗する犯罪者と同じ立場になるわけで、肌色サービス一つにも皮肉を仕込む辺り、やっぱいい意味で意地の悪いアニメだ。
性的スパムメールの被害者も、男性である瀬名くんというひねり方だもんな。

しかし一番笑ったのは、次郎の監視役のオッサンが水着で付いてきているところであり、ブーメランパンツにホルスターという攻めたコーデが素敵でした。
あのオッサン、なんだかんだ次郎好きだよね……俺も好き。
黒崎さんはドローンの動きの奥に3Dプリンティング犯罪があると納得してたけど、次郎としては更にその奥を見てたんじゃないかなぁ、と思わなくもないが、さてどうなるか。
次郎は確実に終盤ジョーカーとして活躍する位置にいるので、行動すべてが伏線に見えてくるなぁ。

肌色サービスだけではなく、名前ありキャラクターをほぼ全部出して一応の見せ場を作る、賑やかなお祭り感もありがたかったです。
二期になってキャラも追加され、この人数をさばくのはなかなか大変かなぁと思いましたが、アタマの弱い事件に吹き上がる女性陣をエンジンにして、一気に駆け抜けてくれました。
特にヒロインと破壊神の間を行ったり来たりするあさみちゃんはいい役者でして、彼女の最低最悪な大暴れが僕らを楽しませてくれるのは、間違いない所。
今回は周辺被害も少なくてすみ、素直に暴走を楽しめる感じでよかったですね。

二期では出番がなかった円ちゃんも帰ってきましたが、瀬名くんと同じ民間協力者の立場になってましたね。
感動の再開と思いきや、『民間が勝手にやったことなので、違法捜査も知ったこっちゃないです』という黒さを見せる辺り、やっぱダイハチはエグいなぁと思ったり。
ボスのもう一つの依頼は判りやすい伏線として埋められてたけど、都知事かバード絡みかなぁやっぱ。


気楽な肌色エピソードにふさわしく、ゆるい軽犯罪をハードコアな手段でぶっ潰す展開となりましたが、稲城の発言と合わせて考えると一気に色が変わってくるのは面白いと思います。
性急な改革者として敵が多い稲城が口にした、『実績を積まなければならない』という言葉と、ダイハチに都合が良すぎる特例主義と急速な法整備、それによって広がった行動半径と事件解決実績の数。
『付け入る隙の多い餌場』にテロ犯や性犯罪者が集まった今回の状況も、稲城が押した横車で用意されたものだもんな。

何らかの理由で政治改革を急ぐ必要がある稲城は、反対派を黙らせる実績稼ぎ要因としてダイハチとのパイプを重視しており、点数を稼ぎやすい緩い事件を意識して回している状況……なのかなぁ。
ハードな犯罪で処理しなければいけないところを、バードと自動操縦ウィルウェアで対処しているとしたら、二期の硬軟取り混ぜたエピソードの作り方もしっくり来る。
今回バードの後ろ盾である某国がガタついたので、奴も動き始めると思うけども……話数的にも折り返しだしね。


そんなわけで、賑やかで楽しい、いろんなサービス満点のお話でした。
そこで終わらせずに、メインキャラクター全員出して現状を確認したり、今後の展開への状況を丁寧に整えたり、色々テクニカルなこともやってるのはこのアニメらしいところ。
肌色が乱舞するのと同じように、しっかり組み立てられたストーリーがよどみなく流れていくのも楽しいものなので、両方怠けずキッチリやってくれるのは、正にエンターテインメントッて感じだ。

話数的には今回が最後の日常でもおかしくないけど、息詰まる展開と息抜きシーンとのバランスが上手いアニメなので、今後も楽しい場面は途絶えないと思います。
いろんなキャラを出して、色んな角度から未来を楽しく見せてくれる、賑やかで楽しいアニメ。
それってやっぱ良いアニメだなと思える、ナイスな水着回でした。