12歳。を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月31日
稲葉くん挑戦編最終話ということで、いい具合に進んでいたところで見事な自爆を連鎖でキメ、稲葉くんが去っていくお話だった。
まぁガチでカップルにヒビ入れて振り回す話ではなく、あるべきところにしっかり落ち着く快楽が大事な話なので、元サヤに収まるのは大事だ。
元々ちょっとしたすれ違いを稲葉くんが加速してくれてお話が盛り上がった形なわけで、観覧車の中でも桧山のことしか考えてないし、勝ち目のない戦いではあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月31日
皇帝と言い、このアニメの恋愛噛ませ犬どもは話をしっかり盛り上げ、ブックも飲んでくれる物分りの良いキャラたちだ。
物分りが良いのは桧山も同じで、ハタから見りゃ言葉が足りてないのは結衣ちゃんも同じなのに、常に『俺が不器用だからこうなるんだ、早くおとなになって守ってやらなきゃ』と自分を責める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月31日
男が自己責任で己を責めるなら、女はイノセンスに不器用でい続けられる構図だ。
そこら辺を平等にしてしまうと、結衣ちゃんに乗っかって恋の王道をはずれず、すれ違いと危ないモーションを安全な範囲で楽しむという、ジェットコースター型アミューズメントが成立しない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月31日
だから、結衣ちゃんは常に免責され続けるし、言葉足らずなところも多分治らない。
コミュニケーションのズレが発生しない物語は花日と高尾の担当であり、それが安定しつつも面白みにかける淡白な流れになってしまうことは、だいたいわかっているのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月31日
安全で危険な恋を演じるためにも、桧山と結衣は過去の経験に学べず、変化が成長として定着することもない。
おそらく作品終了まで、12歳。から13歳。にはなれない彼らの永遠性を再確認する話となったが、管理されたドキドキを適量提供するのは立派なエンタテインメントだし、そこからはみ出すことだけが物語の価値でもないのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月31日
「早く大人になりたい」という桧山の願い、変化と成長への視線は作品世界のルールによって真実叶うときが永遠に来ないわけだが、今回の結末をリセットしただのポーズにするのか、はたまた多少なりとも成長の気配を見せて塩梅を調節できるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月31日
勝ち負け見えていた恋愛勝負よりも、そっちが気になる。
人間として必要な経験と反省を積み重ね、それを魂に焼き付け失敗しなくなるとお話が転がる隙間長くなっていくというのは、長く続いたシリーズの宿痾みたいなもんだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月31日
色んなお話がそれぞれのやり方で対応しているが、12歳はそのマンネリとどう闘うか。そこも気になる完結編だった。