グランブルーファンタジーを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月27日
風・火ときて今度は水! 美しく青い島を舞台に、るりぴっぴがヒロイン力を極限まで高めたり、新たなるオッサンが顔見世したり、るりぴっぴがさらわれたりする回。
いろんなことが起きているんだがこんがらがったりせず、流れをストンと楽しめる回だった。
グラブルアニメはキャラ沢山だし、一話で起こるイベントも多いのに、細かい処理が丁寧なのと、絵のパワーがガッチリしているので素直に飲み込める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月27日
見たこともない風景にワクワクし、気持ちのいい連中の掛け合いを見ているだけで楽しく、あっという間に24分過ぎてしまう。シンプルな強さがある。
今週もそういう強さがフル動員で、色んなことが起きているのにあっという間だった。このクセの無さとシンプルな面白さは、やっぱ凄いなぁと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月27日
軸になっているのは、実は『水』そのものかな、と思った。ずっと『空』で進んできたので、青く澄んだ液体がとても新鮮で、透明感がエピソード全部を覆う
『初めてのワクワク』をいつでも巧く描けるのがこのアニメの強いところで、出会いの喜びと興奮を巧くアニメにして、視聴者に届ける手際が良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月27日
今回でいうと、着水の瞬間のワクワク感、青い街に入った時の圧倒的な異国情緒が、クオリティ高い作画でしっかり下支えされている。
人と人が出会うドラマも当然楽しいのだけれども、広大で多様な風景が目の前に広がっていく旅の楽しみが、ちゃんと映像になっているのは凄く良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月27日
それに僕らは驚くし、作中のグランたちも同じように驚く。物語とシンクロする行為にしっかり導線が引いてあって、自発的に乗っかりたくなる。
そのための起爆剤として『絵が凄い』ことをしっかり使い切っているのは、本当にいいなぁと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月27日
アニメにおける『凄い絵』というのはそういう仕事をするべきものであり、これもベーシックな強さを詰めているグラブルアニメらしさだろうか。
海→街→ルリア→髪飾りと、『青』が連続する象徴性も良い
そういう青い街に住む人々は、街と同じように気持ちがいい連中ばかりだ。豪快なオイゲン、ウェイ系のにーちゃん達、焼きイカおごってくれる店主。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月27日
この後帝国とドンパチなって巻き込まれるんだろうけども、素直に『守らねば…』という気持ちになるいい人たち。デートも盛り上げてくれたしな!
今回はグランとルリアの青い春がメインなので、オイゲンはあんま目立たなかった。しかし気持ちのいいやつだというのは判るし、元凄腕オーラはキッチリ出していたので、次回以降の活劇で輝いて欲しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月27日
あっという間にラカムと因縁を繋ぎ、PT全体を舞台に引っ張っていく手際がとても良い。
手際が良いといえば、物分りよく脱落していって、若い二人がお使いデートする状況を作っていくPTメンバーの動きも、流れるようだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月27日
脱落する理由が軒並み『誰かのため』なのが、グラブルアニメっぽいなぁと思う。善人で正義の戦士であることを、隙あらば描写してくる感じ。
悪夢にうなされるルリアと安心させるグラン→イオちゃんと仲良くするルリア、それを見守るカタリナ&ラカムというシーンから始まる今回は、『ルリアは過酷な運命背負ってるけど普通の人間で、女の子で、守るべきヒロインなんですッ!!!』と、実際の描写で主張してくる回だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月27日
美しい街の様々な表情を楽しみつつ、ルリアは無邪気に笑い、喜び、多様な顔を見せる。豊かな感情を持った素敵な少女なのだと、言葉ではなくハートで理解させる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月27日
みっしりとかけがえない日常、守るべき存在を描いたからこそ、それが奪われたら取り返さなければとなる。グランと視聴者がシンクロする。
額に『ヒロイン』と看板張って、何故そのキャラが特別なのかの具体的な描写もしないと、作中描かれているものと視聴者の見ているものは離れていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月27日
それでは困るので、とにかくルリアは可愛く、健気で、清潔感のある『青の少女』としてバリッバリに動きまくる。なんて強いヒロインだ……。
そういう子を見守り、絆の髪飾りをちゃんと買ってあげるグランくんの好感度もガンガン跳ねる。優しい子に優しくしてくれる子、マジSUKI…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月27日
子供チームの仲良し加減を、しっかり見守る大人チームも描写されてるんで、好感度が全員アガるんだよな。ラカムとオイゲンのオッサントーク良かったなぁ。
そうやって稼いだ好感度を、帝国との衝突というメインストーリーにキッチリぶつけ、モチベーション高く活劇に繋ぐ運びも、とても良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月27日
いや、あのデート見て『るりぴっぴ助けねぇと! マジ!!』ってならない人いないでしょ。そういうベーシックな人情を掻き立て使いこなすの、ほんと巧い。
ルリアの好感度がここまでアガるのは、ただのお客さんではなくPTの仲間、運命共同体としてピンチを共有し、頑張る描写があったからだとも思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月27日
後ろでブルブル見ているだけではなく、彼女に出来る範囲で必死に仲間を助ける。そういう公平さがあることで、今回のヒロインムーブも最大火力を出す。
『自分にできる範囲で必死』なのはグランくんも同じで、船までの高さを見せた上で躊躇せず駆け下り、必死にルリアに追いつこうとする(そして一人なので失敗する)動きは、まさに主人公であった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月27日
やるだけやってダメなので、今度はみんなでやる。みんなだから上手くいく。人数たくさんいる理由がある
グランとルリアにクローズアップしつつ、若人を見守る人々もちゃんと描いていたので、解決への緒がしっかり見えているのもいい所だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月27日
あの気持ちいい連中が、絶対なんとかしてくれる。これまでの実績がそういう期待を高めてくれるし、オイゲンも超かっこいい見せ場をもらえるだろう。そういう信頼感。
鮮明な青に時々陰りをさして、ルリアがさらわれるヒキの予感を作っているのも良かった。人の気配がしない島、光が強いからこそ強調される影。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月27日
視聴者が『なんとなーく、やな予感』を受け取れるよう、色彩やレイアウトで暗示を作り、言葉にしないまま感情を作っていく。
やっぱ王道ど真ん中を素直に飲ませるためには、色々考えてオブジェクトを配置し、物語を流す努力が山盛りいるのだなぁと思い知らされる話だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月27日
何が大変って、『そういう努力をしてますよ!』とドヤ顔しすぎると、自然さが損なわれてしまうことだろう。臭みを消す努力を消さなければいけない大変さ
それをスマートに乗りこなしているからこそ、僕は青い世界に感動し、ルリアとグランのデートにワクワクし、それを見守る大人をありがたく思い、活劇の予感に震えるのだろう。この話を、素直に楽しめるのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年5月27日
やっぱマジおもしれぇな、このアニメ。来週がとても楽しみです。