サクラクエストを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月19日
温故知新、ジジイとババアの黒歴史をひっくり返すことで、後半クールを貫くだろうグランドクエスト『祭りの復活』に道筋を拓く回。
既に青春も朱夏も通り過ぎてしまった人々が、しかし熱く燃えた時代が確かにあって、その残滓が今も熱を持っているジワッとした描写が良かった
丑松の黒歴史はドクがサクっと喋ってくれた。『毒』島だから『ドク』で『ポイズン』、『丑』松だから『ビーフ』という安直さが、黒歴史っぷりを加速させる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月19日
変わらない間野山に適合できたもの、青春の残り火でメラメラ炙られ続けているもの。色々あるが、大人にも色々あったのだ。
入院するほど入れ込んで神輿を回収し、過去を封印しようとしているのが、実は丑松一人というのが生々しくて、結構好きだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月19日
他の連中は適当に青春を終えて、『まぁこんなもんだよね』と諦めを付け、何の感動もない大人の仮面をかぶって生き延びている。丑松はネバーランドに取り残されたピーターパンだ
騒ぎ立てても誰も乗っからず、『俺が間之山を変えてやる!』という熱意だけが空回りしながら、村の厄介者として村にい続けた日々。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月19日
吉乃達が(おそらく)成功するだろう戦いに先に挑み、大敗北を続けた理由は、仲間がいなかったからか、仲間を作れない性格だったからか。
そんな丑松の躁病気質の裏っ側、バンドメンバーへの友情とオヤジへの気遣い、地元への愛情を掘って、道化(アルルカン)から人間に変えていくのが今回のお話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月19日
憧れの東京に逃げ出しても、なんにも手に入らない。そう読んだ丑松の目が一部は正しいのは、第1クールで語った物語が証明している。
TVの中の東京は、間野山とは違うアニメアニメしたキャラデザをしている。ここら辺は、ピンク髪の吉乃と共通する書き方だ。そこへ行きさえすれば何もかもが変わる、うわっついた夢の国。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月19日
ネバーランドはどこにもないからネバーランドなのだ。おバカな丑松でも、それは判る。だから駅には行かなかった
伝統に背中を向け夢を追おうとした千登勢と、地縁と血縁に縛られて飛べなかった丑松。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月19日
年を経てみれば、青春の対立構造はキレイにひっくり返って、ババアが伝統の、ジジイが革新の担い手になっている。時間は残酷で、平凡で、何もかもを押し流していく。
ジジイにとっては黒歴史、他の大人にとってはどーでもいい過去の遺物、そして国王PTにとってはよみがえらせるべきレガシー。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月19日
湖に沈んだ神輿が、受け取るものによって価値を変えるのはなかなか面白い。ジジイにとっては青春の過ちでも、国王にとっては肯定し復活させるべき思い出なのだ。
今後祭り復活が一つの柱になって、話は進むのだろう。すんごいRPGっぽい流れで三種の神器とか、早速出てきたし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月19日
人が集まって賑やかになる。そのことの良さがちょっと形先行で進んでいる感じはあるので、『祭りを復活させるのは善いことだ』という作中の価値観を、肉付けするシーンは欲しいか。
まぁそれは今後の話で、今回は入り口に立つまでの物語。老人はかつて若人であり、時間がそれを押し流していっても消えはしないという今回の書き方は、若人メインで掘ってきた作品に別視点を加えていて、新鮮でよかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月19日
繰り返しつつも、全く同じではない。そういう語り口が好きなんかな、僕は。
『どんな思いを持っていても、全ては忘れていってしまう』
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月19日
千登勢がこれまでのように、現実的で夢のないことを言うかと思いきや
『だから、今思いっきりやりな』
と繋げる流れも、意外性と納得があってよかった。人格のない悪役って描き方はされてなかったわけで、いいタイミングの掘り下げだった。
これで凛々子が巣立つルートはかなり整備されてきた。ルシアとのコネクションも作れたし。…クリプテッド12があくまで『客』で、そこまで本道に切り込む役じゃなかったのは良かったのか、悪かったのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月19日
ただ、『内』にこもっていた凛々子の視点を『外』に向ける上で、国籍の違う友が出来るのは良い
国王PTは祭りを、凛々子は『外』への視線を。過去を掘り返しつつ、それを未来に向けこれから先のエピソードに繋げる回でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月19日
今回見せた見取り図を、どう肉付けして先に進めていくか。丑松達の敗北は、国王PTを主役にどう再演されるか。
2クール目出だしとしてなかなかいいエピソードでした。