徒然チルドレンを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月15日
ショート&インスタントな恋愛劇アニメも真ん中を過ぎ、今週は『スレ違いとカン違い』を軸に進む。ネタで終わるものあり、マジに積み上げているものあり、軸は同じなのにバラエティは豊か。
このアニメらしく、形式を活かした作りだった。
皆川さんは第5話に続き、携帯電話を小道具にしたコメディ調。強キャラ力を存分に活かし、洒落にならないプライバシー侵害をぶっ込んできた妹の所業をシャレに変える。豪腕である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月15日
ここらの一線って相当薄いと思うのだが、上手いことコメディにするもんだなぁ…テンポと雰囲気って大事。
第3エピソードはその5話で派手にクラッシュしたカップル…の男の方と、恋愛マスターがトンチキ食らわすお話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月15日
よりにもよって浪川が今、男女恋愛の誠実さを語る役をやっているのが想像外に面白いが、それは狙って当てた面白さではないのだろう。そうだとしたら制作陣が鬼畜すぎる。
短いのを小さく積んでいくこのアニメだと、デフォルトカップルを外れてクロスオーバーするエピソードが、思いの外面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月15日
それぞれ背負っている恋愛のジャンルも真剣さも違うなかで、ちょっと触れ合って影響されて、本筋が少し変わる。袖すり合う他生の縁の面白さ、というか。
アニメ放送も七話、カップルごとのムードや美味しいポインツも学習してきて、強みを活かしつつどう変化球投げるかを楽しめる頃合いになってきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月15日
先週のオタクボーイといい、男と男がキャイキャイしているだけの話が面白いのは、作品が自分の中に入ってきた証明なのだろう。良いことだ。
一方、変わらない球をブンブン投げるカップルも健在で、第2・第4はそれぞれ別角度のすれ違いでモヤモヤしたり、ニヤニヤしたり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月15日
剛田・上根組は上根視点が多かったので、クールガイ剛田の内面が見える今回は面白かった。これも一種の変化球か。第4エピもモノローグ多様でエモく仕上げてたな。
剛田・上根組が既に仕上がった状況でのすれ違いをニタニタ見守る話なのに対し、高野・菅原組はすれ違いが恋に変わっていくのを楽しむお話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月15日
こっちもこれまで主観を担当していたすがやんから、高野さんにカメラが写り、存外満更ではないどころかHOT LIMITギリギリであることが解るお話。
天然ッ面で好意を弾いていたキャラが主観をさらけ出すと、すれ違いの源が埋まってきて、これまでの定形は使えなくなる。それでも内面を見せたのは、たとえ意図的でなくても、他人の思いを弾き飛ばす残酷さはキャラの好感度を下げるから…でもあろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月15日
昔と同じことやってもしゃーないのもあろうが。
実際ロボットめいてクールな高野さんが、心拍の高まりに戸惑う展開はフレッシュなドキドキがあった。ホワイト強めの撮影が、高野さんが感じているフワッとした高揚を巧く演出していた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月15日
スレ違いを意地悪く楽しむコメディの時間は終わり、真正面ラブがこのカップルでも始まるのだろうか。
高野・菅原組はキャラクターの関係性と平行して、背負うジャンル自体も変化していく、このアニメでも珍しいカップルだ。話数が重なるごとに、コメディからラブへと足場が変わっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月15日
同時に、超短編連作という形式を最も活かしている、ライブ感のあるカップルでもある。なかなか面白い。
決まった『型』の食べやすさ・裏切りのなさを楽しんでいたら、ごくごく普通に積み上げて変化していく面白さが来る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月15日
バラエティ豊かな形式のポテンシャルを最大限引き出すべく、色々工夫してくれるアニメだと思う。そういうテクニカルな誠実さが、僕は好き。来週も何が見れるか、とても楽しみ。