アクションヒロイン チアフルーツを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月31日
積み重なる実績! 強化される演出! 忘れず根回し!!
順調に成功へのレールを走るチアフルーツだが、勝ちに行くなら歩いている暇はない。新たなる飛躍を目指し、今ゲンさんが鬼になる!…つー感じの、特別講演準備回。芯の入った良いエピソードだった。
本番は来週ってことで、今回はステージの幕が開くまでをじっくりと追いかける形。キャラで目立っているのはゲンさんだが、表に立つやつ・裏で支えるやつ・走り回って調整するやつと、ステージに関わる全てのキャラが生き生きと描かれていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月31日
舞台の全領域にリスペクトがあるのは、本当に素晴らしい。
せっかく出したアイデアがもろかぶりになったり、実績を出してもスポンサーからオールオッケーはもらえなかったり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月31日
チアフルーツのメタネタは濃口パロディだけではなく、生っぽい色んな苦労にも及んでいる。女子高生のキャイキャイした空気でコーティングしても、その苦味はジワッと染み出してくる。
逆に言うと、あっけらかんと破天荒な空気が嘘っぽくならないのは、彼女たちが立ち向かう試練に嘘がないからなのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月31日
軽さと重さ、フィクションとリアルのバランス感覚が優れているので、楽しみつつ歯ごたえを堪能できる。これは作品の大きな強みだと思う。影を描きつつ支配されないというか。
そんなわけで、ネタカブりで逆に火がついたゲンさん、蜷川幸雄リスペクトの灰皿投擲を交えつつ、舞台のレベルアップを図る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月31日
先週もそうだったが、ゲンさんがホントのことをためらわず言うことで、場が程よくしまっているのを感じる。ホワホワしたパステル調の空気を、ビッと〆るモノトーン担当。
そういうアタリのキツさが悪い方向に行かないのは、一つにはコメディ調の演出を徹底して、重くなりすぎないように描くから。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月31日
もう一つは女の子たちの人間関係の視力が良く、ゲンさんの叱咤の裏には愛と熱意があることを、ちゃんと見て取れるからである。バカやりつつ、そういう部分はみんな賢いのだ。
今回ゲンさんは『鬼の演出家』という仮面を頑張ってかぶるわけだが、そこから漏れてしまう優しさや情熱をちゃんと切り取っているのは、とても良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月31日
自宅でも演出プランを考え、てるてる坊主を作る。『足』を引き合いに出されたら、どうしても無理を言えない。そんな描写があるから、無茶苦茶も食える
『ゲンさんは無茶言うけど、心底良い舞台を作りたいんだ。チアフルーツが好きなんだ』という認識。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月31日
視聴者とキャラクターがこれを共有することで、お話はゲンさん個人でとどまらず、チーム全体、お話全体に拡大していく。作中描かれているものと、画面の外側の視聴者とのシンクロ率が高い、というか。
好きだからこそ、みんなが自分の持ち場で頑張って、大きな山を乗り越えていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月31日
尻相撲に滝にタコス。無茶ぶりの結果はあまりにカオスだけども、アツさがあるので妙に心に響く。逆に真面目だけでやっても、クサくって食えない展開だとも思う。笑いというのは、本当に強い。
ゲンさんがどうしても踏み込めない部分、『足』を押してのダメ押し稽古を、勇気が言い出すシーンもとても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月31日
これまで足りなかった勇気を手に入れた姉を見て、真実裏方に徹する覚悟を手に入れる。先週味甘の覚醒を見て、キャップがプロデューサー業に専念したのと通い合う描写だ。
他にもキャップが花火大会にスジ通しに行ったり、過去の失敗に学び、己とチームを前進させていく描写が随所にあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月31日
こういう手触りのある成長描写があると、山の向こうにあるだろうサクセスには快楽と説得力が宿る。『ああいうことがあったんだから、そりゃこうもなる』という因果を飲める。
おざなりな肌色サービスとか、かなりギリギリな特撮パロディとか、味の濃いところも色々楽しいのだが、やっぱり物語のベーシックな部分を見落とさず、スキなく描写してくれる組み立ての確かさが、僕はこのアニメ見ていて楽しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月31日
仲間が集って、一事を為し、その中で己を新たにする。やっぱ良いわな。
物語骨格の堅牢さは、過去回への眼差しにも支えられている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月31日
第5話では踏み込みきれなかった青山姉妹の絆、お互いの弱さをチアフルーツをやる中で克服し、元気が元気を、勇気が勇気を手に入れたからこそ流れる涙。
降るはずのない雨がてるてる坊主をにじませる演出、非常に良かった。
そんな思いに支えられ、天気は快晴、いざ本番。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月31日
今回はあくまで準備であり、それが実るかどうかは本番の出来次第である。
思いもしなかったハプニングもあるだろう。試練に追い込まれることもあるだろう。それを乗り越えてハッピーな結末にたどり着いてくれるという信頼感が、ちゃんと生まれている。
準備に時間をかけることで、本番への期待感は高まる。前後編に分割することで、本番では描いている余裕がない裏方のプライドをしっかり描けたのも、とても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年8月31日
チアフルーツを更なるサクセスに押し上げる六尺玉、上がるや上がらざるや。来週非常に楽しみである。やっぱおもしれーわこのアニメ。