アイカツスターズを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月21日
陸に戻ってきてゆめこはも推した、こっからは個別回のターン! つーわけで、VAでは出番が極端に薄かったあこのターン。
いつの間にかVAに帰省してたきららが音速で戻ってきて、第54話で張った伏線を回収しあこきらする回であった。動物番組お仕事回でもあるか。
というわけで、TVスタジオにどっしり根っこを生やし、一話まるまる『今の早乙女あこ』を描く回だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月21日
冠番組を堂々と切り盛りし、クソガキさんが持ち込むハプニングも堂々と処理するあこちゃんには、頼もしさを感じる。第45話で描いた『子供相手の強さ』も生きる仕事だったし。
VA留学から弾かれ、ぶっちゃけ冷や飯食わされていたあこだが、今回自分の領土をしっかり確保し、世に恥じることのない仕事っぷりが描写されたことで、逆に他のメンバーの留守居をしっかり守り、経験を積んでいた形となった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月21日
怪我の功名と見るか、後付が綺麗にハマったと見るか。
VAのキラキラ夢いっぱい路線に比べると、あこにゃんこの仕事は世界レベルではないし、衣装もヘンテコだし、子供とのやり取りもやらされてる感満載。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月21日
しかしその地味さが、自分的には落ち着きと感じられ、頼もしく見えた。自分の身の丈にあった仕事をしっかり果たしつつ、身の丈を伸ばしていく。
早乙女あこは、元々特別なグレードアップグリッター(相変わらず長い)に背中を向け、顔の見えるフアンと繋がることを選んだアイドル。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月21日
その延長線上に、あのプロというかおかーさんというか、キッチリまとめてシッカリやりきる仕事ぶりがあるなら、それは生きた線で繋がった描写だ。
元々自由奔放に再起を迸らせる連中の足らない部分を補う、結構そんな役回りを担当するキャラだったわけだが、きららという自由人が相方になったことで、そういう仕事はより増えた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月21日
あこちゃん好き好き病を暴走させて、グイグイ来まくるきららには別種の頼もしさもあった。凸凹噛み合ういいコンビか。
きららは悪意を持てない(認識できない)子なので、『ブランドを譲られる』ことに凡人・早乙女あこが感じる軋みも、当然視界の外にある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月21日
赤服を譲られ、メイン舞台から遠ざけられ、ブランドという己の存在証明も天才と共有する形に。しょうがないとはいえ、早乙女あこのアイドル人生は風当たりが強い
そういう泥臭い苦さを苦笑いで収めつつ、腐らず自分のできることをやり続けた結果が、あの動物番組なのだとすると、それはそれで良い気がする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月21日
作品の中で『価値=勝ち』とされるキラキラな翼や、対決の勝利とはまた違う、数字には出ない勝ち方。それが出来るアイドルとして、早乙女あこがいる。
筐体連動でどれだけキラキラなものを『価値』として推しても、『普通』の話であるスターズには泥臭さと苦さ、譲られる惨めさと凡骨の呻きがつきまとうと、僕は思っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月21日
それをなかったコトにして進むより、早乙女あこがそれを積極的に背負うのは、良いことだと思う。泥の中から咲く、蓮花の矜持。
まぁあこちゃんが人間力高いのも、ワリと屈辱を苦笑いで飲み込んでいるのも、そこで抗議の声を上げてしまえばお話が壊れるという、都合優先のものなのかもしれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月21日
人気という残酷な指標をもぎ取れなかった敗北者として、キラキラが自動的に生み出す泥を、便利に処理する立場にいるだけかもしれない
しかしそれでも、譲られた赤服を胸を張って着て、地上で地道にS4した結果、早乙女あこは自分だけの城を手に入れた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月21日
ガキとケダモノ相手の微妙なしょっぱさも含めて、今回見えた苦さと甘さのバランスは良かったと思う。早乙女あこの凡才と至誠に、嘘をつかず報いたと感じた。
子供と動物、思い通りにならないモチーフをぶち込んだ冠番組は、あこちゃんが向かい合うものの象徴なのかな、とも思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月21日
自分の才能と自由が踏みにじっているものに気づかないまま、上から手を伸ばしてくるきららの手を受けるか、払うか。そこで手を取って新しい可能性に進んでいける、優秀さと寂しさ
まぁブランド取られて(わかりにくい)ラブコール受けて、20話も立ってんだから素直に飲み込め、って話でもあるが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月21日
話の主筋から離されるということは、まぁこういうことなのだろう。それでも個別エピ回ってくるからいいじゃんという話か、もうちょいバランス取って器用に踊れという話か。
物分りの良さという意味では、話を引っ掻き回すクソガキさんを一人で支え、問題を解決しきったキャロラインさんのプロ力もすごかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月21日
あの子が暴れないと話はノッペリするのだが、解決にアイドルが手を伸ばしている余裕はない。ので、羊がキッチリ処理し切る。仕事人だぁ…あこちゃんと相性良さそう
きららとあこちゃんが今回、正式にコンビになったことで、きららは変わっていくんだろうか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月21日
既に四ツ星組との接触で一番人格が変化しているVAキャラだが、それが加速していくと僕としては楽しい。エルザが頑なさに囚われ続ける宿命にある以上、変わるのはきららの仕事だろうからなぁ。
最終的にはきららの変化が、自分が無邪気に踏みつけていたもの、才能の残酷さの自覚にまで及んでくれるとベストだが、そこまでは踏み込まない予感もしている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月21日
要素を匂わせつつ、クリティカルには切り込まない/切り込まないのはスターズの特色だと思うので、きららは無邪気なままなんじゃないかなぁ
それはそれで、可愛くてよろしい。幼くて、一生懸命で、無邪気で危うい。それが花園きららのキャラクター性であり、足らない部分はあこちゃんが補ってくれるだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月21日
そういう構図の陰りに踏み込むか、踏み込まないか。かなたの使い方がキモかなと思うが、M4現状完全に消えてるからな…。
とまれ、メインカメラから外れていた間に早乙女あこが何を積み上げ、どこにたどり着いたかが解る話で、とても良かったと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月21日
過去エピソードの要素も細かく拾っていたし、あこの人格が要求するラインを丁寧に踏んで、連続性があった。こういう感じでバリバリ、赤服に似合う仕事を描写してくれ。
しかし、あこ回だと素直に飲める部分が、主役/ラスボス周りだとイガイガするのは、個人的な好みでフィルターかかってる(あばたもえくぼ/坊主憎けりゃ)のか、色んな要素で実際的に歪みが生まれているのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月21日
僕は僕の感覚と好みでしか作品見れないから、客観的になりきろうとしても限度がある。
今回感じたある種の連続性、破綻のない質感が推しの贔屓目なのか、本当に出色の仕上がりだったのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月21日
逆に言えばメインストーリーに感じる接合の拙さが、ゆめ/エルザへの個人的に『愛』のなさが生み出しているものなのか、構造的な問題なのか。
どうにも判断しきれないが、自分の感覚は大事にしたい
74どーも自分の中で、スターズという作品も、スターズという作品を見る自分も、薄らぼやけて答えが出なくなっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年9月21日
そういう状況の中で、少なくとも早乙女あこと、彼女が背負う(背負わざるをえない)泥臭い痛みと矜持は『好き』なのだと確認できたのは、いろいろありがたかった。来週も楽しみ。