Infini-T Forceを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月18日
ポリマー編最終回!渋谷に降る流星雨!て感じで、ダミーとポリマーのオリジンが判明し、笑が過剰な力を暴走させ、ヒーローたちがそれぞれの総力で街を守る回。
ヒーローたちが背負うど真ん中の正義、その影としてのダミー、己を知らざる笑。みんな良かった。
ここまでテクニカルに状況説明やキャラのお披露目を済ましていた分、今回はかなりストレートに話が進む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月18日
メインになっているのは光のポリマー、闇のダミアンの対峙と、手に入れてしまった力の使い方が分からない子供な笑と、後始末のために笑って死地に赴くヒーローたち。対照関係がハッキリしてるね
法務執行者として正義の側にいて、悪の力を己のものにしたダミアンは、非常にヒロイックなオリジンを持っている。巧く使えば、タツノコ版仮面ライダー的な立場になっていてもおかしくない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月18日
しかし完璧を求めるあまり孤独だったダミアンは、完璧な善が破綻した後、完璧な悪を目指した。
ポリマーもまた、己の力を過信するあまり道を間違いかけたが、友の導きで正義の側に踏みとどまった。かつて間違いかけたからこそ、それを押しとどめてくれた他者の存在、それと繋がる友情を何より大事にする男は、鬼でも敵でも友達であろうとする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月18日
鏡写しに二人がぶつかる戦いは、少しさみしい。
ダミーがコピー能力者なのも、戦闘にアクセントを付けるだけではなく、ポリマーと相通じる悪の存在感を巧く出していた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月18日
たしかに善悪はコインの表裏、簡単にひっくり返るからこそ、正義に必死にしがみつく努力が尊い。世界を滅ぼされても、大事なものを失っても戦い続ける意志が、ヒロイズムの根源だ
ダミーが目指した『完璧な善』は、不屈の闘志と無限の友情を兼ね備えた、ポリマーのような英雄なのかもしれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月18日
しかしそんなタケシも、自分の世界を守ることはできなかった。ちょっと"影鰐"を彷彿とさせる劇メーションによるオリジン開示は、なかなかスパイスの利いた表現で好きだ。
ポリマーだって実は完璧というわけではなく、ダミーへの思いが通じなかった苛立ちに暴走し、独断専行を繰り返そうとする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月18日
それを本気で諌めてくれる仲間がいればこそ、正しい道に戻ることも出来る。新造人間が『痛みは生きる証。それを失って良いのか?』と聞いてくるのは、なかなか重い。
幻影ハリケーンに真空片手駒。往年の必殺技を超える『熱い思いの詰まった、ただの正拳突き』を貰い、ダミーはタケシの友達になれたのだろうか?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月18日
道を誤ったとき、拳を奮ってでも正してくれる本物の友情が生まれたなら、ダミーは『完璧』に拘る必要がなくなる。再登場に期待したくなる、いい敵だった。
一方笑は、降って湧いたヒロイズムをウザがり、叶わない願いをうっかり口にする。神にも等しいケースの力は因果を捻じ曲げ、隕石による破滅は自分事ではなく、渋谷全体に拡大する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月18日
ポリマーがそうであったように、ヒーローだって間違いを犯す。笑のうっかりが過ぎるが、人間だからこその失敗でもある
笑サイドは、とにかくケンがアツい昭和のオッサン過ぎて最高だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月18日
ミスった笑を一切責めず『大丈夫だ』と言い切り、『街は人のやすらぎ、壊すわけにいかない!』と堂々宣言し、三段仕込みの隕石撃墜作戦を見事完遂し、すっげぇ不味そうなカレーも文句言わずに食う。
ど真ん中の男力に惚れ惚れする
ダミーとポリマーのマクロな殺陣も、ヒーローによるオペレーション・メテオブレイクも、アクションモリモリで大変興奮した。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月18日
ボーリング場での殺陣に推手が組み込まれていて、ちょっとクンフー映画風味なのがたまらない。ボーリングの球と隕石、両方念力で操りきるケレンも良い。
隕石砕きはもう、『三英雄、ペガスの背中に揃い踏み』の時点で絶頂だし、そこからボルテッカー→超破壊光線→科学忍法・竜巻ファイターのディレイドコンボで失神寸前。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月18日
『ケンだけパンチ弱くね?』という外野の声を吹き飛ばす、圧倒的な巨大竜巻。やっぱ科学忍者隊は無敵だな…超かっけぇ。
笑はうっかりで万単位の死人を作りかけたが、今回の能力暴走で少しは超常パワーを自分ごととして受け止め、ヒーローに近づいていくのだろうか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月18日
カレー作ったくらいでは埋まらないほど、クソアマポイントが山盛り貯蓄されている気もするが、まぁ脚がエロいからな…でも許されざるよ。
隕石渋谷落としも、クソ不味いカレーも、笑って許し、あるいは正す仲間たち。完璧と孤独にこだわりすぎたダミーと、失敗を仲間にカバーしてもらえた笑とポリマーの対比は、エピソードの太い芯を入れて非常にパワフルだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月18日
こういう感じで、物語を終えたヒーローから笑が何かを学んでいく物語なのかな?
笑って死地に赴く好漢達の爽やかさと、悪の虚しい起源が面白い木霊を作り、その余波を浴びてちょっとクソアマが柔らかくなるお話でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月18日
笑のクソアマ力はそうそう簡単に崩れそうもないので、ジワジワイケメンヒロイズムに攻略されるのを楽しみたい気持ちになってきた。この攻略対象難度高いな…。
タケシは『みんなと友達になる』という願いのデカさも、朗らかな人格も、完璧になりきれない弱さも、とても魅力的なキャラだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月18日
それを感じられるのはやっぱ、個別のエピソードが切れ味鋭かったから。今後別のヒーローを掘るにしても、このど真ん中ストレートの速さを失わず、ガンガン攻めてほしい
そうして一つ一つのエピソードを輝かせるうちに、己の物語を既に終えてなお戦う英雄の光も、それをかき消さんとギラつく闇の炎も、その中間にいる笑の未来も、鮮明に見えてくると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月18日
笑のデレ…ていうか真人間への更生、ヒロイズムへの目覚め含め、非常に楽しみであります。良いエピソードだった
追記 ズルしないともっと楽しいぜッ!
ITF追記。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年10月18日
第1話のボーリングで、念力でズルしてもパーフェクト取りに行ってたのは、『完璧』じゃないと納得できないダミーのオリジンゆえなんだな。
こういう風に、なんとなくを装ってキャラの根源に関わってる描写が、後々得心行く作りってやっぱ好き。毒が後から回ってくる驚きというか。