WUG新章を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月25日
ついに始まった全国ツアー。地方リソースを燃やして本体を維持するタコ足状態のI-1からは、志保が脱退する。Vドル&外資の攻勢、仕掛けられたスキャンダル、ゼロからのステージ設営。問題は山積みだ!
相変わらずの忙しなさで、OP/ED飛ばして盛った中身が溢れかえる回。
壁が喋ったりビルが喋ったり、色んな静止画芸を見せてくれたWUG新章だが、今週はついに星が喋った。”Polaris”だからそれでいいのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月25日
僕はそこまで体重かけてないから『フーン』くらいだが、せっかくの新曲をあの熱量のない絵でチラ見せされて、ファンはグッとくるものなのだろうか。余計なお世話か。
今週もワチャワチャ忙しない展開で、I-1の動揺と志保の脱退、ツアーファイナルの会場確保、アイドルクリスマス一斉蜂起、”Run、Girl Run!”のデビューと、いろんなことが起きている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月25日
詰め込んだ結果、個別のパーツの膨らみがないのも先週と似ている。もうちょっと、こう、なぁ…。
それでも、第4話、第5話と時間を使って膨らませた志保周辺の描写は、やっぱそれなりの重さがあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月25日
I-1のグダグダした状況はさておき、博多に骨を埋め、結果として真由と同じ答えにたどり着くことになった彼女の歩みは、コンパクトながら体重がある。彼女なりに、魂のこもった決断という感じがする。
一方I-1は…よくわからなくなっていた。元々ど根性体質のスーパーブラックアイドルなのだが、アイドル好きすぎて頭がオカシイ白木さんが、その夢の城として造った場所のはずで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月25日
それが降ってわいたアイドル不況とVドル襲来で脆くなってこうなってるのか、もともとそういう集団だったのか。
あのスッパ抜き程度で揺れるなら、アイドルを人間として扱わない日常業務には耐えられないんじゃなかろうか。そういうクスグリがよく効くくらいに、I-1の屋台骨が揺らいでいる、という描写なのだろうか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月25日
もしそうなら、作中で『白木さんも鈍ったね』くらい、誰か台詞にするべきだったのでは、事前に。
まぁVドルが乗り越えるべきピンチを抱えて、電子の海の向こうからやってきた舞台装置であるのは(悲しいことに多分)間違いない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月25日
そういううっすいモノに揺るがされて生まれる振幅も、また根っこのないものにならざるを得ない。そこから抜ける志保はともかく、動揺するI-1に芯がないのもしょうがない
Vドルの波はWUGにもおっ被さってきて、ラストライブは仙台空港跡地…跡地!?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月25日
『流石にその表現は無遠慮じゃね?』とか思うが、仙台ローカルを謳いつつ配慮がないのは、新章始まってからずっとのことなので、まぁしょうがねぇ。旧作でもあったかと言われると首ひねるし。
クリスマス蜂起もそうなんだが、ここまでWUGを描いてきたスケール感とクライマックスに起こっていることはズレていると感じる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月25日
自分たちでステージを作り上げる充実化により先に、『あんだけだだっ広い場所、人力で石拾ってどうにかなるのか』というツッコミが先に立ってしまう。
そういう創作の無茶を押し通す圧力は、現行の作画だとまぁない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月25日
現実にはありえない無茶苦茶を叩きつけてくれるからこそ、生まれる荒唐無稽な興奮ってのもフィクションの醍醐味ではあるが、それは下地を整えてこそ。
あの荒れ地が夢の聖地になる奇跡を、今の新章の物語力は支えきれないと感じる。
アイドルクリスマス蜂起の方は、シナリオ面での下支えが弱くて。なまはげ復活とネクストストーム独立だけで、WUGが全国繋ぐハブとして機能できる格と能力持ってます、というのは苦しかろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月25日
ワリと実務面ダメダメなの見せてきたのに、急に事務処理能力必要なこと始めたね。
仙台に足場を置く存在であることを描写とドラマで裏打ちしてこなかった(できなかった)ことが、ここに来て展開とケンカしているとも感じる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月25日
溢れる地元愛故に、地元に根をはって頑張るアイドルに強く共感できて、それがブリッジになって全国がつながっていく…というロジックを回すには、愛が薄い。
色んな事情あって茫漠となった中盤と、形として必要なピンチとカタルシスを盛れるだけ盛った終盤が、どうにも噛み合わない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月25日
WUGはハンパな存在なのか、偉大な存在なのか。そのスケール感がハッキリしないまま、物語は終わろうとしている。全体像もクローズアップも、やっぱりよく分からない。
そんな駆け足の中で、三人娘も名前をもらった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月25日
Run Girl,Run!
いい名前なんだが、デビューまで駆け足でやる必要はなかったんじゃないかな…まぁもう時間ないか。新曲お披露目、素敵なステージになるといいなぁ。
何も知らないがゆえのフレッシュさ。かつてのWUGが持ち、失ってしまったもの。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月25日
新章生粋の三人娘が持っているものを、もうちょっとWUGと作品にぶつけて化学反応を起こしてほしかったが、それを正面から描く尺もカロリーもあんまないようで、流されるようにデビューした感じも受ける。
『アイドル』になったWUGの背中を見て、新しい世代のアイドルが生まれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月25日
美味しいサブプロットだっただけに、第8話以外で太い話を与えられなかったのは、なんとも惜しい。キャラも可愛かったし、それぞれの強みも気配はあったんだが…。今更詮無いか。
この作品を感情をむき出しに罵倒する熱量は僕にはないし、そこまで不実な作りでもないとは思う。よくあるアニメだ。主に悪い意味で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月25日
オーソドックスなスケールをなぞり、アリバイのようにイベントが積み上げられ、噛み合わない筋立ての中で感情が逃げ出していく。ぼんやりしたアニメ。
しかし身勝手にも、僕はWUG新章に面白いアニメになって欲しいから見始めたのであり、その思いは今も残っている。それなりに。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月25日
そのためには、『自分はこのような存在である』というアイデンティティを、ドラマとアニメーションの中で独自に突き刺す必要がある。
二週間後、ラストチャンスである。
ラスト・ステージで『これがWUGだ!』という本気のストレートを、ちゃんと投げて欲しい。一球あれば、それでいい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月25日
難しいとは推測できるが、熱心とはとても言えない一視聴者からも、そういう欲くらい言っても良いだろう。
『ああ、誰かのメンツのためのアニメだったね』って溜息が最後は、嫌なんだよ