アイドルタイムプリパラを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月10日
2018アイドル最終戦線開幕ッ…の前に、復興なったパラ宿で賑やかゆるーく、新春クイズ大会~。見たかったあんな組み合わせ、懐かしいキャラ総ざらいで、最終局面への道を整える回。
みんな仲良く暮らしていて、脳髄溶けるかと思うほどの多幸感であった。素晴らしい。
つーわけで、主役がパパラ宿を合法的に留守にして、闇の姉妹達が好き勝手絶頂アイドル焼畑農業する舞台を整えるための回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月10日
次回予告と合わせて、ガァラしゅうの共犯関係が危険領域までブッちぎる回でもあった…敗北でひび割れた心に、闇の精霊の誘惑がしっとり染み込み、気づけばもう帰還不能領域だな
そこら辺描写するのは来週として、満ち足りた主役側はのんびり幸せに展開。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月10日
こうして復興なってみると、パパラ宿に舞台を絞るためには、超強引でも壊滅させておく必要があったんだなぁ、と頷く。キャラが強いんで、健在とどーしても出番をパラ宿に分配したくなるからなぁ。
ある程度パパラ宿でのミッションを終え、ラストクールで最大のミッションを走る前準備として、懐かしいキャラがドシドシ出てくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月10日
横幅広く、色んなキャラを元気に動かして賑やかに進めていく絵面は、リスペクトと幸福感に満ちていて、とても良い。ちゃっかりのんちゃんが、天下取ってるところとか。
みちるとちりのキャラ被りは、前作知ってる視聴者ならみんな気になってたところであり、そこしっかり拾ってくれたのは良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月10日
師匠キャラを絞って展開してきたアイドルタイムだが、『この組み合わせが見たい!』というネタは山ほどあって。その幾つかを公式に拾ってくれたのは、なんか幸せだった。
ドタバタ賑やかに、楽しくクイズしてライブして、最後はみんなでトモチケ交換。善意だけで構築された浄土の景色は、未だそこに到達できないガァララとしゅうかの未来、その予言…なのかもしれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月10日
プリパラスタッフ、自キャラ相当好きなんで、キャラ萌えダダ漏れになってるだけかもしれんけど。
個人的には三賢者の妖しい衣装と、プニコンがマスコットなりに奮戦して失敗して最後成功する流れが好きだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月10日
そふぃさんのクラゲ衣装(早押しの手の動きが二兆点)もそうだが、トンチキ生命体が可愛いというより妖しい服を着てワチャワチャしてるのが、三度の飯より好き。今後もワチャワチャしろ。
シオンのご長寿クイズめいたボケ解答とか、ドロシーの根性極悪っぷりとか、手際よくキャラの美味しい所をスケッチしてくれる筆が、プリパラが積み上げてきたものの大きさ(そしてそれが一つの区切りを迎えそうな予兆)を感じさせ、『四年かぁ…』という気分になる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月10日
12月辺りからジワジワ積んできたらぁらとの別れも、パラ宿という彼女のホームを舞台にすることで更に強調されていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月10日
しゅうガァラとの対峙と同じ、もしくはそれ以上に、親友であり仲間であり憧れでもあった真中らぁらとの離別は、アイドルタイムのクライマックスとして大事なシーンになる。
なので、ゆる~い構成の合間に細かく予感を仕込んで、ムードを盛り上げ視聴者の意識を作っていくのは、とても大事だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月10日
ここら辺のベーシックな構築を怠けないのは、プリパラがクライマックスちゃんと盛り上がる大事な足場だと思う。アホバカがちゃんと刺さるのは、眼がいいからこそなのだ。
虹色ゆめ眼で、自分の夢だけしか見てこなかった夢川ゆいは、一年間一緒に夢を形にしてきた女の子が自分から離れていく時、どんな世界を見るのだろうか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月10日
幼い自我は、他者と自分の境界線を明瞭に引けない。そこに一線を引くことが成長だとしたら、離別の痛みだけが少女の内面を書き換えていく。
プリパラは『大人である』『社会規範に従っている』ことを、無条件に善として肯定しない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月10日
そこにカウンターを当てながら進んできた物語が、人が必然的に迎える別れをどう描き、そこに巻き込まれた女の子にどういう感情を発露させるかは、結構気になる。
訳知り顔の倫理教本は『それは必要な痛みなんだよ』と言ってくるだろうし、それは否定しようのない真実なんだけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月10日
それをそのまま鵜呑みにして、他人の言葉で真実を語るアニメでもないだろうから、どういう味付けで『離別』を描くのかは、じっくり準備しているだけに楽しみだ。
らぁらが主人公なら、ファルルの時のように条理に飲み込まれない不屈の意志を見せたり、あるいはジュルルの時のように不条理をも愛を以て飲み込めてしまう正しさを示すのだろうけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月10日
あくまで身勝手で無力な一人間・夢川ゆいを主役に進んできたアイドルタイムは、また別の答えを描く気もしている。
そういう遠い結末を楽しみに待ちつつ、今は目の前に迫った悪徳と友情である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月10日
しゅうガァラ…ノスタルジーをのんきに堪能してたら、ど真ん中の『感情』を全力で叩きつけてくる辺り、やっぱプリパラはすげぇよ…。予告であの火力、一体どうなっちまうんだ…。
ただの語呂遊びだと思ってた『しゅうかの収穫』が、ここに来て最高に邪悪な色合いを帯びてきているのは、個人的に凄く面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月10日
ガァララ式の、ただただ刈り取って種を蒔かない、破滅のアイドルスタイル。しゅうかは無意識の内に、それに加担している形になっている。
あの子自身のノーブルさと、みあのさりげない薫陶、ミミ子の支え。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月10日
しゅうかは他人の夢を食って、憧れの種は蒔かないステージは本意ではないと思うのだけども、それ以上にガァララとのステージが楽しくて、今が最高! って気分なのかも。
その良さは、パラ宿ではしゃいだ主役となんら変わりはないのだ
ガァララとしゅうかが手を繋いで『トモダチ』でいることが、『みんな』の可能性を奪っていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月10日
この先細りの破滅と矛盾を、どう扱うのか。誰が『間違っている!』と叫ぶのか。色んなパターンがあり得るし、どれが来ても面白くなると思う。
個人的には、ガァララを世界と天秤にかけても良い特別な存在と選び取ってるしゅうかの視線、そこから弾き出されてしまっているミミ子の存在が、ファララの特別になりたかったけどゆいを選ばれてしまったしゅうか自身に残響しているのが、とんでもない感情の総量を内包してて好き。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月10日
どう転がすにしても、作中一番シリアスに自分と孤独に向き合い、一つの結論を得た上でそれを『トモダチ』と分け合おうと頑張っているミミ子には、良い役どころを与えて欲しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月10日
自分がたどり着いた境地を、誰かと分け合おうとする。それは世界を(もしかしたら唯一)より善くしていく行為だから。
ゆいも自分の『アイドルが好き!』という気持ちを、アイドル不毛の地・パパラ宿に蒔き続けて主役をやってきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月10日
何かを共有すること、その相手がいることは、アイドルタイムにおいては大きな価値だ。
でもそれが歪んでしまうこともある。報われないこともあるだろう。
しゅうかとガァララは、幸運にして主役となったゆい、彼女を選び取ったファララが歩けなかった陰りの、真っ只中にいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月10日
彼女たちをしっかり描くことが、アイドルタイム全体の立体感を確保する大事な足場になろう。来週は相当ヤバい回になる。とても楽しみです。
追記 夢川ゆいのエゴイスティックな公益性、そこから溢れた夜、断絶と対峙(願わくば対話)
アイドルタイム追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月11日
ガァララが自分の行いにある悪に気づかない(気づけない)構図は、実は主人公たるゆいが虹色の目で世界を見て、不屈の闘志でアイドルを広げたこれまでの物語と、かなりの部分重なっていると思った。
周囲を気にかけない猛烈なエゴと『好き』への熱意、素直さが二人には共通している
ガァララは周囲がどんな法則を押し付けてきても、『ダメだ』と言われても、自分の領域にない『アイドル』に憧れ、『みんな』と楽しく暮らしたくて、条理を捻じ曲げるために夢を喰らい、他の女の子を殺し続けている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月11日
それは『アイドルは男の子のもの』という常識と戦った開拓者・夢川ゆいと同じ姿勢だ
ゆいの真っ直ぐな生き方を肯定するなら、少なくともガァララの願いだけは否定できない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月11日
だが同時に、ガァララの個人的な願いがたくさんの子供達の願いを燃料にして成立する、不当な支配の構造に成り立ってしまっていることもまた、事実だろう。
結果的にみんなを幸せにした夢と、不幸にしてしまう悪夢
それが同じ場所から生まれて、違う結末に行き着いてしまっている捻れを、ゆいはどうにか認識しなければいけない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月11日
それは虹色の世界だけを見続ける声質を持った彼女には、結構難しいことなのだろうと思う。らぁらがナチュラルに『正しさ』にアプローチできた主人公だったのとは好対照に。
ゆいを主役に据えている以上、その限界あるパーソナリティがアイドルタイムの骨格であるし、面白さでもあると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月11日
周囲を見渡せないゆいの狭い視界で、一体何が描けてきたのか。アイドルタイムをここまで見てきた僕らは、その差異と意義をちゃんと知っているはずだ。
そして残り1クール、最後の障害として用意されたガァララは、明確に『トモダチ』になるべき相手、プリパラに夢を託す『みんな』として描かれている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月11日
その共通性に目を向ける時、夢川ゆいの虹色の瞳は、エゴに彩られた子供の世界から脱却するのか、はたまたそれを保ったまま別の相へ飛び出すのか。
作中唯一明瞭に『合わないかも』と明言され、ゆいの『みんな』に入っていないしゅうかが、その孤立性故にガァララに接触・交流し、無敗のプライドをマイ・ドリームにぶっ壊されていることも、とても興味深い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月11日
ゆいはしゅうかとの間にある差異にも、目を向け何らかの形で橋をかけなければならないのだ
社会の中で異質だった夢を、しっかり抱きとめて起点となってくれたらぁら。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月11日
異質に見えてその実、魂の奥底に同じものを抱え響き会えたにの、みちる。
彼女たちとはまた別のコミュニケーションを、最後の最後でゆいはする必要がある。
それはそれはこれまでと違う物語に見えて、実は根っこの部分では強く結びついている。ガァララの狭く幼い世界と、ゆいの虹色の夢はよく似すぎている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月11日
だからこそ他所から借りてきた倫理や規範ではなく、自分の中から絞り出される真実によって描かれなければいけないのだろう。
『どうにかしなきゃ』と思いつつ、どうすれば良いのか判らない状況が、来週行われるガァララ夢のステージで多分、大きく変わる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月11日
ゆめが見つめ、パパラ宿が肯定してきた『ゆずれない願い』のハラワタが世界にぶちまけられる瞬間、狭く美しい世界で生きてきた少女は、一体何を思うのか。
『合わないかも』と線を引いた断絶を乗り越え、ガァララやしゅうかもまた、『みんな』なのだと、ゆいが心から思える瞬間が、説得力を持って描けるか、否か。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月11日
アイドルタイムの集大成は、多分そこにかかっているし、来週はその一手目として凄まじく大事だろう。どう見て、どう反応するかなぁ。
・身勝手な妄想、がむしゃらな夢が持ってるパワーは凄い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月11日
・結局最後は、一人で自分と向き合うしかない。
アイドルタイムは様々なキャラが、この二項にしたがって物語を展開してきた。ガァララとしゅうかの収奪は、前者の法則にはあっている。だが、後者はどうだろうか。
・真実自分を向き合うための舞台は、常に他者に用意してもらうもの
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月11日
ということも、アイドルタイムはずっと描いてきた。ガァララが何を願っていたのか、しゅうかが何を求めているかを、照らし合う鏡に、二人はなり得るのか。それは欲望を加速させる、歪んだ合わせ鏡になってしまわないか。
そこら辺が来週見えるだろうし、もしそうであるなら、勝手に差し込まれる浄玻璃の鏡として、ゆいは二人の間に入り込まなければいけない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月11日
二人が踏みつけにしてしまっているもの、『みんなのプリパラ』は、夢川ゆいがずっと見つめてきた彼女自身の夢でもある。だから、頑張ってパパラ宿を開拓してきた
次回予告とタイトルだけ見ると、ガァラしゅうのバロックな照応関係だけが(異常に蠱惑的な光を伴って)見える次回は、実は同じくエゴイスティックな救世主であり続けたゆいが、『公』に対しいかに向かい合うかを示す大事なエピソードにもなりそうだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月11日
というか、そういうのを期待する。
パパラ宿は社会から見放され、大人の介在しない開拓地として存在していた。その規範も、ゆいの夢と(パラ宿で神話を既に打ち立てた)らぁらの願いが合わさって確立され、獲得し拡散してきたものだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月11日
少女たちはそれを自覚していなくても、彼女たちの内的な夢は一つの理想となり、社会に拡散している。
それはパパラ宿という場に共鳴し反響し、主人公たるゆいに帰還する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月11日
『みんなトモダチ、みんなアイドル』は善いものなのだと、今まで通りの願いを貫きたいなら、そこに接触しつつ踏みにじる犠牲者たちを、自分の半身なのだと身を乗り出して対峙しなければいけないところに、物語が来ている。
一個人の身勝手な夢が、実は壮大な歴史と神話に接合していて、システムが定めたカルマが克服・変化しつつある。そこからの逸脱もまた在る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年1月11日
アイドルタイムは、そういう大きな物語をアホバカな語り口の奥でずっと続けてたし、この局面で更に広げつつあると思う。
さて、どうなるか。来週非常に楽しみだ