BEATLESSを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月2日
紅霞とケンゴにーちゃんの! 楽しいテロリズム遠足~!
てなわけで、イキって他人の家電ぶっ壊してたら引き返しようのない場所に流されちゃったお兄ちゃんの悲哀と、その裏っ側で色々準備するアラト&レイシアの回である。
抗体幼稚園の引率されっぷりが、妙に面白かった。
今回は『人間バカだなぁ』という部分が全面に出されていて、社内の機密情報を社長の息子だからってペラペラ喋るし、家族へのアナログハックには失敗するし、ネオラッダイト組織なのにぶっ壊すはずのHIEに良いように操作されてるし、かなりのグダグダ感である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月2日
特にケンゴの流され力、密閉の甘さは凄いことになってて、紅霞ちゃんが組織まるごとアナログハックしているのとは良い対比である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月2日
堅い敬語含めた不自然な態度で、妹ちゃんの介入を招き、動く超絶サーバーにクラックキメられて情報が全部漏れる。中枢なきリゾーム型組織だと、まぁこんな感じか。
レイシアのギャルゲー詰将棋にしても、紅霞のテロ組織引率にしても、人間の心理を手玉に取る技術が、レッドボックスは高い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月2日
対して人間は簡単にアナログハックされ、重要情報をガンガン流出させ、機械の欲望の道具になる。HIE議員の魂を議会では問題にしているが、足元ではテロが起こってる。
そこら辺舌先三寸でごまかす議員の弁も、ある種のアナログハックか。『いつものように』いうてるんで、HIEへの先鋭的反応はかなり一般的なんだろうなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月2日
『ゴム弾だから大丈夫! 人間だから大丈夫!』で思考停止しているテロリストと、釜の中で平然としてる議員は、多分そんなに変わりがない。
電波遮断されたビルには、自動化された兵器は使えない。だからネットで釣ったイキリオタクをそれなりにトレーニングして、アナログ特攻兵器として使う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月2日
旧世代(つまりは現在)では人命尊重のために使われてたドローンが、兵士を実弾の渦中に投げ込む。面白い皮肉だ。警備HIEつえーし。
後方で情報ばっか弄ってたケンゴ(だけでなく、路上で家電ボテクリばっかやってた実行班もか)は、『やられたらやり返す』という古式ゆかしいルールが、肌で感じられない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月2日
『なんで撃ってくるんですか』っておめぇ、そらお前が撃ったからだよ。
でもその対称性は、『人間』相手にしか担保されない。
殺傷兵器を確認して、ゴム弾から実弾に切り替え、極力手足を射抜く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月2日
警備用HIEの行動には一貫したルールがあって、速成テロリストは自分(≒人間)だけを特権的な位置に置こうとしている。
そしてその試みは実力によって失敗しかけ、紅霞先生のスーパー横入りで保護される。エゴの救い主もHIEであるが
特権意識を確保するべく『人間』にしがみついても、その不完全さが死地では顔を出して、機械が優越する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月2日
こういうネジレは見ていて楽しいが、やっぱりアクションシーンの圧力の無さは残念無念であり、理念を無条件で飲ませるパワーが薄い。無いものねだりと知りつつ、どスゲェ画でぶん殴られたくなる
とまれ、『人間』の身勝手なエゴをくすぐりつつ、良いように操って尖兵にしている紅霞は、なかなかに妖艶で楽しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月2日
『あの痴女服見て疑問に思わないん?』って感じだが、そこら辺もアナログハック済みなのだろうか。機械お断りタワーで、アドミン権限もないのに自在に動けてるのがデカいのか。
壁ドンされたり、『みんなの先生』のホントの顔を知ってたり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月2日
ケンゴの少女漫画ヒロイン力が止まらんわけだが、やってることは生々しいテロリズムである。妹ちゃんのノンキなギャルゲ妹ムーブと合わせて、硬派と軟派が面白いバランスで盛り込まれてるアニメだな…結構好き。
反機械主義的ツンデレをたっぷりばらまいて、ケンゴは紅霞との契約フラグを山盛りにしている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月2日
このままなし崩しでエンゲージするのか、はたまた何か決意を持って繋がるのか。『こんなはずじゃなかった…』しか言わないクソ革命家が、どっかで剥ける瞬間を楽しみにしたい。
一方既にエンゲージしたアラタ&レイシアは、歩くサーバーの演算能力をフル回転して秘密を暴き、ホムセンで光学迷彩を作っていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月2日
今回発揮された技術全てが、容易にテロに転用可能すぎて吹く。紅霞とは別の形で、レイシアさんも戦士を製造し、使用しているわけだなぁ。
同じ流され形でも、アラトは妙に気合入っているので、テロルの現場にも覚悟を決めて飛び込む。頭のネジ何本かぶっ飛んでいるわけだが、第1話アバンの『事故』が関係しているのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月2日
死の恐怖を飲み込めてしまう異常性。ケンゴに欠けている資質。前回ステゴロに慣れてる描写があったのを思い出す。
今回はケンゴとアラトが運命的に出会う、その舞台を整える前奏だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月2日
だからアラトサイドは基本準備だけする。バチバチやるのは次回以降だろう。
雰囲気でネオラッダイトやってたら、とんでもない地獄に投げ込まれちゃったケンゴが、追っかけてきた親友みてどういう顔するのかなぁ。そこが楽しみ。
3人目の『親友』である遼は、毛並みの良さを活かしたアナログハックと、流され形どもが持ってない知性で状況を推察。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月2日
アラトが『知らない』担当なので、ピースをつなぎ合わせたり真相を読んだりするのは、こっちが担当するのかな。言語化して解答を見せてくれるのは、視聴者としてはありがたい。
レッドボックスは自立性の高い(安易に『魂がある』と言ってしまいそうな)HIEであり、高性能のサーバーでもあり、複数体存在する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月2日
アラトが掴んでいない情報を握り込んだわけだが、それをどう活かすか。アナログハックに役立つ社会的特権は、同時に色々枷でもあろう。
そこら辺が動き出すのは、機械と人間の思惑が詰まったバベルの塔が、一段落ついてからか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月2日
兄貴達が直接流せない情報や感情を、妹ちゃん会議経由で回しているのは愉快だな。男の子の意地が邪魔をして機能しない、アナログハックの迂回路というか。
議員HIEを的にかけつつ、そこで渦を巻くのはお互いのマスターを代理闘士に立てたレッドボックスの意志だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月2日
己を魂なき機械と規定するレイシア。
機械を破壊する組織を操る機械、紅霞。
彼女達が状況を操作する製造意図は、『魂』が目指すものはどこにあるのか。アクションはそこを追うためにある。
だからこそ、ビッとヒリつく緊張感が欲しいわけだが…ホント今回、良いように引率されてる抗体幼稚園が面白すぎて、ウッカリ笑ってしまった。いや、笑いどころでもあるんだろうけども!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月2日
稚拙も怯懦も『魂』の色合いだとしたら、機械が怯えず怠けないのは素直な描写であろうな。
様々な感情と思惑が渦を巻きつつ、議会は踊る。紅色の戦火が足元で、己等の安寧を煮込んでいることにも気づかぬまま。そこに繋がる塔の中で、人形と少年の欲望は加熱され、加速する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年2月2日
アラトとケンゴの衝突が待ち遠しい、愚かしきテロル準備の回でした。来週が楽しみ。