ゆるキャン△を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月1日
行くぜ150キロ、目指せソロキャン! ってわけで、風邪ひきなでしこをホームに置いて、りんちゃんは旅立つ…と思わせておいて、キャンプには辿り着かない回。
本筋を外した作りだが、人間関係の変化や家庭状況、アプリが繋ぐ今風の友情など、いいものたくさん見れて満足度高い。
孤高のソロキャンパー・りんちゃんもすっかりなでしこにズブズブであり、自分からペアキャンプに誘うようになっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月1日
触媒として超優秀な斎藤さんの助けもあり、壁は高めだけど中に入ると面白くて優しいりんちゃんの人格もあり、関係は良好だ。『あえて行く』選択出来るのは、いい関係だと思う。
りんちゃんの最前線彼氏ヅラも、なでしこの助手席ナビゲーターズラも、両方微笑ましい。毎回ぴっとり寄り添って、体温の交換できる距離を維持するわけではないけども、思いやりと笑いで繋がる。その為の助けとして、デジタルデバイスが大きな仕事をしているのが、今風で面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月1日
とは言うものの、心を許していない相手にはバリア高いのもりんちゃんらしさ。道中で出会った謎のお姉さん相手には、最初かなり警戒している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月1日
パーソナルエリアに近づかないように、東屋の外側にポイントする心理的距離の表現が面白い。
©あfろ・芳文社/野外活動サークル pic.twitter.com/Y9gGJ75Tzj
しかしここで背中を向けず、出会った喜びに飛び込めるのもりんちゃんである。「むえー」とか言ってはいるが、よく見てよく考えて間合いを詰め、好意を表現できる子なのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月1日
会話を経て、お姉さんとは仲良くなる。東屋に入って、柱を乗り越え隣りに座る。
©あfろ・芳文社/野外活動サークル pic.twitter.com/cLj0hX36is
お姉さんは今後出番はないんだろうけども、ファーストコンタクトがちょっとニガテで、でもそこから踏み込めばほうじ茶に込められた真心をちゃんと受け止められるりんちゃんを、交流の中で巧くスケッチしてくれた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月1日
そしてその素描は、『なんかニガテ』呼ばわりされた部長とりんちゃんの間合いに響く。
じわじわと物語的準備を整えつつあるクリスマスキャンプ。関係性の魔人・斎藤も合流するその場で、りんちゃんは間に壁がある状態で、部長(なでしこ以外の他者)と接触することになる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月1日
それは今回、お姉さん相手に詰めたように、冷たい風の中で暖かく埋めることが出来る距離だ。
そこら辺の予行演習として、お姉さんとの邂逅は面白いシーンだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月1日
やっぱレイアウトという具象のなかに、キャラクターの心理、それが触れ合う関係性と変化を盛り込んで『絵』で語ってくる技法は、アニメーションにおいてはとても大事で面白い。
こういうのがズガズガ入ってくるアニメが、僕は好き。
さて、りんちゃんとデジタルに繋がるなでしこは、リアルでも別の繋がり方をする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月1日
風邪っぴきでも元気ななでしこを、お姉ちゃんがガシッと止める。…そのタイミングでそこにいるってことは、まさか同じ部屋で看病を…? 妹大好き人間かよ(歓喜)。
看病に来た部長にほうとうを作ってもらいつつ、なでしこの人格を作った家族の肖像がスケッチされる。パパもママも旨そうに飯を食って、素直に感情表現をするタイプ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月1日
お姉ちゃんは喜びが判りにくい人だけど、同じご飯を食べてちゃんと美味しく感じてくれる。お礼もいう。
部長となでしこの間にある『お姉ちゃん情報感度』の格差が、逆に各務原家で時間を共有してきた太さを感じさせて、ヤバい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月1日
なでしこにとって一目瞭然な『お姉ちゃんの気持ち』は、初めて家に上がり込んだ部長には判りにくいものなのだ。
そういう所を学習しながら、関係性はじわじわ変化する。
家族のスケッチという意味では、一瞬挟まれた犬子&小犬子の描写も良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月1日
ああいうシーンを作り込むことで、好きになったキャラへの想像がさらに膨らむというか。彼女達を取り囲み育成した『家』への描写があることで、話に奥行きが出る。良いことだ。
『行き当たりばったりは、旅の醍醐味』とりんちゃんはいう。それにはプラスもマイナスもあって、お姉さんとの邂逅、ナビの助けを借りつつの寄り道は、暖かく美味しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月1日
でも、うっかり寝過ごしちゃうこともあるし、近道と思ったら通行止めもある。
そういう凸凹全部ひっくるめて、りんちゃんはソロ(+α)キャンを心から楽しむし、その楽しみを共有する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月1日
クールな一匹狼に見えて、『楽しい』を発信し共有する能力が、りんちゃんは高い。なでしこと付き合ってる好影響なのかなぁ。
それは変化というか発露で、元々そういう素養があった子が、環境のジワッとした変化によって美質を伸ばし、新しい喜びへの窓を開けた感じもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月1日
そしてそれは、りんちゃん大好き人間であるなでしこにとってもお互い様だろう。部長もまた、りんちゃんと何かを交流させるのか。
毎回最終回、満足度二億兆点の良いアニメ。そのトリを飾るクリスマスキャンプに向け、また独立した日常のスケッチとして、いい空気の流れる、幸福なエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月1日
やっぱこのアニメの『離れてるけど繋がってる』描写は、センスと体温があって素晴らしい。ベタっと閉じてないけど、ちゃんと暖かい
クリキャンで野クルとの距離を詰めることで、りんちゃんという人間が出会い、変わってきた物語の縦軸がビシっと締まる予感もある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月1日
なにより、アイツラが一つどころに集まってキャンプをする風景は、可愛らしく力強く、とても良いものだろう。それをたっぷりと、胸に吸い込みたい。来週も楽しみだ。
追記 ホモ・ファベルとしてのきらら系女子高生
追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月1日
デジタルデバイスの有効活用という意味では、ほうとうレシピをネット検索し、家族の楽しい食卓を演出した部長の立ち回りも、なかなかの切れ味だった。
アウトドアーを扱いつつ、メカニカルなツールを否定しない…というか野外の醍醐味を人工で加速していくスタンスは、結構面白い文明論だなぁ。