ひそねとまそたん を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
お仕事×空自×ドラゴン! フツーじゃない組み合わせからぶっ放される、新感覚不可思議系職業発見アニメーション。
独自のヴィジュアル、メリハリの付け方、独特のテンポ。なかなか掴みどころのない出だしだが、フィーリングはなかなかにグッドだ。変なアニメ始まったな!
というわけで、樋口真嗣のアニメ復帰作であり、BONES久々のオリジナルであり、小林寛×岡田麿里の”キズナイーバー”コンビ再結成なアニメ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
座組で色々想像していたよりも、非常に独特な距離感を持ったアニメであり、その新鮮さが気持ちよかった。意外だけども、しっくり来る。変なアニメ始まったな!
まず絵がヘンテコで、尖った深夜アニメ臭を極力削ぎ落とした、ペーソスのあるデザインとなっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
”エルマーとりゅう”めいたドラゴンに引っ張られるように、人間のデザインも丸っこくて戦が太く、コミカルで柔らかい。NHKアニメにありそうな雰囲気だ。
しかしキャラクタのアクは生っぽくて強く、マリー節全開のトンチキ人間が、トンチキに加速し続ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
主役のひそねは、あまりにマジレス人間過ぎて居場所を見つけられない根性溝ゲロ人間であり、他のメンツもまぁ、だいたいそんな感じだ。
しかし刺々しさが全面に出て、ギスギス生臭い感じで押してくるかというと、柔らかいデザインがいい具合に人格のトガリを覆って、なんともゆったりしたペースで進む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
『自衛隊の秘匿兵器に選ばれた、スーパーパイロット』って状況なのに、超すごい敵とかは出ない。
流されるまま空自に入り、よくわかんない状況に流され、よくわかんないドラゴンに飲み込まれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
一話でやってることは基本ソレだけで、ひそねが果たした成長は『ジョアはオレンジが好き』と言えるようになっただけ。
しかしその小さな一歩を、『なんか良いじゃん』と思える素地は、見てる内に生まれる
どうしてこういう感慨になってるのか、そこら辺のトリックがイマイチわかんないのがなかなか凄いと思うが、不思議が当たり前な世界にどっぷり使って、良いスピードで状況が転がっていく気持ちよさを浴びるのは、ちょっと他のアニメにはない感覚だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
これには色んな理由があると思うけど、一つには声優の好演とキャスティングの妙。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
名誉幼児声優・久野美咲を青春ど真ん中の年齢でキッチリ使ったり、黒沢ともよを小学生ヤンキーにしたり、釘宮理恵のカチッとした演技を聞けたり。意外なんだけど、しっかり収まってる声の配置がナイスだ。
加えて、地上でドタバタチマチマ彷徨くスケールと、ひそねがまそたんとリンクして空に舞い上がったときの開放感が、綺麗に計算されている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
どーでもいい自意識とちっぽけな身内感から、BONSE謹製の超かっけぇ飛行シーンが開放してくれる瞬間の、血管が泡立つような『絵と動き』の興奮。
とは言うものの、地上のどーでもいいドタバタがかなり気持ちよくて、単純な対比になっていないのも良いのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
空を飛ぶのも良いし、地上でうだうだやるのも良い。未だお話の全体像はよく見えないけども、作品世界に取り囲まれるのが気持ちいいって感覚は、ちゃんとある。
今後超ヤベェ敵が出てきて、選ばれしドラゴンライダーとして戦場に赴くのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
はたまたどーでもいい自意識、厄介な仲間と取っ組み合いして、ちょっと不思議な職場ドラマを展開してくのか。
多分後者じゃないかなぁ…と思うが、どっちに転がっても面白そうだ。
ちょっとEVAっぽい、ハンガー周りのケレンのある描写。自衛隊への細やかな取材。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
ミリタリーを支える足場をしっかり組みつつ、贅沢に使い潰して目立たせない。そこら辺のリソース感覚もまた、独特のフィールを生み出す母体か。いくらでもドヤ顔できそうなんだけど、地味に抑えてるよなぁ。
ヴィジュアルの雰囲気にしても、作り込んだミリ要素と緩い状況の対比にしても、『こういう感じ』という固定観念を巧く外しつつ、そのズレが気持ちいいように細かく調整してお出ししてる感じを受ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
今後その感覚が変化していくのか、加速していくのか。興味深いところだ。
冒頭、外野の雑音としてひっそり語られている『自分が自分でいられる居場所』が、おそらく物語の焦点であり、ひそねが今後追い求めていく部分なのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
お仕事モノとしては定番の着地点だが、ひそね自身が『そこ』への渇望を自覚していないのも、面白いずらし方だ。
今後まそたんにVoreされたり吐き出されたりしていく内に、なにか新しい景色が見えてくるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
意思疎通が出来るようで難しい、他者としてのドラゴン。仕草と表情が超かわいいので、今後もじわじわと距離を詰め、判ったり判らなかったりして欲しいね。
思いついたものを全て『吐き出し』すぎて、社会との軋轢を生んだひそね。まそたんは彼女を『飲み込む』ことで兵器として起動し、空を飛ぶ快楽を堪能する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
ひそねが『飲み込み』過ぎて自家中毒に陥っている様子も描かれたけども、今後も言語論的摂食障害の描写は重なる感じかな。
となればドラゴンとの超言語コミュニケーションだけでなく、職場の仲間との言語を用いた交流も、今後変化していくのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
まずは小学生ヤンキー攻略戦かな…アイツぜってぇチョロいだろ。凸凹人間の関係構築物語は大好きなので、思う存分凸凹して欲しい。
というわけで、超スゲぇことが起きそうなあらすじから緩い展開が飛んできて、しかし奇妙な『芯』を感じる、不思議な第1話でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
ペースもテンポも独特なんだけど、違和感や不快感より、見たことのない景色が見れそうな期待感のほうがぐっと前に出てるのは、凄く良い。
丸っこいキャラデザと、キッチリ作り込んだミリ描写のミスマッチも不思議に気持ちよくて、今後お話がどういう風に転がるかも含めて、さっぱり読めない。それが楽しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
普通じゃないドラゴンミリタリお仕事アニメ、今後にも期待大な出だしでした。来週も楽しみですね。