ヤマノススメ サードシーズンを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年7月2日
四年ぶりに、飯能登山女子部隊が帰ってきました!
15分にギュッと圧縮された、女と女の感情爆弾、触れ合う視線、動く体。筑波山奇岩巡りとイカす夜景もバッチリキマって、お前らこのアニメがどういうアニメか、キッチリ思い出したな!! という第一話。
そんなわけで、ヤマノススメ二度目の帰還である。めでたい。オレたちが見たいヤマノススメが、完璧にまとめられた第一話であったのが更にめでたい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年7月2日
重厚なロケハンに支えられた、美麗な背景。自然の息吹を伝える、リッチな撮影。少女たちの柔らかな表情。日常空間の静かな息吹。
萌え萌えなキャラ記号を半歩はみ出した、登山と青春の実在感。ヤマノススメがヤマノススメである根っこの部分が、一切損なわれていない…というか加速しているエピソードになっていたのが、とても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年7月2日
山本監督以下スタッフは、ヤマノススメを怠けるつもりは一切ない、ということだ。ありがたい
『オレたちがヤマノススメだ』という、名刺代わりの帰還の挨拶。それが15分に凝集するように、ヤマノススメらしい見せ場をギュッと集めた感じもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年7月2日
二期振り返りをしつつのOPから、ちょっと根性の悪いあおいのモノローグ。仲間たちの群像から、浮かび上がって見える”あいつ”
開幕の”あいつ”呼びに、思いっきり心臓を殴られてしまった。ちょっとザラツイた感情も含めて、無防備にザイルを預けられる特別な仲間。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年7月2日
モブとの会話を怖がるクソアマが、構えることなくすべてをさらけ出せる関係性が、あの”あいつ”に全部詰まっている気がした。
あおいは相当難ありな子なんだけども、そういう子が色々間違えて学んでいく姿が、このお話の魅力の一つだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年7月2日
富士山での敗走(あれは勝利でもあったが)を、優しく慰めてくれた”あいつ”に報いるべく、ひなたは丁寧に登山プランを組む。ナイトハイクを楽しめるよう、しっかり準備をする。
それは富士山であった”万が一”を、もう一度起こさないための注意だ。痛い目にあったから、楽しい時間を壊してしまったから、二度と間違えない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年7月2日
デートと見紛うウキウキ下準備だが、同時にしたたかな登山家としての成長も、しっかり見える。一期第一話の天保山と重ねた描写も、いい仕事だ。
山と学校を繋ぐ、あおいの自室シーンがまた良い。元々日常を彩る小物や服装の描写が、非常に優れているアニメだが、ちょっと凝ったカメラアングルであおいがいる世界を、簡勁に切り取ってきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年7月2日
広くて、リッチで、余裕がある。キャラの家庭環境が伝わってくる描画は、ヤマノススメの強みだ。
そうしてたどり着いた筑波山は、奇岩群れをなすいい風景だ。夕方のすすき野から入って、ヘッドライトが残光する夜へ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年7月2日
あおいとひなたが登山に引き込まれていくのと、シンクロするように画面は進む。ヘッドライトが画面を横切るシーンの撮影、ほんと凄いな…ヤマノススメはライティングが良い。
岩の子宮をくぐり抜けて、光の海に生まれ直す。無乾燥な闇から絶景を叩きつける演出もバッチリキマって、サードシーズン初登山は大成功である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年7月2日
筑波山巡りを通じて、主人公たちの新生、作品のリスタートを描く。結構明瞭な意図のある第一話で、とても良かった。
最後はアベックムードでオチを付けて、明るく楽しく終了である。サブタイには”初デート”あるけども、今までのアレやソレはデートじゃなかったの…?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年7月2日
恋愛というには透明で、友情というのは密接している。あおいとひなたの不思議な間合いも、巧く描かれた第一話だった。
富士山リベンジへの決意も立てて、『オレたちはこういうサードシーズン、やってくぞ!』という気持ちが、強く入ったスタートでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年7月2日
強い気持ちだけでなく、それをアニメに焼き付ける技術の確かさ、自分たちが何を創ってきたかを見切る目の良さ、信念の太さがしっかりあるのが、とても良かった。
ほんとに街の景色、山の景色が素敵で、作品に漂う空気を胸いっぱい味わいたいと思える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年7月2日
そんな秀麗な世界の中を、特別な関係で繋がった少女たちが駆け抜けていく。友情の鼓動、青春の目眩を肌で感じられる。あの子達が、確かにあの世界にいるのだと実感できる。
それが最高に気持ちいいから、俺は”ヤマノススメ”が好きなのだなぁと思い知らされる、良い再開でした。よくもまぁ、こうも”いつもの、いつも以上の”仕上がりにしてくれました…ありがとうしかねぇ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年7月2日
今回はあおいとひなたに寄せてぶっとく行きましたが、愉快な仲間達の活躍も当然あるはず。楽しみです
追記 内実は描写が作る。ジャンル借りてくれば、自動的にムードが宿るってもんではない。山本監督はアタマでそれを判っていて、手でしっかり形にできる人だと、”少年メイド”を見ながら思った。その信頼は、やっぱ間違ってない。
ヤマノススメ追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年7月2日
雄大な自然描写も良かったが、クローズアップで女と女の感情を切り取る筆、目線と手先が一切怠けてない。
”ヤマノススメだぞッ!”という感じ。やっぱそこの微細な震えを、どれだけ切り取れるかという”精度”ですよ。”
強い”所がたくさんあって、製作者がそれを把握してるアニメだ