からくりサーカスを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
さらば好漢、さらば戦いの日々!
激戦の果てに日常を取り戻した勝としろがね。しかし苛烈な経験体に刻み込まれ、彼らを浮かび上がらせる。
それでも、継承したものが無駄ではないと証明するために、少年は笑う。少女はサーカスと出会う。物語はここからだ。
そんな感じの、サーカス編導入編である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
いろいろかっ飛ばされたけども、もうそこを気にかけてるとまともに見れないアニメであるので、あんま気にしないことにする。
再構築された物語の流れが、それ自体として機能しているか、どうか。大事なのはそこであろう。
さてお話としては鳴海兄ちゃんがいなくなり、勝としろがねが日常に帰還するお話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
少年バトル漫画の主役として覚醒してしまった勝は露骨に浮き、しかし当たり前の日常に溶け込めるよう、鳴海から継承したものを大事に、傷すらも愛おしく生きていくことにする。
勝が自分から見せる傷は、非日常が彼の魂に刻み込まれている証明であり、どうやってものんきな学園ジュブナイルの主役にはなれない聖痕でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
どう繕っても表に出てきてしまう傷を、勝はなんとか方向づけして、日常を生き延びていく。それもまた、一つの戦いなわけだ。
イジメや暴力と直接戦うよりも、自分の中の非日常性をどう方向づけ、日常になじませていくかが、今の勝の物語になる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
まーたバトルが追いついて分かりやすい戦いが始まるわけだが、『一見戦いに見えない戦いこそが、真実大事な戦いである』というのは、このお話がずっと大事にするテーマでもある。
しろがねもメイド服を着たり制服を着込んだり、白タイツ一本でウロウロしてた時代よりは、日常に馴染もうと努力する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
しかし彼女の制服はみんなが着ているものとは違うし、サーカス仕込の身体能力は勝手に暴れまわり、ポンコツな性格は自分の非日常性をアジャストしてくれない。
それでも学園のマドンナとして、あっという間に人気者になれてしまうのが”華”というものだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
非日常性との向き合い方、それが生み出す結果が勝としろがねで正反対なのは、なかなかに面白い。
つーかしろがね、女にモテすぎ。百合ブームに迎合かぁ~?(違います)
それぞれのスタイルで、日常から浮かび上がりつつ、日常を踊ろうと頑張る二人。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
そんな二人の前に、サーカスがやってくる。非日常性それ自体で、観客を楽しませる技芸。アクロバット、ナイフ投げ、猛獣使い。異質性こそが魅力に変わる、非日常のステージ。
日常の中で非日常性をコントロールする戦いと同じように、自分の中にある非日常性をそのまま顕にする舞台も、大切なものだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
サーカスで生まれ、サーカスで育まれたしろがねの”華”は、仲町サーカスと出会うことで本来の強さを発揮し、物語に組み込まれていく。
では、勝の物語もサーカスにあるのか。彼に刻まれた傷、秘めたる非日常性が発露する舞台は、スポットライトの下なのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
そこら辺を、しろがね含めた仲町サーカスのみんなを巻き込んで展開していくのが、今後のサーカス編となっていく。新しく手に入れた日常も、非日常と運命に飲み込まれていく。
その時、しろがねと勝はどういう装いをするのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
日常の中で浮かび上がる異物としての非日常性を、異質なバトルの中でどう使って、日常を守るのか。
今回は日常とコンタクトするまでの物語だったので、話はそこまでいかない。しかし今回書かれた日常と非日常のマッチングは、今後にこそ生きてくる。
そういう愉快な日常と、苛烈な非日常がどう描かれるか。なかなか楽しみになる新章開幕であった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
『それより鳴海兄ちゃんはどうなったんだよ!』という声にお答えするべく、結構早足だったけどな…バトルサイボーグに改造されてるシーンまで見せるためには、この速度でやらんといけんわけね。
序章では日常と非日常のバランスを上手く取って、勝としろがねに人のあり方を教えてくれた鳴海。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
勝が日常に帰還したのとは鏡写しに、彼の日常は剥奪され、非日常こそが常態となっていく。過剰をアジャストするのではなく、喪失に耐え続ける物語が、鳴海を待っている。
コミカルに転がした勝としろがねの日常は、鳴海を襲う苛烈な非日常をどう照らすのか。二つに別れた運命をどう対照し、物語のうねりを魅せてくるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
来週がなかなか楽しみになる、良い滑り出しだったと思います。なんだかんだ、日常コメディシーンは好き。
ちょっと古臭いけどな正直!そこが良い!