イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 18/12/30 TNM『マリオネット・リーズン』

昨日はTRPG納め! つうわけで2日ぶりに神田に赴き、オフラインセッションを遊んできました。シェンツ先生のアラシシナリオ!

シナリオタイトル:マリオネット・リーズン システム:トーキョーNOVA-X RL:シェンツさん

Braveoneさん:アンタレス:男性型AI:クロガネ=クロガネ◎マネキン● 火星探査用宇宙船として作られたが、戦争の道具に転用された悲劇の道具。死ぬほど拗らせて経歴と死ぬほど拗らせた性格を持つ、超めんどくさい系AI。負け犬一号。
浅間忍さん:電脳生命超獣ギルサイト:1歳男性格:ヒルコ◎ニューロ=ニューロ● BIOSが新世代の電脳プラットフォームとして開発したが、高コスト過ぎて廃棄された優しい巨人。己の有用性を果たし仲間を守るため、戦場においてその情報処理能力を発揮する。負け犬二号。
コバヤシ:”瀕死の白鳥(スワンソング)”マイカ・パヴロワ:23歳女性:コモン◎アラシ●カゼ 軌道で開発された人型ウォーツールであったが、加齢とともにパフォーマンスが下がり地上に堕ちた。以来泥を啜りながら、戦場の端っこで生き延びているコモン。くっそ面倒くさい性格をしたツンデレ。負け犬三号。

そんな感じの負け犬小隊(ルーザーズ・スクワッド)が、天井を封じられたニューロエイジの戦場を駆け抜けるシナリオでした。
『ニューロエイジはディストピア』『ウォーカーは時代遅れの兵器』『NOVAの未来感は現実に乗り越えられつつある』というユーザーの実感に真摯に向き合い、しっかりシナリオに組み込んでいました。
企業が支配する檻の中で、戦争という悪徳を踊る人形。その宿命と踊り切るか、檻を壊して自由になるか。しっかりと世界観を作り込みつつ、PLの望む生き様がしっかり映えるよう余白も作り、PLとRLの対話がしっかりとあるセッションになりました。

シェンつさんはこういう実感を作り、運用するのが本当に巧くて、毎回感心しながらゲームしています。今回は特に興味が深いジャンルだからか、非常に解像度の高い世界が展開されていて、『退廃のニューロエイジ』にどっぷりと浸かることができるシナリオでした。
大量殺戮を”実験”するためだけに生み出される移民都市、戦場の様相を変える自己完結型兵器、ウォーモンガーの準備した地獄のチェス盤、その上で踊るしかないデナイアブル・アセット。マジでろくでもない人権地獄の嫌な肌触りが濃厚に漂ってきて、そこで顔をしかめたり、それを全力でぶち破ったり、非常に楽しいゲームとなりました。やっぱ”実感”のゲームだよね、TRPG

プレイングとしては全員低いところから始まって、ひどい状況でもがきつつちょっとだけ前に進む、泥臭い感じのストーリーを作る方向に。アラシとクロガネのバディ関係が前提になっているシナリオなんですが、とにかく最悪VS最悪のツンツンバチバチ関係を思う存分煮込んで、最悪に仲良しで最高でした。おとといもBraveoneさんと、そういう関係で遊んだ気がする……。
DLHなど最新型のゲーム構造をしっかり盛り込み、シナリオ構造をかなりシェイプしてもいました。最近環境が変わってきて、あまりコストの重たいゲームができなくなってる僕ら。そこにしっかり対応して、短い時間、ライトなプレイフィールでしっかり満足できるゲームを作ってくれたのも、楽しいポイントですね。
終わった後はみんなでワラワラと街に繰り出し、ダラダラと喋る。オフセも久しぶり(2日ぶり)なんで、アクト後のファミレス・アトモスフィアも懐かしい。やっぱあの独特の淀んだ温もり、飛び交うぼんくらトークには何者にも代えがたいな……。

いいセッションでした、同卓していただいた方ありがとうございました。今年もたくさんゲームして、すっごく楽しかったです。来年もよろしく!