エガオノダイカを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月27日
王都放棄以来二ヶ月半、王国軍は啄木鳥のような戦いを続けていた。
膠着状態に双方が焦れる中、戦争状態を支えるカードを巡り、火種が燃える。
12年前のテロル、新型クラルス、ベルデ皇国。
真実にたどり着くためにどれだけ嘘を重ねれば、僕らは大人になるのか。
そんな感じのダイカサイド、姫様の決意と尊厳がゴリゴリと削られ、王宮政務官殿が妻子を残しておっ死ぬエピソード。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月27日
姫様の優しい戦争も、ハロルドの戦キチガイ忠義者顔も相変わらず気持ち悪く、ケツの落ち着きどころがない話である。戦争ってそういうもんかもだが。
自分で決めた死に場所をかっ攫わられた姫様は、腐ることもなく責務に勤しみ、自分の理想とクソ以下の現実との落とし所を、12歳で見つけていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月27日
しかしそれは手ぬるい遅延処置にしかならず、負けはしないが勝ちもせず、戦争状態は停滞していく。横髪を破るためには、何かが必要である。
ハロルドは臣民の血をグリスにして、戦争装置を加速させろと吠える。人間の命を数で考えろと。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月27日
姫様の戦争一番最初の死者がヨシュアであった以上、姫様が吠え返すようにそういうやり方は出来ない。そういう方向に導きたいなら、命を数で考える帝王学を、きっちり仕込んでおくべきだったね。
顔のないモブの命でなら算数できるのに、マブダチがエモく死ぬとワンワン泣く辺り、ハロルドも戦争算術出来ないわけだけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月27日
顔のない臣民でも未失態後でも、全部見捨てられない姫様のほうが一貫性はあるし、『死んでほしくない』というお題目を掲げるだけでなく、戦争に適応する努力もしている
戦争は外構の一形態で(も)あるので、情報というカードは大事だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月27日
そもそも戦争が始まった理由、帝国が進行してきた理由。姫様は他人の心を慮ることで、周囲が気づかないテロルの理由にたどり着く。
国務を代行してきた王国首脳部は、12年間一体どんな情報洗ってきたんですかね…。
そこら辺は姫様の英明さを際だたせるための物語的処置として、新型クラルスは意識して埋められた伏せ札である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月27日
土地は死にかけ、先は見えず。泥沼に沈み続ける戦争状態を、別の方向に導きうるジョーカー。『切り札はもってない』と言ってたイザナが命を代価に情報抜くのは、結構面白い。
その内実が顕になるのは再来週として、姫様はあくまで平和裏に戦争を遂行し、終わらせる算段を探している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月27日
嘘にまみれ、意念を裏切られても折れず、周囲が勝手に作り上げた汚名も己の責務と引き受ける。人殺しを効率よく指揮する使命も、自分なりにアレンジしつつ成し遂げる。
やっぱ立派である。イザナの遺児に笑顔を向け、嘘を積み重ねて一歩ずつ大人になっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月27日
親はなくとも子は育つ、臣下が不忠蒙昧でも王は一人立つ。
そういう話にしたいわけではなく、多分こー、思いやりと優しさと信頼の王国宮廷って話にしたいんだろうが、やっぱ王国臣下はキモいな。
姫様の理想主義が、やせ衰えた世界では実現不能な夢物語。泥まみれの現実を飲み込み、修羅となって夢を叶える。血に塗れることを恐れるな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月27日
そういう方向に行くのか、なんかいい感じの解決策が見つかって妥協点を掴み取れるかは、テロルの真実次第であろう。
帝国も収奪で戦線支えないと補給が耐える、非常に不安定を続けている。実際総司令更迭が持ち出されているわけで、姫様のジリジリ戦術はよく効いてるのよね…そういう不都合を無視してでも、帝国が前に進む理由もまた、12年前のテロルを解析することで見えるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月27日
神ならぬヴァンキッシュ姉弟は、命がけで狙う大将首が挿げ替え寸前であることを知らない。特攻で敵を屠っても、近代国家の戦争装置はすぐさま人材を入れ替え、戦争は継続されるだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月27日
姫様の甘っちょろイズムは、結果として無駄な犠牲を出さず、必要な犠牲で最善の情報を手に入れた。
王都を落とされ一人残ったイザナは、靡かず裏切らず死んだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月27日
第1話で姫様がやってたのが、将棋ではなくチェスなのを思い出す。持ち駒をかつての味方に貼ることは許されず、死者が蘇ることもない。結果、スティルメイトが多いゲーム。
嘘を積み重ね大人にされ、それでも諦めず”情報と外交”という平時の解決手段で戦争を終わらせようとする姫様は、今後どういう立場になっていくか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月27日
テロルの真実は、ステラが持つ蟻の視線からは見せない帝国の上層を顕にするのか。
状況が動いてきました。次回も楽しみですね。