からくりサーカスを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月4日
人類最後のかすかな希望を巡る闘争も、ついに最終局面。
死と絶望が迫る極限状況の中で、男たちを突き動かすものは何か。赤い血と鈍色の歯車を、つなぎ合わせるものは何か。
かつての敵とヒトの未来を背中に乗せて、長足クラウン号、どこへ行く…。
そんな感じの研究所攻防戦、決着のエピソード。正直ジョージの散り際に比べると温度は低めだが、まぁ生き残る人には生き残る辛さがある、ということか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月4日
バラバラだった戦場が一つにまとまり、新たなユニットとして生まれ直す感じはなかなか良かったと思う。物語的サイボーグというか。
出落ち的にぶっ飛ばされたドリル・セプテンバーと、ラブコメっぽい空気出したのに即座に血みどろなミンシア姉さん。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月4日
二人の犠牲者を横に置いて、ブロム・ブロム・ローと鳴海の鉄火場である。姉さん、ほんとに報われないな…セクハラされたり、腕ぶった切られたり。
ヤスパースをなぞりつつ、限界状況の先にある変化を体得できないブロム・ブロム・ロー。自由意志への契機を孕みつつ、『奇っ怪な殺人人形』という初期状態からはみ出せない様子は、おぞましくも痛ましい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月4日
人間存在への興味は、自動人形共通の初期衝動なのよね。大概解体して確認する方向に行くけど。
死、闘争、存在。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月4日
克服不可能な理不尽を共有することで、新たな局面を打通する。頭で考えた哲学倫理を、サイボーグ化されたフィジカルと背負った無念で実証する鳴海は、脳筋極まってるが故に哲人の風格もある。
まぁパーツは原作より減ってるがな!
色んな思いを引き継ぎ、魂を継ぎ接ぎに生まれ変わらせることで、前に進んで行く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月4日
鳴海のサイボーグイズムは、阿紫花の言葉で生き方を変えたパンタローネとも通じる。そしてその阿紫花も、パンタローネの憐れみに反逆すること、ジョージと交わることで、退屈を踏破してきた。
『今度こそ、造物主の真の願いを叶える生き方を』
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月4日
阿紫花からのサジェスチョンを受けて、パンタローネは自分の居場所を吹き飛ばす。不可解な人に交わり、己を変えていく道に進む。
その手を鳴海が取ったのは、人との交わりが未来を変えていく実証として、なかなか良かったと思う。
変化は例えばギィにもあって、冷たいしろがねから鳴海の熱血を受けて、殿担当頑張った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月4日
あまりにも死亡フラグバリ立ちな状況で、原作知ってても『ここで死ぬんじゃないの?』とハラハラしました…まぁ、まだ先だよね。
生き延びた人、死んだ人。色んな思いを受け継いだサイボーグ達は、同じ列車に乗る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月4日
どう見ても主役の乗り物じゃない、グロテスクな長足クラウン号は、オートマータの技術を盗用して作られた。希望を乗せるキャリアーも、敵味方の技術と思いの継ぎ接ぎサイボーグ。キモいけど、結構好き。
因果のドミノ、感情の共鳴が連動していった結果、ハリーは回収され、戦士達は長足クラウン号に同乗した。他人の想いに感応し自分を変え、初期状態からはみ出せる強さが、敵味方を分ける分水嶺なのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月4日
地を這う者たちの物語は一通り決着したが、寒い高空で放置されてた勝のバトルはここからである
複数の物語が強くうねり、自分の運命を走りきり、その果てに合流していく。そのダイナミズムがからくりの魅力ではあるのだが、やっぱ時間はかかるよね…そこらへんの構造をどう転がし、熱量を保つか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月4日
そういうことに注目しつつ、次週高空決戦。楽しみですね。