8月のシンデレラナインを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月9日
仲間も増え、”大会”が見えてきた女子野球同好会。しかし憧れにたどり着くためには先立つものが必要で、それをもぎ取るのが顧問の仕事!
新米教師・掛橋桃子、教え子のために頑張ります…ひまわりは必ず咲くと信じてッッ!!
そんな感じの、二週間ぶりおかえりハチナイくんスペっシャルッッ!! である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月9日
いや、放送枠的には別にSPってわけでもないんだが、俺のキモチ的にね…。会えない時間が長かったことで、想像を遥かに超えてハチナイくんが大事な自分に気付けたっていうか……俺、アニメのハチナイが好きだ!
唐突な告白はさておき、今回は終盤戦を収めるフレームたる”女子野球公式大会”の解説と、掛橋先生の奮戦に緩やかな部活動描写が絡む感じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月9日
二回連続で足を止めて、背筋が強い女々関係描写を殴りつけてきたわけだが、今回は時間を先に進めること重点な印象。まぁ頃合いではあるな!
僕はアニナイの部活描写、そこの空気感が好きなので、冒頭の汗まみれジャージ乙女祭りはなかなかご褒美だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月9日
意気込みすぎず緩すぎず、放課後集まっておんなじことを必死にやる。汗を流してポカリを飲み、雑談したり球受けたり。そういう時間があってこそ、見知らぬ連中が仲間になっていく。
絵も演出もハイカロリーでバッチリ常時キメキメ…とは、当然行かないハチナイくん。しかしその微妙な抜けっぷりがチャーミングな隙となり、嘘っぱちの部活動に体温を与えている…というと褒め過ぎか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月9日
でも空気が伝わって、あのザワザワした感じはすごく好きである。
女子野球の歴史解説はキャラと同時に視聴者にも向けたもので、今後”大会”を見るのに必要なリテラシーを、どっしり用意する形。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月9日
競技史を学ぶことで練習にも力が入り、モチベがアップする真面目な選手ばっかりで、なんかホッコリする。そういう”競技”全体へのポジティブなアクション、良いよ~。
せっかく”女子硬式野球”という競技が実在してんだから、メジャーな男子に混ぜるより、その実像を解説しつつキッチリ書いたほうが独自性が出ていいと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月9日
これから進んでいく櫓がどんくらいのデカさなのか見せないと、見ている側も実感ないしな。キャラにも視聴者にも、結構大事な説明だった。
今回の話はこれまでのエピソードがどういう芽を出しているかを、横幅広くスケッチする話でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月9日
河北くんの深夜特訓にしっかり付き合ってる神宮寺さん見た時、思わず『善人ッ…かよ…ッ!』と震えたけども。マジあの人、国から補助金とか出してもらっていいよマジ。
他にも一匹狼ポジションながら部室にちゃんと居場所がある倉敷くんとか、毒ガス発生装置改め練習番長東雲とか、個性の強い連中が自分らしさを維持したまま、”部活”に足場を見つけている様子がたくさん見れて、とても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月9日
ジワジワした変化を丁寧に優しく追い続けるのは、ハチナイくんの良いとこ
宇喜多くんがフライ取りそこねて見つけた、ひまわりの芽。雑草に埋もれかけたそれを見落とさず、水をまき場を作って伸ばしていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月9日
それは球場を覆う具象であると同時に、凸凹人間が角突き合わせ、肩寄せあって一緒に進んでいく作品の象徴でもあるのだろう。皆、太陽の方を向いて伸びていく。
そのための水は、生っぽいマネーの触感を持っているわけで。引っ張ってくるのが顧問の度量である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月9日
つうわけで掛橋先生、奮戦である。大会始まっちゃうと選手にフォーカスしてくと思うんで、掘り下げるならこのタイミングだよな…選手抑えて、主役に据えるの偉いと思う。
前回倉敷周辺の描写もそうなんだけども、教師をイヤミな壁で終わらせず、立場は違えどいろいろ考えてる人間として扱っているのは、このアニメのいいところだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月9日
今回の教頭も、当たりはハードだけど言ってるのは正論だし、生徒を慮る優しさ、教育活動への情熱もしっかりある人で。
唐突なツンデレターンに見えるけども、激詰めシーンの段階で無理筋押してないし、感情で話してもいないんだよな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月9日
大人がしっかり外堀を埋め切らなきゃ、辛い目に合うのは子供。書類整えさせるのも、体制を考えさせるのも、教育を大事にしたいからこそなのだ。
そんな厳しい試練を前に、掛橋先生も部員も走り回る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月9日
いまいち記号的だった中野の”新聞”が、世論を動かすメディアとして活き始めて、状況を転がす展開はとても良かった。いかにもソシャゲ的な濃い口萌記号を、キャラの”人間”に噛み合わせて回す力強さも、僕は好き。
”大会”のスタートラインに着く準備だけで、一話使った今回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月9日
手作り野球部が全国大会でどれだけ活躍できるか、落とし所は結構難しいと思う。
超人野球でバリバリサクセスしてく気持ちよさとは、遠いところにお話の雰囲気があるし、その体温が作品の味として、遠赤外線でホッコリさせてくるわけでね。
でも楽しくも真剣に頑張ってる彼女らが、負けて傷つく所も見たくねぇんだよなぁ…競技的な部分をあえてパージして進んできたハチナイくんだけども、”勝ち”を見据えるなら人間ドラマ以外のブースターもやっぱり必要で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月9日
そこら辺の説得力もしっかり詰めたら、なお面白く好きになれるだろう。
そういうカタルシスに行き着くための土壌は、強めの女女背筋力でしっかり耕したし、大人で教師な掛橋先生に一話回したことでガッチリ固められたとも思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月9日
何かが起きそうな期待感を、大きく花開くひまわりの成長に託して魅せるところとか、ロマンチックで好きやで、僕は。
まぁポンコツなところは絶頂にポンコツなんだがな、相変わらず。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月9日
『署名集めとか頑張ってます!』のモンタージュシーン、BGMの音量デカすぎるのに台詞カブってくるとか。遠景でのキャラが絶妙に溶けてるとか。
そこら辺の苦しさを斟酌しつつも、そういうハチナイくんがもう好きなの。痘痕も笑窪なの。
とまれ金銭面・社会面での不安をしっかり叩き潰し、ナインが”大会”に挑む素地は整った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月9日
こっからいきなり飛躍するのか、もう少し助走を取るのか。どういうペースで走っていくか、全体像も気になるところだ。休んだ分の放送、どのメディアでやるかとかね!!!
勝った負けたの話の幹以外の、ダラダラした枝葉、人間的成長という華がチャーミングなんで、時間使ってくれて全然いいんだけどね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月9日
小さな芽を見つけて、丁寧に水をやって花咲かせる。このアニメは”野球場のひまわり”なんだなぁ、と思わされる回でした。
好きです。来週も楽しみ。