かつて神だった獣たちへ を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
父は戦場へ生き、龍になって帰ってきた。血は繋がらずとも明るい笑顔、大きな翼が屋根代わり。
そんな牧歌は夢と終わり、誓いと銃弾が絆を砕く。
擬神兵。英雄と獣の二重写し。その暴走を止めるものは、かつての同士しかいない。打ち砕かれた涙から、復讐が芽を出す
そんな感じのファンタジック南北戦後地獄絵図、ヒロインっぽいのが顔を出す第二話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
いやー、暗い。経済と政治がどん詰って戦争が始まり、人間を超えた英雄として一時暴れ、姿も心も人間ではなくなって殺される。マジで救いがないな…。
ジョンお父さんにしてもダニエルにしても、クソみたいに不景気な故郷を背負って戦場に出て、戦争を終えても経済的閉塞感はちっとも晴れず、ぶっ壊れた心と体で暴力ぶん回して行き詰まり、それをハンクだけが始末ツケているという、あんまりな状況である。国は何をしとるか国はッ!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
食えない孤児のガキを食わすために戦場に出て、龍になって帰ってきた親父さんと娘の距離、村人との距離。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
シュールで笑っちまいそうな絵面なんだが、笑うにはあんまりにヒドイ不可逆の変化であり、後に心も獣に堕ちる。
©めいびい・講談社/かつ神製作委員会 pic.twitter.com/fLkGrhcOl2
『明るいバンクロフト一家』みたいな情景を見せた後、オヤジが完全に獣に落ちて禽獣食い散らかしたり、足輪付けられたり、家族が離散したり…ナンシーほんとに運命に翻弄されているだけで、なんも悪い子としてないの酷すぎるな…親父さんもハンクも、まぁだいたい同じなんだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
英雄は戦争の機械であり、戦後に居場所はない。怪物が社会を軋ませる後始末を一人でつけるハンクは、恨みも独占販売で撃たれ損である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
ナンシーの弾丸で死ねるなら楽なんだろうが、擬神兵の超人的身体は死ぬことも許してくれない。M1855であの反動…噴射ガスが凄そうだから、頬付けしないのは正しいか
父は何故怪物となり、死ななければならなかったのか。ナンシーの怒りは銃弾となったが、復讐は完遂しない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
ハンクはかつて誓った抑止の機械となって、家族の悲しみも、自分の過去も気には止めない。人間に戻れば、もうどこにも進めないわけだ。
そこでハンクの隣で真実を見ようとするのは、強い人だね
童顔と血まみれの手のひら、握られた黄金、母の悲痛な声。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
ダニエルを取り巻く全てが『あ、こりゃあかん…』という感じを暴走させてて、なんともいい感じの最悪感だった。
戦争に勝っても、どん詰まりのクソ田舎が楽園に変わるわけじゃないのだ。
©めいびい・講談社/かつ神製作委員会 pic.twitter.com/Od2LwcfwmC
戦いが終わっても続いていく日々に、少しずつの変化を積み重ねていく。その時大事なのは人としての穏やかさなわけだが、擬神兵に変わった存在はそれを削られていく。社会復帰のチャンスがない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
これ手術受けた時点で”詰み”か…ホントひでぇが、擬神チートがないと北軍勝てなかったぽいしなぁ…。
ハンクはそんなどん詰まりで、ゴリゴリ人間性を削られつつ昔の仲間をぶっ殺し、獣の蛮行を止めてやっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
正義なく始まった戦争の、正義なき残留物。かつて英雄と褒め称えられた放射性廃棄物を、特性銃弾で処理する最悪の仕事である。こうして文字にするとホントヒデェな。
そこにビッグガン抱えて、修羅の眼で隣り合うことになったナンシー。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
殺すことでしか救えない擬神兵の血みどろを見ることで、彼女を襲った不条理に少しは筋道がつくのか。ハンクの孤独な旅に、何らか光明は見えるのか。
どんよりとドス暗い世界の中、罪人が二人征く。肩寄せ合わず、言葉もかわさず。
この殺伐絵巻っぷりは結構好きだが、本格的に救いがない塩梅が加速してもいるので、なんらかこー出口がほしい感じもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
それとは別に、あんまりに構えたところにお話の展開がストンと落ちるので、ちょっと意外性が欲しくもある。ベタは好きだが、流石にもうちっと”揺らし”がね…。
血みどろの憎悪で繋がった、ハンクとナンシーのふたり旅。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
来週は政府の巨乳エージェントとかも顔出しして少しは明るくなるのか、もっと地獄が深くなるのか。許されざる者達の旅路は続く。来週も楽しみですね。
しかしMAPPAは”どろろ”に続き、修羅の道行アニメばっか作ってんな…。
あと楽しみ方が『南北戦争養素をどうファンタジっくな味付けでアレンジしてくるか』にシフトしてきて、あんま真っ直ぐじゃねぇな、という感じはある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月9日
田舎のクソみたいなどん詰まり感とか、戦争終わっても全然景気良くならない感じとか楽しい。そのうち幻想カーペットバッガーとか出んのかな