まちカドまぞく を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月12日
今日も今日とて、まぞくと魔法少女の奇妙な共闘は続く!
虹色のプロテイン、唸りを上げる筋負荷…ハードなトレーニングも日常茶飯事だ!!
そこに現れる、新たなヤベーやつ。倫理が荒廃したオカルトマニアが、桃デレを加速させていくッ!!!
という感じの、クライマックス前エピソードである。しおんちゃんに良子と、サブキャラクターを鏡に桃のシャミかわを際立たせる構成となった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月12日
毎回描写の力点が違うアニメだけども、今回は相当にデレてズブズブな桃重点だったなー…マジズブズブ。
今回のコンテは”学園戦記ムリョウ”のサトタツ監督がまさかの参戦。ハイテンポ・ハイテンションなスピード感で、ゴリッゴリに押しまくる勢いが心地よい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月12日
桜井監督の人脈なのか、ベテランがイキの良いコンテをモリモリ上げて、エピソードごと違った個性が見れるのはこのアニメのいいところ。
たとえばミカンに迫るシャミ子の、様々なタッチで描かれるヤバい表情。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月12日
素朴な画風も織り交ぜつつ、とにかく勢いでグイグイと押してくる。その笑いの作り方が、積極的なシャミ子ともシンクロしている。
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開幕ハードトレーニングネタで押すのは、元アスリートであるサトタツ風味を感じて妙に面白かったが、とにかくキレっぱなしで突っ走っていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月12日
虹色プロテイン製造工程の、異常な緩急とかマジで面白い。常時真顔なのが笑いを引き立てる。
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ここで温度をドゴーンと上げて、前半はオカルトのヤベーやつ、しおんちゃんの掘り下げ回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月12日
高負荷なのは桃もおんなじなんだけども、桃はシャミ子のこと実験動物扱いはしないからな…超・人間扱いが通じにくいだけで。
ので、しおんちゃんのヤベー接近を止めるナイト役を、桃が演じることになる。
スーパーテンションでBPM早め、ガーッと勢いでギャグだけやっているように見えて、シャミ子を見ている桃、ももを見ているシャミ子の視線は細かく切り取られている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月12日
すっかり第三の感情表現メディアとなった”しっぽ”も、色濃く二人の関係を表してくれる
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人が人を見守る。見直す。頼りにする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月12日
脳室温の高いスピード感と、視線に込められた感情を同時並列で高速回転させている所が、今回のお話の面白い(そして巧妙)なところだと思う。
凄い勢いで展開されるギャグに笑いつつ、ジワッと思いが伝わってくんのよね。
これは終盤、桃の内面にもっと踏み込むことをシャミ子が決断し、”いい話”でシリーズが終われそうな道を作る展開でしっかり生きる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月12日
ただただ騒がしくネタやってるだけだったら、桃をしっかり見ようとするシャミ子の決意は、上滑りしてあんま刺さらなかったと思う。
しかし画面は幾度も、騒がしい日常の中で確かに誰かを”見る”目線を切り取っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月12日
その無言の説得力が、作品の土台を支え、今後の展開を準備しているのだろう。
メロウな人情味が、激しいギャグを壊さないバランス感覚も良い。いい話風味強すぎると、心底笑うのも難しいからな!
そこら辺のダイナシ感も”絵”で作ってきてて、存在そのものがヤベーしおんちゃんの黒いオーラとか、八頭身のキモいご先祖とか、シンプルにヴィジュアルにパワーがあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月12日
いやー、ホント八頭身のご先祖はキモいわ。思わずスレ立てちゃう。
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ここで奇形な笑いをぶん回して終わりでなく、フツーに可愛いちびご先祖を作って、そこもダイナシにして終わる所が良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月12日
何作ってもいいのに、ノータイムでシャミ子モデルなあたりが”ズブズブ”なんだよなぁ…。
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このズブズブ感はBパートでも大暴れで、良子ちゃんと交流しつつ、プライベート領域をすっかり侵略されている事実が顕になっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月12日
程よい姉キチと素行の良さが同居していて、良子ちゃん好きだなぁ…姉が好きすぎて頭がおかしい妹が好き。
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微笑ましい姉妹の日常から、セリフが途絶えて急にホラーへ。シャミ子脳内のスパルタな桃を見せるシーンは、絶妙の緩急で笑いを作っていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月12日
今回全体的に”不意打ち”が上手くてな…テンポに追いつけずワタワタしてるところに、クリティカルに刺さる。
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家に入るの当たり前。それどころか、財布共有で食事作るのも当然。ハタから見てるとどう考えてもズブズブのズブだが、シャミ子はまだ『これで勝ったと思うなよー!』な関係を維持している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月12日
それは良子の無垢な視線に応えたいという、姉の矜持が支えるものでもある。
情けない実情を知るより、嘘をつかれる方が辛い。桃の現実認識は、やっぱり過去の体験から来ているのだろうか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月12日
ほのぼのコメディの中に垣間見れる”闇”が、シャミ子が桃に接近しようと誓うストーリーと重なっているのはなかなかに巧い。
大暴走に見えて、大筋をしっかり整えながら進める回やね。
今回はスーパーテンションを高速駆動させつつ、アイキャッチで一瞬の”間”を取る演出も面白かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月12日
”動く”というアニメの強みをあえて手放して、原作のコマを再現する(しただろう)次元移動の面白さとかもあって、いいテンポだったな。
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濃口の料理は舌が疲れる。同じように速いテンポと高いテンションは脳みそが疲弊するわけだが、動きが止まった”絵”を途中に挟むことで、上手くリセットを掛けて脂っこい運びを食わせる工夫がしてあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月12日
こういう緩急があればこそ、ハイテンションを疲弊しきらず楽しめるのだろう。面白い。
良子がお姉大好き、桃さん大好きのピカピカガールなのも、とっても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月12日
いい子な彼女を裏切れない、いい子な桃とシャミ子。しおんちゃんのヤバさが明暗を強調していたのに対し、良子の光を反射することで、シャミ桃の人格が良く見える配置か。
根源的に人が良いミカンも共犯に巻き込まれ、お姉の武将尊厳は守られた…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月12日
桃が姉の露出度高い晴れ姿をぶっ込んでくるのは、反撃か自慢か。『姉の肌色は主に私独占だぞ』という、テリトリー誇示行為なのか。
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すっかりシャミ子にズブズブ侵略されてる自分を、結構素直に告白していた桃に『これで勝ったと思うなよー!』と吠えて、今日もみんな仲良し、まちカドまぞくである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月12日
元気で可愛くて、とても良いエピソードだった。すっかりズブズブな自分を、桃が結構客観視してると解ったのも収穫だったな…。
どんだけ露骨なサインを出されても、シャミ子はいつもギリギリなので、なかなか気づかない。桃シャミの間には結構ズレがあって、それが笑いと少しのもどかしさを作っている。それは愛おしいギャップだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月12日
同時に、シャミ子が桃に接近する決意も描いて、上手くクライマックスに導線を引いてたね。
見え隠れする桃からの好意。素直になれない桃への好意。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月12日
まぞくと魔法少女、過去と未来の間で揺れる思いは、静かに真相へと導かれつつある。
そろそろ最終回の背中が見えてきたまちカドまぞく、どう転がして何が見えるか。
来週も非常に楽しみです。面白いもの見れるんだろーなー。