アズールレーン THE ANIMATIONを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月24日
開戦の衝撃も落ち着きを見せ、青と赤の闘争は新たな段階へ進む。ユニオンのお家芸、間諜の長い腕が掴んだのは、重桜の秘宝、黒いメンタルキューブ。
桜と磐座の国で、確かに息づく友情と敬愛。
人はなぜ、美しいものを守るため武器を取るのか。
そんな感じの、ようこそ重桜! 敵国でもどっこい仲良く生きてるぜ! なエピソード。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月24日
陣営が別れても、それぞれ大切な誰か、守りたい何かを背負う"人間"なのだということを、美しい重桜国土と一緒に見せてくれるエピソードでした。
落とし所難しそうだけど、単純で残酷な二分法に逃げないのは有り難い
お話は基本、重桜がどんな国で、そこにどんな絆があるかを描いていく。カメラが今までとは別の場所をクローズアップするのだが、その前にどうしてもやっておくべきことを、アバンで切り取る手際の良さ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月24日
© Manjuu Co.,Ltd., Yongshi Co.,Ltd.& Yostar, Inc./アニメ「アズールレーン」製作委員会 pic.twitter.com/OEA4lUkADJ
そう、私生活領域にグイグイ踏み込む、メイドと戦士の人生生き直し日記である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月24日
私生活を蔑ろにするスパルタンな人生を送りつつも、軍服はちゃんと折りたたんでいるところにエンプラさんの人格が見えるが、その薄暗がりに専用メイドがダイブ・イン。
溢れる光とともに、イケてる朝飯デリバリーである。
早速メイドの職分を活かし、エンプラさんが『どうでもいい』と切り捨てる所の改善に踏み込んでいる辺り、ロイヤルメイドはマジで優秀である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月24日
私生活の改善が、人格の充足に直結する。
事実としてそうであるかより、創作においてそういう方程式が成立していることが大事なのだ。
ベルファストにお世話され、日常の共通と絶えない対話を通じて、人としての魂をケアしていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月24日
エンプラさんとメイドのお話は、今後そういうラインをたどっていく。飯を食い、服を整え、人と話す。武器を取る以外の在り方が、艦船少女にもありうるのだ、と見せる一つの主軸。
それがマジでグイグイくるメイドの踏み込みと、それに戸惑いつつも受け入れていく戦士の、確かな交流に満ちてる所が良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月24日
カップに反射した、己の当惑。ベルさんが押し付けてくるものは、エンプラさんに"自分"を見つめるチャンスを与えてくれる。それこそが、閉ざした心を蘇らせる足場なのだ。
その歩みはじわじわ進んで行くだろうが、もう一つの食事シーンも綺麗に切り取られていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月24日
前回レスキューした、東煌の姉妹。流された異国でも、自国の食文化で生計を立てる華僑のタフネス。
© Manjuu Co.,Ltd., Yongshi Co.,Ltd.& Yostar, Inc./アニメ「アズールレーン」製作委員会 pic.twitter.com/ImffNSGIM0
パンダ饅頭を媒にして、彼女たちが見つけたセイレーンの計画は、アズールレーンに浸透していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月24日
大きく口を開けてなにかにかぶりつく生活をしていなかったので、饅頭の食べ方解らないユニコーンちゃんが可愛かった。各キャラの育成環境を、細かい仕草に反映して性格見せるの上手いな…。
そんな陰謀の中心、重桜。おどろおどろしい悪の枢軸というには、あまりにも美しい桜の国。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月24日
このビジュアル一発で『お、そんなに悪くないかも…』と思わせる説得力はグッドナイスである。
© Manjuu Co.,Ltd., Yongshi Co.,Ltd.& Yostar, Inc./アニメ「アズールレーン」製作委員会 pic.twitter.com/7mKm5NfEWf
そこにはアズールレーンと同じ人の営み、紡がれる絆と、譲れない信念が宿っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月24日
オロチ計画。
おどろおどろしい謎が、御簾の奥でうねる。あと私の姉貴がヤンデレ過ぎてやべぇ!!
© Manjuu Co.,Ltd., Yongshi Co.,Ltd.& Yostar, Inc./アニメ「アズールレーン」製作委員会 pic.twitter.com/FbU548j2qz
『その黒と虹は、ぜってぇろくなことにならんやろ…』と一発で判る、黒いメンタルキューブ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月24日
それに頼らなければ…アズールレーンと袂を分かたなければいけない"何か"が、重桜サイドには隠されているわけだ。
セイレーン技術による喪失艦の復活が、赤城の望みかなぁ…ぜってぇヒドイやつじゃん!!
黒い石に賭けられた、捲土重来の望みと不吉な暗雲。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月24日
それを知らぬまま、児童は朗らかに児童であり、飯も食えば仲良くもするのであった。
重桜子供チームも可愛いねぇ…この子らも殺し合いすんの? ヤダぁ…。
© Manjuu Co.,Ltd., Yongshi Co.,Ltd.& Yostar, Inc./アニメ「アズールレーン」製作委員会 pic.twitter.com/Dw0U6YqAoP
色んな場所に、色んな絆がある。眼下に広がる美しい風土と、一敗地に塗れる屈辱の記憶。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月24日
瑞鳳と高雄の真っ直ぐなつながりも、爽やかかつ靭やかで良かった。ねっとり重たい好意だけでなく、体育会系の風通し良い関係とかも、ちゃんと書く。
人数の多さを、関係性のバリエーションで捌いていく業前。
色んな人が、色んな人と繋がっている温もり。重桜も"人間"の土地であると、焦りのない日常描写がしっかり裏打ちしていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月24日
この実感の上に、繋がり会えるはずの"人間"どうしが相争う無情(と、それを乗り越える尊さ)が紡がれていくわけだから、日常シーンの"質"大事よね。素晴らしい。
そんな日常の裏側で、確かに展開する仮面舞踏会。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月24日
秘密裏に開発されるセイレーン由来の巨大艦船、超ろくでもないカラーリングのエロい船。赤城とのエロい絡み。
ぜってーロクなことにならねぇーッ!!
© Manjuu Co.,Ltd., Yongshi Co.,Ltd.& Yostar, Inc./アニメ「アズールレーン」製作委員会 pic.twitter.com/9hDja8mKZX
重桜メンバーは"人間"として、クリアに名前を示していたのに、異物たるセイレーンは虹色のノイズで読めないところとか、非常にわかりやすくていい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月24日
人間の形をした、人間の敵。それは命を蔑ろにし、状況を暴力で解決していく。さらば…猫耳工作艦…。
赤城とオブザーバー(でいいのか?)が、命と主権で押し問答している間に、メイドスパイが横殴り。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月24日
シェフィールドくんは良いタイミングで殴りつけただけかもだが、結果として明石を救命してるのが良い。
© Manjuu Co.,Ltd., Yongshi Co.,Ltd.& Yostar, Inc./アニメ「アズールレーン」製作委員会 pic.twitter.com/jdrIl5k3hE
人間の証明たるヒロイズムは、敵を打破するよりも命を助けることで証明されていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月24日
赤城がセイレーンのような、冷たく効率的な結論に飛びつけないのも、シェフィールドが"お荷物"を抱え込む決断をするのも、彼女らが"人間"だからだ。
だからこそ、お互い争うことにもなる。
毎回一つは良いアクションを入れて、作品の温度をグツグツ煮込むよう仕組んでいるのは凄く良いと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月24日
メイドガンカタ VS 重桜二刀流。シェフィールドを軸にした活劇は相変わらず切れ味が良く、殺陣もフレッシュだった。
『ユニオンのメイドスパイ』に期待する全部、キッチリやってくれたな…。
丁々発止の戦いの末に、高雄とシェフィールドの間に因縁が生まれ、黒いキューブは連合側に渡った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月24日
人の思いを載せた、ノアの箱舟。
セイレーンがそう囁いた謎のキューブは、アズールレーンをどう揺るがしていくのか。話を回す燃料を、スムーズに受け渡していくな…。
再び、望まぬ武勲を稼いだ綾波は仲間に取り囲まれる。『早く戦いに出たい!』とはしゃぐ仲間の無邪気に、曇る表情。ホントキミら、人殺しに向いてないね…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月24日
その顔が輝くのは、仲間の絆を見るからだ
© Manjuu Co.,Ltd., Yongshi Co.,Ltd.& Yostar, Inc./アニメ「アズールレーン」製作委員会 pic.twitter.com/MsKTe53ddL
今回丁寧に描写された、重楼の絆。守るべき"人間"の大地。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月24日
それがあればこそ戦えると、自分に言い聞かせた瞬間脳裏をよぎる、敵国の仲間。
月は何も答えぬまま、四枚の花びらを空に舞い上げていく。
© Manjuu Co.,Ltd., Yongshi Co.,Ltd.& Yostar, Inc./アニメ「アズールレーン」製作委員会 pic.twitter.com/x5hXAp4wxE
相変わらず、綾波を描く筆の切れ味が良い。詩情を的確に生かして、同じ"人間"と戦う矛盾、それを拒めない兵器存在の哀しみを焼き付けてくる。幼年兵であることが、より悲しさを増幅してる感じよね…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月24日
花びらが"3"なのが、異国で出会った三人への想いを具象化してて、とても良い。
というわけで、重楼掘り下げエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月24日
いやー、非常に良かった。"敵"にも生活と人情があって、それでも(それだからこそ)合い喰む矛盾を彫り込んでいく上で、こういう体温のある描写は絶対必要だからな。
桜と磐座に満ちた風土の美しさが、人間ドラマを上手く下支えし、美麗で的確でした。
敵サイドのキャラを掘り込むだけでなく、黒いキューブと明石という異物をアズールレーンに手渡すことで、話がゴロゴロ転がりそうな予感も満載。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月24日
キャラ単位の物語と関係性を大事に描きつつ、デカい物語
をしっかり取り回してるバランスが、非常にグッド。巧いわー、アズレンアニメくん…。
『戦士にメイドがグイグイ物語』も着実に進んでおり、そういうの大好物人間としては、エンプラさんとベルさんが真ん中に座ってるの、有り難すぎてやべぇ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月24日
傷追い人の再生物語は、やっぱベーシックで強いわなぁ。二人とも尊敬できる人格と実力を備えてる所が、安心感凄い。
沢山のキャラクターと、山盛りの物語。貪欲に色んなものを積み上げつつ、キャラ萌えもドラマもアクションもしっかり仕上げ、相互に盛り上げていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月24日
そういう制作姿勢が感じられる、非常に良い第四話でした。いやー面白かった。来週も楽しみ。