アズールレーン THE ANIMATIONを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月12日
儚い希望を反射する、もう一つの可能性。それに誘われ落ちた赤城の背中を、追う加賀の孤独。
質量を増した思いは”オロチ”を目覚めさせ、決戦の幕が開く。
黒き箱の誘いに、惑乱するエンタープライズ。ベルファストは、その魂を繋ぐ”錨”足りうるのか。
そんな感じの、アズレン通常放送最終回! 続きは3月末です!! なエピソード。えっマジで…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月12日
正直息が苦しそうな様子もあったし、やむを得ずの延期判断だと思うので、3月の最終二話をどっしり待ちたいと思う。
最終決戦に向けて、状況を整理するお話だったからなぁ…すぐ見れないのは正直悔しい。
さてお話は、一方通行巨大感情を極限的にこじらせた加賀さんが黒箱の力を励起させ、余波でエンプラさんがウンウン呻く形に。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月12日
知らねー世界の知らねー記憶を流し込まれて、眉間をしかめるエンプラさんが可哀想…。ベルとの婦婦生活もギクシャクするし、良いトバッチリだよ!!
あり得るはずのない、もう一つの記憶。遠い星の、海と船の物語。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月12日
艦船少女の始原が、エンタープライズに反射し苛む。その迷妄を、断固として光で切り裂くベルファストの毅然。頼りがいのある女だ…。
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メンタルキューブの設定がまだ伏せ札なんで、断言はできないところだけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月12日
オロチとセイレーンが接合した海=戦の記憶が、艦船少女が人間の形になってドンパチしてるこの世界の根源にあって、黒いキューブはそこに接続できる、そしてエンプラさんは黒いキューブへの適応係数が高い…って感じなのか?
元々生真面目に『私が生まれてきた意味とは…兵士の責務とは…』と思い詰める人だったので、海戦の記憶を抽出して流し込まれて、外部記憶と自我の境界線が曖昧になってフラフラしてる状況。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月12日
『そんなことより、今ココにある”私”が大事なんじゃーい!』と、窓を開けてメシを食わせるベルの生活主義。
遠い世界の”オリジナル”がどうあれ、女の形をしたエンタープライズは二本の足でここに立ち、飯を食って服を着替え女に抱かれる(抱かれない)。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月12日
積み重なる当たり前の生活、生きている実感、そこから生まれる戦う意味を、もっと大事にしていいんじゃないか!!
ベルさんがエンプラさんに構いつつ答えを言わないのは、それに自分で気づいて欲しいからだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月12日
自由意志の尊重というか、結局自分で納得しないと人は動かないと、賢明に判断してる感じ。
そうするために必要な健全な心身は、メイドたる私がケアします。手厚いサポートで、決断と自立を支援ッ!
そんなベルさんの愛を、異世界からの起源流入で頭イタイイタイなエンプラさんはなかなか受け止めきれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月12日
今回はそんな迷妄と、重桜全体に漂うズレた歯車が交互に描かれていく。
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重桜本国から離れた場所で、綾波は新しい仲間としっかり向き合い、想いを一つにする。
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対して首脳部はオロチ計画凍結を決断、加賀は焦燥を募らせていく。
八方塞がりの状況に、宴を同じくしていても視線はすれ違い、どうにも噛み合わない。
ここの瞳のズラし方は、結構好き。
重桜サイドの重要人物になりそうなのが、エンプラさんにライバル意識を燃やす瑞鶴さん。
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敵国にもある頑張りをしっかり見据え、仲間の顔もちゃんと見る。前向きだ…The努力型主人公って感じ。
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重桜サイドは『同じ方向を向かない・向けない』演出が多用されて、なんとも歯がゆい感じが強調されていたので、ここで同じ未来を見据え決意を固める二人は気持ちが良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月12日
加賀さんの巨大感情が暴れ狂う最終決戦では、この二人がキーパーソンになりそうだなぁ…。
一方、加賀さんはすれ違いもすれ違い、オロチが見せる過去の反射にずったずたに心を切り裂かれ、代用品にもなれなかった己を嘆いていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月12日
そこにつけ込む、忍び寄る! セイレーン、マジ悪い百合厨。
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何しろ”セイレーン”なので、心を惑わせる歌を歌うのは得意、って話なんだろうけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月12日
エンプラさんがオロチの正体を見切って、自分のエゴを前に踏みとどまっていたのに対し、加賀さんは複雑怪奇なシスターコンプレックスに飲み込まれ、姉と同じ道を歩いていく。
ホーネットの姉ちゃんLOVEがいまいち報われないとこも含めて、エンプラさんと加賀さんは鏡合わせになるように描写が積まれている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月12日
これは加賀さんがラスボスをやり、それをエンプラさんが打破するだろう最終決戦に向けた、丁寧な構図作成だと思う。自分の影に勝つことが、真実の勝利、と。
後のピュリファイアー強襲シーン見ても分かるとおり、プレイアブルキャラクターに犠牲や悪人を作らない方針っぽいので、加賀さんも赤城さんも死なず、きれいなところに収まるだろうし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月12日
となると、加賀さんの巨大感情を誰かが判ってあげないといけない。その時、エンプラさんの惑乱が生きる。
私も巨大なものに囁かれ、失った影を追ってきた。迷い、身内への情に悶え、苦しんだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月12日
だから、お前の気持ちは分かる。
そうエンプラさんが加賀さんに言えるようになることが、エンディングの条件なんだろうなー、などと考える。
『敵と友だちになる』って物語は、子供組が先に整備してる道でもあるか
赤城さんを失った加賀さんは、一人だだっ広い場所で虚空を見つめ、盃を呷る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月12日
満たされた苦い思い出、最愛の姉が自分を見ていない哀しさ。酔うほどに、己を失っていく。あかーん!!
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同じくオロチの囁きに晒されてるエンプラさんは、しかし一人ではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月12日
おせっかいメイドは釣れない態度にもめげず、ネクタイ引っ掴んで朝のお散歩である。ベルさんつえー…。
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オロチとの共鳴でヘロヘロになったエンプラさんが、”軍服”の入ったクローゼットに向き合うのは面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月12日
どれだけ自分が空っぽになっても、兵器としての責務だけは残る、という考えか。それしか残らない、というある種の諦観か。
どうしても自分を大事に出来ない主人公は、外面だけは整える。
そうやって孤独に、自分だけに聞こえる起源の声に閉じこもろうとしたエンタープライズを、ベルファストは強引に”外”に引っ張り出す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月12日
ナイーブな問題なんだから、私室でひっそりやっても良いものなのに、わざわざ人目のある食堂で、Yostar定食をガツガツ食わせようとする。
ここがベルさんの健全で強靭なところだなー、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月12日
エンプラさんの個人的な弱さや事情は重々承知の上で、その迷妄を引っ剥がすためにはあえて”公”に接触させたほうが良いと考えておるのだ。
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皆が見ている。皆が英雄の弱さを知っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月12日
そういう状況が、いつか必ずエンプラさんの助けになってくれる。そう考えて愁嘆場を堂々、公衆の面前で演じ通す。
エンプラさんのぶーたれっぷりと言い、完全にママンでホッコリである。
あとジャベ公、その猫耳フードなに…可愛いね…。
ここでも子供組は完全に心を一つに、同じ方向を向いている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月12日
”人間”同志でも、同じ陣営でも。なかなか同じ方向を向けない大人たちと、一足先に答えにたどり着いた子どもたちの対比。
これをこのタイミングで描くってことは、融和と協調が全ての答えになる…んだろうなぁ。
もう一つはやっぱり”生活”で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月12日
『ただの機械だ、起源に踊らされる人形だ』とエンプラさんが捏ねくり回したところで、艦船少女は飯を食う。誰かを好きになり、大事に思って戦う。
義務感だけが貴方を動かしているなら、今もぐもぐしてるヨーグルトは何なの!!?
衣食住の充実を職責とする”メイド”だからこその、人間性とアイデンティティへの問いかけだなぁ、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月12日
答えは決戦の中で見つけるものなので、今回ベルは正解を言わない。エンプラさん自身が、掴み取らなければ意味はないのだ。
しかしそこにたどり着くために必要な全ては、キッチリ準備する。
出来たメイド、出来た女、出来た人間である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月12日
子供組におけるラフィーちゃんと同じ、『間違えない』という特性をベルに与えることで、話が迷走せず走れるってのは間違いない。
やっぱ大事だよなー、迷うキャラと間違えいなキャラの役割分担。その上で、仕事ばっかさせず遊びや人間味もある、と。巧い。
このままだと戦闘を経由せず、ベルさんの静かな強さと優しさがエンプラさんに愛と真実を教えてしまうので、唐突な敵襲イベントだ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月12日
実際、黒いキューブがアズールレーン側にとどまってると、最終決戦のトリガー引けないからね…強キャラでテコ押すのは正しい。
迷いつつも、英雄として、誰かを守る戦士として”海”に立ってしまう宿命。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月12日
それが何処からやってくるのか、ベルの言う通り答えは出ている。しかしそれを思い出し、自分の全てだと叫ぶにはちょい、熱量が足らない。
そういう意味でも、激戦のクライマックスは大事なのだ。主役の決意に重さが出る。
そんな思いを受け止める、巨大感情戦艦”オロチ”出陣! ってところで、今回は引き。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月12日
悪ぶってスパイしようとしたら、加賀の背中を見つめることになるプリンツが可愛い。コイツも片恋勢…。
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『レッドアクシズも一枚岩ではない…』と伏線貼りつつ、いざ実行しようというタイミングで運命が追い越していくの、巧い運びだなーと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月12日
呉越同舟、抜け駆け当然のピリッとした空気を守りつつ、鉄血を悪者にはしない運びだからね。
あの背中を見てしまったプリンツが、決戦どう立ち回るかは楽しみ。
というわけで、艦船少女の起源、少女たちの迷いに接合されたオロチが、決戦のバトルフィールドへ歩みをすすめるエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月12日
世界設定の勘所と、キャラのドラマの根っこにラスボスを繋げておくことで、オロチ沈めれば話が綺麗に収まる構造になってるのは素晴らしい。
しっかしまー、それに決着がつくのも三ヶ月後だがな! しょうがねぇ!!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月12日
想い人に深い愛情を懐きつつ、あくまで自律と自尊を大事に、自分にできることは怯まず全部やりきるベルファストが、マジで人間力高すぎで良かったです。信頼できる女だ…。
次回も楽しみです。待つッ!!