BanG Dream! 3rd Seasonを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
RASのギターを求め、六花に熱烈なアプローチを仕掛けるチュチュ。追いかけっこは学園を飛び出し、商店街を駆け回る。
逃げて、隠れて、どんな本心が待っているのか。眼鏡に隠したバンド魂を、若き金毛が嗅ぎつける。
動き出した運命の先に、待ち受けるものとは!
という感じの、RAS結成秘話本格始動のバンドリ三期二話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
先週大量供給されていたポピパのキャフフは抑えめに、カメラはヒーヒ言いながら逃げまくる六花と、追うチュチュ様を軸に回る。
二期であまりクローズアップされなかったパレオ、マスキングのキャラも、グッと陰影を増した。
六花の拒絶から始まり、チュチュの拒絶で終わる今回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
散々にぶん回してるチュチュ様の身勝手が目立つ…と思いきや、求めるサウンドの理想形がハッキリしてて、そこに情熱を注ぎ込む彼女の奮戦が、妙に瞼に焼き付いた。
パレオや沙綾の言うとおり、音楽に徹底的に真剣だからこそ、腰の引けた音にはNOだ
とはいえ、チュチュ様の情熱ゴーイング・マイ・ウェイが強烈なのも間違いなくて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
そこに忠犬プレイで乗っかりつつ、相手を傷つけないよう、チュチュ様の良いところが死なないよう、細かく調整するパレオの知性もまた、よく見える回だった。
主共々、アイツほんとに13のアタマか?
さて、今回も物語は旭湯から始まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
激動の一日を、熱いお湯に疲労を溶かしつつ振り返る六花。目まで✘マークを描いてる六花と、断られるとは思ってなかったっぽいチュチュ様のアホ面が、対比で面白い。
”アレ”で仲間になると思ってるあたり、やっぱチュチュ様…。
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今回はコミカルながらタメ回で、チュチュはとにかく前を見ずに爆走し、六花は目を瞑って逃げ続ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
お互いの顔を見ない暴走は結果を産まず、次回以降の爆発の種をまきつつも、今回の接触は全体的に失敗である。
相手の顔を見なかったり、相手の顔を見すぎて自分が出なかったり。
適正距離を探るのが難しい人間関係と、バンドサウンド。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
『見つけた!』という直感がなかなか再現されない難しさと合わせて、RAS結成は一筋縄ではいかない。
まぁ他のバンドも山程のゴタゴタを経て、”バンド”になったんだから、バチバチぶつかりゃ良いんだよ! 夜を疾走(かけ)れば良いんだよ!
ここで一旦カメラを六花から剥がして、客にもおなじみのポピパにチュチュを評価してもらうターンが入る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
ポピパのおたえであり、RASのHANAZONOでもあった少女が、チュチュのことを語る時背筋が伸びているのが好きだ。
道は別れても、あの子は信頼できる。
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おたえと沙綾のお墨付きを与えることで、わがまま放題し放題なチュチュ様の本質を、視聴者に教える場面である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
まぁそれが終わると、クスグリっこでキャッキャウフフなんだけどさ…。牛込と山吹は菩薩みたいな微笑やめろ!!
チュチュの凄さ基準が『持ってる音源』なあたり、おたえ変な奴ね(今更)
いつものように特に考えもなく、面白そうなのに飛びつくポピパ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
FWFに向け、脇目も振らず一直線なRoselia。
バンドリ武道館を巡る対応も、バンドの色合いを反映して様々だ。この湊友希那ガチ路線が、後に曲がるから面白いんだけども…。
ここからはコミカルな追いかけっこを通じて、個別のキャラの顔とか、それぞれの関係性とかが見えてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
戸山明日香…”ウチの”六花ってどういうことだ!
あっちゃんもチュチュ様とは違った方向で、好きな女を横から掻っ攫われる運命の女ではあるわな。
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『ちっちゃくて可愛い珍獣』くらいの扱いを羽女生から受けつつ、チュチュ様は節度を守って暴走する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
デカい財布もってバンドを切り盛りしてるだけあって、渉外事は結構得意。学校にも抜け目なく根回し。
ここら辺の成熟度と、ワクワクとイライラを一切止められない幼児性が、アンバランスで面白い子だ
高めの曲げわっぱ弁当箱に六花のニンが出つつ、お昼休みの第二ラウンド。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
最初はファイル棚あたりで止まってた踏み込みが、やり取りを経てグイグイと扉辺りまで侵食されてるあたり、関係性の変化がレイアウトに出てて好き。
日菜ちゃん…すっかり権力の味を覚えて…。
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まぁあの女”るんっ!”と来りゃなんでも良いので、チュチュ乱入は良い余興なんだろうけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
チュチュ様の前のめりも問題アリアリだけど、六花の方もヒーヒービビり過ぎで、それは夢に飛び込めない自信のなさの現れでもあり。
バンドで負った傷は、バンドで治すしかない。RASにこそロックの未来がある…
んだけども、そこにたどり着くまでにはまぁ、色々乗り越えなきゃいけない壁がある。そこをコミカルに見せるのが、今回のエピソードである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
わざわざ放課後まで待ってのパレオドッグ投入。立回りを全部見ると、本気で追い込むなら”秒”で終わってんだよなぁ…。
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だってあの厚底ぽっくり靴で、犬のマネしながら息も切らせず、チュチュ様が満足する程度の茶番を演じながら、六花を強引に追い詰めない程度に逃げ道残してんだもん。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
パレオはフィジカルもメンタルも強いが、前に出る積極性が薄い。その欠落を、情熱モンスターであるチュチュに補ってもらう形か。
同時にチュチュ様の暴走が、本物の痛手にならない程度に気づかれないようケアする仕事もやってて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
北沢精肉店でのライドオンは、『君ら仲いいねぇ…』って感じだが。六花はガラスケースの下で、チュチュの情熱を密かに聞く。
人がいない時、悪口じゃなく褒め言葉言うのは”本物”
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チュチュ様の激情を優しく受け止めるパレオは、従者でありながら保護者、支配されつつ導くというネジレを宿して、なかなかに隠微だ。身長差スゲェな同い年なのに…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
チュチュ様のワガママなプライド、迸る個性と情熱を潰さないように、従う形を整えて、その実導いている。
強かな女だよ、鳰原れおな…
そんなママン(同い年)が、ターゲットの現住所までキッチリ抑えてる裏では、はぐれたチュチュ様が湊と邂逅してた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
『ぶっ潰す!』しか、惚れ込んだ相手に言えない不器用さ。ホントは甘いロイヤルミルクティが欲しいのに、ブラックコーヒー飲んじゃう背伸び。
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ここら辺、バンスト二章以前の湊友希那によーく似ていて、”今”の彼女はそれを見落とさない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
どうにも上手く的に入らない空回り、その奥にある本物の情熱。
それを受け止めてやるのが、求められた者の、それに答えられない者の責務なのではないか。
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ここら辺、過去の衝突と涙を経て、視野を広げ経験を積む大事さを学んだ”成長”が垣間見えて、非常に面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
まぁそういう事情を特に語らず、『やる』と急にブッこむところがYUKINAなんだが…。
的を外した空き缶を、しっかり受け止める覚悟の瞳。他の連中が戸惑う中、今井だけ”何か”を感じてるのが…。
友希那はテクニックやロジックを越えた”熱”は、多分ガルパ女子でも一番あって。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
それが音楽に貪欲な狂犬達…美竹とか玉出とかを引きつけるんだが、当人は父とリサと過去と音楽にしか目が向いていない…いなかった。
その視界の狭さだと、結局到達できる高みが削られると気づいて。
そして音楽以外の”余計なもの”を、見捨てられるほど自分が強い(弱い)人間ではないと気付かされたことで、彼女なり自分の生き方を変えようとしている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
それは本性を書き換える取り組みだから、すぐに全部が変わるわけではない。変わってしまっては、友希那の”熱”も消えてしまうだろう。
だから不器用に、『やる』という結果だけをバンドに伝え、『不器用だった昔の自分を、今度はこの音で受け止める』という前置きはぶっ飛ばす。いや、現在進行系で不器用じゃん…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
そんな変化の歩みが、チュチュ様が自分の情熱を上手く御す道にも繋がっているようで、なかなか感慨深い。
とまれ、今のチュチュ様は湊にフラれ六花にフラれ、やけジャーキーで心を癒やすしかない。つーか、無茶ぶりにノータイムで答えてくれる、パレオの献身に、か。依存度、チュチュ様のほうが高いなコレ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
追う女が悪いのか、逃げる女が悪いのか。卵が先か、鶏が先か。
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なかなかデコボコしたRASの距離感を、パレオは主人が見てない所で細やかに調整する。おたえ脱退の時のアクション見ても判るけど、
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
チュチュ様第一の世界を構築しつつ、身内になった(なりそうな)連中には情が深いんだよね、パレオ。チュチュ様に必要な相手に優しい、でもあるか
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”バンド”に入りたいのか、入りたくないのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
懊悩の全てを一心不乱にぶつけた、瞳を閉じたロックのギター。
獅子の毛振るいのように頭を振って、運命の扉を開けたマスキングは”それ”を聞く。
…開始(はじ)っちまうな、”マス六”がよ…。
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ここのブワワッっと毛穴が開いて、タテガミのような金髪が総毛立つマスキングの感動表現、とても好きで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
彼女はその瞬間、まさに”宇宙”を見たんだと思う。GALAXYの壁紙が、神話的な邂逅の一瞬を、上手く演出している。
他人を意識しない瞬間だけ、朝日六花は神を降ろせる。自意識が戻ると…
思えばチュチュが六花を見つけるきっかけになったソロも、大好きなポピパさんのピンチを凌ぐべく、必死で飛び込んだ演奏だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
誰かのため、自分のため。ただただ無心で引くソロの資質は、”熱”を宿して本物を引きつける。だが、その再演はなかなか難しい。奇跡を二度起こせる場所。それがRAS…か?
没入型の天才ロックは、自意識を置き去りに出来るほど夢中になれる”好き”が、バンドに、バンドの中の自分にあることを自覚しなければいけない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
大好きなポピパさんを、PA席で聞いてれば満足。そういう甘っちょろい獣が、胸に住んでいないことを自覚しなければいけない。
でもそれを檻から出すためには、色々手順が必要で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
彼女もまた、胸の中にLOCKをかけていると判るのが、今回の”R・I・O・T”である。
マスキングが扉を開ける仕草が連続し、六花のRAS加入が運命なのだと強調されるのは良い演出。
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ペタンと座り込んだ六花に、膝を曲げて視線を合わせるのはパレオとレイヤ。自分のポジションを保つのがチュチュ。手を引っ張って、自分と同じ場所に引き上げるのがマスキング。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
(後の)RAS内部の関係性がちょっと見える芝居で、なかなか面白い。そっかー…マスキングかぁ…。
やられてみるとチュチュパレは相互で完成してるし、レイヤは二期でデカい見せ場を貰ったしで、六花加入の大仕事はマスキングに回る。納得である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
まぁ今回はタメなので、演奏はEXPOSE ‘Burn out!!! せず、目線を伺った不完全燃焼になるのだが。
EXPOSE ‘Burn out!!!’ pic.twitter.com/m2mFNyK1Qn
今回の演奏シーンは、六花がとにかく周囲を気にして、コンパクトに音をまとめてしまっている描写が強調される。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
レイヤが演奏後に言った『やりやすかった』は、チュチュ的には褒め言葉ではない。こじんまりと自分を主張しない音を、聞きたいから追いかけたわけじゃない。
EXPOSE ‘Burn out!!!’ pic.twitter.com/0RVA9KLGFr
『自分でプロポーズしたのに、いざ本番で気に入らなかったら即NGかよ! 親の教育どうなってんだ!』って感じもあるけど、欲しい音じゃないんだからしょうがない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
チュチュ様の音楽第一主義は、プロ志向の凄腕をまとめる根本なんだが、同時に人間をインストゥルメントと見てしまう冷たさにも通じる。
ここを乗り越えて、世界で唯一のバンドとして、楽器を握る生身のメンバーをちゃんと見れるようになると、RASの音楽ももっとデカくなっていくと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
やっぱここら辺、Roseliaの物語と重なる。
だからこそ、『似てるから』なんだろうねぇ、友希那さん。”バンド”である意味を、アナタはまだ知らない、と
武道館を巡るバトルのなかで、そこに勝つためのメンバー探しのなかで、チュチュ様の尖った人格がより生きる道は見つかるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
そこも気になるが、まずはロックの胸の中の獣を、鍵を外して外に出すところからである。
バイクに乗ったライオンは、気弱なドロシーをオズの都に連れて行くのかッ!
”マス六”は”ある”のかッ!!(あります。間違いない)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
嵐の予感を引き連れて、第三話へ続く、である。いやー、面白いな。
コミカルな追いかけっ子のなかで、RAS個人の顔、各々の距離感と変化の予感がググッとうねるのが、なかなかパワフルで良かったです。
パレオマジで頭いいな…そしてタチが悪い。
マスキングが金色のたてがみを生かして”獅子”として演出されているのも、彼女のパワフルな牽引力でロックの世界が変わっていく未来を予感させ、力強かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
邂逅(であ)っちまったからには、疾走(はし)るしかない。
ロックンロールが鳴り止まない世界に、RASは飛び込めるのか。
チュチュ様のワガママな情熱を、湊友希那が受け止める気概も見えてきて。RAS結成の先にあるだろう”勝負”へ、ジワジワ火薬を積んでいる巧さも堪能できました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月31日
突きつけられたNOを、六花はどう受け止め爆発させるか。誰のアシストが、少女を夢に飛び込ませるのか。
加速する青春、次回も楽しみ。