地縛少年花子くんを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月7日
恋に恋する八尋寧々は、今日も噂に振り回される。
勝手に人を結びつける、巨大な告白の木。人の歴史が刻まれた、16時の書庫。
思春期を閉じ込めた学園という檻のなかで、移り気に踊る伝説と怪異。
その狭間で、少女は己と恋を知っていく。亡霊の男の子、その過去も。
そんな感じの、”次”に向けての種まき回。色んな不思議や伏線、新キャラがドシドシ出てきて、どう活かすか楽しみになるエピソードだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月7日
怪異ダンジョンに潜る足を一旦止めて、極めて浅はかでフワフワした寧々の日常を掘ることで、逆に作品の全体像を見つめ直すことも出来た気がする。
寧々はとにかく浅薄である。顔のない恋を夢み、キス一つで動揺し、現実と夢想の境界線をババーンと突破する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月7日
目の前三センチの出来事だけで世界を構築し、噂に簡単に振り回される。等身大の高校一年生…というには、ちと幼い感じがする。
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それは根拠のない”噂”に振り回されてこそ、七不思議に挑む物語構造が駆動するから、そういう主人公が置かれているのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月7日
同時に形のない恋への憧れが、だんだん花子くんに凝集していくジュブナイル・ロマンスの形を整えるためでもあり、無知ゆえの強さを持った”愚者”の特権でもあろう。
寧々がガキっぽい夢見るアリスちゃんであることが、老成し様々なものを知る花子くん(タロットでいうと”隠者”なんだな)の陰りを深くするし、そこから陰影を借りることで、寧々もちったぁ人生を知っていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月7日
そういう明暗のバランスが、二人の間にはある。恋にまつわるドタバタは、それを教えてくれる
お話は学園イチのモテ女、葵ちゃんを狂言回しに進んでいく。彼女にとって異性に恋を捧げられ、それを受け取ったり断ったりするのは日常業務、現実の一部だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月7日
しかし寧々にとって恋情は、蛇口をヒネって溢れる水のように、制御できないものだ
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恋愛迷探偵・八尋寧々は花子くんの思わせぶりなアプローチを桃色解釈し、恋の幻像を夢見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月7日
それもこれも、花子くんが危険で思わせぶりなセクシーボーイなのが悪いけど、この暴走は寧々が他人を知ろうとしない、自分の夢だけに浸ってる少女なのも理由だ。
浅はかさは、ときに視界を閉ざす。
寧々にしか触れることの出来ない花子くんを思う時、寧々の顔は左側、暗い方向を向く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月7日
葵ちゃんに語りかえられて、現実の問題に向き合う時、その顔は右側、光の方向を向く。
ポップでライトな画風に紛れがちだが、演出哲学に一貫性があるね
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思い返せば、うわさ話を葵ちゃんが寧々に吹き込む構造も毎回共通で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月7日
彼女が噂好きの、朗らかな女の子だ…って素直さが、このお話を支配していないのは既に見てきたとおり。
噂は力を持ち、言葉によって誘導できる。ナチュラル(を装って)噂を売るモテ女の裏に、何があるのか。
葵ちゃんがささやく告白の木は、学校の無邪気な噂とは言えない重たさに彩られている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月7日
それが長く延した影は教室を恋の陰りに落とし、現実を書き換えていく。それは噂の管理者である花子くんと、同じ怪異の色合いだ。
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頭を布で覆うシンデレラスタイルになってみると、寧々は誰かにガラスの靴を与えられるのを待っているヒロインポジションだと判る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月7日
それ以外のキャラクターは、意地悪な継母、特別を与えてくれる魔法使い、恋のゴールに立ってる王子様と、全部花子くんに集約されてんだな。面白いシンデレラモチーフ。
恋を過剰に暴走させる怪異は、形だけの練習を本物に取り替え、”Lemon(”欠陥品”を意味するスラング。狙ったのかな?)”な現実を呼び込む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月7日
葵ちゃん、純粋無垢に見えてモテ経験値が高く、存外プライドが分厚い…面白い女だ。
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怪異によって変容する日常を、生徒たちは疑問に思わない。噂に呑み込まれ、それが当たり前だと流されていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月7日
そこに意志を差し込んで、噂の方向性を変えるのは賢者の…そして愚者の特権なわけだが、寧々は追い込まれないと主人公特権を発揮しないタイプだからな…ヤベーと思いなさい。
夢見るシンデレラはうわっ付いた空気のまま、ありえない変化を夢見、怪異をおびき出すための告白ごっこに踊らされる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月7日
今のちんちくりん不可思議ボーイの、何が不満だ! 神に愛されてるくせに文句ばっかり言いやがって!
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怪異に行きあってしまった寧々は、不確かな噂に流されるだけの立場ではもういられない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月7日
同じように、形だけを求める恋情のほんとうの意味、自分だけが見て触れる特別な男の子を、ちゃんと見ないといけない。
寧々が王子様タイプが好きってことは、お姫様な自分が好きってことだ。
自分で動かず、誰かに動かしてもらいたい願望が、色々手厳しい花子くんとの距離を作っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月7日
しかし運命に主役として選ばれてしまった寧々は、否応なく自分の足で問題に挑み、前に進んでいく必要がある。
受け身のシンデレラでは、もういられないのだ。
花子くんの狙いは恋ではなく、暴走した怪異の始末。ほっぺたに刻んだ印も、独占欲ではなく冷たい保護の証。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月7日
妙にナイーブな表情を見せるかと思えば、管理者の責務を冷徹に行使する、仕事人の顔も見せる。はー…カッコいい…。
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寧々が刻まれた”七”と同じように、何かの証が花子くんの”封”の奥にもあるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月7日
気になるところだが、花子くんはササッとミッションを終えて、いつものからかい顔に戻る。
恋ごっこはあくまで、円滑なコミュニケーションのためのジョーク。明るく楽しい怪異ライフに戻ろう!
って、幽霊ジジイの身勝手を受け止められるほど、寧々は図太い少女じゃない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月7日
浅はかかも知れない。他人の顔なんて見ようとしない、勝手な夢かもしれない。でも、恋してみたい。ときめいてみたい。
それは嘘じゃない。裏切られて涙も出る
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ここで寧々は花子くんの翻弄に背中を向けて、校門(学校と”外”、怪異と日常の境界線。地縛霊である花子くんはここを越えられない)を抜けようとする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月7日
自分の領域の境目で、花子くんは寧々の手を取り、涙に真っ直ぐ向き合う。ミステリアスでエロティックな、”いつもの彼”じゃない表情で。
帽子を外す行為が、自分の心を覆った秘密を一枚剥がし、相手に歩み寄る仕草ということは、寧々にも判る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月7日
その素顔が『まるで人間みたいに見えた』ということは、寧々にとってここまで、花子くんは非人間的な怪異だったということだ。
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寧々は境界線の上で初めて、花子くんの過去と、彼が抱えた秘密と向き合う決意を固める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月7日
それはうわっ付いた形だけの恋ではなく、痛みや記憶という重さがある他人の顔を、しっかり見る决意だ。
しかし亡霊と少女の恋は、死活の境界線、既に終わったものとこれから始まるものの境界線上で、危うく揺れる
夕日のぶつかり会い、お互いの顔を見せる交錯で、ようやく二人の関係が始まった感じもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月7日
それはお互いをしっかり見る人間関係の踏み込みだけでなく、どうしようもなく二人を隔てる境界線…生と死、過去と現在、実体と情報…へと進んでいく物語でもある。
だから、この接近は”校門の上”で行われる。
人と怪異の境界線を、望まず踏み越えてしまった寧々は今後も、己の幼い浅はかさに振り回され、不確かな噂に翻弄されながら、世界と自分の形を知っていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月7日
その途中で、ホントの恋にも出会えるだろう。
超絶強い上に意地悪でカッコよくてシャイな美少年亡霊に導かれてな!! 憎たらしい女だよッ!!
さて告白の木の暴走もせき止め、次なるお話は青い空の下、源くんをサンドするところから始まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月8日
相変わらず恋に恋する浅はかさで、学園の王子様をポワワと夢見る寧々。輝先輩は、弟を案じる良い兄であり、怪異に厳しい絶滅主義者でもある
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露骨に日本刀下げてるし、怪異を前にすると画面暗くなるし、頼りないけど良いやつな弟に比べ、優秀で残酷…なのかなと思ったら、即座に斬りかかるほどバーサーカーでも無い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月8日
露骨にヤバい空気にも関わらず、ぽ~っとしてる寧々、俺は好き
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輝先輩が持つ、人間/怪異の厳しい線引。それは魚人として、花子くんの助手として、境界線上に立つ寧々にいつ襲いかかるかわからない刃でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月8日
しかしそういうヤバさには目を向けず、面の良さだけ見ている視界の悪さ。『花子くんの過去見なきゃ!』とか言ってたけど、大丈夫ですかねこの子…。
退魔の宿命を背負った兄弟が、身内の話をする時画面は一気に暗く沈み、輝先輩はただの爽やかイケメンではない剣呑さを見せる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月8日
光くん、”弟”になるとショタ味が増して可愛いな…だから兄ちゃんも甘いのかな…。
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一時猶予とは言え、輝先輩が見せた暗い色合いは必ず牙を剥くだろうし、それは人間サイドに足を置く光くんと寧々を、厳しく傷つけると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月8日
怪異と人は相容れない。境界線は、厳密に引く必要がある。
そういう退魔のスタンダードを突きつけられた時、優しい彼らはどうするか?
そこが気になる、イケメン登場となった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月8日
同時に寧々には危険な少女も近寄ってきて、意味深な”圧”をかけてくる。
相変わらずヤバさへのセンサーがポンコツな寧々は、砂糖菓子のような世界認識で見たいものを見る。
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窓辺、あるいは扉。彼女もまた境界線を侵犯し、怪異と行き交った新世代の審神者、花子くんのお気に入りの顔を確認しに来る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月8日
先週のヒキを考えると、まぁ対偶存在なんだとは思うが…どういう仕掛けをしてくるかだよなー…。
”女”であることで、怪異戦だけでなく恋愛戦の対抗馬にもなりうるのは面白い。
これまた露骨な顔見世で、謎のどんくさ眼鏡を突き飛ばしつつ。寧々が追いかけた謎は、『上と下』を繋ぐ境界線である階段で消失してしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月8日
この眼鏡も、七不思議関係者なんだろうな…デザイン凝ってるしな…。
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新キャラザックザック出てきて、今後の展開を太らせうるタネをバリバリ撒くのは、”ミサキ階段”という怪異ダンジョン解決チュートリアルが終わった今、いいタイミングだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月8日
『雑誌連載だと、お試し期間が終わって連載が軌道に乗ったあたりかな~』とか、ウッカリゲスの勘ぐりもしちゃった。
同時に次なるダンジョン、日常の象徴の薄暗い顔なども見せつつ、話は転がっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月8日
葵ちゃん…そのライティングで『守るべき無垢代表です!』は無理あるよやっぱ…七不思議のネタ、全部アンタ経由じゃん…。
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人の運命と過去を記した、叡智の書庫。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月8日
そこにたどり着けば、校門で瞳を焼いた花子くんの人間性、隠された歴史も知ることが出来るだろう。
しかし智慧を求めれば、危機が立ちふさがるのは世の常。色んな連中の思惑が絡まって、”16時の書庫”攻略はこれまたデンジャーなことになりそうだ。
そして、寧々が自分を見失ったのと、同じ構図で陰謀を練る少女。花子くんにとっての対偶であるように、寧々にとってのシャドウでもあるんかね、この子は。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月8日
”黒い花子くん”を連れる彼女が、一体何を企むか。これも、次回に続くミステリだ。
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というわけで、色々気になるポイントがぎゅぎゅっと詰まったエピソードでした。すんげぇ情報量増えたな…整理するのに一苦労だゾ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月8日
新キャラがどう動いて、既存キャラの意外な一面がどう輝くかは次回以降を見るとして。
寧々が花子くんの過去と顔を、ちゃんと見る気になったのは良かった。
花子くんは外見子供、中身は地縛霊らしく老成した不思議な存在だ。時間に置いてけぼりにされている、とも言えるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月8日
しかし人格が停滞した超越者ではなく、寧々の涙に兜を脱いで、温もりのある抱擁で謝意を伝える人間性も持っている。彼もまた、人と怪異の狭間に立っているのだろう。
彼がいかにして亡霊となり、罪を背負って秩序の番人を任じているのか。それを探る旅がどんな危険を、浅はかな寧々の成長を呼ぶのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月8日
心霊ジュブナイルとして、かなりのど真ん中を歩いていることがよく見えるスケッチだったな、と思います。ロマンスとオカルトは、青春の成長促進剤、と。
輝パイセンがイカれた絶滅主義者として暴れたり、葵ちゃんが笑顔の奥のヤバさを出す(だろう)未来も楽しみだし、謎の新キャラたち、”16時の書庫”にも期待が膨らむ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月8日
色んな方向に話が広がっていきそうで、色々面白い。やっぱむっちゃ勉強してる作品だよなー…。
次回も楽しみですね。
追記 緑なす黒髪の魔力。越境とエロティシズム。デカダンスの的確な活用。
花子くん追補
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月8日
髪を晒す行為は性的な無防備さ、誘惑と時に結び付けられ、婚姻秩序を乱す危険行為として、様々な文化圏で禁じられてきた。(ヒジャブやボネ、島田髷など)
帽子を脱ぐ行為は相手への警戒をとき、心と体を開いたというメッセージを媒介する。https://t.co/KkE8LWFJdJ
黒髪を顕に、自分を晒す無防備と越境。それが掴みどころのない花子くんの、ある意味セクシーな仕草として機能しているのはなかなか面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月8日
翻弄され、また選ぶ特権は、どちらかというと寧々の方にある気がする。美少年(あるいは美青年)のセクシーを蕩尽する特権を、振り回されつつ握り込む感じ。
僕は『花子くんがエロい』ってのが、このお話の強みだと感じている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月8日
死人で怪異なのに、誰よりもエロティックな力と、秩序への意志と、謎めいた罪科に溢れている。魅力的な矛盾を抱えた彼は、翻弄し誘惑しつつ、時折とても無防備で無垢な顔を晒す。
その倒錯したイノセンスが、学校というモラトリアムの檻、虚構と現実が交錯する七不思議という道具立てと響き合って、独特の匂いをしっかり出しているのが、とても良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月8日
これを力強くオリジナルなビジュアル、和テイストを活用するセンスで下支えされている。
清潔で危うくてエロい。素晴らしい。
花子くんがまとう成熟したエロティシズムって、寧々が夢見るアリスちゃんだからこそ際立つものでもあって。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月8日
何も知らず真っ白な少女と、赤に黒に怪しく明滅する亡霊。死に囚われているのに、誰よりも生の躍動、その発露としてのエロティシズムに満ちた存在。
この対比が、基本構造として安定してんだな