A3! SEASON SPRING & SUMMERを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月12日
春組公演は遂に本番を迎え、五人はそれぞれの全部を舞台に置いていく。
一瞬一瞬を全力で駆け抜けた先に待つ、春の終わり。
万雷の拍手を胸に、溢れる涙をそのままに。
僕らのカンパニーは、今日もMANKAIですッ!!
そんな感じの、春組ファイナルエピソード。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月12日
稽古と人間関係をみっちりと追いかけたからこそ、集大成感が宿る舞台。湧き上がる感慨と、その先にある光景。晴れ舞台をあくまで舞台裏から見守る、監督のプライド。
良い最終回だった…掛け値なしに…。
六話でこの充実感は、実際凄いと思う。
話のピークをどこに持っていくかが、個人的には一番面白かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月12日
集大成である実際の舞台、幕が上がる瞬間の高揚感。
あるいは千秋楽満席を決めて、取り壊しを回避したタイミング。
一旦の幕に相応しい瞬間は沢山あったと思うが、ラストを飾ったのは茅ヶ崎の涙だった。
舞台が始まったり、取り壊しを回避したり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月12日
そういう”結果”はとても大事なのだが、あえてクライマックスには置かず、熱くなれない大人が思わず感情を爆発させ、劇場を”ホーム”と定めた瞬間までカメラを回すのは、なんかこのアニメらしいな、と思った。
舞台に上がるまでの、様々なドラマ。
”過程”を疎かにせず、一人ひとりに向き合って進めてきたからこそ、今回の”ロミオとジュリアス”を見る感慨があり、千秋楽満席という結果に納得も行く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月12日
そして芝居も人生も一回では終わらず、幕は降りては上がっていく。
そういう熱量のある渦に、己を投げる覚悟。
涙と一緒にそういうものを掴めたのは、不審と冷淡に凍りつかされていた”大人”にとって、彼をカンパニーとする劇団にとって、良い終わりだったんじゃないかな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月12日
この決断がまた何かの起因となって、新たな変化が生まれるだろう。そういう継続性の只中に、彼らはいるのだ。
終わりであり、また始まりでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月12日
そういう幕引きには良い余韻があり、”夏”への期待も深まった。良い最終回であった。
…と思えるには、やっぱ中身をしっかり埋めないといけなくて。久々の演劇ヤクザから今回は幕開けである。
©A3! ANIMATION PROJECT pic.twitter.com/30kvrf3vXw
もう立ち居振る舞いの全てから『感情がデカいツンデレ』と語ってる左京さんだが、第6話ともなると劇団の再生を願ってるのを隠しもしねぇ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月12日
まぁヤクザが圧力かけてくれないと、ピンチ感も演出できないしね…必死さは大事。
楽屋でも辞書置いて、熱心に勉強してるシトロンさんの、さりげない描写とかね
期待と不安に胸を高鳴らせ、踏み込む光の渦。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月12日
ステージはどっしりと演技を見せつつ、客席の反応、舞台袖の監督やスタッフを細やかにカット・インする形で進む。
一個一個のシーンにどういう意味や感慨があるか、あまり語らないのが好きだ。
©A3! ANIMATION PROJECT pic.twitter.com/aNBemonSmO
ここまで五話、みっしりと積み上げてきた舞台裏の汗、魂のぶつかり合い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月12日
始まった頃のぎくしゃくと大根芝居、性格最悪人間共の正面衝突。
そんなドラマをたっぷり見せてもらった立場からすれば、視線の一つ一つ、芝居の一個一個に山盛り、感慨が生まれてくる。
『立派にならはって…』と、はらりはらり保護者気分で落涙できるように、芝居が…カンパニーが出来るまでの紆余曲折を一個一個、積み上げてきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月12日
なら、それがどんな意味を持っているかは視聴者が決めればいい。どれだけの稽古があって、たった一つの台詞が飛び出しているか、ただ思い出せばいい。
こういう奥行きのある見せ方は、自分たちが作っているものと、それを受け取る人を結構信じていないと難しいと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月12日
確かに作画がヘによる瞬間もあったが、どれだけの血潮と本気を込め、あるいは込められない自分に悩みながらイケメンがこの舞台にたどり着いたかは、ちゃんと伝わっている…と僕は思う
それが分かれば、心は動く。それが判るように、舞台に上がるまでの準備を切り取ってきたのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月12日
客席に座る観客たちは、この瞬間の役者しか知らない。泥臭く、暑苦しくぶつかりあった裏側なぞ、板に乗っける価値はない。
でも、僕らは知っている。それもまた、一つの物語だったと。
個人的な熱量を悟られないように、あるいはそれをエンジンに演技を加速させていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月12日
時折ライトの当たらない場所を写すカメラは、劇場が持つ不思議で魅力的な断絶も強調しつつ、五人の晴れ舞台を展開させていく。
一瞬で終わる、あの台詞。どれだけ苦労したことか。
©A3! ANIMATION PROJECT pic.twitter.com/YGdVG7UchY
客を沸かせるあの殺陣、どうやってねじ込んだか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月12日
そんなことは、客には関係ない。出てきたものが全てだが、しかし”見て”しまってる立場としては、そういう無邪気な怜悧さで受けとめるわけにはいかない。
この視点は、多分舞台袖のいづみちゃんに近いんだろうな-、と思う。”監督”をPLにしてる妙味だね
実際殺陣が入らないバージョンを想像してみると、ケレンに欠けて体温が上がらない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月12日
あそこで高いハードルを用意した鹿島さんも、それを飛び越えていった役者たちも、芝居がより良くなるよう、ベストな選択をしていたのだ。
こうやって、時間を遡って決断に意味が出てくるのも、感慨深い。
みんな見事に芝居を組み立てていて感慨深いが、やはりダメな子ほど可愛いというか、真澄が特に良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月12日
持ち合わせた才能で”こなす”のではなく、自分の内側から役に血潮を通わす材料を探し出して、手びねりで『自分のジュリアス』を掴んでる感じが、白井悠介の好演から強く伝わってきた。
元ネタの”ロミオとジュリエット”は、恋人同士がすれ違い死で終わる悲劇だ。それを綴は、友情と継続の物語に変えた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月12日
この春の成功を引き継いで、まだまだ物語を紡ぐMANKAIカンパニーとしても。
この舞台から何かを学び、さらに変化していく男たちとしても。
死によって完結するのではなく、不定形の未来へ漕ぎ出していく二人で終わる”ロミオとジュリアス”は、より密接した物語だったのではないかな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月12日
そのシンクロ率の高さが、客の心を動かす秘密にもなった…かな?
ここら辺は、客視点の描写がオフなので、あくまで推測でしかないけども。
とまれ、赤と青の主役は無事芝居をやりきり、カーテンコールへと漕ぎ出していく。良くやった…お前ら良くやった!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月12日
喝采と脚光の只中に、胸を張って進んでいく五人。それを舞台袖から見守る、いづみちゃんの誇りと優しさがジワリ心に染みる。相変わらず、人間がデカい女だ…。
©A3! ANIMATION PROJECT pic.twitter.com/Sx2MesiFkY
ラストカット、カーテンコール、二日目、千秋楽、その先。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月12日
今回のお話はいくつもの到達点と、その先に必ずある”続き”が多層になっているように思う。
”The Show Must Go On !”
舞台は続いていくし、続かなければいけない。
でもそれは、一人ひとりがしっかり終われるよう、頑張った結果だ。
千秋楽直前で足を痛めた、至のプライド。言わない、言えない”大人”の面倒臭さに、やっぱりシトロンさんが目を向け、気遣う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月12日
明暗が入り交じる夜はほのかにエロティックで、なかなか良かった。そういう傷を表に出さないことで、生まれるものもまたあるのだ。
©A3! ANIMATION PROJECT pic.twitter.com/FspcULqBhx
賢く、冷たく。仮面の奥に自分を隠して、上手くやりこなす今までのスタイル。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月12日
それは簡単に消えないし、むしろカンパニーがそれを崩してくれたからこそ、”ここ”で傷を顕にはしたくない。
そういう想いが、魂の変化があの最悪ゲーム中毒者にも生まれていると思うと、染みるシーンだった。
んで、千秋楽直前。ヤクザがツンデレしに来たよ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月12日
第1話から俺コイツ好きだったけど、演劇好きすぎて愛情拗らせ人間過ぎて、右京さんは本当に面白い。
こんなに債務者とズブズブになっちゃったら、もう劇場潰しとかゼッテー無理でしょ! 理解っちゃうんだよなぁ…。
©A3! ANIMATION PROJECT pic.twitter.com/sV2ohFWIwH
まぁ話しが転がる外枠として『借金返済! 目指せサクセス!!』ってのは便利だし大事なので、一年終わるまでは
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月12日
圧力担当を頑張る感じかなぁ…。
親父さん世代の劇場と、どんな激重感情エピソードがあったかは知りたいので、そのうち語ってください。
俺ァ拗らせ人間の物語が、三度の飯より好きでね…
最後の舞台で、疼く足。アクシデントを前に、座長は見事に芝居を繋げ、ショーを走り切る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月12日
『あの大根役者が、立派にならはって…』と泪はらはらであるが、”あの”茅ヶ崎が汗まみれ、負傷を押して芝居を守ろうとしていることも胸を打つ。
©A3! ANIMATION PROJECT pic.twitter.com/kpMaLGpIYG
真っ直ぐ天然で走ろうとするやつも、捻じくれた想いを舞台にぶつけるやつも。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月12日
色んなやつがいて、みんなパッと見そのままじゃない。
汗を一つステージに落とすたびに、偏見が剥げ落ちて印象が変わる。
そして誰かの”本当”を知ることが、自分を…世界を変えていきもする。
思えば六話、五人の物語はだいたいそういう話だったと思う。だから舞台の幕が上がったり、廃業を回避出来たことよりも、至の心の氷が解けて、流れ出した涙がクライマックスに来るのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月12日
何を我慢してやがる…お前は今泣いていい!(演劇トリーズナ-爆誕)
©A3! ANIMATION PROJECT pic.twitter.com/qQmnGXRWRD
僕はクールガイがホットになっちまう瞬間が、劇的相転移の中でも一等好きなわけだけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月12日
至はマジ最悪に画面軋ませまくってたからこそ、今回”至”った一つの変化が、凄く心に迫る。
最初は利己から始まった。湧き上がる熱に、冷たい自分を預けるか悩んだ。背中を向けて、逃げようともした。
でも、その手を掴んでくれた人がいた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月12日
そうして自分の中で眠っていた熱さを起こして、このスタンディング・オベーションにたどり着いた。
それは、至だけの物語ではない。至もまたカンパニーの手を掴んで、一緒に走った物語なのだ。
この”お互い様”な疾走感と充実感が、非常にグッと来る。
忘れられない成功と、鳴り止まない拍手。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月12日
それはかけがえない思い出へと変わり、物語は続いていく。
ヤクザ-! お前が”そこ”を担当する時点で、どう考えてもただの”敵役”じゃないんだよなァ~!!
実際、真澄よりワンチャンある立ち位置な気がする。真澄、時々キモいから…。
©A3! ANIMATION PROJECT pic.twitter.com/2qQWhKtS9k
巡りくる季節は、春の次に”夏”を連れてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月12日
また違う演目、また違うカンパニーが生み出す、また違うドラマ。
その種子は、たっぷり詰まった展開の中に、結構周到に蒔かれているだろう。
さーて、今度はどんな限界イケメンが、劇場に集まるのかなッ!(最悪の期待)
そんなわけで、春組一区切りである。良い最終回だった…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月12日
稽古と衝突の日々を見守ってきた視聴者を信じ、どっしり魅せる本番の舞台。
最後のピークに、至が見つけた熱い涙を届けるクライマックス。
大変このアニメらしくて、凄く良かったです。
幕が上がれば、役者に預けるしかない。だからこそ、ここまで真摯にやってきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月12日
アクターではないいづみちゃんのプライドと優しさも、静かに伝わり良かったです。
この子の人間が太くねぇと、顔面偏差値だけ良くて体幹フラフラしてるモヤシ共、みんな脱落してるからな!!
本当、主役が良い話は良い…
こうして一つの成功を掴んだMANKAIカンパニーが、次なる物語をどう”続け”ていくのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月12日
春とはまた違った視点で物語が楽しめそうで、強く胸が踊ります。
六話という限られた尺、厳しい制作状況…様々な枷を振りちぎり、良いもの見せてくれてマジ感謝です。
次回も楽しみ!