かぐや様は告らせたい?〜天才たちの恋愛頭脳戦〜 を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月11日
選挙戦も本番ッ!
と言いつつ、元生徒会の面々は真実の愛に悩んだり、お歌の特訓をしたり、今日も今日とて青春元気印。
その裏側で、氷の女帝が静かな暗闘を繰り広げ…ようとして、コメディ時空に吸い込まれたりするのだ!!
そんな感じの、選挙編中盤。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月11日
ミコちゃんも強力ライバルというよりは、お可愛いおポンチ人間≒生徒会の仲間、という書かれ方をしていて、あんまりギスギスしない展開。
一歩はみ出せばすぐさま、冷たいシリアスが襲いかかってもオカシクない話ではあるが、まぁ基本は青春ラブコメよやっぱ。
バカどもがグダグダギャーギャー言いつつ、仲良く青春しているのを眺めるのがありがたい作品なので、選挙”戦”も明るく楽しくやってくれるのは嬉しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月11日
まぁタイトルにある恋愛頭脳”戦”からして、素直になれない天才バカボン共が、嬉し恥ずかしモジモジバトルしてたわけでね…急に修羅場とか無理!!
そんな流れに乗っかって、お話の方も基本のんびり進む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月11日
目の下の隈が取れて爽やかボーイに転職した白銀くんは、周りにドン引きされたりフレンドリーに話しかけられたり。
キラキラな会長ぶっちゃけキモくて、かぐや様の気持ち少し判る…。
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モテ期到来の気配を全力で蹴っ飛ばし、ソッコー四宮一本に攻めに行く所に”信頼”があってよかった。お前は”それ”でいい…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月11日
根本的にズレてる鈍感バカだが、『最近良い感じ』なのは感じ取っていて、しかしアプローチをまた間違える。
『いつものじゃない』白銀くんは、根っこは変わらずの純情バカだった
一途すぎてアタマオカシクナッちまってる会長は、根本的に”陽”の人なんだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月11日
家の重責もなく、つまりは”四宮”に釣り合うように背伸びしなきゃいけないからこそ生まれた、目の周りの隈。
それは睡眠が増えれば消える、仮初の”陰”であり…かぐやと対等でいたいなら、やっぱ付けないとダメなのだ。
第4エピソードで、かぐや生来の”陰”が見えるからこそ、白銀くんの陰陽バランスが透けて見えるお話は、なかなか面白かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月11日
構えていない地金は、ホント気のいいアンちゃんなんだよな…そういう相手を好きになったからこそ、”家”から伸びる影を払って、かぐや様も幼い自分に戻りつつある。
んだが、少々色ボケの気が強すぎでもあり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月11日
柏木さんを相談役に、生徒会のボケ共が色んな顔を見せる第2エピソードも、大変面白かった。
同じ椅子に座りつつ、バックリ空いた断絶。普通の感性を持ってると、バカ集団とは距離が開くねぇ…。
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藤原書記がド畜生なのはいつものこととして、石上が爽やかレモン野郎だったのは意外というか、朱に交われば赤くなるというか…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月11日
生徒会室は純情極まる特別天然記念物の保護区なので、陰気な後ろ向き人間も腰を据える内、自分の中のピュアな部分を知らず、オーバードライブさせられてる感じかな?
もしくは元々バカだったかだが! …多分こっちだな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月11日
仲間もバカなら姫もバカで、散々悩んでいたのに会長が木の実の目つきになると、すーぐフラフラ付いていってキャッキャウフフ…そら早坂も嘆くわ!
柏木さんはお疲れさま…。
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まぁ目つきへの拘りは”枝葉”であって、全てが好きだからこそ細部が気になるというか、そういうデコレーション含めて好きというか…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月11日
『根本的にズブズブなんだから、細けぇこと言ってねぇでイッちゃえよ!』と思わなくもないけど、そういう細かいところで足踏みしちゃうのが、彼らの可愛げである。
んで、会長の音痴対策、と。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月11日
白銀くんが低い…というか普通のスペックを、必死の努力で引き上げて四宮に並んでるボーイなのは、既にご承知の通り。
結構苦手なものが多いのだが、それを努力と友情で一個ずつ乗り越えている、リアル系青少年である。
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そこにグダグダ文句言いつつ、ママッ面で手助けしてくれるのが、我らのキュートな畜生・藤原書記である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月11日
変顔連発の悪戦苦闘は、『お前ら本当仲いいな…』って感じで素晴らしかった。
自称ママなのに全然バブ味ないところが、彼女の良いところだと思う。魂に独特の獣臭があるネ! ジビエ系女子!
ユニゾンを邪魔しないように、板書で指導していく特訓シーンは不意打ちの詩情があり、とても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月11日
こういう爽やかな情感を、全てダイナシにする大暴れをためらわないところが、この話の笑いの源泉であり愛嬌なのだと思う。
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言わなくても通じ合うものを、なんだかんだ生徒会の面々は共有している。それが背骨にあればこそ、対等に罵倒したり裏をかいたり出来るのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月11日
白銀くんも、等身大の『出来ないからこそ、出来るようになりたい自分』を書記にはさらけ出せる。背伸びしても追いつきたい、恋愛対象じゃないからネ!
しかし恋だけが世界の全てではなく、奇妙な形に凸凹した友情もまた、とても大事で愛おしいものだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月11日
今回の特訓は大笑いしつつ、そういう”良さ”を確認させてくれてよかった。
テンポと勢いが良い笑いを、こういう背骨で安定させてるのが強いなぁ、と思う。要素の活かし方が巧妙で的確。
そんな落差をひっくり返してみせるのが、第4エピソードである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月11日
いつもの”恋愛頭脳戦(笑)”とは違い、冷たく薄暗い質感で対立候補を追い込んでいく、四宮かぐや。
会長に出会う前は、これが”素”だったんだろうなぁ、って感じだ。
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そんな落差をひっくり返してみせるのが、第4エピソードである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月11日
いつもの”恋愛頭脳戦(笑)”とは違い、冷たく薄暗い質感で対立候補を追い込んでいく、四宮かぐや。
会長に出会う前は、これが”素”だったんだろうなぁ、って感じだ。
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表舞台と縁の下、女将軍と御庭番。生まれたときから決まっていた、かぐやと早坂”本来”の距離感が、鮮明なライティングで切り取られているのも面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月11日
漆黒の闇を背負って、白々しく光の中に立つ。何もかも隠したまま、結果だけを冷たくもぎ取るスタイルで、ずっと獣の巣を生き残ってきた…はずだった
しかし強がり背伸びに純朴を隠すアーパー青年と出会うことで、かぐやの生き様はどんどん変わってしまった。すっかり恋愛脳アンポンタンである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月11日
それは良いことなんだろうなぁと、第4エピソードの深い陰りを見ていると思う。ずーっとこんな暗くて冷たい場所にいるの、かぐやちゃんに良くないよ…。
コーヒーカップ、あるいは瞳の中。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月11日
ミコちゃんを謀略の手中に”閉じ込める”映像表現が冴える追い込みに、動揺はない。
子うさぎのように震えながら、両手で自分を守る少女。両手を広げた無警戒を、計算ずくで装ってみせる女。
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謀略の経験値がそもそも違うのだと、”絵”で理解らせてくる演出がなかなか良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月11日
白銀会長以外には、こういう冷たく隙のない(可愛げもない)立ち回りをスムーズにこなせる、ってことだよなぁ…。
怖いし、可哀想だとも思う。少女が選ばざるを得なかった生存戦略としちゃ、底冷えが過ぎる。
相手の心理や背景を読み切り、間断なく言葉の矢を射掛ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月11日
”恋愛頭脳戦”では、洒落ですんでいた怜悧な冴え。それは凶器となってミコちゃんを追い込み…かぐや自身も良くない場所に連れて行く。
…寸前で桃色恋娘に戻って、重い空気が逃げていく。
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他人を冷徹に利する生き方を、笑い話に変える切っ掛け。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月11日
それはやっぱり、会長との恋なのだ。
彼との生活を続けるために張り巡らせた策略だが、それ故に引っ込みもする。
なかなか不思議な動きをするが、まぁ”陰”の気満載で、笑顔の圧力ゴリゴリ押し付けるより、アーパーの方が良いよな…。
第4エピはガックシオチで終わったけども、恋に脳髄とろけされていても、かぐや様が構えず冷たくなれる事実も書かれていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月11日
会長との恋路、生徒会での青春が彼女を少しずつ変えていて、でも変わりきらない。そして、確かに変わっている。
そういう現状を、なかなか面白く確認できました。
僕は冷たさと恋慕に分裂しかけのかぐや様、どっちが”正しい”って判断は出来ないし、したくもなくて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月11日
そうならざるを得なかった黒い闇が”家”にはあって、それを全て捨てれる(あるいは飲み込める)ほどかぐや様も大人ではなくて。
その両方が四宮かぐやなのだろうなぁ、と思っている。
氷の女帝と幼い少女。その両方を認め受け止め、愛してやれるのが会長だと思うし、殺してきた幼気を蘇らせてしまったのなら、最後まで面倒見るのが責務でもあろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月11日
スペックの高さとプライドで保ってるけども、かぐやちゃん相当危ういからさ…早いとこ、もっと至近距離で支えてあげたほうが良いよ多分
そんな恋模様人生物語がどう転がるかも楽しみですが、次回は選挙戦終盤。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月11日
あまりにも硬すぎるミコちゃんが、主役たちにどう噛み付いて何が生まれるか。
ここを最後のピークにしないってことは、ミコちゃんIN生徒会見れるのよね…次回も楽しみだわ。
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