かぐや様は告らせたい?〜天才たちの恋愛頭脳戦〜を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
明るく楽しく青春が踊る、晴れの体育祭。
馴染みのない陽キャ集団に身を投じた石上に、聞える呪いのごとき声。それは視界を塞ぐ、過去の傷。
それでも。
拳を握り前に進もうとしたキミに今、エールと光を。
そんな感じの男石上 VS クソッタレなトラウマ回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
『石上くんッッ!!!!!!!!!!』としか言えねぇ、重く苦しい闘いの記録。
普段はトンチキバカ話を彩っている演出の冴えが、心の傷がどんだけ深く刺さったか、容赦なく描くべく暴れ狂った。
ホント、こういう角度からも闘える作品で強いわ
かぐや様にとってもミコちゃんにとってもそうなんだが、白銀くんは正しさを優しく使える人で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
無器用すぎる正義を誰にも判ってもらえなかった石上くんは、会長が駆けずり回ってそれを理解し、扉を開けて近くに来てくれたことで、どこにも行き場のない心を預けることが出来たのだと思う。
小市民で見栄っ張りな人間味をよく見ているからこそ、会長がぶっ放す英雄的行動は、嫌味がなくよく刺さる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
無条件に自分が強いとか、正しいとか思い込めない青年だからこそ、何を為すべきか相手の顔と真理を見て、震えつつ踏み込める。
その正しさが、石上くんを部屋から連れ出し、生徒会に入れた。
そして会長が開いてくれた世界に、更に一歩踏み込んでみようとした石上くんの歩み自体が、過去の傷を埋めて、明るくタフな自分を連れてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
そこに色んな表情を持った人が居てくれたのだと、前髪を上げて気付けたこと含めて、マジ石上くん良かったな…良かったなッ! って感じ。
お話は石上くんが汗流して練習してきた、男女交代おもしろ応援の本番から始まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
普段は前髪を抑え、陰キャ領域に認識を押し込めている彼も、”紅組”という所属を意味する鉢巻でもって、視野を広く確保している。かーわーいーいー!(語尾上げ)
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”視界”が演出のキーになる今回、鉢巻は彼が”紅組応援団”という組織に所属していること、それで新しい世界を肯定できる気持ちになったことを、巧く象徴している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
トラウマ込みで嫌っていた”陽キャ”なるレッテルを、引っ剥がして一緒に汗を流してみたら、彼等にも顔があった。一個人として好きになれた
そういう答えは、実は既に出ている。応援合戦の段階で、彼は赤い鉢巻でポニテを作って、視野を広げているのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
しかし、そういう実感をトラウマが裏切っていく。
自分がおかしいやつで、キモい痛い輩で、誰も判ってくれないという檻に、自分を閉ざしている。
その呪いが、今回色濃く描かれる。
石上くんと大友さんの間にある、明瞭な境界線。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
それは石上くんの認識の中にある一方通行のもので、同時に絶対的に彼を縛ってもいる。
今回物語は石上くんの主観で描かれ抜くが、そこにしか彼の戦場がないという意味で、それは客観でもある。
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耳を苛む罵声も、本当はどこにもない思い込みなのかもしれない(という、ひどく残酷で一方的な”正しさ”を潰すために、こばちちゃん視線でリアルにキモがられてる石上くんを既に描いてあるのは巧い)。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
しかしそれが聞こえてしまうのなら、鋼鉄の鎖のように彼を縛り、鋼の目隠しのように世界を閉ざす。
彼を縛る鎖が、実はもう”ない”のだと気づくまでの闘いが、今回の歩みである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
石上くんがふらつく内面の地獄は、応援団には判らない。団長が”中学時代”で知っているのは暴行ではなく、『足が早い』というのんきな特徴だ。
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集団への帰属、それによって得られる自尊と安心を意味する”鉢巻”を外して、石上くんは視界を髪で塞ぐ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
この認識が他者に影響していないことは、あくまで明るい後押しを見ても判る。それは無理解であると同時に、当人の重さに周囲が引っ張られない救いだ。
これが気持ちよかったから、援団頑張ったのだ
再開に心をえぐられた石上くんはしかし、そういう確かにあった喜びを忘れていってしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
自分を部屋から引っ張り出して、楽しいことを沢山共有していったはずの生徒会メンバーも、顔のない怪物に変わっていってしまう。
それは勝手な思い込み。心の中に確かにある、この世の地獄だ。
陰キャの勝手な思い込み。オタク特有の暴走。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
そう笑ってしまいそうな、石上くんの過去。
そこにはミコちゃんを見るのと同じ、ヒリツクような正義感がある。良いやつがヒドい目あうのは耐えられないって、一番ヒドい目あったのはキミじゃないか…
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薄暗い学園生活に、微かに伸びた明るい輝き。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
それが恋ならまだ制御の仕様もあったが、大友さんへの感情は敬意と正義という、個人的欲動よりもう少し広いものに繋がっていた。
だから、幸せになってほしいと願った。正しくあって欲しいと祈った。そういう光が、色濃い闇と交じる。
荻野が『演劇部部長』なのがまぁよく効いた設定で、彼は優れた演技力、演出力でもって加害者と被害者、卑劣と正義を入れ替えてしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
キモい陰キャだから。殴られたのがクラスの人気者だから。スクールカーストの暴力が、石上くんを闇に引っ張る
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そこに正統な手段でもって切り込んでいく強さも爽やかさも、石上くんは持っていなくて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
それでも、自分が光と感じたものを守りたかったから拳を握り、それを逆手に取られて光と闇が反転する。
生徒会のバカ騒ぎが嘘みたいに、世界が冷たく冷えていく。でも多分、そこも見据えてこの話は作られてきた。
例えば、かぐや様が氷に閉ざされた”家”という牢獄だとか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
ミコちゃんが震え固まってしまった、匿名の嘲りだとか。
そういうモノがイヤってほど満ち溢れている世界だからこそ、白銀御幸は生徒会室を闇から遠ざけ、アホな笑いの耐えない場所に育ててきたのだろうし。
そんな明るさに救われ、己を変えてきた人たちが集うシェルターとして、あの場所、あの笑いは機能してきたのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
影を色濃く描くことで、今まで見てきた光が自動的なものではなく、苦労と優しさの産物だったと思い直せるのも、見事な反転と言える。
十重二十重に、顔のない悪意に取り囲まれて己を閉ざした石上くんは、それを克服できないまま体育祭にいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
しかし身を置いているのはどん詰まりの”退場口”ではなく、これから何かが始まる”入場口”だ。
背後に広がる希望を、石上くんは認識できない
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そこに自分を引っ張ってきたのは、いつでも石上くん自身で。しかし外に出ていく最初に一歩は、大事な人に支えられ飛び出す必要もあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
狭い主観と広い客観が錯綜する、奇っ怪な瞬間。
荻野が広げた手のひらでかけた呪いを、乗り越える希望。
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それを掴むためには、世界には透明な悪意だけでなく、自分の顔を見てくれる、個別の顔のある存在…他者が確かに存在することを、その只中で石上くんが相当頑張っていたことを、思い出す必要がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
ここで石上くんが檻に戻っていることを気づく辺り、白銀美幸、”人物”である。
家も教師も、演劇部長の芝居に踊らされ、表面しか見てくれなかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
自分をわかってくれない苦しみと同時に、血まみれで守ろうとした正義が汚されようとする苦しみが、石上くんをさいなんでいたんだと思う。
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反省も暴露も出来ないまま、原稿用紙の升目を幾度もこする。そこに何を書けば良いのか、何を叫べば判ってくれるのか、誰も教えてくれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
それは真っ白な牢獄で、行き場のない主観の檻だ。
気の持ちよう、心のあり方一つだよ。
それで済むなら、人間はなんて簡単な動物なのだろう。
石上くんは真実を暴露して、『正しくて悪い自分』になることも出来たはずだ。誰が傷つこうと、どんな笑顔が壊れようと、知ったこっちゃない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
でも、出来なかった。
それは彼が、真実なるものの脆さ、正しさなるものの暴力性に気付ける賢さと、当事者としてそれに傷つけられた体験を併せ持つからだ。
外面の良い仮面で、人間の一番大事なものを踏みにじってヘラヘラしてるようなクズにはなりたくない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
でも真実を暴いて、誰かを傷つけるのも嫌だ。そもそも、本当のことなんてなんにもならず、自分はこの白い牢獄に一人、異物として押し込まれているじゃないか。
不信と無力が、彼の世界を閉ざす。
そこに戻ってしまいそうになった、檻から出た後の体育祭。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
もう青い空の下に、自分の足で出ていることを教えるのは、やっぱり白銀御幸である。
会長…アンタ立派だよ。結んだ鉢巻は、人間の魂を奈落から救う救命索だよ…。
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会長が”鉢巻”を使って、視界を広げ背中を押したこと。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
それは白い牢獄から引っ張り出して生徒会室に連れてきた過去の再演である。
同時に、石上くんが恩人の影響を受けて、未だ自分を苛む声に抗って広い場所、明るい場所、新しい場所に踏み出した結果でもある。
石上くんはあの時助けられたままではないし、それを取り巻く世界も変わっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
会長の働きかけはそれを『思いださせた』のであって、『与えた』わけではない。
お前は一人じゃないけど、一人で頑張れたからここにいるんだ。
そういう在り方を、会長はギリギリで思いださせる。
石上くんが手のひらで顔を覆ったのは、不正義が横行し無理解が己を苛む世界を、顔のないものと変えて自分を守りたいからでは、もうない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
一緒にバカやって自分を変え、一緒に笑って守ってくれた先輩に、涙を見せたくなかったんだと思う。
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『汗でしっとりしててキモいんすけど』
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
その軽口が、どれだけの重さで絞り出されたか。会長は多分知っていて、だからこそ『いつもどおりの生徒会』を共有する。
俺はもう、あの時の俺じゃないです。そういう後輩からのエールとプライドを、ちゃんと受け止めてやる。
ここの一連の掛け合いは、人間の行いだなぁ、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
ここでいう”人間”ってのは、”うしおととら”で今にも爆発しそうな修羅場に『オレは人間だからよ! 助け呼んでる者ほってけねえって。』と吠えて突っ込んでった、工事現場のおじさんが言うところの”人間”である。
血の通った理想形、ということだ。
白くて暗い牢獄を、持ち前の頭脳と正義感でぶち破った英雄は、二度石上くんを救う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
ただの同情でも、身勝手な思い込みでもなく、事実関係を調べ上げて、公平な正義として石上の行いを肯定し、理解を示す。
それが、他者に顔を付けていく。
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会長が生徒の幸福を考え、偏見に踊らされず真実を追う…会長という仕事を徹底的にやり抜く男だということも、この歩み寄りから証明されて、まぁ涙涙である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
本当に言いたかったこと、言うべきことを己の代わり、果たしてくれる信頼感。
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これがあったからこそ、選挙でミコちゃんに最高の敗北を与えてくれるよう、全面的な祈りを預けることも出来たんだろうなぁ、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
いや実際奇跡みてぇな出会いなのだが、こういう奇跡を何度も、意識的に引っ張り込むところが白銀御幸の英雄性、主人公性と言えるだろう。
会長が判ってくれたこと、道を示してくれたことで、石上くんは他人に(そして自分に)顔を付けて、尊重しても良いのだと”もう一度”思えた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
中学回想当時の彼は、うつむいていても他人の顔が見れる少年だったことを思い出していただきたい。
白銀御幸は、石上優を変えた…のは、確かに事実だ。
しかしその変化(あるいは光への前進)は、同時に彼自身が持っていて殺しかけていたものの再生、過去への帰還でもあったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
立ち上がる力は、前髪長すぎ正論キモ男の奥に、いつでもちゃんとあったのだ。
それを目覚めさせる掛け替えのない出会い、一つだけの言葉が、世界には確かにある。
それと出会えればこそ、人間は独覚の檻から抜けて、厳しくも優しくも、美しくも醜くもある世界に向けて前髪を上げることが出来るのではないか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
それを可能にするのは、自分の所属を世に誇る”鉢巻”みたいな、他者との繋がりであり。
自分の足で走る、勇気と決意なのではないか。
そういうことがみっしりと描かれているから、このエピソードは傑作なのである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
勢いと熱さと貴さだけでなく、かなり広く鋭い視野でもって、客観と主観が入り交じる人間存在を見据えている。
『うるせぇバーカ』と前髪上げて、過去にサヨナラして
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他者の群れの中を、他者から受け取ったバトンを握って、石上くんは駆けていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
その意味は、例えば大友さんには届かない。残酷すぎる真実を理解らせないために、石上くんは真実を抱えて、白い檻に入ったのだ。
でも、もうそこから勢いよく飛び出して良い時間なのだ。
そのための助走は、みんなで星空見上げたり、生徒会の仕事に勤しんだり、笑われてる頑張ってる奴のために英雄を引っ張り出したり、アホみたいな日常に飛び込む中で、ちゃんと済ませたのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
走ってくれ石上くん。どこまでも走ってくれ。
そう思いながら、彼の力走を僕は応援した。ぶっちゃけ泣いてた。
彼はゴールテープを切れない。しかしそのことを、生徒会の古い仲間も、応援団の新しい仲間も責めない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
石上くんの呪いを解くべく、彼が新しく手をつないだ仲間に場を任せる会長の決断が、あまりに眩しい。間違いなく英傑ッ…!
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泣きじゃくりながら、自分の悔しさを分かってもらえる女(ひと)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
明るく笑いながら、力走を認めてくれる男(ひと)。
前髪を開けた世界には、色んな他人が居た。個別の顔があった。
透明な悪意だけが、凶暴な無理解だけが、自分を包囲していない
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そう思えたことが、石上くんの勝利である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
それはちっぽけな心のあり方一つが変わっただけの、世界全部がひっくり返るような大変化だ。
人が認識の動物、心の生き物である以上、全てはそこに行き着くのだろう。終わってみれば簡単かもしれないが、たどり着くには血も汗も涙も、笑いも沢山必要な旅路だ
そんな苦労満載のでこぼこ道を、幸福な少女は知り得ない。秀知院には、楽しい事ばっかりあったと。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
醜悪な獣が徘徊する間近にいたことを、知らないことが幸福なのか、残酷なのか。
四宮という蛇の巣を知るかぐやは、そんな青春を遠くから見守る。
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そこで石上の矜持を踏みにじってまで、世界の実相をつげようとはしないあたり、かぐや様も多分変わったのだろう。そういう在り方を隣で見てる早坂は、結構嬉しいんじゃないだろうか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
まぁ会長が近寄らない闇で以て、荻野に正義の裁きを叩きつける仕事もしてんだけどさ。
でもまぁ、ゴミクズ中のゴミクズが痛い目見てくれないと、大団円もスルッと飲み込めないからな!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
色んな人の、色んな顔がある世界。色んな楽しさと、色んな苦しさが入り混じった世界。
その只中に飛び込み直した石上くんを寿ぐように、赤組の勝利で今回のエピソード、幕である。
いやー…力強く、的確で、面白いエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
石上くんが囚われている主観の檻を、丁寧に積み上げる演出の切れ味。
それを取り巻く客観の世界にある、救済と残酷の同居。
明暗を超えて広い世界に飛び込んだ少年の決意が、しっかり報われる最高の結末。
どことっても力強く、素晴らしかったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
これが今回だけの感動ではなく、一期含めたくだらねー生徒会コメディ、ドラマの蓄積、キャラクターの変化に乗っかって展開してるところが、リッチだし最高だなと思いました。
見終わった後、色んなことを思い出したよ、石上くん…。
石上くん飛躍のエピソードなんですが、そこまで支え導き見守った会長と生徒会の価値、新しく飛び込んだ応援団の意味が、幅広くせり上がってくるのも素晴らしくて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
世界を閉ざす前髪を”鉢巻”であげて、見えてきた世界。
そこにある他者に顔をつけることが、自分の顔を前向きにもする。
大友さんが無邪気に真実を知らない貴さと愚かさ含め、分かってもらえること、分からないことの不思議を活写した、素晴らしいエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月23日
いやー…やっぱ強いなこのお話…。コメディから青春群像劇まで、全局面で制圧できるのは本当に強い。
え、次回最終回? マジか! 楽しみで寂しいよ!!