ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
お台場を選挙する巨大学園、市立虹ヶ咲学園に通う高咲侑と上原歩夢は、いつもの放課後唐突に”スクールアイドル”に出会う。
胸を突き上げる熱い炎に押され、動き出した運命。
しかしスクールアイドル同好会は、廃部の危機に直面してて…!?
そんな感じの三度目のスクールアイドル、今度はお台場だっ!! な第一話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
μ'sともAqoursとも違う物語が動き出す熱量と、爆エモシチュエーションで荒れ狂う視線の引力、繋がる掌と胸を揺らす音楽。
『見たいなー…』と思っていたものがズドンと真ん中をぶち抜き、心地よくぶっ倒された。
13年のTV一期放送当時は連載最後の打ち上げ花火、公野電波ぶんまわしのクレイジーなニューカマーと思われていた作品も、全日本を巻き込んでの大フィーバーを経て、文化…あるいは神話へと昇華した。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
その衣鉢を継ぎつつ、己達の滅びと再生を静かに語ったμ'sの物語が落ち着いて、既に数年。
どんな角度から攻めてくんのかなと、アプリぜーんぜん触ってない立場としては楽しみだったんですが…いや、普通につええわ…(折られた肋骨を押さえつつ)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
『そっか…”感情”と”情感”が見たかったんだな…』と、全開でぶん回す女女視線爆弾で焼け野原にされて、ようやく思い出せた感じ。
第1話なので主役がスクールアイドルに出会う話なのですが、付き合わされているだけに見えた重力女が『私もスクールアイドルやりたいの!』と世界に吠えた瞬間、激情の天秤が見事に釣り合い、運命に邂逅(であ)っちまった二人がこの後愛と夢の青春ハイウェイを爆走していく未来が、亜音速で建設完了。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
『この道を真っ直ぐ突き進んでいけば、きっと青春が聞こえちまうな…』と、強く確信させてくれる第一話でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
絶対『剥奪(と)られちゃう…侑ちゃんをスクールアイドルに略奪(と)られちゃうよ! 私の侑ちゃんがッ!』って言い出すの女だと、思ってたんだがなぁ…気持ちのいい裏切りだった。
寝言はさておき、侑ちゃんがスクールアイドルに逢う”前”の描写が、まず冴えてましたね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
優しくて、穏やかで、でもどこか満たされない。運命の音が聞こえる瞬間を、へらっとした笑顔の先で待っている獣が、お台場で静かに牙を研ぐ。
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開始五秒から『え? 距離近くね? 世界に男がいなくね?』となる、ラブライブ・レルム特有の甘ったるい薫香を感じつつ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
最後の大逆転の布石として、かわいいかわいいあゆぴょんちゃんを挿し込んでおくの、巧いですよね。
アイドルになれば、堂々ロリータ服も着れるしウサギちゃんにもなれるッ!
『もうそんな年齢(とし)じゃないから…』と諦めてたあゆぴょんが、もう一度夢を燃やせる憧れのステージ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
侑ちゃんが瞳を輝かせ夢中になったものが、実は親友にも深く深くぶっ刺さってる伏線は、ここでしっかり貼られておるわけで。
ここのザラッとした掛け合いが、真実”親友(マブ)”って感じで好き
んで、まぁラブライブシリーズの第一話ですから、主人公は音楽に邂逅(であい)い運命が開始(はじま)っちまうわけですよ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
侑ちゃんの胸にどんな烈火が宿ったか、かなりイマジナリーな感じで描く筆は、結構大胆な変更点かな?
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しかしボーボー燃える赤い炎を3Dモデルで叩きつけたことで、侑ちゃんが”スクールアイドル”に何を感じたかは、非常によく判る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
烈火の幻を見せるほど、スクールアイドルという存在、優木せつ菜Changが”デカい”ってことも、ぶっ飛ばした演出でよく伝わる。文法としてはプリパラとかアイカツ。
本当に燃え上がれるモノを見つけちまった侑ちゃんは、しかし憧れの頬を濡らす汗とも涙ともつかない雫には、気づくことはない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
一人階段ステージに立った時漂わせていた悲愴の気が、どこ由来なのか。
キャラと触れ合う中で、ここ掘っていくのが序盤の要かなぁ…。
それだけ抱きしめれば夢へ進めるような、熱い輝き。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
かくして物語はスタートし、幼馴染二人の距離感はコレでもかとばかりにミッシリ画面を埋め尽くす。
オイオイ、開始五分で”ベランダ”の間合いかよ…開始(はじ)まってんな…。
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授業受けるも気もそぞろ、寝床で寝てもいられぬほど動き出したmy story。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
侑ちゃんはすっかりスクールアイドルのトリコであるが、歩夢ちゃんはちょっとヒキ気味というか、引っ張られ気味に見える。
これがなぁ…巧妙な”罠”だったわけですよ、俺の肋骨を折るための!
それは先の話として、お台場一角を埋め尽くす超巨大学園ッ! コミケは幕張メッセでやれッ!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
麻帆良か蓬莱か、何でもありてんこ盛り巨大学園にハァハァキちまう性質としては、非常にグッド。
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『臨海アイドル学園なんだから、どっちかといえばドリアカだよね…』などと思いつつ、なかなか新鮮で良いケレンだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
まー二回もやったネタだし、Aqoursは特に縛られたし、揺るぎようのねぇアイドル魔城をドドーンとおっ立てるのは、良い差別化ではないか。
巨大学園名物トンチキ部なども訪問しつつ、『あ、ぜってぇ戦友(アイドル)になる人だ』と思えるキャワイイ子たちと、軽く邂逅。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
あの無表情ちゃんと、甲斐甲斐しく世話を焼く金髪ちゃんが再来週あたり、また感情爆弾で一帯を更地にするんでしょ? 俺、そういうの詳しいから理解(わか)るんだよね…
未来への爆弾を大量投下するのは生徒会長とのやり取りも同じで、たどり着いて五秒で同好会廃部ッ! なスピード展開。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
いやー…どう考えても”せつ菜”でしょ、この黒髪。自分の腕で、自分の夢を殺す残酷…。
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『プレイヤーのモチベーションを確認したい時は、「この件、お前降りろ」って言うと反動で燃える』という、自分的なTRPGの鉄則があるんですけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
第一話からの看板剥がしは、まぁそういうことじゃないですか。あこがれの場所が目の前で消えても、胸の鼓動は輝くのか。そういう事を、会長は問うてる
”それでも”と運命に反逆し、燃え上がった炎を、スクールアイドルLOVEを全面照射して、新たなるエデンを設立できるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
そういう窮地にカッチリ追い込むのは、やっぱ大事ですよね。
『失うことから全ては始まる』って、シグルイにも書いてあったし。正気にてはアイドルは為らず。
眼鏡ビカビカ光らせた仲間が、なーに考えて居場所ぶっ潰したのか。それは現役メンバーもさっぱりわっかんねぇ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
不安な未来に瞳を伏せ、薄暗く諦めていく面々。
この影を”せつ菜”から受け取った炎でぶっ飛ばすのが、侑ちゃんの宿命か
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艶のある視線に感情を上手く宿すのがこのシリーズの特長だと思うのですが、今作もそれは元気で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
運命に出会ったときの輝き、取り残されるものの不安、隠しきれない愛しさ、不確かな未来に揺れる思い。
そこら辺が”眼”に乗っかって乱打仕掛けてきて、俺のアバラはズタズタよ…。
やっぱこのねー、過剰に美しく人工的ですらある景色の中に、過剰に青春のキラキラと感情のピカピカをベッコンベッコン爆裂させるのが、『お、今俺ラブライブ”喰ってる”じゃん…』って感覚に直結なわけです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
第一話からそいつぁマジ元気で、懐かしくも熱い感覚が蘇生(もど)ってキちまうよ…。
目の前で閉ざされた、あこがれへの道。それでも夕日は美しく空を照らし、あの人は微笑む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
ここでの歩夢ちゅんの陰りを、僕は侑ちゃんをスクールアイドルに取られちゃう焦りだと誤読しておったわけです。露骨重力強いし(偏見と直感)
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しかし街灯(スポットライト)が照らす運命のステージで、握りしめたのは言えなかった決意。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
炎は、もう一人不死鳥を焼いていた。
一番大好きな貴方のための、貴方だけのステージ。
そこに、美しい夢を見た。輝く決意を視た。
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ここのレイアウトはマジでバキバキで、制作陣の『俺達やるからよぉ…この海風の聞こえる街で、アイドルと青春をよ…』っていう”気合”、バリバリ感じました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
こんなキレイな場所で本心伝えられちまったら、そら逃げられねぇよ。
もう二人のテンション、無印一期第13話空港の”ことほの”じゃん…。
制服アカペラで、それでも決意を込めて歌う”Dream with You”。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
胸に宿った想いはあのときの炎のように、見ている侑を巻き込んで伝わる。まさに”貴方と夢を”
好きなんだ…アリスモチーフとピンクとフリフリ…。
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歩夢ちゃんがもまた、侑ちゃんに負けないくらいの感受性であの炎を受け取り、それを自分の夢をぶっ飛ばすエンジンに詰め込んだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
愛を込めたハートの花びらは、もう幻じゃない。
初手から”殺気”強すぎて、かなり押し込まれてる…もう”ゆうあゆ”以外勝てないじゃんッ!!
そのくらいの爆エモ乱打戦こそが、”ラブライブ”の真骨頂。このステージは、そういう事を全開で思い出させてくれた。顎ガタガタで、3日はメシ食えねぇ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
どーーせねぇ、これ以上の”一撃(ブロウ)”で揺るがしてくるんですよ、知ってるんですからね僕ァ。
”アレ”を、もう一度味わえるのか…良いな。
歩夢ちゃんのステージが、自分の”好き”をフル駆動させ、目の前たった一人のために真摯に紡がれた本物の”愛”で満ちてたの、凄く良いと思うんですよ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
そんだけ本気に想いを届けれるって、”アイドル”やる資格十分、つうことじゃない。しかもそれは、一方通行じゃない。
ずっと一緒にいて、当たり前に日々を過ごす大事な人が、”アイドル”上原歩夢最初にして最強のファン…ってアンタ、かなり”強い”構図ですよ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
侑ちゃんは見る側、応援する側、受け取る側の主役として、これまでメインカメラに映らなかったものにガンガン、切り込んでってほしいね。
そんな感じで、通じ合い動き出してしまったお互いの思い。看板外された程度で、諦めきれる夢じゃない!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
重なり合う指に宿った繊細な感情に『アッ凄い…ホント凄い…』と言語野を蒸発されつつ、目の前に広がる道に向かってススメ→!!
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そんな感じの、パワフルなるアイドル新世紀開始の鐘(ゴング)でした。オイオイオイ、コイツラ”強ぇ”よ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
ライブが人の心に届く演出を、火力高くファンタジックにしたのを飲み込ませるための、大ビックサイト学園のトンチキかなー、とか思ったりもした。リアリティラインの引き方が、実は結構繊細。
ぶってぇ背筋でケレンとトンチキぶん回しつつも、繊細な視線に宿る感情、胸に迸る炎が繋がる瞬間をしっかり焼き付け、勝つべくして勝つ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
”L”の遺伝子をシッカリ引き継ぎ、同時にこの物語でしか書けないものも感じさせる、いいスタートでした。ド正面から抜かれたなぁ…。
んでEDのめばち絵がとにかくキャンワイイの! 清潔感あってチャーミングで、青春のキラキラも漂ってマジ最高ッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
こういう角度からもキッチリ詰めてくるの、ホントズリーなー、と思う。『”L”が勝ちに来たぞッ!』って感じ
©2020 プロジェクトラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 pic.twitter.com/9qHagGEhsZ
今はお互い知らない九人が、虹と集まり空にかかる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
そういう未来を予感しつつ、どーも公式サイト見てるとワンユニットにまとまる、という感じでもなさそうで。
これも過去二作から上手くズラして、独自の味を出そうと工夫してくれてる感じで期待が高まる。
仲間だってライバル、良いじゃない…。
とりあえず当面の目標は生徒会長の仮面を引っ剥がすことと、面白顔の3人目。はーん、”矢澤”の系譜だなぁ…?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
俺が”矢澤にこ”をどう思ってるかを喋りだすとまーた長くなるんで、今度にしますけど。期待…ですね。
©2020 プロジェクトラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 pic.twitter.com/q9rEvFlePO
会長も看板下ろして捨ててない所に未練ムンムン漂ってて、今回LOVEの炎を燃やした二人がその仮面を焼却する未来、”秒”で理解っちまうんだよなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
ある意味一期のえりちムーブ再演とも言えるが、”せつ菜”を蘇らせる炎は”せつ菜”自身が撒いてるところが、力強く因果なんだよなぁ…期待です。
というわけで、新たな息吹と懐かしき鼓動、同時に感じる力強きスタートでした。いやー、面白かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月4日
こっからどう転がしていくか、読める部分もあり、ぜってぇ軟弱な読みなんぞぶっ飛ばす獣めいたパワーもあり。
こっちも折られた肋骨を繋いで、一週間後に備えようと思います。開始っちまったな…。
追記 歩夢から出てる超絶重力波に負けねぇ”圧”が、侑ちゃんからもビシバシ飛び出してる公平性はスゲー良いと思います。人と人として、女と女として、アイドルとファンとして…私たちは”対等(タメ)”だ。
虹ヶ咲追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月5日
ヘリオガバルスばりにピンクの薔薇を世界に満たし、『ぅやっちゃる!』という気概を見せつけた歩夢のステージ。
あれが”不思議の国のアリス”モチーフだったのは、これからスクールアイドルというワンダーゾーンに飛び込んで、トンデモナイ青春大冒険を楽しむ予言なのだろう。
しかしぴょんぴょんやってた歩夢がアリスを誘う白兎だとすると、アイドルだらけの不思議の国に迷い込むのは侑ちゃんなんだろうな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月5日
虹の色から外れた”黒”をパーソナルカラーに宿した彼女は、おそらくアイドルにはならない。
ステージではなく観客席と舞台裏に主役を置くからこそ、描ける物語。
それを予感させる意味も込めての、”Dream with you”であったのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月5日
”you”は一般名詞としての無数の”キミ”であると同時に、目の前たった一人の”侑”でもあろう。
ただ一人に向けて歌い踊ったものが、とても沢山の誰かに届いてしまう。”劇場版アイカツ!”じゃん…。(流れ始める”輝きのエチュード”)