アサルトリリィ BOUQUETを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
爽やかに日常を彩る、優しい思い。
朗らかな笑顔を砕くように、迫るヒュージ。その中核に刻まれた魔剣が、乙女の願いを悪夢に変える。
憎悪に沸騰する血が見せる、白昼夢の檻。
不確かに揺れる悲しみの奥に、差し伸べて掴むは刃か、夢か。
そんな感じの第二幕完ッ! アサルトリリィ第六話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
やっぱ早いなアサリBOUQUETッ! てのが、初手の感想である。三話一単位で『姉妹の契』『レギオンの結成』という、大きな山を超えていくペースが非常に早い。
正直、美鈴様の仇と向き合うのは最終決戦だと思ってた。
主人公たる梨璃の強い踏み込みが、取り澄ました仮面の奥に自己否定を抱え込んだ夢結様の心を救う…ように見えて、心中まで一気に突っ走りかねない危うさ、リリィとヒュージの奇妙な重なり合いと、まだまだ問題山積。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
こっからどうお話を取り回していくか、楽しみになる折返しだった…次回実写特番ッ?
というわけで、結成なった梨璃のレギオン。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
ルームメイトの祝福を受け取る部屋着と、ヘラっとした笑顔が可愛い。
序盤は前回のムードを引き継ぎ、コメディ色強めの穏やかな雰囲気で進む。にょきにょき生えるみんなも可愛い。
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一柳隊の控室は、ガーリィな調度と甘いお菓子が柔らかい雰囲気を作っている。戦士の控え間というよりは、女子高の部室のようだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
というかレギオンは、間違いなく女子高の部活”でもある”のだが。
冷たい生き死にと温かい青春が同居する、リリィの矛盾。あるいは当然。
それが、前半の仲良しレギオンシーンにはミッシリと詰まっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
可能であればただの小娘として、お菓子食べてただただ仲良く幸せに暮らして欲しいが、この世界にはヒュージがいる。
戦えるのはリリィだけであり、闘争は必ず、人間の一番暗く深い場所を試す。
紫の菫の花言葉は”白昼夢”。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
それは後の闘争で夢結様が飲み込まれることになる過去の傷、荒れ狂う自己否定、それに手を差し伸べることで生まれる梨璃との相互依存…と同時に、この平和も意味するのだろう。
しかしだからといって、少女たちが紡ぐ日常を幻と切り捨てられない。それは、確かにそこにある
夢結様は額に汗して、自分の足で甲州まで赴き、ラムネを探しに行ったのだ。喉を潤す発泡性の幸福を、妹と一緒に飲みたいと願ったのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
それは夢ではない。
菫全般の花言葉は”小さな幸福”である。
人が人として、少女が少女として、戦士が戦士として生き抜く中、生まれる可憐な花。
リリィがそれを掴むための道のりが、長く険しいことをこの折返しのエピソードは教えてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
余裕ぶっこいてた二代目アールヴヘイムは、ヒュージが体内に取り込んだチャームにより、必殺のノインベルト戦術を跳ね除けられる。
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出会うパイセンが軒並み、夢結様が変わった…梨璃が変えたことに驚きつつ感謝するのが、どんだけ心配されてたかよく判って面白いけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
お洒落なドリンクで観戦できていた時間は終わり、目の前の脅威が迫る。
初陣か、撤退か。
一柳隊のリーダーとして、梨璃は決断を余儀なくされる。
『私はなんにもしてないですよぉ』という梨璃の言葉は、多分本心からだ。彼女の自己評価は身の丈にあったもので、自分が何かを成し遂げうるとは思っていない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
しかしレギオンの仲間は、彼女の働きかけと努力が確かに、自分たちを変え繋ぎ合わせたと知っている。
だから、闘争の決断にも付き従う。
これがレアスキル・カリスマの力なのか、謙虚(これも菫の花言葉)の為せる技なのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
マギを取り込んだ新人類は、発現した異能まで引っくるめて見ないといけないのが、なかなか難しい。
同時に旧く普遍的な人間的価値を引き継ぐからこそ、”学生”として日々学ぶよう、システムが組まれてもいる。
梨璃のカリスマを話の軸に組み込むことで、変質してしまった人類としてのリリィ、それを基盤に動くしかない新たな人間社会が、作品の視野に入ってきた感じもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
いかにもお嬢様な青春を送っているようで、彼女たちは戦士であり、怪物でもある。
そこに眼が行ってるのは、結構好き。
梨璃の小さな自己評価と実際成し遂げてる行為の乖離は、夢結様だと反転する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
善き姉として、強い戦士として固く大きく振る舞うことでしか、不安定な自分を守れない。
リリィとしての勤めを果たせず、悲しみの白昼夢に飲まれそうな危うさを抑えておけない。
そんな二人が姉妹として繋がり、”お姉さま”への憧れが梨璃を支えデカいことを成し遂げさせているのも、また面白い噛み合わせである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
後の描写を見て判るように、夢結様は幼く脆い。
梨璃は彼女に憧れ慕う”妹”であるからこそ、その危うさを全肯定し、心中してしまう怖さがある。
梨璃が投げかける無上の信頼を、より掛かるのではなく自分を支える杖に、どう変えていくか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
レギオンとして繋がった仲間たちは、姉妹の麗しさを護ったまま、どう危うさから彼女たちを遠ざけ、より善く生きていくのか。
そこら辺が、後半踏み込んでいくポイントかな、などと思う。
論が少し先走ったが、かくして初陣が始まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
今は亡き”姉”に加護を祈る夢結様に、突きつけられた魔剣の輝き。消せない過去、狂おしき憎悪が血を沸かす。
ルナティックトランサー。
梨璃のレアスキルが他者に向かうに対し、夢結様は己を失う。
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戦神トールの加護を受けし、純白の狂戦士。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
ヴァイキング社会ならば誉れなのだろうが、小さな幸せに軸足置いている乙女戦士だと、その凶暴性を持て余す能力と言える。
そしてこの狂気の呪いも、また夢結様なのだ。リリィは常に、その異能とともにある。
夢結様が狂うのは仇敵に向き合ったからであり、かつての自分の愛剣、それが啜った赤い血を見せられたからだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
自分を失ったまま、美鈴様を殺した過去。
それは夢結様の認識においては確定した事実であり、乗り越えて落ち着いたようでいて、魂の奥底に刻まれた癒えない傷でもある。
狂気を発現させた夢結様に踏み込めるのは、やはり梨璃だけである。踏み込みの迷いの無さは、まさに主人公特権。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
かつては押されるばかりだった姉の斬撃を、受け止め凌ぎ言葉をかける。
戦の狂気に飲み込まれず、武器を捨てれてしまう特殊性。
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それが、血の涙を流す夢結様がレアスキルの発現体から、透明な悲しみに震える人間に戻る大事な契機となる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
梨璃の描写に幾度も、『武器を手放す』という要素があるのはやはり面白い。
マギに踊らされる兵器ではなく、せめて、人間らしく。
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荒れ狂う暴風を前に姉を抱きしめられる勇気と憧れは、他でもない夢結様が甲州撤退戦で守り、魅せたものだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
ようやく目を見せてくれた”姉”を支え、叱咤する梨璃の成長は、かつて夢結様が誇り高く手渡したものを返してもいる。
しかしそんな尊さを、もう夢結様は信じきれない。
自分を突き動かす、狂気の衝動。マギに”感染”し発現した、制御不能の異能。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
そして、愛する姉を殺したという記憶。
それが、誇り高きリリィの自己像をずたずたに引き裂いてしまった。
残っているのは、何の支えもなく己を愛せない一人の少女である。
同級生たちは、梨璃と出会った後の夢結様を『可愛い』と評する。ツンツンと他人を遠ざけ、硬い殻で自分を守っていた時代が終わりつつある、と。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
それは多分、元々夢結様の中に眠っていた種だ。
梨璃との出会いは少女の資質を開花させ…その花は、戦火によって簡単に散りかねない。
ここで梨璃は目の前のヒュージを倒すことよりも、お姉さまを取り戻すことを選ぶ。闘争それ自体に価値を見出していないのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
仲間もリーダーの信頼を受け取り、死地に己を投げ込んでいく。いつもはお軽い楓様が、兵士の顔で命令受けるの好き。
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回想の中の美鈴様がとんでもなく重要な世界設定をぶっ放してきて、飲み込めないうちに激エモ内面投影廃墟に場面が移る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
ヒュージとリリィは同根。戦士となるか怪物となるかは、心のあり方次第。
狂気をレアスキルとする夢結様は、最もヒュージ的なリリィ、と言えるか。
自分に愛される資格などない。内側から湧き上がる呪いに突き動かされ、人を食い殺すだけだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
だから、出会わなければよかった。
愛さなかればよかった。
夢結様は顔のない怪物として瞳を隠し、梨璃の言葉を拒絶する。”相手の目を見る/見せない”は、このアニメの大事なモチーフね。
ここまで夢結様の不器用ながら高潔な生き様、可愛らしい日常の歩き方を見ていただけに、その自己否定はとても悲しかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
異能に振り回され、姉と歩む小さな幸せはぶち壊され、今また怒りに流されている。
起こったことを思えば、そんな風に深い影の中に閉じこもってしまうのも判…理解らねぇ!
あんなに健気に、妹と自分の幸福のためにラムネを探し回った少女が、己と世界を憎み愛を否定する姿を、理解るわけにはいかねぇ! っていう話で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
梨璃と出会い心通わせたことで、過去に決着を付け本来の自分を開花させたようで、闘う限り過去は蘇るのだなぁ…。そのしつこさが、傷の深さを教える。
梨璃は真っ直ぐに姉の瞳を見据え、愛を伝える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
かつて守られた自分の瞳に、確かに宿った誇り高き戦士の姿。
それは死と呪いだけを撒き散らす、怪物などではけしてない。
がっぷりゼロ距離、伝われ体温ッ!!
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深い闇に強く踏み込み、子供のように泣きじゃくる素顔を見る。肩を抱き、額を寄せ、信頼を言葉にしていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
それはただ甘いだけでなく、己の刃で怪物となった姉を殺す戦士の決意が混じっている。
ここで愛の詩に”死”を交えなければいけないのが、リリィが兵器でもある哀しさだな、と思う。
美鈴様の死で時間を止めてしまった夢結様は、鎧を外すと幼子のようだ。姉妹の距離感は逆転している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
思えば美鈴様も、命を賭して暴走した”妹”を受け止めた。
梨璃が夢結様に捧げた愛と死の誓いは、甲州撤退戦で果たせなかったかつての姉妹の契りを、再び結び直す契約なのかも知れない。
怪物である自分は嫌い。でも、そんな自分を信じ支え…いつか殺してくれるあなたは信じられる。貴方が愛してくれる自分なら、愛することが出来る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
闇を打ち払う抱擁は一見麗しいが、しかし危うい。傷はまだ頬に残り、愛の足元は揺らいでいる。
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今回夢結様が辿り着いた自己肯定は、あくまで梨璃の無条件の信頼に足場を置いている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
自分自身にしか見えないはずの己を、自分より良く見据え肯定してくれる”妹”の視線でなんとか支え、前に進んでいる状態だ。
それは危うく不健全で…とても尊い。そういうものでしか、立てない瞬間が人にはある。
この危うい再帰を超えて、夢結様は真実自分を、己の中に深く突き刺さった怒りと悲しみを超えていけるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
ルナティックトランサーの依代としてではなく、ラムネを飲み妹と笑う人間としての自分を、愛することが出来るのか。
問題は残る。
まーまだ六話だからなッ! すげー早いから時々忘れるけど!
というわけで見事姉を復活させたリーダーの、命令厳守一柳隊。梅様の高速移動能力が、マジカッコイイ。”強者”って感じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
最初はぎこちなかった連携が、苛烈な実戦の中鍛えられて、レギオンとして形になってく描写が良い。
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つーか梅様、傷見ただけで夢結様のチャームって判るの、どんだけ黒髪女に視線奪われてんだよ…って感じだけど。レギオン描写が増えると、面倒見の良さが目立ってもっと好きになるね…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
マージでゆゆまいは深く彫り込んでくれねぇと、俺の心の置きどころがねぇからよ…。頼んますホント。
ぶっつけ本番ノインベルト、教科書なんて捨てちまえ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
破天荒な魔力手渡しアタックは、色々規格外なリーダーの精神を反映し、非常に彼女たちらしい。
コミカルな味が入ることで、勝利ムードが出てきて空気が抜けるのは、結構好きな運びだ。
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ずっしり重たい愛を腰だめに構えて梨璃に届けたのに、それを受け止めるのは夢結様という、”J”の宿命をこれ以上なく描く場面なんかもありつつ。ホンマ報われない女ですよ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
三話ごとにブッパされるリリィラブラブ天驚拳で、仇討ち完了ッ!
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夢結様が爆心地から逃げようとせず、梨璃もまた姉のタナトスに殉じようとする描写が、彼女たちの”今”を上手く切り取ってたな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
梨璃は運命に踏み込む強い勇気を持っているが、その根本には姉への憧れがある。
夢結様が一緒に死のうといいだしたら、現状それを否定しきれない。
死すら共有する、強すぎる絆。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
そこに手を差し伸べて、より広い場所に引っ張り上げることが、レギオンの仕事なのかなー、と思ったりもする。
どうしても一対一の濃厚な関係性に溺れがちなシチュエーションだが、他者性に対し開いた視線を維持し続けているのはとても好き。ラムネのおじさんとか。
激戦のラストが麗しく描かれた心中未遂なのは、夢結様の心は全然治っていないし、梨璃一人の踏み込みと支えでは歪な共依存が生まれてしまうだけと、釘を差された気分になる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
実際、まだまだ夢結様の不器用な生き様は旅を続けるのだろう。9つの世界を巡る、壮大なサーガのように。
こうして見てみると、悩み苦しみ自分を変えていく”主人公”は夢結様なのかなー、という印象だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
梨璃は甲州撤退戦で受け取った憧れと愛で、しっかり自分を支え、真っすぐに走っている。夢結様が愛してくれてる自分を、自分自身も好きでいられる。
そうやって自分を支える足場を、しっかり固めている。
対して夢結様は自分が嫌いで、でも自分を愛してくれる梨璃は好きで、だから梨璃が愛してくれる自分は好きになると決めた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
その屈折した足場が、今後どう揺らぐのか。何が試され、何が変わり、どんな世界が開けるのか。
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その旅路は、常に刃とともにある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
ヒュージと同根の力を持つリリィは、殺すべき怪物に己が墜ちていく危険と、常に隣り合わせだ。
信じるべき心すら異能に揺さぶられ、安楽に”少女”をやれない厳しい世界で、愛は白昼夢でしかないのか。
物語は、まだ続く。
という感じの、一柳隊の初陣でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
レギオンが”一柳”の名を冠するに足りるリーダーシップ。信頼が激しいアクションの中で練磨され、怪物と英雄の間で苦しむ仲間が、立ち上がる時を稼ぐ。
夢結様の内面に深く切り込みつつ、レギオン全体の形、個人個人の強さもよく見えました。
先週あまりにいい形で夢結様の人徳を届けられたので、それを信じきれない苦しみを叩きつけられ、非常に悲しかったですが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
梨璃はそんな深い闇に踏み込み、抱きしめて光を届けてくれる。信頼できる主人公だ。
その絆を愛だけでなく、死が仲立ちしているのも悲愴だけど…。
傷ついた魂を支えられるほど、力強い無償の愛。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
それが見せるすみれ色の白昼夢は、戦士として生き抜く強さを切り崩す。
”公”と”私”の接合点に立つリリィが、みんながラムネを飲める世界を守り切るにはどんな道を進めば良いのか。
そういうところにも今後切り込めそうな、面白い折り返しでした。
まーとにかく、夢結様には幸せに生きてほしいよ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
梨璃との閉じた関係にズブズブになっても、別にいい。とにかく楽に生きてほしいんだけども、あの人高潔だから”正しくない自分”を肯定できねぇんだよな…。
それを探る旅は、まだまだ続く。怪物と英雄のサーガがどこに行くか、次回も楽しみですね。
しかしこのブースとかかった速度感、高速で展開する欲張りな展開、食い足りなさのない濃い口の感情はどっかで喰ったなぁ…と脳内データベースを探ったら”さらざんまい”だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月5日
エンタメ飽和の時代、濃度と速度を極限化するって選択肢が、一つの定石になりつつあんのかなー。